MOC・SAIPANの思い出

私が大学生の頃は猫も杓子もテニスとスキーでした。こんな私でもテニスラケットを持っていましたし、志賀高原に何度かスキーに行った事がある程です。乗っていた車はセリカGT-FOURでした(笑)。

30歳前後の頃にはスキューバダイビングが流行っていました。私もやりましたよ。軽いね~。一般的には市中のショップでPADIのC-Cardを取得し、和歌山や沖縄で潜るのが主流だったのですが、私はサイパンばかりに行っていました。C-Card もサイパンのMOCという所で取ったADS/CMAS というマニアックなものを持っています。ちなみに(プール実習の代わりに)いきなり初日にサイパングロットに連れていかれ、重めのウエイトを付けられて海中に放り込まれた時の事は今でも鮮明に覚えています。当時のMOCサイパンはとても厳しく、種々のトレーニングの際にモタモタしていたら、MASAさんにナイフを突付けられたりして、私達はMOCサイパンの事を「ダイビング界のナイスクスキースクール」と呼んで恐れていました。今は全然違って、とっても優しいようです(多分)。

サイパンからはテニアン島までボートで移動できますのでポイントが沢山あります。テニアン島周囲も美しいですが、やはりサイパンのバンザイクリフが何と言っても圧巻でした。あれから何十年も経っているのですが、サイパンの海はまだ美しいのかな?地球温暖化が進んでいるからね。

30年以上前に、石垣島の米原キャンプ場という所でシュノーケリングをした事があるのですが、インターネットも無かった当時は地球温暖化という言葉すら聞かず、サンゴの白化現象も皆無でした。あの色とりどりの美しは例えようがありません。

一方で、数年前に宮古島でダイビングした時には、「全てが死滅し真っ白なサンゴの死骸ばかり」という、涙も出てこないような惨状でした。若いダイバーのカップルが帰りのボートの中で「奇麗だったね。来て良かったね。」と言っているのを聞いて、「生きているサンゴの色を見せて上げたいな。」と心の中で思ったものです。

皆さん、電気はこまめに消して、移動には自家用車では無く、徒歩か自転車か、公共交通機関を使いましょう。

おっと、サイパンの話でした。最近は韓国人と中国人の観光客が主流となり、喧騒を嫌う日本人観光客はほぼ行かなくなったそうです。中国資本のカジノが建っているとMASAさんが嘆いています。テニアンにも巨大カジノが出来たとか・・・。

それでも、いつか又MASAさんとサイパンの海に会いに行きたいと思っています。成田からスカイマークが飛んでいます(コロナで運休中)しね。