平成最後の日に想う事

いよいよですね。

大学を昭和62年に卒業した私は、社会人としての人生のほぼ全てを平成で送ってきました。平成の最初から終わりまでの間に、想像すらできなかった程の大きな変化が、世の中と、それから私の価値観の中にありました。

激動の時代でしたが、幸せな事に、今が人生最高の状況であると言えます。(経済的な視点からではありませんので、念のため。)

このように、平成の終わりを非常に心穏やかに迎えられるのは、

私の事(価値観)を理解してくれている素晴らしい7人の英保歯科のスタッフ

私の事(価値観)を理解して下さる素晴らしいファミリーのお客様

私の事(価値観)を理解してくれる素晴らしい妻と家族、そして友人

のお陰です。心から感謝しています。

それから、関係団体各位(けやき台小学校、若草幼稚舎、けやき台幼稚園、三田市歯科医師会や岡山大学歯学部)の皆様のご理解があって、「日本人の常識からは逸脱した」我がままができていると思っております。本当に感謝しております。

できれば、もう15年か20年は頑張って、歯科医師として世の中の役に立ちたいと思っております。

皆さん、令和になっても、(「英保先生は何でも理想主義で困ってしまう。」と言わずに)私にお付き合い頂ければ幸いです。

これからも、「日本人を歯の悩みから解放する」という理想に向かって微力ながら頑張りますので、よろしくお願いします。

錦秀菜館・刀削麺


学会場の近くの中華料理屋で食べた800円程度のランチ。その名も「刀削麺」。
これは美味しかった。厨房では木の板に乗った麺の素材の塊(こねたパンの素材のような感じ)を鋭利な包丁で「削いで」いるのが見えていました。一種のパフォーマンスのようでした。「おー、ああやって作ってくれた料理なんだ」と思うと、ますます楽しく美味しく頂けましたよ。

清潔なお店で、厨房の人もフロアの女性も、そしていくらかのお客様も中国人で、聞こえてくる会話は中国語。台湾に旅行に行った時と同じで、一瞬外国にいる錯覚に陥りました。

神保町に行く機会があれば「安くて旨くてエキゾチックな」錦秀菜館で刀削麺にチャレンジしてみて下さいね。

歯科界の未来は明るい


1,600人を越える会員数を誇る顕微鏡歯科学会の特徴の一つは、非常に勉強熱心な若い先生の会員が多いという事です。

私が若かった頃とは違って、今時の若い先生は当然のように英語を聞いて理解し、自信を持って喋っていますし、情報収集と理解と習得のスピードが(インターネットを駆使するので)爆速です。

明るく前向きで真面目な若い歯科医師に出会って、心から安心できました。彼・彼女らを見ていると、少々心配していた日本の歯科の将来像は取り越し苦労だった事に気がつきました。

彼・彼女らは日本の保険制度に縛られて中途半端な治療を提供する歯科医師を目指してはいないようです。顕微鏡を駆使して世界標準の歯科医療を自由診療で提供し、正当な報酬を堂々と受け取る一流の歯科医師になる覚悟があるようです。

これなら日本の歯科医療の将来も大丈夫!皆さんがしっかり予防して、それでも万が一歯を悪くしてしまった時には、日本国内でもこういった一流の先生から一流の治療を受ける事が普通になる時代が来そうですよ。

 

 

 

 

幼少期の記憶

私が幼稚園の時の事ですが、今でも昨日の事のように鮮明に(カラーで)覚えている事があります。
小太りで女の子とままごとばかりしているような(今で言うオタク?)おとなしい子だったので、男子の友達が全然いなくて、よく一人で近所の丘に探検に出かけたりしていました。
故郷の小高い丘にある、フェンスに囲まれた貯水場はいつも雑草が短く刈り込んであってスッキリした景観でした。
ある日、いつものようにそこに探検にでかけると、キチッと刈り込んである土地の一角にたった一株だけ数センチの植物があって、それには「見た事も無いほど美しい」花が咲いている事に気が付きました。
子供ながら、「何て美しい色と形の物がこの世の中にあるんだろう。」と息を呑むほどの感動を覚えて、その花の色と姿に30分以上見とれていたように思います。その花を見ながら、ずーっとそこにいたのを覚えていますので。
それから後にその花が野生のすみれである事を知りました。

今朝、診療所の庭で同じように孤高のすみれを発見しました。
それを見た時に、あの時の感動はもう感じられないほどに、現在の感性は鈍ってしまっているのですが、それでも子供の時の思い出を瞬時に思い出しました。

連休中に診療所に出て来て、このすみれをポットに移して持って帰ろうと思っています。このままにしておくと雑草として草刈り機で切り落とされてしまいますので。

子供の頃に(スマホやゲームばかりではなく)自分の足で歩く速度で自然を観察する機会って、意外に価値があるのかも知れません。

風化させないように

三田からJR宝塚線で大阪に向かう時に必ず通る尼崎駅。
事故の直後は通る度に手を合わせていたのですが、やがて心の中で手を合わせるだけになり、そして、だんだんと思いが薄くなってしまっていました。
今日、学校健診で三田市内の学校に行ってきたのですが、そこでは特別な日を意識することなく普通に時間が過ぎていました。

ところが、三田消防署の前を通った時に、半旗が掲揚されている事に強く心を打たれました。消防士や救急救命士の皆さんの人命を救うという職務に対する高い意識から、自然とこのような思いと行動が出てくるのだと感じました。

そうですよね。私達は兵庫県の、三田市の住人なのですから、誰よりもあの事故の事を風化させてはいけない立場なんですよね。

私にも子供がありますので、とりわけ、あの事故でお子さんを失くされた親御さんの悲しみには思いを馳せます。

もう二度とあのような不幸な事故が起きませんように。

半旗を目にする機会がこれ以上増えないように、祈っております。

The Cavity Code (虫歯の暗号)

今日、英保歯科のスタッフのお嬢さん(4歳)の前歯の、小さな虫歯を修復しました。母親が英保歯科のスタッフなのですから、虫歯予防の知識は非常に豊富なのに虫歯にしてしまったのです。「かなり気を付けているつもりなのですが、食が細いので食事の時間が長くなるのが良くないのかも知れません。」と非常に申し訳なさそうでした。

砂糖の制限が完璧ではなくても、正しい知識と「思い」があって、そこそこ実践していれば、歯は簡単には溶けません。体は良くしたもので、そこまでストイックにしなくても虫歯にはならないのです。彼女はその程度はちゃんとしてくれているはずです。

虫歯になるはずのない家庭の子が虫歯になったので、治療が終わってからも「何で虫歯になったのかな?理由が知りたい。」とずーっと考えていました。

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最近、空いた時間に、The obesity code (肥満の暗号)の和訳本、「太らないカラダ」を読んでいます。内容が科学的・理論的で難解な上に、過去の栄養学の常識を一旦白紙に戻さないと頭に入ってこないので苦戦していますが、とにかく面白い本です。

この本によると、「高度に精製された炭水化物」が体に良くないとの事です。それは砂糖だけでなく、工業化された方法で非常に高度に粉砕された小麦粉なども含まれるそうです。

この2つのことから、この本の中で紹介されている「肥満を引き起こすホルモンを出させる食品」がそっくりそのまま、「虫歯(さらには歯周病も)を引き起こす原因になる」のではという仮説を立てました。

思いついた自分で言うのもなんですが、これって、かなり当たっていると思います!!

オレンジジュースを飲んでいなくても、毎朝食べている食パンが虫歯の原因だったとしたら?パスタや焼きそばも歯に良くないのかも。
私の友人、ゆりのき台の渡邊先生(歯科医師)が、以前から患者さんに「パンを食べるのをやめなさい。」と指導しておられるのを知っていて、「うーん、ちょっと極端かな?」と思っていたのですが、極端な意見では無いように思えてきましたよ。

岡山大学の予防歯科がエビデンスを作ってくれないかな?

歯科技工士がいなくなったら?

歯科医院はコンビニより多いほど増えて、お客様にとっては「どこに行ったら良いかわからない」ほどになっています。選択肢が増えるのは良い事ですね。

その一方で、「入れ歯や被せを作る職人(歯科技工士)」は、様々な事情で減少の一途です。高齢化も進んでいる上に、「匠の技」の継承が全く不可能になってきており、私の目から見ても大変な状況になってきています。

歯科医院はたくさんあって、保険証を持ってどこかの歯医者に行ったら入れ歯を作ってはもらえるが、その品質(満足に使える代物かどうか)に関しては今後どのようになっていくか注視して行きたいと思っています。

その一方で、英保歯科ではもう3年以上も総入れ歯を作った事がありません。

英保歯科は予防歯科中心に回っております。英保歯科のお客様の誰も歯を失わないのですから、「技工士不足」や「入れ歯の品質低下」への不安とは無縁です。

単純な話でしょう?

良書「太らないカラダ」

昨年数キロのダイエットに成功したのが嬉しくて、チョコチョコと自慢していたのですが、今年の冬の間についつい油断してすっかりリバウンドしてしまいました。「ちょっと体重が減ったからって、あんまり自慢するもんじゃないなぁ。ライザップで痩せた赤井英和もあっという間にリバウンドしたそうだし。」とモヤモヤした思いで、北区のショッピングモールにある書店でダイエット本を物色していました。

「分厚いのはどうせ積読になるから、なるべく簡単に読めそうな薄手の本・・・。」と思いながら物色して、「これにしよう。」とまあまあ良さげな本に決めました。一番上じゃなくて、ちょっと下の方のやつに交換しようとした時に、その本のすぐ手前に置いてある、英語の文法書並みの分厚い本が目に入りました。

「肥満の暗号(THE OBESITY CODE)? トロント最高の医師? 最新エビデンス? 分厚いけど、こっちの方が面白そうだなぁ。」とピピッときて、こちらの本を購入する事にしました。

まだ全部は読破できていませんし、医学的知識がある私でも、最低2回は読まないと頭に入ってこないような濃い内容ですが、誰でも一読に値する良書だと思い始めております。
これは単なるダイエット本ではなく、中高年の人が健康であるための「暗号」が書かれているのです。内容に関しては、まずは私が実践して、効果を確認しながら、折を見て解説しますね。

もし、アマゾンで物色していたら、この本には出合えてなかったと思います。やはり、リアルに足を運んで、良縁との出会いの運命に授かる努力をする事は大切だと再認識しました。

良い歯科医院との出会いは良い結婚相手との出会いと同様です。まず釣り書き(ブログやホームページなど)をよく読んで、次に、頑張ってお見合い(市の健診のハガキなどを利用して偵察に行く)に出かけていって、相互の価値観が同等で、相互の信頼関係が、今後努力すれば構築・継続できそうな雰囲気なら、初めてお付き合い(それでも、初日は基本的には検査と説明だけですね。初日に簡単に手を触れさせるのは、お互いちょっと軽いかも。)をしてみるのが良いですね。参考になれば幸いです。

出会いに関してですが、スマホやパソコンをいじくっているだけで、都合よく良縁に辿りつこうとするのは「甘い」と思います。頑張って実際に出かけて行って、顔を合わせて話をしないとね。
私はいつもそうしています。良縁に辿り着くためにと(全部自腹で)海外などにも積極的に出かけていますよ。
ビジネスなどの社会経験を積んでおられる方ならきっと「そうそう。」と言って下さいますよね。