NIKKEI SDGs FESTIVAL に申し込みました

新聞を購読している家庭も少ないと思いますが、我が家は日経の朝刊と毎日中高生新聞や小学生新聞をとっているので化石のような家庭ではないでしょうか?とっている新聞は、読売→産経→日経と変遷して日経に落ち着いています。日経は電子版も追加料金なしで読めるようになりましたし、支払いがクレジットカードでできるので販売員の訪問に繋がる事がありません。気楽で有難いのです。

日経新聞を無意識にペラペラめくって眺めているだけなのですが、毎日毎日それをやっていると何となく「世の中の流れ」を感じる事が出来ます。SDGsはこの地球上で人類が存続していく為に避けがたいトレンドです。

日経IDを取得(無料)すれば誰でも参加できます。

今回、NIKKEI SDGs FESTIVAL に WEB で参加できるという事なので申し込んでみました。平日の昼間なので診療があって全部は聞けませんが、出来る範囲で参加してみようと思っています。

私みたいな歯医者より、一般の仕事をされている方にこそ参加して頂いて、地球や日本の将来を考えて欲しいですね。

ちなみに歯科領域における究極のSDGs戦略は「正しい生活習慣による予防歯科」です。予防さえすれば何もいらないのですから。極限まで頑張ればフッ素すらいらない。

彼の食生活習慣は「悪い」ものだったのでしょうか?ジャングルから出てきた時の小野田さんの、この綺麗な歯を見て、色々と考えさせられます。

私、具志堅用高さんと似ている?

白陵は正課で柔道があったのに加えて、自分もなんちゃって柔道部だったので、結構 YouTube で武道のチャンネルを見てしまいます。実戦的な格闘技に興味があり、石井東吾先生のジークンドーや坂口拓の「拓チャンネル」などを見ては「凄いな。今からでもこんなに強い男になりたいものだ。」と思ったりしております。

そんな感じであちこち見ているのですが、ボクシング界のレジェンド、具志堅用高さんにはこれまで「ちょっと間の抜けたおじさん」みたいなイメージを持っていたのですが YouTube でその純粋な人となりを知ってファンになってしまいました。

女子格闘家が具志堅用高さんの前で号泣した理由 ←これを見ると具志堅さんのファンになっちゃいますよ。

石井東吾のボクシング、具志堅用高さんの忖度なし評価がとんでもないことに ←具志堅さんの純粋さが伝わってきます。

具志堅さん。優れた技術を持った人に出会った時に、年齢や自分の経歴を忘れて教えを乞う姿を見て、自分もそんな感じだと、共感。

実は私、5月に開催されるセミナーに申し込みました。講師は私より一回り以上も年下の岡山大学の後輩の先生ですが、後輩に教えを乞う事など全然恥ずかしくありません。むしろ新しい技術が身に付くワクワク感で待ちきれない程です。

自分が大切にしている世界が広がりそうな予感がする時の私のリアクションはきっと、このビデオの具志堅用高さんのリアクションに似ているんだろうと思いました。

今では具志堅さんのことを「ちょっと間の抜けたおじさん」じゃなくって「何歳になっても道を求めようとする、似た者同志」だと思っております。

歯にも疲労破壊が起きます

今日は土曜日。一週間で一番忙しい日で今日もフルブッキング状態です。でも、午前中に80歳の女性のお客様から「歯がひどく疼くので、何とか今日診てもらえませんか?明日は日曜日だし。」という電話がありました。彼女は20年以上年3回の予防にずーっと真面目に通院されている方です。「先生、何とかしてあげられますか?」とスタッフ。「ロイヤルファミリーメンバーだろ。当然診させて頂きますよ。」

という訳で、特別に私のお昼休みの時間に来て頂く事にしました。これで今日も昼抜きかも知れない。頑張ろう・・・。

お口の中を拝見すると・・・。

痛みの原因は虫歯ではなく、歯が割れてしまっているせいですね。80年も使っているのだから、そんな事が起きても当然ですね。黄色で囲んだ所にクラックライン(破折線)が見えます。
下の歯が噛み込んで歯を割る方向に力がかかります。このベクトルが80年間もかかり続けているんだ。そりゃ割れる事もあるよね。
やむを得ず削ってみたのですが、内部の深い所まで破折線が存在しています。割れ目が神経まで到達してしまっているのですから、そりゃ「突然痛い」はずだわ。
こちらは40歳代後半の男性の歯。7番が抜けたまま放置しているので手前の歯の負担が増大しています。黄色の矢印のあたりをバキバキに壊してしまっているのが解りますか?歯は滅茶苦茶な使い方をすれば壊れるものですが、具合が悪くなるまでそんな当たり前の事すら意識できないのが人間。でも、誰かが説明したり教育したりする事によって簡単に気が付きます。人間はバカじゃないから。

歯は噛んだり喋ったり笑ったりする時に使う道具です。一生歯で苦労する事無く過ごしたいならこの道具を85年以上間使い続ける「工夫」が必要です。いたわって大切に使わないといけません。いたわらずに使って歯を壊してしまってから買おうと思って、いくらお金を積んでも売ってくれる人はいません。車や家と違うのです。

「硬い食べ物が大好きで思いっきりバリバリやっちゃう。やめられないわ。」「夏は氷をバキバキ噛むよ。長年やってる。」「前歯で栓を抜く事ができるんだ。凄いだろ!?」←自己責任で好きになさったらよろしいが、後悔のないようにね。

現代人は歯を90年近く使おうとしています。縄文時代の人間の倍以上の期間です。宝物のように大切にして、いたわっていたわって使っても、それで丁度良い位なんですよ。若いうちに虫歯にするなんて、如何に恐ろしい事をしているか解って頂けます、よね?

さようならHONDAさん、かも。

昨日の木曜日、生産終了がアナウンスされてから人気爆上がりの S660 の契約書の変更をしてもらうために三田のHONDA さんに行って来ました。最後の最後の生産ロット650台の1台を売って頂けるようになったので、とりあえず追加購入させて貰う事にしたのです。物欲コントロール中、断捨離中の英保先生らしからぬ行動でしょ?S660 はそれほどまでにメカ好きの理系人間の琴線に触れる、拘りが詰まりに詰まった車なのです。

でも、実は非常にモヤモヤして複雑な気持ちで出向いたのです。

その理由は、先月、ホンダさんで S660 の車検を受け、その翌週に兵庫トヨタさんでシエンタの車検を受けたのですが、その経験から企業やショップの哲学の違いを体験したからです。

今までにこちらの三田のHONDAさんで2回車検を受けたのですが、どういう訳か、1回目は口約束で聞いていた金額より4万円程、2回目は倍以上の金額を請求されました。彼等の名誉の為に言いますが、車検当日、事前にお勧めの点検や部品交換等を説明してくれて、良くわからないまま「じゃあ、それで。」と私が言った結果なのです。でも、私はまさか請求金額が倍以上になるとは思わなかったのです。
その一方で、兵庫トヨタさんは車検当日に私の希望を聞きながら見積もりをしてくれて、それと1円も変わらない額の請求がされました。

今日HONDAさんの私の担当の方にそのいきさつを詳細に話し、「こういったビジネススタイルはHONDAという企業の方針なのか、それともこの三田店の店長の方針なのか、教えて頂けませんか?」と質問しました。「こういった経験は、今回売って頂く新車の S660 に対する愛着や、HONDAという企業に対する愛情にまで影響が出てしまいます。次の乗り換えの時にもHONDAの車を買おうと思うかどうかにも関わってきます。言っている事が解りますか?」と。若い彼は真剣に耳を傾けてくれました。

豪華な雰囲気を保つ為には経費がかさむ。そうすると上からは「売り上げを伸ばせと」命令が出る。そして無理した結果信用を失う。長期的にはマイナスだ。私が経営者だったら違う戦略を採るな。

私が可哀そうだと思うのは車を設計したり組み立てたりしている現場の人達です。一生懸命体や手を動かし、汗を流して良い車を作っているのに、経営陣の考え方や哲学と、その影響を受けたホワイトカラーによって、ブルーカラーである現場の人達が精魂込めて作った作品の輝きが一瞬にして消えてしまうのですから。

私にとって、車の魅力とはその車自体の魅力だけではありません。それを設計した人の拘りに想いを馳せたり、組み立ててくれた人の丁寧さに想いを馳せたり、ハンドルの皮を丁寧に縫製してくれた女性の事を想ったり、そして営業の人達の誠実な人柄を通して企業の哲学に敬意を持ったりする事によって、その車の運転席に座っている時の幸福感が出てくるのです。皆さんは違いますか?

現在の心境は微妙で、次の車検は(大学生のアルバイト男の子が一生懸命、本当に一生懸命にエアーの突き方を教えてくれた)ウッデイタウンのガソリンスタンドでお願いしてみようかと思っています。
このバイトの男の子は車検のチラシも渡してくれました。「値段はどうなの?」と聞く私に「正直、そんなに変わらないと思いますが、ガソリンが2円引きになるのが売りみたいです。」とも答えてくれました。誠実な子だ。気に入ったよ。

大好きと思うか、冷めてしまうか。これは感情であって理尽くめで考える事ではありません。私が経営する英保歯科に於いても今回の経験を肝に銘じて運営して行こうと思います。

断る時の言い方が悪かった

昨日は本当に疲れました。1日でたった数人の診療で、顕微鏡を駆使した根管治療やインプラントの説明、今後の治療方針の相談など歯を残したり、的確な機能回復に付随して得られる端正さや美しさの獲得といった「知的で生産的」な仕事が続いていた時は気分上々だったのですが、40歳前の美しい女性の「見た目が気になるから前歯の先っちょのギザギザを削って欲しい」という要求に対して余計な事を言ってしまって、いまだに気分がモヤモヤしております。

前歯の先っちょの凸凹は生えたての歯に見られるマメロンと呼ばれる構造です。我々歯科医師や技工士が歯を作る時にこのマメロンの構造を再現するのにはとても苦労します。腕の見せ所といった感じでしょうか。

青の凸凹がマメロン。黄色はマメロンが少しすり減った状態。もっとすり減ると年齢が上に見えます。歯を見ただけで歳がわかるのです。

すり減っていない長い歯で、マメロンが存在していると10代のように若々しく見えます。年齢が上がってくると歯がすり減って短くなり、マメロン構造も無くなります。

この女性の今日の治療は奥歯にセラミックの白い歯を装着する事でした。私は出勤時に出来上がってきているセラミックをもう一度チェックし直したりして「絶対失敗しないように」と緊張していたのです。私は自分の仕事を「絶対失敗しないように」するために、前日に、明日予定されているの全ての診療内容を把握してイメージトレーニングをしております。ですから治療の最初に予定以外の事を急にやれと言われたり、相談されたりすると心が乱れてしまうのです。この緊張感のことはお客様にもスタッフにも解ってもらえないと思います。当事者にしか解らない事ってありますよね。

で、そのセラミックを接着する治療にとりかかろうとしていたまさにその時に「見た目が気になるから、ギザギザを削って欲しい」と言われたので、気が動転してしまい余計な事を口走ってしまいました。

「ヒアルロン酸注入なら、後から効果を減らす注射ができるそうですが、歯は一旦削ったら二度と元に戻せませんよ。『絶対に後から元に戻して欲しいと言いません』とサインでもしてもらわないと恐ろしくて手を付けられないわ。とにかく今日はセラミックの接着の仕事に集中させて下さい。」と言ってしまったのです。

美容に強く興味を持っている人の、このような要求は終わる事がありません。次から次へと「気になる」所が出現するようです。もう十分過ぎる程、若々しく、美しくても、です。彼女は「もういいです。」と随分御立腹の様子でした。私は本当に馬鹿な事を口走ったものです。

私は(もし医師免許を持っていたとしても)誰かの体、とりわけ若い方の体にピアスの穴を開けたり、タトゥーを入れたり、二重まぶたにしたり、ヒアルロン酸を注射したりする事はやらない(恐ろしくてできない)と思います。自分の信条や価値観と余りにも違うからです。神の創った神聖な体を「美容目的だけでいじくり回す」事は自分にはできません。

「若く美しい女性の、若々しく綺麗な歯を『今風な感じにカッコよく』削る事はこのジジイには無理だと思うよ。若い感覚を持った美容歯科の先生にやってもらった方が、きっと気に入るように仕上がるよ。」と言うべきでした。

相手の価値観を否定するのも、自分の価値観を押し付けるのも「不幸の始まり」です。相手のそれを変えようとする気もありませんし、自分のそれを(金儲けの為に)変える気もありません。

私は私の価値観を明確に伝える為だけに、このブログを毎日更新しているのです。

歯を抜いたまま放置すると・・・。

「歯を抜いたまま放置すると咬み合わせに悪影響を与えますよ。」との説明を受ける事があります。

確かに、歯を抜いたまま放置してしまうと、その抜いた歯と咬み合う位置関係にある歯がニョキニョキと伸びてきてしまうのです。一対のカップルなので、相手が無くなるとそれを探して伸びてくるんですね。

青い点々で描いた所の歯を抜いて放置していました。上の歯が伸びてきて下顎の粘膜に当たって止まっています。
カップルの相手を失った一番奥の歯が、相手を探して伸びてきています。大きな段差が出来ている事が解りますか?
一番奥(左側)の歯に注目。一見、下に銀歯があって上に白い歯があるように見えますが、実は下の歯は無くて、上の歯がこーんなに伸びてきているんです。銀歯が下顎の歯肉に咬みこんでいるのが解りますか?
その銀歯が噛み込んでしまっている場所の歯肉が周囲に比べて白っぽくなっています。歯肉の「角化」という現象が起こってしまっているのです。

歯肉に歯の鋭利な部分が慢性的に当たる状況を放置した場合、最悪の場合にはそこの歯肉がガンになったりする事があります。不潔な口腔内や、喫煙や飲酒の習慣がそのリスクを助長します。

こういった事例からも解るように、定期的に歯科医院に行って予防衛生管理をしてもらったり、歯科医師の精査を受ける事は「人生の質を保つ」為にも役立ちます。

最後に。いつものセリフですが、しっかり予防して、歯を失うような事にならなければこのような心配からも一生無縁です。やっぱり予防が一番ですね。

そごう百貨店、もう何十年も行っていないなァ

池田や神戸の歯科医院に勤務していて、多くの患者さんからその地で開業する事を切望されたのに、なぜか故郷の田舎(山崎町)に帰って開業した私の父親。

彼が池田か神戸で開業していてくれたら、私の人生もすっかり違っていただろうと思う事もしばしばです。でも、もしもそうだったら私は三田で開業していないと思うけどね。

そんな父の趣味は車の運転。週末は車で姫路の「ステーキ館」に肉料理を食べに行ったり、神戸のそごう百貨店に買い物に行ったりしていました。やはり都会に未練や憧れがあったのでしょう。

百貨店の上層階で両親と外商という部門の人とがお中元やお歳暮を決めている時は暇で暇で嫌な時間でした。それが終わってからおもちゃ売り場に毎回連れて行かれたけど、「これ買って」と言っても(見学だけで)ただの一度も買ってもらえた事が無かった。「我慢を覚えたら将来幸せになる」が母親の口癖で、私は幼稚園児の時に既に「この人達には何を言っても無駄だな。」と悟ったのを覚えています。

そんな複雑な思い出がある百貨店ですが、それでも斜陽のニュースを聞くと寂しく感じます。両親がお洒落して、嬉々として出かけていた場所ですから。

セブンに見限られるとは、いよいよ百貨店というスタイルも終焉だな・・・。

世の中の価値観の変化に追従していては遅い。むしろその一歩先を行かなくては面白くありません。

英保歯科はこれからもドンドン変化して行きますよ。シンプルを極める方向にね。乞うご期待。