脱炭素社会を目指すとは言うが・・・。

昨日 NIKKEI SDGs FESTIVAL に申し込んだお話をしましたが、脱炭素社会の構築は次世代の人間が生き延びてゆける地球を残す事が目的です。4人の子供を持つ親としては、我が子を含む次世代の人達が苦しまずに生存できる地球であって欲しいと心から願います。

その為には想像を超えたイノベーションを起こす必要があるのですが、それを実現できる人材が日本にいるのでしょうか?

日本の大学は、いつの間にか8割が文科系の学生になっているそうです。イノベーティブな技術開発を残りの2割(理系)のうちの優秀な人材(例えば上位10%)に頼ろうとするならば、たった2%の優秀な理系の人間の能力に98%の人間が依存し、傍観しようとしている国になっていると言う事です。

会社内で理系の人間の地位や待遇を上げて若者が理系の大学を目指す環境を整えないと日本の技術力は衰退の一途なのですが、企業での「技術者の飼い殺し」状態は改善の兆しがないので、日本に於いて優秀な理系の人間が能力に応じた正当な報酬を得るには医学部に行く以外選択肢が無いという異常事態が続いています。

実際に英保歯科のお客様の中にも高校のクラスは理系だったが親の勧めて文系の大学に進んだ子が何人かおられます。今の日本社会を見ていると自分の子をそのようにしたい親心は良く理解できます。

優秀な理系人間が育つ環境が整い、脱炭素社会を実現する革命的なシステムを開発して世界中に輸出し、世界中からの尊敬と正当な報酬を手にするような国になる事を祈ります。SDGsの講演会で「演説するだけ」の人ばかりではダメなのです。