「院長日記」カテゴリーアーカイブ

長嶋監督 そして 西城秀樹さん

長嶋選手の活躍は巨人の星という漫画で知った感じなのですが、郷ひろみさんや西城秀樹さんは私が小学校の頃、テレビで見て「カッコイイな」と思っていました。

お二人とも「サウナ風呂で頑張りすぎて」脳梗塞で倒れたという噂ですね。
秀樹さんは脳梗塞が再発して、苦労しておられたようです。そして、残念なことなってしまいまたね。

「芸能人は歯が命」という認識は、今の若いアイドルには浸透しているようで、皆が上手に歯を見せてスマイルして写真に写っています。

一方、私より少し上の世代の芸能人はどうだったんでしょう?タバコを吸ってウイスキーなどの強いお酒を飲めるのがカッコイイと思われていた世代の事です。
きっと歯のケアーなどは今の若い人より「おろそか」、というより「正しい知識が無い」といった感じだったのではと想像してしまいます。「痛くなった時だけ歯医者に行く」時代でしたから。

秀樹さんの担当の医師は脳梗塞の再発を、高度な医療で食い止めようとされておられたと思いますが、秀樹さんのお口の中お状態はどうだったのでしょうか?

歯周病のコントロールができていたのだろうか・・・?と思ってしまいます。

学校健診の意義

小学校の歯科健診の結果、「虫歯あり」と勧告された6年生の男の子とお母さんがお見えになりました。

最近けやき台に引っ越して来られて、英保歯科は「近所だから」という理由で来て下さったそうです。ようこそ英保歯科へ。

今まで虫歯になった事がないので、ほとんど歯医者に行った事がないのに、今回は虫歯を指摘されて不思議だということでした。

虫歯に関しては、Coという状態でしたので心配ないのですが、全ての歯がステージ4の歯垢でベッタリと覆われており、出っ歯の傾向もあったので、お口の中の写真を数枚撮影させて頂いて説明させて頂きました。

お二人とも、最初はけげんそうな感じで「学校で指摘された虫歯に関しては経過観察で良いという事なのに、一体何の説明をされるのだろう」といった雰囲気でしたが、予防歯科という概念についてお話しし、学校健診というものは「必要最小限のスクリーニングで、歯並びなどは非常に問題が大きい時しか指摘しない」事や「英保歯科はワンランクもツーランクも上の健康レベルを目指している」事などを説明しました。

そして、「家庭のリーダーである母親の価値観や考え方によって家族の健康レベルは変わってきます。よろしければ予防歯科治療を受けて下さい。」という言葉で説明を終わらせて頂きました。

お帰りになる時には、先ほどのけげんそうなお顔ではなくて、今まで考えた事も無かった、「何か」に気が付かれた様子でした。そして、歯科衛生士の先生のご予約をお取りになって帰られたようです。聡明な方ですね!

また一家族、少なくとも母親と子供の人生を、よい方向に変えることができたかも知れないと思うと、「頑張って写真を撮って、頑張って説明して良かったな。」と感じる事ができました。

ますます頑張ろうと思いました。

 

のどかな日曜日

明日は岡山で開催される接着歯科の学会に行くので、今日は家族サービスの予定です。

今日は第一日曜日なので、三田市の風車の丘ではラジコンボート愛好家の皆さんが日頃コツコツと作製した愛艇を持ち寄って楽しんでおられます。

今日も息子たちのリクエストで見学に行ってきました。英保歯科のお客様のお一人がお見えになっていて、息子たちに操縦をさせて下さいました。子供たちは大喜び。

オシャレなコーヒー屋さんや焼き肉、焼き鳥などの屋台が出ていて、正直「こんなに沢山の屋台が出ているけど、そんなに多くの人が来るのかな?」と思ってしまいますが、活気が出るのは良い事だと思います。明るく楽しい雰囲気も前向きな気持ちにさせてくれますね。

音楽はいいよね。

今日は土曜日。朝8時から3時まで途切れる事なくお客様がお見えになって、とても忙しい一日でした。

家に帰ってきた私の顔が疲れ果てていたのでしょうか?家族が「お父さん、夕食に出かけてみましょうか?」と誘ってくれて、ショッピングモールのレストランに行ってきました。

本屋さんの近くを通りかかった時に、懐かしい音楽が聞こえてきて、珍しく妻と娘がそのCDを欲しいと言い出しました。

私は角松敏生という人のファンだったので、あまりこういったポップは聞いていなかったのですが、彼女達がCDを欲しがるなんて珍しい事なのでプレゼントしてあげました。皆さんのお好きな曲は入っていますか?

好きな音楽を聞いて少しでもリラックスしてくれたらと思います。

歯根嚢胞を 3Di 根管治療で治療

咬み合わせが悪く、奥歯しか咬んでいないお客様。写真で犬歯から前の方が咬んでいないのがわかりますかね。
当然奥歯ばかり負担が大きく、壊れて虫歯になったりして、右下の6番も大昔に神経を取ってもらったそうです。

1年半位前に、その部分の歯肉がひどく腫れて英保歯科に来院されました。
レントゲン検査で根っこの先に大きな病巣があるのが判明。

歯根嚢胞という病巣で、通常は「歯を抜いて、嚢胞摘出手術をする。後は義歯かインプラントを入れる」という治療方針になります。
英保歯科で行っている 3Di 根管治療のご提案をして、「チャレンジしてみましょう!」という事になり、治療をして銀歯を被せました。
————————————
1年半問題無く経過しているので、本日確認のためにレントゲンを撮ってみたところ、ご覧のように嚢胞が小さくなっています!

これだけの病巣が1年半でここまで縮小すれば上出来です。また何年かして撮影すれば、完全に消失していると思います。
地味に銀歯の被せになっていますが、奥歯の中で最大の歯である6番が今も存在している事は、とてつもなく大きな意味を持っています。

すぐに諦めて、抜歯してインプラントにしなくて良かったですね。自分の歯に優るものはないですからね。

4時間以上、説明だけ。

昨日は小学校の健診に行っていたので、午後の1時からの診察という変則的な営業時間でした。
午後1時から4人のお客様がお見えになりましたが、皆さん英保歯科に初めてお越し頂く方ばかりでした。
チーム英保歯科の受付は「初診の方は、院長からお客様へのインタビューや説明の時間が必要」と心得ておりますので、上手に分散して、時間に余裕のあるアポイントの取り方をしてくれていました。さすがです。

一人目のご婦人は「8年間歯科医院に行った事がないが、4日前に歯が欠けたので来ました。グラグラしている歯もあるし。」という事でした。
痛くなってからの来院ではなく、歯が欠けてすぐに歯医者に来ているのですから、優秀なほうです。
しかし、お口の中は虫歯と重度歯周病で大変な事になっています。
インタビューの結果、ご両親とも歯がほとんどない状態(なの)で、彼女の介護を長年受けている状況だそうです。
彼女に話したい事が山ほどあります。本当に山ほど。多すぎてここでは書ききれませんが、説明をしていると80分もかかりました。(というか、次のお客様が来られたので80分で「受付ストップ」がかかってしまいました。)まずは岡山大学式ブラッシングを指導して変化を見ることにしました。きっと良くなると思います。

二人目と三人目は親子で、お母様は歯周病、7歳のお嬢様はたくさんの虫歯がありました。私がけやき台小学校の校医なので来院したとの事でした。お二人とも痛くもないのに来院されています。優秀なほうです!
お二人にも話したい事が山ほどあります。特に「家庭のリーダー」としてのお母様に。内容は多すぎて、ここでは書ききれません。
色々と説明をしていると・・・。こちらも80分で「受付ストップ」となりました。

最後の方は須磨から来られた女性の産婦人科医でした。今の時代、産婦人科を選んでおられるというだけで、志が高い医師である事がわかりますね。
神戸の大手歯科医院で治療したセラミックの詰め物が1年程度で壊れて、お兄様のお勧めで、何とJRで三田の英保歯科まで来て下さったようです。
「予防ー治療ーメインテナンス」という一連の流れの重要性や、歯科医療の特性など色々な事をお話していると40分かかりました。
本気で三田の英保歯科のファミリーになる気があるかを決めて欲しいといった内容です。ずっと英保歯科に「予防とメインテナンスのため」に通院されている方なら、この意味がわかりますよね。

結局午後は1時から6時前までずーっと「説明だけ」していました。

終業の準備をしながら、「今日は説明ばかりしていたけど、彼女達のこれからの人生を変える事ができるかも知れないから、時間をかけて一生懸命説明するだけの価値があったと思うけど、どう思う?」とスタッフに聞きました。

「そう思います。」と力強い、勇気をくれる一言が帰ってきました。

私の話を熱心に聞いてくれるお客様と、私の哲学を良く理解してくれているスタッフに支えられて幸せです。

ますます頑張ろうと思いました。

悪くなって当たり前?

手の指は全部で10本です。
足の指は全部で10本です。
↑「知ってるわい。英保先生、何や?」

では質問です。歯は全部で何本?
↑「知らんなァ・・・。」

大人の歯は全部で28本です。お医者様でも知らない人が多いよ。(親知らずがちゃんと生えている人は32本です。滅多にないけどね。)

乳歯は全部で20本です。思ったより多いでしょう。16本くらいと思った?

それでは次の質問。

50歳になって、手の指の5本くらいが金属で修理してあるのが当たり前と思う人~?
・・・いませんね。

80歳になったら足の指が7本くらい無くなっていて普通と思う人~?
・・・いませんね。

では、60歳になったら歯の何本かが銀歯やブリッジになっていて「当たり前」と思う人~?
・・・・・・・。ほとんどの人がそうですか・・・。

何で歯だけ年齢と共に金属やプラスチックでツギハギになってゆくのが「当たり前」なの?指では考えられない事なのに。

歯も指と同様に何歳になっても「全部無垢の歯」「1本も修理がしていない」のが「普通」「当たり前」なんですよ。

早く当たり前の事に気が付いて下さい。そして、予防歯科治療を受けましょう。予防の正しい知識と技術を身につけて、実践しましょう。そんなに難しい事ではありません。

それでも、どうしても悪くしてしまった時には、ちゃんとした歯科医師のちゃんとした治療を受けましょう。歯はかけがえのない、神聖なものなのですよ。

3歳までに7割が決まってしまいます。

何回かブログに書いていますが、甘いものは小学校に上がるまで極力避けなければ、一生その嗜好が亡霊のように就いて回ります。二度と取れません。
それが難しくても少なくとも3歳までは絶対に甘いものを避けてあげて下さい。砂糖以外の甘いものもコントロールしてあげて下さい。
医学的に言うと、3歳までに神経系の70%の成長が完成してしまいます。脳みそに刷り込まれる基本事項は3歳までに7割が決まってしまうという事です。色々な事がちゃんとできる、自分で考えられる子にするには、3歳までの環境が決め手なのです。
小さな子供を日が沈んでから、ひどい場合には夜10時以降に、明るい、音楽が鳴っているコンビニなどに連れていくのがなぜ良くないかわかりますね。エンジェルタイムと呼ばれる時間には静かな環境に置いてあげて下さい。

兵庫県は9位!

兵庫県は2つの事で47都道府県中9位だそうです。
さて、何でしょう?
多分、皆さんが思っている感じと違うと思いますよ。

子供の虫歯が多い方から全国で9位なんです!
砂糖の消費量も多い方から全国で9位なんですって!

神戸っ子に代表される兵庫県人って「オシャレで知的で清潔な都会人」だと勝手に思っていたのですが・・・。

ケーニッヒクローネ、ゴンチャロフ、エスコヤマ・・・。確かに神戸やその周辺の人は生まれた時から砂糖にどっぷり漬かって成長していきますからね。悲惨ですね。

三田っ子は虫歯がとても少ないけどね。三田の人はやっぱり健康志向が強いね。ウッデイタウンで仕事をしていると「兵庫県って良い方から5番以内くらい?」って思っていました。

日本中に目をやって、自分達(兵庫県人)がどの程度なのかに気がつかないといけないね。まさに、「井の中の蛙大海を知らず」ですね。

日本の中で、せめて真ん中より上にいたいよね。良い方から。
兵庫県、頑張れ!

運命的な新しい出会い

台風の警報の中、開催されるかどうか半信半疑でしたが、大阪国際会議場に行ってきました。
歯科医ではなく、内科医、糖尿病専門医の西田先生が歯周病と糖尿病や全身疾患との関係についてのご講演を下さるということで、何か月も前から楽しみにしていたのです。
家族は心配して「行かなくてもいいんじゃない?」と言うのですが、最悪車中泊で朝帰りでもと思って意を決して行ってみました。

申し込み150人の所、参加は40人程度という状況でしたが、西田先生は手術目前だったご自身の心臓のご病気などが歯周病治療を受けた事で完治したという御経験から気がついた「歯科と全身」の重要な関係について3時間以上「熱く」語って下さいました。

私にとって運命的とも言える重要な出会いとなりました。やっぱりアクションを起こすと、何かが起こりますね。

英保歯科は最近特に「予防歯科と全身の健康」にフォーカスして日常臨床に取り組んでいるのですが、いくつか質問させて頂き、日頃の疑問に明確な回答を頂く事ができました。そして「医師の中にもこのような視点を持つ人が沢山いるらしい」という事を知って、一筋の希望の光を見出した感じです。

帰りの阪神高速は車が一台も走っていないし、中国道は通行止めで、死にそうになりながら三田まで辿り着きました。無事帰ってこれて良かった。

今日学んだ知識をベースにして、私なりに市民病院や三田のお医者様とのコラボで何ができるか、よーく考えて、積極的に行動するつもりです。
全く新しい形の医科歯科連携で、三田の住民の皆さんの健康で幸せな人生に貢献できるのでは?と想像するとワクワクします。

それには衛生士の先生方やスタッフの協力が必須ですが、現在のチーム英保歯科なら充分なポテンシャルを持っています。

とても楽しみです!