カリオロジーで考えると・・・

加茂の辺りをサイクリングすると関学三田キャンパスの学生さんが住んでおられるアパートが沢山建っているのに気が付きます。我が故郷・山崎町のナンバーが付いた原付が停まっていたりして、「みんな健康に気を付けて、無理せず大学生生活を楽しんで!」なんて心の中で呟いたりしています。

で、そんな関学の学生さんが加茂から近い歯医者をグーグルで検索すると英保歯科が上がってくるようです。評価の星が4つで口コミが英語で書いてあったりして、ホームページを見ると世界水準とか書いてあるので「まあ、良さげやな。」とそのままスマホで電話してみるとすぐに予約も取れたし。「それで英保歯科に来ました。ホームページに予防歯科?ああ、そんな事書いてありましたね。」というレスポンスが結構多いのです。

ようこそ英保歯科へ。たまたまここに来ちゃったけど、ひょっとしてあなたの人生が変わるかもよ。

「まあ、ここに座って。」

左の銀歯は2か月前に故郷でやってもらったそうです。右の黒い所が心配で(縁あって)英保歯科に来院してくれました。「写真を使って説明しますね。」と、いつもの私の話が始まります。

今回来て下さった彼にお伺いすると、建築を学んでいる理系の学生さんでした。理系なら話が早い。写真を見せながら色々質問をして理論的に考えてもらいました。まるでゼミみたいにね。

「この銀色の構造物(オレンジ)は後何年位持つと思う?」

「6歳で生えた歯が12年間かかってこの程度の着色(緑)だが、今すぐ削って銀歯にした方が良いか、経過を見た方が良いか、どう思う?」等々。

カリオロジーをベースに考えてもらうのです。

頭の良い彼は私が伝えたい事をすぐに理解できました。「左はまだ削らずに予防歯科をした方が、かえって長持ちしそうですね。」と。

「是非、ホームページの予防の所を読んで下さい。面白かったらお友達にも読むように勧めてあげて下さい。将来ある関学の学生さんには、歯(=人生)を大切にして頂きたいのです。」ともお願いしました。

お口の中を拝見しただけで、彼が18歳になるまでご両親がいかに健康に留意して大切に育てて来られたかが判ります。これからは年に3回予防歯科に通院し、自分の歯を一生無垢の状態で維持するようにして頂きたいと切に願います。

関学の学生さん、歯で悩んだり歯の治療に時間(やお金を)かけたりするような愚かな事は予防して、人生の時間を有意義に使って世の中の役に立って下さいね。

CORAL KITCHENにて3時間

今日木曜日で休診。でも昨夜はインプラントのプランニング教室がオンラインであり、今回は私が発表した関係で少々疲れていました。ZOOMの画面共有だとオーディエンスの反応が見えないので、受け狙いが性(さが)の関西人にはキツイものがありました。それでも今朝、頑張って布団から起き出して・・・。

午前中は若草ナースリーの歯科健診があり出務です。天気が悪く気圧が低いので、気分もそこそこですが、頑張って行ってきました。
若草ナースリーは園の先生方の献身的な努力のお陰でここ数年間虫歯のある子がゼロという理想的な状態が続いています。今年は?もちろんゼロでした!何だか嬉しくなってウソのように元気が出て来ました。

昼前になって雨足が強くなって来ましたが、私はますます元気が出てきました。13時から西宮の CORAL KITCHEN で友人と食事をする約束があるからです。今回3年ぶりに会える米国人の友人も参加予定なのでウキウキしながら西宮目指してひたすら南下のドライブです。

着いたぞ。関学の学生だったらこんなお洒落な所で合コンとかするのかな?岡山大学の田舎者には夢のような話だ。
ランチだけど豪華。そしてお洒落。さすが西宮。
私はシーフードのドリアを注文。
友人はバーガーを注文。大きさはアメリカサイズの1/4ですね。
リラックスした雰囲気で話が弾む。気が付いたら(しらふなのに)3時間も経っていました。
イヤー、楽しかった。4人とも一風変わった個性的な人間ばかりなので、かえって気が合うという不思議な関係。お互いに新しい友達ができてハッピーです。

「また近いうちに会いましょう!」と約束して家路に着きました。18時から2時間の予定で岡山大学歯学部インプラント科の臨床セミナーに参加予定なのです。早く帰ってZOOMの設定をしないと、間に合わないぞ。

珍しいアボカドオイル

今日友人のNさんが夙川から三田の英保歯科まで来て下さいました。詰め物が取れたとの事で、レジンで修復し治療は即日完了しました。速やかに治療しないとお互い話したい事が山ほどあって時間が無いからね。

こちらのNさんは広い人脈やユニークなビジネスのキャリアをお持ちで、私に色々な事を教えて下さいます。今日は珍しいアボカドのオイルをプレゼントして下さいました。

車も何もかもが拘りの塊のNさん、お話しをお伺いしていると、楽しくて仕方がありません。

明日は西宮で4名が集まって一緒にランチをする予定です。もちろんNさんも参加して下さいます。

今から楽しみです!

「凄いやろ!」「凄くない。」

友人の実業家、Yさんは長い間中国に居られた事もあって歯の状況が「随分日本人らしい」感じになってしまっていました。英保歯科とご縁があってから徐々に意識が変わり、最近では「こんな磨きやすい場所までこんなに酷い虫歯にしてきて、私今まで一体何をしてたんでしょうね?」という言葉が出るまでになりました。良かった、良かった。

Yさんのほぼ全ての歯を自由診療でキッチリやり直して行く過程で、しばしば治療中の写真を撮って27インチのモニターで拡大してお見せするのですが、その都度「スマホでこの写真を撮っていいですか?子供に見せて『虫歯にしたらこんな事になんねんで』と注意したいんで。」と熱心にシャッターを押されますます。感心、感心

でも、Yさんのお子様達は聡明な奥様のご尽力もあって虫歯とは完全に無縁で、すくすく健康に育ってこられました。これからも予防に努められて、一生歯を削られたりする事は無いでしょう。奥さんもお子さんも、偉い、偉い。

Yさんには1-2本のインプラントを使う必要が出てきており、先日その治療計画について3Dのシュミレーションソフトを使って説明しました。いつものように「英保先生、凄いですね!スマホで写真撮っていいですか?『お父さんこんな凄い治療してもらってるんやで!』って、子供に見せて自慢するんで。」

Yさん、次回のオペ、一緒に頑張りましょうね。

私:「もちろんいいですよ。お子さん達、写真を見て何ておっしゃいますか?」
Yさん:「折角見せてやっても、いつも『俺らは予防してるから、そんなん必要ないわ。別に凄いとも思わんし。』なんて言いやがるんですよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・

申し訳ないですが、私も自分自身で「全然凄くない」と思います。私が何をやっても、いくら努力しても元の無垢の歯の状態に戻せる訳ではありませんので。

本当に凄いのは予防してくれる歯科衛生士の先生や、衛生用品を製造・販売してくれているサンスター等の会社や、(こんな異常な価値観の国、日本に住んでいても周囲に流されずに)聡明に歯の大切さに気が付いて、一生懸命予防に努めておられる、ご本人や保護者なのです。

私より凄くないのは、〇クルト、〇ッテ、〇リナガ、〇リコ等でしょうか?

こんな事書きながらふと思ったけど、仮想敵国にバックドアが入った5G機器やスマホを安価で販売するように、仮想敵国内で甘ーいお菓子を長期間安価で販売してやれば、かなり相手国の戦力を劣化させることができそうですね。歯がボロボロの兵士なんて、まともに戦える訳ないからね。

歯磨きは二の次、三の次

友人のNさんが「こんな記事を見ました。どうなんでしょうか?」と連絡して来てくれました。興味深い内容ですのでシェアーして皆で考えてみたいと思います。是非読んでみて下さい。

歯磨きに「虫歯を予防する効果はない」衝撃事実
「虫歯を減らす」たった2つの方法とは?
山本 龍生 : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科教授・歯学博士

まあ、概ねその通りだと思いますが、「釣り」のためにタイトルを多少ショッキングにしてありますね。歯磨きも必要ですよ。べっとりと付着している歯垢の下では、やはり歯が溶けてゆきますから。

ちなみに、この山本龍生教授は岡山大学の後輩です。岡山大学は接着歯科と予防歯科の教育に非常に力を入れているので、私や彼のような予防を非常に重要視する歯科医師が出てくるのです。自分が岡山大学卒で良かったと思っている大きな理由の一つでもあります。

さて、皆さんはどう思われましたか?

歯磨きに「虫歯を予防する効果はない」のでは無く、歯ブラシだけでは虫歯の予防はできない。フロスとフッ素入りの歯磨剤の使用、そして予防歯科治療(年3~4回のプロフェッショナル・クリーニング)を受けなければ、虫歯(や歯周病)を予防する事は不可能である。更に、最も重要なのは、食生活習慣がある範疇を逸脱していたら、いくらこれらを実践しても予防は不可能である。と言う事です。

つまり、歯磨き(歯ブラシ)だけしておけば虫歯を予防できると思い込んでいる事が大きな間違いなのです。

10年くらい前の出来事ですが、このような忘れられない経験があります。父親が「歯が痛いと言っているから見てやってくれ」と突然連れてきた小さな子。嫌がって泣き叫ぶこの子の虫歯治療を(その当時はスタッフが抑えつけて)無理やりやって、何とか最後までやり終えた時、その父親が子供に向かって「だから言ってるやろ。お前が歯磨きせえへんからこんな事になるんや。」と吐き捨てるように言い、その子は「歯磨きしてるもん。」と泣きべそをかいていました。「違うんだけどな・・・。」と心の中で呟いた私。その親子とはそれが最初で最後のご縁でした。

ちなみに、イギリスでは子供を酷い虫歯にしている親は虐待罪で逮捕されます。

日本では皆さんの想像も出来ないような歯の状況の大人や子供が世の中に居る事も事実です。自由・人権・ゆとりで各個人の好き勝手にさせてあげるのも良いですが、将来ある子供達の歯の健康は、誰かが声を上げて、分け隔て無く普遍的に守ってあげるべきではないでしょうか?

山本教授と同様に私も声を上げ、引き続き予防歯科の普及を通して未来ある子供達の歯(=人生)を守って行きたいと思います。

なお、先日若草幼稚舎の歯科健診に行ってきましたが、それはもう見事なもので虫歯のある子はほぼ皆無。笑顔はじける元気な子供達ばかりで嬉しくなりました。最近の若いお母様方がどれだけしっかりと子育てをされているのか良くわかりましたよ。感心、感心。

THIS MADE ME CRY SO MUCH, TOO.

まず明言しておきますが、私は18歳の時から「牛や豚や鶏を殺してまで食べたくない」という理由からペスカタリアンになった(3年ほどは完全なビーガンでした)ほど、「殺戮行為」が嫌いな平和主義者です。もちろん戦争なんか大反対です。

Facebook を開くとビデオのお勧めが出てきたりして、ついつい見てしまいます。今日はなかなか興味深いビデオがありましたのでシェアーしたいと思います。

アフリカンアメリカンの男の子とアメリカの国旗にまつわる創作動画(作り話)ですが、再生559万回、コメント7813件、いいねが7万3千という高評価である事から、一般的にこの行動は米国内では「敬意を持って」見られていると判断できます。

THIS MADE ME CRY SO MUCH

国旗を地面に触れさせてはいけない事は私もボーイスカウト(Scouts)で習いました。こんな世界の常識、日本の小学校でも教えますよね?

私は小学校1年生(だったかな?)の時にボーイスカウトに入って入団式で3つの誓いを行いました。その後スカウトで国旗に対する考え方や国旗の扱い方の基本を習い、更に(当時軍隊式教育を売りにしていた)白陵で国旗に対して敬意を持って接するように教えられました(白陵英語でshould の文法を習った時の例文は We should respect our flag. でした)ので、この動画内での少年の行動には共感を覚えます。

カッコいい! この感覚、日本以外では普通ですよ、普通。

日本人もこのように世界の常識に従って振舞えるような時が早くくれば良いなと思います。

自国を愛し、自国の旗に敬愛の念を抱く事が悪い事のように子供に教える人がいますが、この動画に対する評価からも解るように、そういった考え方は異常であって世界の非常識である事を知った方が良いと思います。

それに、最近の近隣諸国の振る舞いを見ていると、もう「国旗・国歌反対」なんてオメデタイ事を言っている時代は終わったのではとも感じます。

オペの計画立案も、また楽し。

今日は土曜日で超多忙。と書きたいのですが、今週は連休明けという事もあってずーっと忙しかった。しかも木曜日には学校健診があったし、昨夜妻に誘われてコンビニに行ってしまい、ついついノンアルビールとおつまみを買って「やってしまった」影響もあって、今日はベストコンディションではありませんでした。

午後から何年かぶりに頭痛がして100%の状態ではなくなってしまい、3時まで頑張った後は院長室の床に寝っ転がって眠ってしまいました。目が覚めたら2時間も経っていて、慌てて家族が待つ家に帰りました。

有難い事に老若男女、本当に沢山のお客様に来て頂いて歯科医師冥利に尽きます。皆さんのご期待に沿えるようコンビニにちょろちょろ行ったりなんかしていないで、しっかり体調管理して頑張りますね。

DELLのベゼルレス27インチモニターをツインディスプレイに配置。15インチXPSノートPCを開けばトリプルディスプレイ環境にもなりご機嫌です。3D 解析ソフト DTX を使ってインプラントの治療計画を説明すると男性のお客様(Y 様)は「凄いですね!写真撮っていいすか?」と言って下さったりと気分上々です。でもスタッフの森さんはツインディスプレイに全然興味が無いようでした。これだから女は嫌になっちゃうよな。

明日の日曜日はオペの計画を立てる為に診療所に行く予定です。静かな診療所で集中し頭をフル回転させて手術の流れを考えるのも、変な話ですが、結構楽しいものです。

健康増進課のO様、本当に有難う御座いました。

65歳以上の高齢者と医療従事者は優先的にコロナワクチンの接種を受ける事ができるそうで、有難い事に歯科医院も対象にして頂ける事になっているそうです。

今回、三田市の健康増進課から「書類を取に来い」と言われて、「郵送してくれたらいいいのに。」と思いつつ役所に行って来て、自分の認識の甘さに気が付きました。

市が確保できるワクチンの数が限られており、余るほどある訳では無く、それを注射する医師や看護師の確保や、ソーシャルディスタンスを確保できる接種会場の整備など、平時では考えられないような「臨機応変の対応」を求められているようで、大変な状況でした。現場で真摯に対応して下さったO様には「頑張って下さい」と告げてその場を去りました。O様は「有難う御座います。」と返事して下さいました。

現場はまさに戦場のような感じで、薬の不足していた昔の野戦病院がこんな感じだったのかな?なんて思いました。野戦病院と言えば、私の叔父は衛生兵としてルソン島で戦死しているのですが、マラリアにかかった友人に自分の分の薬(血清)を与えたために、その後自分の分が無くて高熱で苦しみながら死んだそうです。これは、その時助けた方が無事帰還され家まで報告に来て下さって解った事なのですが、その時に叔父の亡骸からあるものを形見として持ち帰って来てくれて渡してくれたそうです。それは所持金と銃弾だったそうです。人間極限状態になると自己防衛本能が働きます。命の恩人の遺体からお金と弾薬だけ取り上げて逃げ続けたこの方を、誰も醜いと責める事は出来ないでしょう。もう2度と戦争はしたくないものです。

話を戻します。実は私は今回はワクチンを受けない事にしました。そんなにワクチンが不足しているなら歯科では無く医科系の医療従事者と65歳以上の高齢者、そして免疫能の低い人(体の弱い人)に行き渡った後に再考しようと思ったからです。

こんな書類があれば優先的に接種してもらえるようです。高齢者の方も発行してもらえると思いますよ。

英保歯科のスタッフは全員接種を希望しました。スタッフの安全確保の責任がある院長としてはその方が有難いのですが、問題は「いつどこで受ける事ができるか?」だったのです。もう市が確保しているワクチンは底をついており、O様の説明では「自分でどこかやってくれる病院を探して下さい。」という事でした。これもまさに戦時中の混乱を想像させる状態でした。

翌朝「三田市のホームページに掲載されているワクチンをやっている医療機関に手当たり次第問い合わせて、自分で探すしかないようだ。」とスタッフ全員に説明している時に一本の電話が鳴りました。

スタッフ:「先生、健康増進課のO様からです。英保歯科のスタッフの全員が受けられる病院を探して下さったそうで、指定の日の指定の時間に全員が行けるかどうか、今すぐ返事が欲しいとの事です。」

私:「O様は信じられない程の努力をしてくれているよ。スタッフ全員万難を排して行って下さい。O様には全員行かせて頂きますと返事して、重々お礼を言っておいて下さい。」

スタッフ:「わかりました」

O様、本当に有難うございました。そうそう、こんなニュースも舞い込んできましたよ。

兵庫県三田市長が高齢者接種開始前に接種 兵庫県三田市の森哲男市長(69)が一般高齢者向けの接種開始前に新型コロナウイルスワクチンを接種したことが13日、分かった。市によると、医療従事者向けのワクチンが余ったため接種したという。

ワクチンが余ったなんて本当かな?余るほど無いような感じだったぜ。堂々と「市長として責務を全うする必要があるために優先的に打ってもらった」で良いじゃないですか。ねェ、三田市の皆さん。どう思われます?

良き自然環境と、善き人々の中に身を置くと

今週は忙し過ぎて、帰宅して食事・入浴・即布団の日々が続いております。今日は午前中学校健診、午後はお役所に医療従事者ワクチン関係の書類を貰いにリアルに行かなくてはなりません。(書類の受け渡しくらい、バーチャルで済ませてくれないかなァ・・・。)最近は夜中に起きてブログの更新をする毎日で、現在夜中の3時であります。それでも毎日100人ほどの訪問者がありますので、有難い事だと感謝しながら頑張って更新しております。

さて、昨日、ある女性のお客様が北区からお見え下さいました。私のブログを熱心に読んで下さっているとの事で、「こんな先生に診て欲しいと思って来ました」との事。有難う御座います。
彼女:「先生のブログ、ずーっと読んでしまって、3年ぐらい前まで遡って読みました。生意気な言い方かもしれないけど、『昔と今と、考え方が変わられたな』なんて思ったりしながら読んでいます。」
私:「ブログは私の日記みたいになっているからね。変化の記録だよ。それだけブログを読んで貰っていると今日初対面のような気がしなく無い?良くそう言われるんだけど。」
彼女:「ホント、そうです(笑)。」

養老孟司先生は『バカの壁』の中で「  ”私は、私ではない”  一般に、情報は日々刻々と変化しつづけ、それを受け止める人間の方は変化しない、と思われがちです。情報は、日替わりだが、自分は変わらない、自分にはいつも「個性」があるという考え方です。しかし、これもまた、実はあべこべの話です。」と言われています。

私は20年以上前にテレビを捨てて見ていませんが、お出かけの時にテレビを見る事があっても「20年前と全く同じだな。」と感じます。逆に自分自身は「よくまあ、ここまで変わったものだ。」と思えるほどの変化を自覚できます。

彼女は「英保先生の考え方が変わった?」と言ってくれましたが、自分で自分の考え方を変える事はできないと思うのです。周囲から様々な影響を受けた結果として変化が起こったのだと思います。

5年前にモノとコトの断捨離を徹底して開始してから、少しずつ少しずつ、人間関係の良縁に恵まれるようになりました。そして、自分の人生を心穏やかで(物質的ではなく心理的に)豊かにしてくれるのは「善き人との出会い、触れ合い(良縁)」だな、と痛感しています。

加えて、三田という素晴らしい自然環境の中に住んでいる事も心に良い影響を与えてくれていると思います。

晴れの日も良いですが、雨の日に散歩した時の、あの土の匂いが大好きです。

良き自然環境の中に住み、善き人々と時間を共有すれば「自分の性格変えなくちゃ」なんて自分では出来もしない事を思わなくても、時と共に少しずつ少しずつ自然に穏やかな方向に変化して行くようです。

以上、体験からの主観で、スミマセン。

ゴールドインレー vs レジン充填

今日来られた若い女性のお客様。「しっかり防湿して長持ちする治療をして欲しい。奥は大阪でゴールドのインレーにして貰ったのですが、そこでの防湿に不安があって。白いセメントがしてある方をしっかり防湿してゴールドインレーにして欲しいのです。」とのご要望でした。

「歯科関係の方ですか?」とお伺いしたら「いえいえ。ネットで色々と勉強して。」との事、高度な情報収集が可能な、便利な時代になったものです。

さて、以下は「しっかり防湿して治療を行う」という大前提があっての話です。念のため。

ところで、「長持ちする」とはどのような定義なのでしょう?一旦虫歯にしてしまい、人工物で修復した歯が一生それで行けるなんて事は不可能です。虫歯にしていない無垢の歯は可能性がありますが。

詰め物(人工物)が長持ちする方が良いなら金属が良いかも。レジンは欠けたりしやすいので劣るかな。

でも、これからの長い人生の間に、何回かその歯を再修復をする事になるはずですが、その都度歯を削るようになります。穴がだんだん大きくなって、人工物の部分がだんだん大きくなるのです。だったら、毎回、なるべく小さく削る治療を選択する方が良いかも知れませんね。

歯に対する接着強さも金属よりはレジンの方が強いのです。どちらも簡単に外れたりはしませんけどね。

左の歯は他院で治療途中。白いセメントがしてあります。リークして細菌感染してきているので、一旦セメントを剥がしてしまわないといけませんね。
ゴールドインレーだとこんな風に削ります。金属は欠けたりしないから丈夫、ではある。
レジンだと削る範囲がちょっとだけ小さくなって、接着力も強い。でも詰め物が欠けたりはしやすい。

ずっと予防に通院して下さっている、英保歯科のファミリーのお客様ならお互いの信頼関係が出来ているから、一旦はレジンで修復したいな。

虫歯の時だけお見えになる、一見さんなら金属にしてあげた方が、その方の価値観に合って喜ばれるかも。とりあえずは長持ちするから「ええ歯医者や。」って言ってもらえそう。それもアリだな。