歯を大切にする事=人生を守る事

日本人高齢者あるある。

「健康第一!サプリメントを何種類も飲んでいる。朝なんか、それだけでお腹が一杯になるぞ。サンスターと富士フイルムと三共製薬と協和発酵から感謝状が届いたぞ。凄いやろ。若い頃からジムにも行っているし、ウォーキングも毎日やってるよ。週末は仲間と山登りだ。え、歯医者?もう5年位行っていない。いや、10年位かな?歯のメインテナンス?何それ?痛くないのに歯医者に行ったりしても怒られへんの?」

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先日ある方から予約のお電話がありました。「会社の近くの歯医者で作ってもらった入れ歯を使っていたのだが、その入れ歯の金具を引っかけていた歯が抜けて、入れ歯が留まらなくなった。新しく入れ歯を作り直して欲しい。英保歯科?大昔に来た事がある。」との事。

最近はホームページやブログで英保歯科の特徴を解り易くお伝えしていますので、このような感じのお電話はほとんど無くなって来ています。入れ歯も滅多に作る事が無いのですっかり腕が鈍っていますが、そんな私でよければ、とにかく拝見してみましょう。

グラグラしていた3本の歯が抜けてしまったそうです。
右下の顎が、何か変です。茶色いのは虫歯ではなくて、腐ってしまった顎の骨(腐骨)が見えているのでしょう。歯石まみれの汚い歯を長期間放置したせいで、細菌が顎の骨まで侵入したのです。これじゃ、体の調子も悪くなるはずですし、口臭も半端ではないはずです。
レントゲン検査の結果、顎の骨の中の広範囲に異常が見つかりました。炎症だと命は助かりますが、手術によって顎骨の大部分は失うと思います。悪性腫瘍などでは無い事を祈るばかりです。

英保歯科のような小さな診療所ではどうしようも無いので、口腔外科にご紹介させて頂きました。

歯のすぐ下には顎の骨があります。全身の健康に留意されるなら、歯も体同様に大切にして下さい。というか、歯も体の一部なんですけどね。

さあ、すぐにお近くの予防歯科医院に予約の電話をしてみましょう。痛くないのに行っても怒られたりしませんから。