変われないね、なかなか。

過去最高の競争率で、立候補者だけは盛り上がっていた三田市市会議員選挙が終わりましたね。私は変化を求めて30歳代の人に投票したのですが、蓋を開けてみれば相も変わらずのお達者クラブ状態でガックシです。

意中の方がおられましたか?私は若い人と相談して決めました。(若い人=小学校2年生の末っ子。若すぎ?)

若年者の人口がただでさえ減っているのだから、若い人が100%投票に行っても老人の数に優るのは容易ではありません。若者は全員選挙に行くように。そうしないと旧態然としたままで、何も変わらないよ。

変われないと言えば、日本学術会議の存在意義が問われています。名誉教授というのは「昔役に立っていた人」という意味で、過去の実績に対して下の世代からそれなりの敬意を払ってもらっているのですから、引き際では自ら美しく終わるように努めて欲しいですね。

本当は必要の無い時間とお金

土曜日はビジネスパーソンの方が沢山お見えになるので、平日の落ち着いた雰囲気とは打って変わってとても賑やかです。たいてい土曜日は昼食をとる事が出来ない程忙しいのです。
昨日も非常に忙しかったのですが、それでも、東京からの方(超一流企業の主任研究員・科学者・1児の父親)と灘区からの方(プロのアーチストであり2児の母親)には長目にお時間を準備して治療や説明などをさせて頂きました。御二方共お忙しい方で、時間と交通費を使って遠方からお越しになるのですから、80分ずつご用意してしっかり治療と説明をさせて頂きました。しかし、腹減った・・・。

複雑な治療計画を説明し、顕微鏡やルーペを使って精緻に治療をすると時間と回数がかかります。お客様の方には多少の忍耐とそれ相応の経済的負担がかかります。

消費税が10%になっていますし、説明の後半に治療費の概算について話すのが一番嫌な瞬間です。そして「日本国民に予防歯科の正しい知識と習慣があれば、この80分の時間も不愉快なお金の話も全く不要で、お客様はこの貴重な時間とお金を自分や家族の人生を豊かにするために使えるのに。」と思うのです。

子供の歯だけでなく、その子の将来のパートナーや子孫の人生までも溶かしてしまいますよ。良く考えて。

先日芦屋からお見えになったある女性の息子さんは有名国立大学の医学部を3年生で中退して再度受験勉強を開始したそうです。自分が本当に興味のある世界で活躍したいと思って一念発起したそうで、とても良い事だと思います。国内の大学ならきっと東大か京大クラスに行かれるでしょう。
そのお話を聞いて私はその女性に「良かったんじゃないですか?どの分野に行かれてもきっと活躍されますよ。でも、そういう事ならなおさら歯の予防だけは本気でやっておくように言ってあげて下さい。最終的には自分で起業して成功され、非常にお忙しくなると思いますのでね。」とお話しました。

この話が腑に落ちるなら、貴方の子供や生徒達は幸せですよ。

サヨナラ、そして、ようこそ!

医療機関には最終来院日から5年間はカルテを保管しておく義務があります。
でも一般的には、カルテ棚に余裕がある限りは、何年も来院されていない患者様のカルテもずーっと保管(放置)されています。カルテ棚に沢山のカルテが並んでいる方が、少なくてショボいより見栄えもいいでしょうしね。
英保歯科でも開業以来20年間は(何も考えずに)そのようにしていました。そして、カルテは7000人分を超えるようになっていました。カルテ棚が一杯になっていましたよ。

平成28年のゴールデンウイークに私の人生の徹底的な断捨離を開始しました。
まず、医院の改装をして、内外装を超シンプルに変えました。当時は毎晩のように夕食後から夜中の3時頃まで診療所に出て行って、長年使っていない器具や道具などを徹底的に廃棄しました。

カルテ棚にもしっかりメスを入れる事にしました。パソコンで分析すれば5年以上お見えでないお客様のカルテをピックアップして破棄する事は容易でした。その結果カルテが減ってスタッフの仕事がしやすくなり、時短にも繋がりました。「無」も随分増えましたよ。

今回破棄対象のカルテ。「終わった縁」と共に破棄して「無」の空間を創り出せば、そこに新しい気運や出会いが入って来てくれます。ですから、まず捨てるのです。

予防歯科と自費診療を強化して、HPを自炊しブログで自分の思いを自分自身の言葉で発信し始めたのもこの頃です。
かなり特徴的な歯科医院に振ったにもかかわらず、最近は破棄するカルテ数より、(HPやこのブログなどをご覧になって)新規にご来院頂くお客様の数の方が多く、カルテの総数は微増を続けております。有難い事です。

You Tube や Word Press などの新しい自己表現手段を正しく有効に使えば、ドロドロと澱んだ【よどんだ】自分の人生に大量のピュアウオーターを流し込み、まるで湧き水の源泉のように真っ透明にできる、そんな可能性があると感じています。

Who is this KIWI?

Word Press を使ったブログでは、どこの国からどれだけ訪問して下さっているかが解るようになっています。最近ほぼ毎日ニュージーランドの誰かが読んで下さっているようで、「一体どんな人が読んでくれているのだろう?男性か女性か?同世代か若者か?」なんて、色々と想像するだけで楽しいですね。

どの国から何回閲覧されたか解るようになっています。中国や台湾などからの訪問者も多いですよ。有難う御座います。

このKIWIさんとお話して、私のブログに対する感想が聞きたいものです。楽しんで頂いていますか?

皆さんに申し訳ないです・・・。

恥を忍んで報告します。

旧知の建築業界の方の紹介だから信頼できるだろうと盲信して、あるリフォーム業者に院長室と技工室の改装をしてもらいました。下請けの大工さんと設備屋さんがとても良い方だったので納得できる部分も多々あるのですが、彼らもこのリフォーム業者の大将(大将と呼ぶのがピッタリ)の発案・指示に従って仕事をしなくてはなりません。

雑な内装の仕上げは我慢すれば済む事なのですが、「サッシに外から開閉できる鍵を付けてもらいたい」という私の希望に対しこの大将から「これしか方法が無い」と言われて受け入れた「カバー工法による店舗用サッシ」の設置に起因する虫の侵入に悩まされています。

この隙間からアリやクモが入ってくるようになってほとほと困っております。リフォーム業者も歯医者もホームページでしっかり調べてからお願いしましょう。

客観的なジャッジをしたいので、メーカーである LIXIL に直接メールで相談しました。どんな答えが返ってきたか興味ありませんか?以下のような内容でした。

「現在取り付けられている店舗引戸は通常は土間納まりに使用する商品ですので いただいた写真のようにサッシ製品のように四方に窓枠を通して取り付けられる製品ではありませんので対応方法はございませんでした。
また、店舗引戸はリフォーム用のカバー工法の商品ではありませんので
通常の使用方法と違う方法で現場対応したものについては品質保証外になります。
大変恐れ入りますが、今後どのような対応になるかも含めて、取付をされたリフォーム店様にご相談いただきますようお願い致します。
お力になることができず大変申し訳ございません。
何卒よろしくお願い致します。」

という事です。「このサッシのリフォーム、まともなやり方がされていませんよ。」と書いてありますね。絶望感に包まれると同時に、「紹介だから、プロだから誠心誠意、頭を使って慎重にやってくれるだろう」と信じた自分の愚かさに嫌気がさしています。皆さんは気を付けて下さいね。

今回は思わぬ高額の請求書が来たので借金したのですが、もしやり直すとしたら追加の借金が必要になります。諦めるしかないですね。
この業者と訴訟や言い争いをする気はありません。私の人生の時間がもったい無いから。

「院長室のリフォームなどせずに、この借金を新しい医療機器の購入に使っていたら、どんなに皆さんの役に立っていただろう」というのが一番の後悔です。

皆さんに申し訳ないです・・・。馬鹿な英保先生を許してね。

今回の失敗の話はこれでおしまいです。もしも何か良い展開になったら報告しますね。こんな事にクヨクヨしていないで、次行ってみよう!

会話をすれば総天然色に

コロナ禍が続く中、ずっと延期になっていた春の学校歯科健診が今月から再開されました。今日の午前中はけやき台小学校と有馬高校に行って来ました。

書記に学校の先生が付いて下さるのですが、有馬高校で付いて下さった30歳の聡明な女性の先生は何と岡山大学文学部出身でした。私が大学院で研究している頃に但馬で生まれた女の子が、今は大学の後輩・高校の先生として目の前にいるのですから不思議な感じでした。

岡山大学のある津島地区と、医学部歯学部がある鹿田地区の話で随分盛り上がりましたよ。楽しかった。

学校健診は責任重大で、診察する学生さんの数も多く気の重い出務なのですが、今日の健診会場での出会いが私の一日を楽しいものに変えてくれました。

(頑張って)スモールトークを始めてみれば、1日がモノクロから総天然色に変わる。そんな風に思えた経験でした。

リフォームして大後悔中

断捨離を続ける事が幸せになるための鍵なのに、うっかり「足し算」をしてしまい、案の定不幸になりました。今回魔が差してリフォームしたために心が乱れに乱れて、ノイローゼになりそうです。

ある旧知の土建業の方が紹介して下さったリフォーム業者さん(三田の業者さんではありません。念のため。)を信頼して、概算を口約束でもらっただけで見積もりを取らずに工事してもらいました。こちらから追加の工事をお願いしたのもあるのですが、口約束より100万円以上高くてビックリしました。しかも・・。

「25年前に作られた美しい窓枠の造作」に打ち付けられた角材。巾木にも窓枠にも隠し釘の穴が多数開いています。ま、感性と価値観の違いでしょうね。

診療室やポーチ、エアコンの入れ替え等、良くして頂いた部分も多々あるので、その辺は非常に感謝しているのですが、院長室の内装の出来上がりは自分が思い描いていた姿とはかなり異なっていました。私は(自分の仕事と同様に)余計な事はせず、足さず、シンプルで丁寧な仕事をして欲しかったのですが・・・。

「サッシに外から開閉できる鍵を付けたい」と相談したところ、「カバー工法で店舗用サッシを付けるしか方法が無い」と言われて従ったのですが、このような空間が左右の下端にポッカリと開いていてアリの大群が入ってくるようになってしまいました。現在 LIXIL のお客様窓口にメールで相談中ですが、また大金をかけて外して元に戻さないといけないかも知れません。

今回の経験で、皆さんが歯医者にかかった時の気持ちが良く解りました。今日芦屋からお見えになった素直な女性は「教会で出会った友人が勧めてくれたある歯科医院を信じて行きました。自信満々の先生だったから信頼して治療を受けていたのですが・・・。」と嘆いておられました。

でも、リフォームは頑張ってお金を貯めればやり直す事ができます。私もそうするつもりです。アリやクモとずっと一緒に過ごすのは嫌だからね。
その一方で、歯は一旦削ると、いくらお金をかけても元に戻す事ができません。ですから非常に慎重に行動を取らねばなりません。

新しい歯医者に行った当日にいきなり歯を削ったり抜いたりしてもらう事無く、「虫歯があるのは解りましたが、今日はちょっと急ぐので次にします。」とか言って、とりあえず帰ってくる程の慎重さがあっても良いでしょう。

「無」が見えますか?

自分のことはおこがましくてブロガーなんて呼べないですが・・・。
この Word Press というソフトを使ってブログを書いていると、同じく Word Press を使っているブロガーが「いいね」を押して下さる事があります。住所も年齢も知らない方々ですが、部活仲間が自分のプレーを「ナイス!」と軽く褒めてくれた時のような心温まる感覚になるから不思議です。

昨日、その一人で恐らく私と同じ断捨離ストである HALU さんの空き容量というブログにとても良い事が書いてありましたので紹介したいと思います。

「さまざまな感情を削ぎ落として、たったひとつ残ったそれは〝無〟です。無が〝在る〟とは、なんて心地好い。」(HALUさんのブログより引用)

私はここ数年、モノ(=物欲)だけでなくコト(=人間関係)も相当に断捨離してきました。そして自分の回りを「無」で満たすようにしてきました。

その結果、言葉遊びのようですが、「無」は何も無いという意味のはずなのに、自分の部屋の中にスッキリした空間が増えたり、関係を断って人生の静寂と時間が増えたりすると「無」がそこに「在る」事がハッキリと見て取れるようになって来たのです。

「無」はHALU さんが仰るように心地良い存在です。そして、次の何かを迎え入れる空間であり、余裕であり、余力であると思うのです。つまり「無」とは何も無いのではなく、相当なパワーとポテンシャルを持った存在なのです。

HALU さんは又、
「断捨離→近日中に節目を迎える→
断捨離→近日中に節目を迎える→
なんて単純に出来ているんでしょっ。」(HALUさんのブログより引用)

とも仰っておられます。同感です。

私の断捨離経験からこの現象を見ると、これらは自然発生では無くて、断捨離した結果そこに存在する「無」が、一つ上の段階に挑戦する強力な原動力を自分に与えてくれた結果、変化が起きているのだと思います。

難しい話でスミマセン。
要約すれば「溜めている不燃ゴミは早目に出した方が良い」という話でした。

2日で3学会参加-大変ですが、勉強になります

この土日に、第39回日本接着歯学会が奈良で開催される予定でしたがコロナの影響で Web 開催となりました。また、大阪で開催される予定だった日本口腔インプラント学会の専門医技術向上講習会が日曜日に Web で開催されました。

土曜日の診療が終わってから接着歯学会のポスター発表を閲覧。この学会は最新の接着歯科の情報を手に入れる事ができる、私が非常に大切にしている学会の一つです。閲覧が終わったら夜明けの5時でした。

リアル開催なら、どっちか一方のみを選択せざるを得ませんでした。

8時まで3時間睡眠をとったら、今日は一日インプラント学会の専門医技術向上講習会を受講。インプラント治療がまさに日進月歩である事がよくわかります。しっかり吸収して次のステージに向かいますね。

そして、今夜は第39回日本歯科審美学会のポスター発表をじっくり閲覧する予定です。でも月曜日に備えて遅くても3時には寝ないといけないなと思っています。

今までなら1週末に1学会しか参加できませんでしたが、Web 開催のお陰で同時に3つも参加できています。
それに、Web 開催だと自宅に居ながらにして参加できます。土曜日を休診にせずに済みますし、新幹線代も不要だし、枕が変わって、喉がカラカラになって寝不足になるビジネスホテルに泊まる必要もありません。

コロナが去っても学会はずっとリアルサイトと Web のハイブリッドで開催して頂きたいものです。

キリスト教といっても多種多様

「先生はキリスト教徒なんですか?」「いやいや、違いますよ。」私のブログを読んで下さっている年配のお客様と昨日交わした会話です。

海外では宗教の違いで戦争さえ起こる事がありますが、私見では「ある宗教を信仰していると答える=その宗教のためなら命を賭けても良いと思っているほど信じている」という事だと思っています。

子供のミッションスクールが開催して下さる父兄向けのキリスト教講座に足しげく通っているのでキリスト教について多少理解は出来ていますが、カトリックの洗礼も受けていないですし、正直な所、「キリスト教を信仰しています」とは恥ずかしくて答えられないですね。

イースターの日の我が家での出来事。こらこら、う○こなんか書いてるとバチが当たるぞ。

ところで、皆さんは自分でキリスト教の教会を作る事が出来ると思いますか?
田舎の道路添いの家の壁に、黒い紙に黄色い文字でイエス様の事が書かれた紙が貼ってあるのを見かけた事がありませんか?
例えば私が聖書を手にして「聖書にはこのように書いてあります。今日から英保歯科の裏に教会を作ってキリスト教を説きます。」といえば、(プロテスタントの)キリスト教の教会を作ってしまう事ができてしまいます。

キリスト教にはカトリックとプロテスタントがある事はご存知だと思います。
カトリックは古くからある正統派のキリスト教で、聖書の内容はもちろん、儀式・形式(Practice) も重んじます。カトリックのキリスト教の種類は1つだけです。
プロテスタントは形式より聖書の内容を重視します。正統派のプロテスタントもいくつかあるのですが、プロテスタントは聖書を自分なりに自由に解釈しても良いので、いくらでもプロテスタントの新しい流派を作る事ができてしまいます。ですから、プロテスタントのキリスト教の種類は沢山存在します。

時には怪しげな新興宗教であっても「キリスト教」と名乗っている事があります。皆さんの人生(家族や人間関係や財産)を守る為にも軽率な盲信は禁物です。良く見極めて下さいね。

近いうちに宗教と信仰の違いについてお話できたらと思っています。