岡山のお味噌を頂戴しました

大学院を卒業した直後、私が28歳の頃の事です。

医局(白い巨塔の例のやつ。絶対服従の世界でした。)から岡山県の県北にある美作中央病院の歯科・口腔外科に出張命令が下り、津山にアパートを借りて2年間の勤務を務め上げました。

県北の田舎にあるゴルフ場銀座や温泉街(湯郷)の患者さんは、現在の英保歯科のお客様とは違った文化や価値観をお持ちの方が多く、学際的な世界で純粋培養されてきた私には非常に良い人生経験になりました。
痛い時だけ歯医者に行くという方がほぼ100%でしたが人情味に溢れる方が多く、それはそれで「こういった考え方や世界があるんだ。勉強になるな。」と思った記憶があります。

その時の給料振込先の銀行の若い女性行員さんがおられたのですが、英保という変わった名前を憶えて下さっていたそうで、何と彼女が関西に引っ越して来られて「英保歯科」の存在を知って来院して下さって以来ずっとご縁が続いています。そういう意味では妻より長い付き合いのある女性ですね。

その彼女が岡山に帰る毎に大手饅頭やむらすずめといった懐かしいお菓子を買って持って来て下さるのです。私の第二の故郷岡山の味は本当に心に沁みます。

今回は岡山・妹尾のお醤油屋さんのお味噌を「ドーン」と持って来て下さいました。妹尾の歯科医院に短期の手伝いに行っていた事もあり、懐かしさ満点です。有難う御座いました。

優しさが身に沁みます。有難う御座います。

歯科治療という責任の重い仕事をこなす毎日の中にあって、ついついこういった事には気が回らない「超実務的・スーパー理系人間」になってしまっている私ですが、このような心温まる経験から効率重視ではない部分にも気が回るようになりたいなと感じました。

人生、まだまだ勉強は続きます。