梅雨の合間にサイクリング

今年の梅雨は長いし雨量も半端ないですね。ウッディタウンは小高い山を切り開いて作った街ですので、洪水の防災マップには色付けされていないのが救いです。ここは住みよい場所ですよ。

午前中はショッピングモールに行って、私は半額でSkechersのサンダルを、妻は6割引でエコバッグをゲット。バーゲンは有難いなあ。

水曜日に一緒に食事に行った友人が「毎日2時間運動している。」と言っているのを聞いて触発され、午後からは雨の合間を見計らっていつもの40キロコースにサイクリングに行って来ました。

2時間半、オゾンを胸一杯吸いながら自転車を漕いで汗を流すとあら不思議。体と心に溜まった何かが汗と共に溶けて、風と共に飛んでいってスッキリです。

やはり運動のルーチンを日常生活に組み入れておく事は必須だと再確認出来た休日でした。

サイクリングの途中でパチリ。この後家に辿り着いた直後にゲリラ豪雨が降って来て危機一髪でした。早くカマサミコングのDJが似合う夏空にならないかなァ。

友人と楽しい夕食

昨夜は私が尊敬する友人と二人で食事に行って来ました。

彼は名古屋の大学と大学院を卒業しT自動車などの大手企業でキャリアを積んだ後、ついに起業を決意して現在鋭意準備中です。
お伺いすると、独自に編み出した英語教授方法を使って社会貢献をしたいとの事。この学習方法が凄いらしく生徒さんの小学生が英検準1級を狙えるレベルになっているそうで、私も是非教えて貰おうと思っています。

心身の管理もぬかりなく、毎日2時間も運動をしているそうで、浅黒く日焼けして、体も引き締まって健康そうです。見習わないと・・・。

彼はスキューバダイビングの腕前もインストラクター級で、昔、MOCサイパンというショップのシゲさん(マサさん、ヒロさん)にお世話になってサイパングロットでダイビングをした事があるという、偶然の共通点がある事も判明して大いに盛り上がりました。

趣味や家族や事業の事についてノンアルで話込んでいて、気が付けば4時間も経っていました。

ビジネスについては、起業家の先輩として私からいくつかのアドバイスをさせて頂きました。その内容はこんな感じです。

①99.99%以上の人が「会社の規模を大きくする事、従業員数や売り上げを増やす事」が成功だと思っているが、実は「しっかりと社会貢献しつつも家族と過ごせる時間が充分ある」のが本当の成功者である。

②借金は「これなら気負わずに借りられる」という金額以上はしない。小規模から始めて着実に運転資金の余裕を作る。先は長いからね。

③自己の理念をしっかり持って曲げない事。それでも食べてはいける(=飢え死にはしない)。結局はそれが「成功」への近道。

私のブログの読者の皆さんの中にも「自分も起業してみよう」という方がおられましたら、参考になさって下さい。

あ、私のアドバイスを参考にしたら「偉そうに起業すると言って会社辞めたアイツ、今は軽四に乗って、鳴かず飛ばずの規模で何とかやってるみたいだよ。妙に元気そうだったけどね。」と言われちゃうかも知れませんが、悪しからず。

知的なスモールトークのススメ

お客様とのお付き合いを重ねてゆくと、私のブログについての感想や、自分自身や自分の家族の事について自らお話して下さるようになってきます。心を開いてもらっているようで嬉しいな、有難いなと思って拝聴しています。

日本はほぼ単一民族が住む安全な島国なので、いまだに「黙っていても理解してもらえるはずだ」という「浪花節」(演歌の世界)で生きている人が大半なのですが、米国のような多民族・銃社会の国では「自分はこういう価値観を持った人間で、あなたの人生や生命に危害を与える可能性が無いですよ。」とお互いに表現し合う努力をします。浪花節が通用しないのです。

例えば、米国で開催される学会に参加した時、隣の席に座って来た初対面の人が私に向かって握手の手を伸ばしながら「私は○○です。宜しく。」と(美しい歯を見せながら)笑顔で話しかけて来てくれます。早朝でまだ目が覚めていない時でも、ちょっと頑張って相互理解の機会を作ってくれるのです。

これをスモールトークと言います。宗教や年齢、既婚未婚などのtouchyな話題を避け、楽しく上品な話題で数分の短い会話を行い、お互いの相互理解を助ける行動です。浪花節の日本人はこれが非常に苦手で、私も(言葉の壁もあって)米国での学会では汗だくになりながら悪戦苦闘しています。

余裕のふりをしていますが、実は必死です。

バブル時代の終焉までは良くも悪くも日本国中、ほぼ全員がお祭り騒ぎで、まだまだ浪花節が通用していたのですが、バブル崩壊後は教養(≠学歴)の格差と価値観の多様化が日本国内でも爆発的に起ったため、「黙っていても解り合える」ような演歌の世界は消え去ったと思っています。

歯科医療に於いては価値観の相違が大きいとお客様を幸せにして差し上げる事がしばしば困難になります。ですから、お客様の声に耳を傾け、お客様とのスモールトークを通じてお互いの価値観を確かめ合う事は楽しみでもあり、大切な事でもあるのです。

言葉の断捨離

最近は「ヤブ医者」という言葉をあまり聞きませんが、ひょっとしたら(日本お得意の)差別的表現に選ばれたのでしょうか?

ヤブ医者と言えば・・・。

約25年前、開業当初のある朝、いつものように玄関のドアに鍵を差し込んでいると、背後にあるけやき台小学校から子供の声で「ヤブ!」と大声の罵声が聞こえて来ました。驚いて振り返ると私が歯の治療をした事のある男の子の顔が見えました。

当時、私はまだ33歳でした。歯科医師として色々な意味で経験不足で至らない部分が多かったとは思うのですが、今同様に一生懸命頑張ってはいたつもりです。「親があの子に『英保歯科はヤブや。』と言ったから小学生が『ヤブ』なんて言葉を覚えて私に浴びせたのだろうな。」と思い、かなりのショックを受けました。

あれから25年間、毎朝8時過ぎに診療所の玄関の鍵を開けるのですが、その時に必ず「けやき台小学校の方からヤブという声が聞こえてこないだろうな。」と一旦学校の方を見て様子を確認してから鍵穴に目を落とすようになりました。どうやらその時のショックが相当大きくて、心的トラウマになってしまったようです。

深く考えずに放った一言が、相手の心を深くえぐってしまう事があります。きっと私自身も何回もこの過ちを犯しているはずなのです。

今となっては、これは私にとって反面教師となる良い経験だったと感謝しています。毎朝自分に「言葉には気を付けよう。」と言い聞かせるリマインダーになっているのですから。

「教養とは、ひとの気持ちがわかるようになることである」養老孟司

自分の教養が足らないうちは「ベラベラ喋るより、黙っている方がマシ」だと思っています。ですから私は、モノとコトの断捨離に加えて「言葉の断捨離」にも努めています。

私って、男のくせに喋るのが好きだから、なかなか難しいけどね。

中小企業不要論にションボリ

共同通信記事より

企業の倒産が加速するだろうという記事が載っていました。

この記事に関連したヤフコメ民の皆様のコメントの中に「中小企業は生産性が低く、旧態然とした無用の長物。とっとと潰して大企業だけになる方が国際競争力が高くなる。」との意見が散見されました。

ウッデイタウンにお住いの方には大企業勤務の方も多いと思いますが、「中小企業なんか不要」という意見についてどう思われますか?

私のような(中小企業ならぬ)零細企業の経営者から見ると「大企業には経済、人員、設備の面で、我々とは比較にならないほど余裕があるな。」とは思います。
でも、その余裕を生み出すために一部の人だけが極端に頑張ったり犠牲になったりしているというカラクリはないのでしょうか?

英保歯科のような個人商店は、常に店長が筆頭になって働き、常に店長が犠牲になり、常に店長が全責任を負い、そして常に店長が自分の夢を追える自由があります。
それから、生産性や革新性に関しては店長の能力次第なのだろうと思います。

今から10年後に残っているのは大企業ばかりか、それとも我々中小企業もしぶとく生き長らえているか・・・。その時に「中小企業不要論」の答えがわかりますね。

静かな日曜(親子の日)の朝に

今日は日曜日です。来週からの超多忙な日々に備えてゆっくりと休養を取りたいと思っています。

休日限定で頂いている貴重な紅茶。お客様から頂戴したものです。素朴な自然の味が体と心を癒してくれます。
妻と子供達には「先は長いから、頑張りすぎるなよ。」と言っています。不要なモノとコトを断捨離すれば、自然に頑張らなくて済むようになります。(写真は今朝の日経新聞の広告)

そうだ、25日を過ぎたので月末の事務作業がてんこ盛りだった。ブログを書き終わって一休みしたら、早速そっちに取り掛かかろう。トホホ・・・。

英保先生流の断捨離とは?

断捨離や片付けの本が数え切れないほど出ていますね。例えば講演で引っ張りだこの山下氏(断捨離 やましたひでこ)や、米国で成功した近藤氏(こんまり流 片付け)などが有名です。

私も数年前から断捨離に興味を持ち実践しているのですが、実は Amazon Kindle の無料試し読みで佐々木典士氏の「ぼくたちにもうモノは必要ない。」という本の前書きと目次を読んだだけで、断捨離の本もDVDもブログも全く読んだり見たりした事が無いのです。

私が断捨離本を買わない理由ですか?本を買うとモノが増えますからね(笑)。

元来ミニマリストの傾向があった私なので、佐々木氏の本の目次から少しのヒントを得た後は自分で考えて実践する事にしたのです。自分で考えて行う方法が一番自分に合うのは当たり前ですしね。

私はモノ(物欲)の断捨離だけでなくコト(≒人間関係≒名誉欲)の断捨離も並行して行っている所に自分のオリジナリティーがあると自負しています。

山下氏や近藤氏はモノの断捨離をして有名になってしまい、関わるべき人間が増えてしまって、やるコトも増えてすっかり忙しくなっています。
私から見ると「彼女達の本質は何も変わっていない(=断捨離できていない)のでは?」と思ってしまうのですが、皆さんはどう思われますか?

傾聴力を意識しよう

日経新聞スマホ版を購読しています。しばしば、ビジネスパーソンが一人前に成長する為に役立つ情報が載っているので、勉強させて頂いております。(ちょっと左寄りを感じる記事もチラホラありますが、その辺は自己判断で、常にマスコミを妄信しないように気を付けています。)

今回は梶尾しげる氏が傾聴の大切さを説いておられました。

by 梶尾しげる氏(日経新聞スマホ版より)

我々のように「先生」と呼ばれる職業の人間は肩書が増えて「偉い先生」になればなる程勘違いし、普段の会話でも身振り手振りで演説するようになって傾聴力が極端に劣化する傾向にあります。

「お客様が自分の事を話し始めて下さった時には『やっと私に心を開こうとしてくれている千載一遇のチャンスだ』と大切に思って話に耳を傾けるようにしなさい」と常に自分に言い聞かせています。(当然ながら、職場のアソシエーツや家族、友人に対しても同様です。)なかなか難しい事ですけどね。

自分の欲望を抑えて傾聴できるか否か=人の気持ちがわかるか否か、だと思いますので、傾聴力を身に付けたい人は教養を身につける努力を継続すべきだと思います。

「教養とは、ひとの気持ちがわかるようになることである」養老孟司

最後に私の経験から一言。自分は教養を身につける不断の努力をしますと誓った上で、教養に興味が無い人との縁をバッサリと断捨離すればするほど、貴方には違った人生のへ道が(指数関数的に)開けます。愛する家族と2人ほどの本当の友達(仲間)があれば、危惧するような「困ること」は、何も起きません。不思議な程あっさりと生きて行けます。
色々な価値観の人全員と付き合うほどの能力も人生の時間も、少なくとも私には、無いのです。
LINEやSNSで悩んだりしている人には特に、すぐ実行して楽になって頂きたいと思います。

よく頑張ったね

今日から「謎の4連休」と言われている、降って湧いた様な7月の連休を楽しんでおられる方が多いと思います。

私も今日明日と2連休で嬉しい限りです。我々サービス業は週末に仕事があり、英保歯科のような零細企業の店長や責任者は常に出勤しないといけないので、年に数回しか連休がありません。企業にお勤めの方は月に4回も2連休があるのでしょう?本当に羨ましいですね。「我々自営業者には、連休は無いけど自由があるぞ!」と自分に言い聞かせております。

末っ子がいないなと思っていたら、公園に行っていたようでセミの抜け殻を見つけて胸にバッジのように引っ掛けて持って帰って来ました。家族に「見て、見て。」と言って見せびらかしています。なんか昭和な子供やなァ。

子供の感性を羨ましく感じる時がありませんか?大人になってすっかり消えてしまった・・・。

その抜け殻の背中には、セミが抜け出た穴がポッカリ開いています。「何年も何年も地中で我慢して、脱皮も大変だっただろう。頑張って出て来たのに、もう僅かな寿命しか残っていないとは、はかないな。」と、ジーンと来てしまいました。

虫でさえこんなに頑張っているんだ。不平不満ばっかり言っていたら、きっとバチが当たるな。

このセミだけでなく、地球上の植物も動物も、もちろん世界中の人間も、誰もが不安の中で頑張って一生懸命生きています。

「セミ君、良く頑張ったね。偉かったね。きっといいパートナーが見つかるよ。私も見習って頑張るから。」と心の中で呟きました。

1人+1AI≒1.7人, 1人+1人=3人~マイナス1人

今日、英保歯科の受付スタッフの募集をするためにハローワークに行って来ました。履歴書による一次選考の後、8月の最後の週に面接をして1名だけ採用します。9月からフレッシュパーソンが加わってくれると期待しています。

以前、我が故郷・宍粟市の docomo で母親のスマホを購入する時に、わざと意地悪を言ってくる若い女性販売員に当たって閉口した事があります。「ちょっと考えてから出直して来ます。」と言って家に帰って、自宅からパソコン経由で購入しようかと思った程です。お客に対面販売よりネット購入の方が快適と思われては、この販売員の上司のメンツも丸潰れではないでしょうか?

多くの単純な仕事に於いては、ますますAIが人間の代わりをするようになると言われています。お勤めをされている方は「私の仕事もいつかは無くなるのでは?」と不安に思われるかも知れんね。

私はといえば、経営者・雇用者側の目線から、次のように考えます。

スタッフ1人のセクションに1台のAIを追加すれば、人間2人分の働きはしないまでもコンスタントに1.7人位の生産はするでしょう。

その一方でスタッフ1人のセクションにもう1人の人間を追加したとして、上司がその2人の能力を最大限に活かせるように導けば、協力して3人分の生産性を発揮するでしょう。しかしながら、場合によっては人を加えた事によってかえって生産性が低下したりマイナスになってしまう事もあるでしょう。

こういったリスクを避けたい経営者は「AI化・機械化」を強く推進するのだと思います。

英保歯科では、お客様に「いくらAIの時代になっても、やっぱり人間に対応してもらう方がいいな。」と思って頂けるようなスタッフに育てたいと思いますが、その鍵はスタッフが「人の気持ちがわかるようになる」という一言に尽きると思います。

養老孟司先生は「教養とは何か。教養とは、ひとの気持ちがわかるようになることである」とおっしゃています。そういう意味では教養って、やはり大切なものなのです。私も教養が身に付くように日々精進したいと思います。