「子供の頃に怪我をして固定したことのある前歯が変色してきた」との事で、初診でお見え下さったミドルエイジの女性。初診の方には過去にどちらの歯科医院にかかられていたかをお伺いするのですが、この方は現在もけやき台にある○○歯科がかかりつけとの事。「ホームページをご覧頂いて当院の哲学に興味をお持ち頂けたのですか?」とお伺いすると、「いいえ。いつもの○○歯科の予約が先まで一杯で取れないから友人に聞いたら『英保歯科はすぐ取れるよ』と言われたので来ました。」との事でした。
レントゲンなどで診断した結果、どうやらこの前歯は長持ちしそうにありません。その歯の現時点の状態を写真やレントゲンを使って詳しく解説した上で、インプラントに置換するのが長い将来を考えた場合、経済的・時間的に一番効率が良い方法である事をお話し、治療費の概算をお伝えしましたが、どうやらそのような治療方針には興味が湧かない様子で、「この歯の今の状態が解っただけで良かったです。ありがとう。」と言ってお帰りになられました。
また、違う方ですが、今日LINEで「歯の詰め物が取れて、かかりつけの歯医者の予約が土曜日まで取れないので、英保歯科の予約がそれまでに取れたら詰めて欲しい」とのお問い合わせを頂きました。私は「当院のお時間はお取りできますが、診断と安全の為にレントゲン検査を含むいくつかの検査をさせて頂く必要があります。かかりつけ医で土曜日に診てもらえるのであればそちらで治療してもらうのが賢明ではと考えます。ご検討頂ければ幸いです。」とお返事をLINEしておきました。
英保歯科は看板を上げていないので、確かに「いらはい、いらはい。」の歯科医院よりは余裕があるのは事実です。英保歯科で予防を担当して下さっている衛生士の先生方のアポイントは1カ月先まで一杯ですが、彼女達が虫歯や歯周病からファミリーの方の歯を守ってくれるお陰で私のアポイントには余裕ができます。初診随時で保険治療メインの歯科医院のように「一人当たり15分」というような状況にはならすに済みます。有難い事です。
ただ、私のアポイントに多少時間の余裕があるからと言っても、決してサボっている訳では無くて、英保歯科のファミリーのお客様のインプラントやセラミックの治療の計画を立案したり、治療器具の整理や管理をしたり、勉強をしたり、掃除や断捨離をしたりと、結構やる事が沢山あるのです。むしろ、そうするために4年前に看板を取っ払ってしまって、あえて時間の余裕を作っているのです。
それに、園医をしている若草幼稚舎の子供のケガの為や、予防の為に年に3回英保歯科に真面目に通院して下さっているファミリーの方の為の救急対応の余裕を確保しておく意図もあります。
信じてもらえないかも知れませんけど、そんな暇そうに見える英保先生でも土曜日はビジネスパーソンの皆さんの虫歯の治療で昼食を摂る事もできない程忙しいのですよ。
「英保歯科はまあまあ流行ってるし、先生もそこそこ真面目に働いてるんですよ。」というお話でした。