歯を抜いたまま放置した結果・・・。

昔虫歯で神経を取ってしまった歯の根っこが割れてしまって「抜くしか無いですね」と歯科医師に言われ、歯を泣く泣く失う事があります。抜いた後はブリッジかインプラントか入れ歯の3択になるのですが、「抜いたまま放置」という4番目の選択肢は無いのでしょうか?

恐らく横になっていた下の親知らずをずーっと放置していたせいで、その手前の下顎の7番(オレンジ)が虫歯になって抜歯に至ったのでしょう。
下顎の7番(オレンジ)を抜きっぱなしにして放置した場合、このような事が起こり得ます。上顎の7番(黄色)が噛み合う相手の歯を探して伸びてきます。(緑と赤の線の位置を比較してみて下さい)
伸びて来た7番と下顎の6番(オレンジ)が干渉し合うようになって(赤矢印)、それが気持ち悪いので無意識に顎を変に動かして避けようとし始めます。だんだん肩や顎がこるようになったり、夜間に歯ぎしりをするようになったりという事が起こり得ます。
下顎の噛み合う相手の歯を抜いて放置した結果・・。上の歯がドンドン伸びて来て、エライ事になっちゃいました。(緑と赤の線の位置を比較してみて下さい)

このような事態を避けるためには、この場合現実的には下顎の7番を抜いたらすみやかにインプラントを入れておかなければなりません。

もし常日頃から予防歯科に通院していれば、横になった親知らずも早めに抜いて、インプラントの相談も早めに出来て、良い事ばかりですね。予防するってやっぱり大切ですね。