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豊岡からですね。ようこそ。

今日は土曜日。コロナ自粛のおかげで空は青く澄んで、申し訳無いですが個人的には気分上々です。アポイントがぎっしりで今日もお昼ご飯は抜きになりそうですが、8時から3時までの7時間、アッと言う間に過ぎるはずですから平気です。とにかく精一杯頑張ります。

英保歯科の窓からの風景。
コロナ自粛のお陰で、空がドンドン高く青くなってゆく。
青空ってこんなに美しかったんだ。

そんな今日、素敵な女性が豊岡から相談にお見え下さいました。最近は非常に遠方からお見えになる方が多いので、「豊岡?まあ、遠くないな。」なんて思ってしまいます。

今日は初診なので、検査とお話をお伺いするだけで40分間を費やしました。豊岡でのかかりつけの歯科医師の先生とは少し違う、俯瞰的な視点からお口の中を拝見して、お痛みの原因と思われる要因について説明させて頂きました。

「貴方の歯はかけがえの無いものです。豊岡から三田まで位なら相談に来られても、全然悪く無いし、むしろ正しい判断だと思いますよ。」とお伝えしました。

少しでも安心して頂けたなら幸いです。

 

私には作れない。この美しい幾何学的構造物を。

小雨の日、徒歩通勤途中で蜘蛛の巣を見つけて、その美しさに惹かれて思わず写真を撮ってしまいました。
普段歯を削って詰める時に、元々の歯の形態を模倣して作成するのですが、どう頑張っても100%同じ形には戻せません。人工的なものに比べて自然のものは本当に美しいものです。

この小さな生物の脳の中に、このような幾何学模様の構造物を作る設計図と本能が収納されているのですよ。凄いと思いませんか?

一切の無駄を排した機能美。蜘蛛の体内(遺伝子の中)にその設計図が収納されているという不思議。
コロナで明らかになりましたが、不要不急の行動の塊のような人間に比べて、動物や鳥や魚や虫のやる事は本当に無駄が無い。

このまま地球がドンドン奇麗になって行くといいな。


地球上で最も愚かな生物は人間じゃないかと、このコロナ自粛がもらたした空の高さと美しさを見て、本気で思ってしまいます。

本日コロナ解除。即ち、次のステージにジャンプする初日。

関西ではコロナによる緊急事態宣言が解除されましたね。長い長い自粛生活、本当にお疲れ様でした。

インターネットがあるお陰で、子供達は今現在も家の中でオンライン授業を受けています。4台のパソコンやタブレットから授業の声がしているので、自宅にいるのにまるで学校の廊下にいて各教室から先生の声が聞こえているように錯覚します。

このブログも含めて、ネットの持つパワーて本当に凄いですね。

日経新聞より

緊急事態宣言が解除されて「やれやれ、やっと元に戻れる。」と思う人も多いと思いますが、私はむしろ「コロナが全てをひっくり返してゼロにしてくれたチャンスを生かして、今こそ頭を使って本当に必要な事を一つ一つ厳選し、日本社会という器に整然と並べ直していく時だ。」と思っています。

ホワイトカラーの方々は週に2回程度出社すれば事足りる、いや、その方がつまらない社員からの邪魔やパワハラ等を受けないので、かえって仕事が捗るのではないでしょうか。現実には、会社や学校に行かなかったお陰で自殺者が激減しているそうですからね。

危機をチャンスにできるのが頭の良い人間です。ボーッとして元にもどっちゃったら、国際競争力も相変わらずになってしまいます。そうなったら、いよいよ日本も終わりかねません。

今日を機会に、次の輝くステージに移りたいですね。

我が子はカタン(ボードゲーム)に熱狂中

コロナの STAY HOME で、子供達が暇を持て余しています。
世間ではどうぶつの森というのが流行っているそうですが、我が家にはゲーム機というものが無いので、妻が代わりにカタンというボードゲームを買ってやったようです。

自分が勝つより、家族が楽しそうにやっている姿を見る方が嬉しいな。


ここのところ毎日、兄弟姉妹4人がこのカタンに熱狂中です。特に小6の長男が大声を張り上げて喜んだり怒ったりしています。どうやら面白いゲームのようですね。
今日、長女に「これのどこが楽しくて、これに勝ったら何が嬉しいの?」と聞くと「そうだね、少なくとも頭は使うよ。」と答えてくれました。

実は、私は小さな子供の頃からこういったゲームの面白さが理解できないのです。勝っても嬉しくもないし、負けても悲しくもないんです。これって変ですか?「あ、私が一番負けで良いですから、皆さんでやって下さい。新聞でも読んでますから、終わったら教えて下さい。」みたいな感じです。

学生時代にインベーダーゲームなどが流行った時も「親が働いで稼いでくれたお金を何百円も使ってピコピコやって、一体何が嬉しいんだろう?」と、理解できず仕舞いでしたね。

その一方で、空手や柔道などの一流選手の技や、イチローなどの一流のアスリートの鍛え上げた精神と体と技によってもたらされる結果を見るのは好きですね。限界に近い自己鍛錬の姿を見て、「見習いたい。自分もかくありたい。仕事だけでなく日常生活に於いても。」と思うのです。

頭を使うという点に於いては、毎日診療室で死ぬほど頭を使っています。そしてその結果(お客様の人生をプラスの方向に動かせますので)得られる喜びと達成感は恐らくゲームの比では無いと思います。

(英保歯科のように、素晴らしいスタッフと素晴らしいお客様に恵まれていればですが、)歯医者はエキサイティングで素晴らしい仕事なんですよ。

信念を通せば、後悔なし。

歯にトラブルが出た時だけ来院される、あるご夫婦がおられます。時々は他の歯科医院にも行かれたり、また英保歯科に来られたりしながらもかれこれ20年以上のお付き合いになります。お二人共80歳を超えられました。

約20年前、ご主人様が(まだ60歳前後の頃に)来院されて「豪州に海外旅行するので、残っている歯を全部抜いて総入れ歯にして欲しい」とおっしゃいました。まだまだ残せそうな歯も沢山あったのですが、若かった私は患者様の御希望にお答えしようと、嫌々全ての歯を抜いて、総入れ歯を作りました。

それ以降、休日の日でさえ、時々「いくら強い御希望があったとはいえ、残っている歯を全部抜いて総入れ歯になんかしてしまって良かったのだろうか?海外旅行での会話や食事は楽しめたのだろうか?あの人は今頃認知症にでもなっているんじゃないかな?」と何度も何度も思い出しては苦しめられ続けてきました。

今日、その方の奥様が久しぶりに来院されました。ご主人様の御様子をお伺いしたところ、「主人は総入れ歯にしてから口臭もなくなり、機嫌よくやっています。」との事で、少々救われた気持ちになりました。

でも、今回は奥様自身が「2本ほど奥歯を抜いて入れ歯にして欲しい」とおっしゃいます。拝見したところ、まだ修復して残せそうな歯です。

御主人様の御希望に沿う形で、本来の私の歯科医療哲学と異なった事をやって、ずっと苦しめられてきた事を説明し、「奥様に関しては、もう勘弁して下さい。」とお願いしました。
「主人が希望して、その結果喜んでいるのだからいいじゃないですか。何で私はやってもらえないんですか?」とのお返事。

「私には、できません。」

「じゃあ、先生とはこれで、ですね!」
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20年以上のお付き合いでしたが、英保歯科を去られる事になりました。でも、この結果に関して私には何の後悔もありません。歯医者はコンビニより沢山あるそうですから、ご希望が通る所は簡単に見つかると思いますよ。



青野ダム周辺のサイクリングコース、オススメはこちら

今回は私が「40キロコース」と呼んでいる私のお気に入りのサイクリングルートを紹介したいと思います。


淡一(淡路島を一周するサイクリングコースの事)はサイクリストの間では非常に有名で、アップダウンや風景の変化に加えて走行距離もかなりあるので達成感が高く、それはそれで魅力的なのですが、交通量の非常に多い島内の幹線道路を走るために車の往来に気を遣いますし、肺に吸い込む空気の質もそれなりです。

三田市が誇る青野ダムの周囲は山に囲まれており、深呼吸するだけでダム周辺の空気のオゾン濃度が高い事が実感できます。いわゆる「空気が旨い!」というやつですね。しかも田舎なので交通量が少なく、自転車と車の交通事故のリスクが低いのも魅力です。

まるで私が本格的なサイクリストのように言っていますが、実は Panasonic のセミスポーツタイプの電動自転車でチョロチョロと走り回っているだけなんです。
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ウッデイタウンから出発するなら、英保歯科の横の道を嫁ヶ淵(恐竜やパンダのオブジェがあるMクラスガーデンの交差点)に向かって降りて、そのまま直進して上井沢の交差点(ファミマの所)を目指します。

そのまま青野ダム方向に向かうのですが、加茂神社の付近から左に入ってスカイタウン地区を通れば車に轢かれそうになる事がありません。ぬなわやを通過してしばらく走れば元の308号線に戻って、(旧)ラジコン天国の三叉路が見えてきます。

(旧)ラジコン天国の三叉路を右に行ったら青野ダム。ここではそれを左に行って藤原農園(べじばぁば)の前を通ります。

道なりに走ってT字路に突き当たったら右折して、精米機のある須磨田の交差点を目指します。

須磨田の交差点も直進!ここからは車も人もほとんどいないし、フラットで快適なロードが続きます。
空の青さと緑の美しさを満喫します。
緑が一杯で、空気が美味しい。
ずーっとこんな感じの道をサイクリング。嫌いな人はいないでしょう?
ひたすら走っって176にぶち当たったら、そこは波田橋の交差点です。私はここで折り返しますので、ここから電動自転車のスイッチをオンにしてアシスト走行に切り替えます。

帰りは須磨田の交差点を左折して下青野のT字路に着いたら右折。中華そばわらべの前を過ぎたら、青野ダムの青い橋を渡る前に左折してダムの周囲をグルーッと回る道を楽しみます。ダム記念館の前に出たら、後はウッデイタウンに向けて来た道を帰るだけです。

このコースで総走行距離が丁度40キロになるようです。後半20キロだけ電池を使うので、まだ半分くらい残ってますね。

運動不足とストレスの解消にサイクリングは最適。膝にも優しいので安心です。皆さんも「英保先生の40キロコース」に是非トライしてみて下さいね。

青野ダム記念館、地場産レストランより「青野ダム・ランナー/サイクリストステーション」はいかがでしょう?

三田市は2020年度(つまり今年)に青野ダム記念館を民間企業と協力して地場産レストランに生まれ変わらせるそうです。また、淡路風車の丘(中内神)、有馬富士公園(福島)も地場産レストランに改修する計画を立てているそうです。

ハコモノの整備費などに計7173万円の三田市民の血税が投入された後の民間委託のようですが、一旦は地元の建設業者さんが市民の税金で潤うのはまあ良しとして、その後の経営は委託された民間業者さんのお手並み拝見といったところでしょうか。

皆さんなら、このコロナで外食産業の先行きが不安視されている時代に、ここで地場産レストランを黒字経営をする自信がありますか?
私なら、平日の売り上げの低さと週末だけ増員させる雇用確保の問題、それでもサービスの質を確保する困難さ、総合的な固定費等を考えただけで「即辞退」ですけどね。

ほとんど利用者が無く、かび臭い程の記念館の内部ですが、風景などはとても美しいですね。
建築もお洒落で、ちょっとリフォームして上手に運営すれば「活かせる」設備だと思いますよ。

私だったらこう考えます。素人の考えですので甘いかも知れませんので悪しからず。

①記念館はレストランでは無く、シャワー設備とロッカーを持った「青野ダム・ランナー/サイクリストステーション」とする。フードの提供はレストラン形式ではなく、「三田の無農薬野菜と最高級三田牛のハンバーガー」(合鴨コシヒカリのコメ粉製バンズが選択できても良いかもね)や「コヤマのカットロールケーキ」「Woody キャビン珈琲」などを(委託)ワゴン販売して、テイクアウト形式で楽しめるようにする。週末限定でのふうぞさんや藤原農園さんなどの無農薬野菜などのプレミア感の高い商品の販売も行なう。

②BBQサイトを整備して有料にする。デイキャンプでテントを張る人は追加料金を徴収する。

③青野ダム周遊道路の少なくとも半分、できれば全周を、住人の車と管理者の車、そしてBBQサイト予約者の車以外は通年侵入禁止として自転車・ランナー・歩行者のみ通行可とする。無人ゲートを設置してね。どうしても入りたいバス釣り客には通行券や出艇券を買ってもらいましょう。カヌーイストもウインドサーファーも有料でドンドン受け入れたら良いでしょう。

④「青野ダム・ランナー/サイクリストステーション」がこのBBQサイトの運営や通行券の販売も行う。収益の増加に繋がります。

⑤利用料金については写真入りマイナンバーカードで三田市民か否かを確認して値段差をつける。インフラは我々三田市民の血税(7173万円!)で整備したのだからね。

これだったら、最近何かとマナーの問題の多いBBQサイトの問題や釣り客の路上駐車が浄化されるし、健康志向の強い若い人達が週末中心に集まってくれて、場合によってはその若い家族が環境の良い三田を気に入って移住してくれます。また、週末中心に(バイト・パートで)働きに来てくれる人も健康増進に関与する仕事に誇りを持ってくれるだろうと思うのですが。

でも、正直言ってこれでも黒字になるかどうかは判りません。半官半民なら赤字でも良いのかな?

私のブログの読者で三田市の公務員の方がおられるのですが・・・。

〇〇さん、このアイデアってどうですかね?もし気に入ったら市長に伝えてね。

素晴らしい自然の宝庫を生かすも殺すも三田市の戦略次第ですね。

青野ダムでのBBQと夜間のキャンプ(泊り)について

神戸新聞 next に青野ダムのコロナによる駐車場とBBQサイト封鎖関連の記事が載っていました。
色々と考えさせられる事がありますので、まずは是非読んで見て下さい。↓

「迷惑かからないなら許される」禁止のバーベキュー相次ぐ青野ダム周辺

読んでみて、どう思われましたか?

最近やっと、緊急事態宣言が39の県で解除されましたが、京都、大阪、兵庫を含む8つの都道府県はいまだに特定警戒地域のままです。また、政府は国民に「県をまたぐ移動は自粛して欲しい」と言っています。

三田市民は戸籍上は兵庫県民ですが、大阪に仕事に行っている人が多いので、経済的・文化的には「大阪府民」かも知れません。少なくともコロナ以前の社会では大阪があるお陰で三田がベッドタウンとして成立してきました。(コロナ後は未知ですがテレワークなどで状況が劇的に変わるとしたら・・・。何だかワクワクしませんか?)

つまり「大阪-京都南部-兵庫阪神地区」が一つの県のようなものなので、それぞれの地域が「持ちつ持たれつ」ですから、青野ダムのBBQサイトで非常識な行為をしているのが三田市民だろうが大阪や京都など他府県から来られた方だろうが、それは大きな問題ではないと思います。(コロナ自粛中は大阪との往来が少ないので、三田は阪神地区のような丹波地方のような微妙なポジションではある訳ですが・・・。)

心無いキャンパーが青野ダムの樹木に残していったパラコード。ボーラインノット(もやい結び)やバタフライノット(鎧結び)ができても、これじゃカッコ悪いと思うけどね。

私は青野ダムに遊びに行った時は、捨てられている空き缶やポリタンク、キャンパーの残したゴミなどを拾って持って帰るようにしています。特に子供と一緒に行った時には「三田がちょっとでも奇麗になるように、少しでもゴミを持って帰ろう。」と指導しています。自然とそういった考え方と行動ができる大人・市民になって欲しいからです。
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ハチドリ物語  by (故)C・Wニコル
( この物語は、日系カナダ人のジョイ・コガワさんから聞いたある先住民族に伝わる話です。 )
恐ろしい山火事がありました。
森の動物たちは、みんな必死に逃げましたが、一羽のハチドリが一生懸命、細いクチバシを使って川から水を運び、一滴一滴を燃え盛る火に落としていました。
逃げてきたクマがそれを見て立ち止まりました。
「おまえは、いったい何をしているんだ!」
ハチドリは、答えました。
「できることをやっているのさ!」
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神戸新聞 next の記事を読んでまず思ったのは、「直火で土を汚すのだけはやめて欲しい」という事です。薪の残骸を清掃したとしても、直火で炭化した土の表面を我々が清掃する術が無いのです。そして、自然が浄化するには気の遠くなるような時がかかります。自然を愛するキャンパーなら直火がタブーである事は常識ですよね。

「とっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ。」

それから、青野ダム周辺での夜間のキャンプ(宿泊)は禁止されています。これも守って欲しいですね。

ダムという所はどこでも、何となく物悲しい雰囲気があるように感じます。
水没した地域の人々の無念が残っているのでしょうか?

コンクリート詰めの死体が放り込まれたりもしますよね。青野ダムからも死体が上がっているのはご存知でしょう?
BBQやって楽しそうに飲んで騒いで泊まったりしたら、夜中に目が覚めた時に、テントの中にずぶ濡れの知らない人が膝抱えて座っていて、あなたを恨めしそうに見つめているなんて事があるかもよ。

私はむしろ、誰もいない季節に短時間のデイキャンプを楽しみます。ここには猿も出るし、気の弱い私にはオーバーナイトスティなんて、怖くて怖くて。







 

青野ダムの駐車場とBBQサイト封鎖 5/31まで延長

今日も絶好のサイクリング日和の中、青野ダム周遊を含む、自称「40 キロコース」を楽しんできました。といっても、電動自転車ですけどね。

もちろん充分なソーシャルディタンスが確保できるコース(というか、ほとんど人も車もいない三田の田舎道)を選択しましたよ。

今回のコロナ禍に於いて、三田市は断固とした判断を下したようです。期間を延長し、今月一杯は青野ダム周囲から三田市民も他府県からの観光客も完全にロックアウトする模様です。

ダム周囲の駐車場だけでなく道路脇の路肩スペースのほぼ全てにコーンを設置するという「本気度」でしたよ。

市は今月一杯は不要不急の外出の自粛を求めていると考えられますが、大阪府や兵庫県はいまだに警戒が必要な地域ですので、個人的には納得いく判断をなさったのではと思いました。

三田市は市民を本気で守ろうと頑張ってくれてますね。市の職員の皆さん、ただでさえ大変な時に、本当にご苦労様です。

コロナでCO2が20%削減されたそうです。晴天に映える青野ダム
三田市が青野ダムの封鎖を月末まで延長
ダム周辺の至る所にこの看板が上がっています
ダム周辺のほぼ全ての路肩スペースにコーンが設置されていました

三田市けやき台で歯医者ができて幸せ

昨日、88歳になる女性からLINE で連絡が入り夕方にお見えになりました。LINE でのテキパキとしたやり取りに「○○さん、LINE ができるなんて凄いじゃないですか!」と言うと、「36歳になる孫がひ孫を二人連れて神戸から三田にコロナ疎開して来ていて、その孫が代わりにやってくれたんです。」との事。「賑やかで楽しそうですね。独居老人の孤独死などが社会問題になっていますが、別世界ですね。」と言うと、嬉しそうに微笑んでおられました。
その方が「英保先生がこの街に来て下さったので、定期的に予防を受ける習慣がつきました。お陰様で私は歯で苦労していません。本当に有難い事だと思っています。」と言って下さいました。
その直前に、他の若い女性のお客様とお話した時にも「この辺の方は英保先生が近所で開業してくれていてラッキーですよね!」と言って下さいました。

むしろお礼を言いたいのは私の方なんです。

日本のほとんどの歯医者は日本特有の歯科事情(予防に興味の無い国民と異常な歯科保険診療システム)に、歯学部を卒業したばかりの時の夢も希望も打ち砕かれて、来る日も来る日もまるでドブさらいの奴隷のような仕事ばかりさせられています。何年もそれを続けていると、「本当はプロとしてまっとうな仕事をして、正当に評価されたい」と思う事すら、すっかり忘れ去ってしまいます。

そんな日本で、私の理想(=わがまま)の塊のようなスタイルの歯科医院が存続できているのは、この地域の皆さんの、まさに「聡明さと優しさ」に尽きるのです。

「ここで歯医者をしていなかったら、今頃歯医者をやめているかも。」と思う事がよくあります。こんなわがままな歯医者を受け入れて頂いて本当に有難い事だと、地域の皆様に心から感謝しております。