「院長日記」カテゴリーアーカイブ

「無」が見えますか?

自分のことはおこがましくてブロガーなんて呼べないですが・・・。
この Word Press というソフトを使ってブログを書いていると、同じく Word Press を使っているブロガーが「いいね」を押して下さる事があります。住所も年齢も知らない方々ですが、部活仲間が自分のプレーを「ナイス!」と軽く褒めてくれた時のような心温まる感覚になるから不思議です。

昨日、その一人で恐らく私と同じ断捨離ストである HALU さんの空き容量というブログにとても良い事が書いてありましたので紹介したいと思います。

「さまざまな感情を削ぎ落として、たったひとつ残ったそれは〝無〟です。無が〝在る〟とは、なんて心地好い。」(HALUさんのブログより引用)

私はここ数年、モノ(=物欲)だけでなくコト(=人間関係)も相当に断捨離してきました。そして自分の回りを「無」で満たすようにしてきました。

その結果、言葉遊びのようですが、「無」は何も無いという意味のはずなのに、自分の部屋の中にスッキリした空間が増えたり、関係を断って人生の静寂と時間が増えたりすると「無」がそこに「在る」事がハッキリと見て取れるようになって来たのです。

「無」はHALU さんが仰るように心地良い存在です。そして、次の何かを迎え入れる空間であり、余裕であり、余力であると思うのです。つまり「無」とは何も無いのではなく、相当なパワーとポテンシャルを持った存在なのです。

HALU さんは又、
「断捨離→近日中に節目を迎える→
断捨離→近日中に節目を迎える→
なんて単純に出来ているんでしょっ。」(HALUさんのブログより引用)

とも仰っておられます。同感です。

私の断捨離経験からこの現象を見ると、これらは自然発生では無くて、断捨離した結果そこに存在する「無」が、一つ上の段階に挑戦する強力な原動力を自分に与えてくれた結果、変化が起きているのだと思います。

難しい話でスミマセン。
要約すれば「溜めている不燃ゴミは早目に出した方が良い」という話でした。

2日で3学会参加-大変ですが、勉強になります

この土日に、第39回日本接着歯学会が奈良で開催される予定でしたがコロナの影響で Web 開催となりました。また、大阪で開催される予定だった日本口腔インプラント学会の専門医技術向上講習会が日曜日に Web で開催されました。

土曜日の診療が終わってから接着歯学会のポスター発表を閲覧。この学会は最新の接着歯科の情報を手に入れる事ができる、私が非常に大切にしている学会の一つです。閲覧が終わったら夜明けの5時でした。

リアル開催なら、どっちか一方のみを選択せざるを得ませんでした。

8時まで3時間睡眠をとったら、今日は一日インプラント学会の専門医技術向上講習会を受講。インプラント治療がまさに日進月歩である事がよくわかります。しっかり吸収して次のステージに向かいますね。

そして、今夜は第39回日本歯科審美学会のポスター発表をじっくり閲覧する予定です。でも月曜日に備えて遅くても3時には寝ないといけないなと思っています。

今までなら1週末に1学会しか参加できませんでしたが、Web 開催のお陰で同時に3つも参加できています。
それに、Web 開催だと自宅に居ながらにして参加できます。土曜日を休診にせずに済みますし、新幹線代も不要だし、枕が変わって、喉がカラカラになって寝不足になるビジネスホテルに泊まる必要もありません。

コロナが去っても学会はずっとリアルサイトと Web のハイブリッドで開催して頂きたいものです。

キリスト教といっても多種多様

「先生はキリスト教徒なんですか?」「いやいや、違いますよ。」私のブログを読んで下さっている年配のお客様と昨日交わした会話です。

海外では宗教の違いで戦争さえ起こる事がありますが、私見では「ある宗教を信仰していると答える=その宗教のためなら命を賭けても良いと思っているほど信じている」という事だと思っています。

子供のミッションスクールが開催して下さる父兄向けのキリスト教講座に足しげく通っているのでキリスト教について多少理解は出来ていますが、カトリックの洗礼も受けていないですし、正直な所、「キリスト教を信仰しています」とは恥ずかしくて答えられないですね。

イースターの日の我が家での出来事。こらこら、う○こなんか書いてるとバチが当たるぞ。

ところで、皆さんは自分でキリスト教の教会を作る事が出来ると思いますか?
田舎の道路添いの家の壁に、黒い紙に黄色い文字でイエス様の事が書かれた紙が貼ってあるのを見かけた事がありませんか?
例えば私が聖書を手にして「聖書にはこのように書いてあります。今日から英保歯科の裏に教会を作ってキリスト教を説きます。」といえば、(プロテスタントの)キリスト教の教会を作ってしまう事ができてしまいます。

キリスト教にはカトリックとプロテスタントがある事はご存知だと思います。
カトリックは古くからある正統派のキリスト教で、聖書の内容はもちろん、儀式・形式(Practice) も重んじます。カトリックのキリスト教の種類は1つだけです。
プロテスタントは形式より聖書の内容を重視します。正統派のプロテスタントもいくつかあるのですが、プロテスタントは聖書を自分なりに自由に解釈しても良いので、いくらでもプロテスタントの新しい流派を作る事ができてしまいます。ですから、プロテスタントのキリスト教の種類は沢山存在します。

時には怪しげな新興宗教であっても「キリスト教」と名乗っている事があります。皆さんの人生(家族や人間関係や財産)を守る為にも軽率な盲信は禁物です。良く見極めて下さいね。

近いうちに宗教と信仰の違いについてお話できたらと思っています。

十五夜の日にオープンクルーズ

木曜日は十五夜でした。昼間の天気も良く爽やかな一日でしたね。英保歯科は休診でしたが私は事務作業のために車で出勤しました。我が愛車 S660 はオープンにする事ができます。折角だから遠回りしてオープンクルーズを楽しもう。

車内から屋根を外して助手席の足元に置けば30秒で作業が完了します。(バイク代わりの)一人乗りの車としては最高です。トランクが無いので二人で買い物や旅行には行けませんよ、念のため。
そこのお父さん、セカンドカーに買っちゃいませんか?中古も出ていますよ。実は夜にオープンにして走るのが楽しんですよ。日焼けの心配も無いし、目立たないし。
夜の月も美しかった。子供達が「今日はきっとグレコが帰って来るよ」と言っていました。(グレコは昨年末に他界した我が家のウサギの名前です)

屋根開けて走っているなんておっちょこちょいで申し訳ありません。普段難しい仕事をして、難しい事ばかり考えていますので、たまには息抜きさせて下さいね。

その苦難には意味がある

歯の数が生まれつき足らない人がいます。通常は7×4で28本の永久歯が生えてくるのですが、1-2本、あるいはほとんどの永久歯が生えて来ない事があるのです。これを「先天欠如(せんてんけつじょ)」と表現するのですが、歯科健診で歯科医師が「先欠(せんけつ)かもしれんなァ」と言ったら、このような可能性があるという事です。

高校生の時に荒垣矯正歯科から治療のコラボレーションのために英保歯科に紹介された可愛い女の子がいます。矯正は荒垣先生が行い、修復治療とメインテナンスは英保歯科で行うというチームワーク治療をするのです。

この女の子は10本前後の先欠があって、しかも予防歯科の知識が無かったために何本かの貴重な永久歯の神経が取ってしまってあるという状況でした。

私が母親と本人に一から説明しました。歯の大切さ。予防の重要性。今お金と時間をかけてキッチリと治療をしておく事が一番賢明であること。等々・・・。かなりの時間をかけてお話ししましたよ。待った無しだったからね。

この子は自分のこのような経験から健康の重要性に気が付き、医療の道に進む事を決意したそうです。そして現在は看護学校の生徒として猛勉強中です。

今日彼女に「歯の重要性が本当に理解できている医科系の人は少ないよ。ほとんどの医師も看護師も気が付いていない。君は歯の重要性を身を持って理解している、稀な看護師になれるよ。今後臨床を経験する時に、病気の人の体だけでなく、お口の状態がどうかなと気を付けて見てごらん。きっと、益々歯の重要性に気が付くはずだから。」とお話しておきました。まるで看護学校の先生の講義をきくような態度で真面目に聞いてくれました。

誰でも人生に於いて、形は違えど様々な苦難が身に降りかかってきます。キリスト教では「神が与えたその苦難には意味がある」と教えます。私は、その通りだと思っています。
与えられた苦難が自らの人生を意義深いものにしてくれるとしたら、ある意味、幸い(さいわい)ですね。

渡辺英雄先生のご講演、大盛況

英保歯科のお客様であり、私の理念の良き理解者であり友人の渡辺英雄先生が先週の土曜日(9月26日)に福祉センターで講演されました。Gifted (天才)の事を、なぜか医師は「発達障がいの特性有り」と表現するですが、そのようなお子さんの秘めたる可能性を御両親の愛で開花させた実際をお話された模様です。

熱心な聴講生で満員の会場。ソーシャルディスタンスを確保するために定員制限やむなしだったそうです。

このコロナ禍の時期にも拘らず、定員を大幅に上回る参加者があったそうですが、会場では渡辺先生の優しい奥様が終始サポートして下さったそうで、思う所をしっかりと伝える事が出来たとおっしゃっていました。

渡辺先生は英語がペラペラなので、講演依頼をしたら国内のみならず英語が通じる所ならどこにでも行って下さると思いますし、You Tube で講演ビデオの英語バージョンと日本語バージョンを作ってアップされたら、世界中の人の学びになると思います。

ヒデさん、これから超多忙になっても年3回は予防のために英保歯科に来て下さいね。

1歳半健診に行ってきました。

三田市歯科医師会の会員であれば、三田市が行う様々な公的事業に協力する責務があります。例えば、学校健診、学校の口腔衛生教育、1歳半健診や3才児健診などなど。

滑り込みセーフ。今日はバタバタと忙しい1日でした。

その中で、今日は1歳半健診のために保健センターに行ってきました。お昼ご飯を食べたら車に飛び乗ってセンターへ直行。健診が終わったらすぐに英保歯科に戻って診療再開です。今日は本当に忙しかった・・・。

しっかりとソーシャルディスタンスを取っているので、待合室もこんな感じでした。

コロナ禍の影響でソーシャルディスタンスを確保した待合会場を見て「皆来るのかな?」と心配したのですが、30人以上の来場で大賑わい。そして、特筆すべきは、虫歯がある子が一人もいなかったという事です。

さすが、健康志向が強い家庭が多い三田市です。正しい食生活習慣を基礎にして、予防歯科を実践されている若いお母様方に頭が下がります。

そんなの、個人情報じゃんか!

私は英保歯科にお越しになったお客様と色々なお話をします。職業や職種、専門分野や趣味などについてお伺いする事がとても多いのです。
過去にお二人だけ「そんな事、虫歯の治療と関係がありますか?」と怒って、結果的に来院されなくなった方がおられます。(共に30歳代前半の若い男性でした。)そんな経験があっても、それでも頑なに続けています。

なぜって?これはとても重要な事だからです。歯科医院においては、歯科医師は「先生」、患者は「○○さん」ですが、その「○○さん」も一歩院外に出れば「○○先生」や「○○会長」である事が多いのです。私は社会や家族のために貢献されている方、頑張っておられる方を尊敬し、同じ目線の高さ、対等の立場で接したいと思っているのです。

診察チェアーで小さくなっておられる○○さんに職業をお伺いしてみたら、実は大学教授だったり、スポーツ選手だったり、芸術家だったり、お花の先生だったり。

「へー!凄いじゃないですか!どんな分野なんですか?お忙しいんでしょ?」といった感じで話が盛り上がります。そういった事をお伺いしながら、「このような社会的地位のこの方にはどういった治療方針、治療計画が最適だろうか?」なんて考えたりもしているのですよ。

こんな娘に育って欲しい

You tube であいみょんさんのLIVE を見ています。彼女は化粧っ気も無いし、服装も普段着でスニーカー履きですが、ドームを満員にする魅力を持った女性シンガーです。

男子をバックバンドに従えて、何万人の聴衆の前で堂々と歌う姿を見て「親や教師から受けて来た教育が良かったのだろう。」と思っています。
周囲から正しい導きを受けて、自分の可能性や価値観を信じて自信を持って生きていけるようになると、彼女のように他人の目を気にせず、持って生まれた才能を開花させる事ができるはずです。

若いのに、大したもんだよ。

我々の世代は「自己を殺し、社会の駒となって働く」事を善しとする教育(?)を受けて来ました。私は歯科医の親の期待に応えるべく歯科医師になり、日々、歯科医師として、父親としての社会的責務をこなす事で精一杯な訳ですが、時々「私の本当の人生はいつになったら始めて良いのだろう?」と思う事があります。いつかはアメリカに住むという夢があるのですが・・・。

残念ながら未だに、現在の日本の家庭や社会や学校は、まるで若者の可能性の芽を摘み取ってしまうのが仕事のように、人間を「均一化、平均化」させています。若者が SNS やインスタ映えを意識するようになって、ますますその傾向が顕著のように感じます。

今朝、高1の娘に「あいみょんを見てごらん。西宮の高校時代は保健室登校だったそうで、今でも化粧っ気も無いけど、自分に自信を持って堂々としているだろう?学校や社会の98%の人が君の価値観を理解してくれなくても、自分が間違っていないと確信していたら自分に自信を持って生きて行け。2%の人が理解してくれたら充分だ。私は君にあいみょんのように堂々と生きていって欲しい」と話しておきました。娘は頷きながら聞いてくれましたよ。

皆さんはどう思われますか?

断捨離の向こうにあるもの

今日は土曜日。覚悟はしていましたが、死ぬほど忙しかった・・・。昼食を摂る事は当然のように不可能で、7時間ぶっ通しで働きました。ブラック企業だから訴えてやろうと思うけど、自分で自分を訴える事になるのでやめときます。(スタッフには休憩と昼食を摂って頂いております。念のため。)

さて、3時に診療が終わってから昼食を摂り音楽を聴きながら床で横になって休んでいました。改装して院長室が奇麗で快適になっているのも手伝ってグッスリ寝てしまい、ふと目が覚めたら2時間も経っていました。

このカーテン、色と北欧風デザインがとても気に入っています。既製品なので少々寸足らずですが、4枚セットで4480円なら悪くないでしょ?

ここ数年間、断捨離を継続してきて気が付いたのですが、ネットで商品を見ても「見るだけ」、あるいは思わず購入しても「やっぱりキャンセル」に努めて、「できるだけ我慢して我慢して、ほとんど何も買わない」という生活を続けていると逆に、自分が心の底から好きだと感じるデザインや色、自分が心の底から欲しいと思っているモノがはっきりしてくるようなのです。面白いでしょ?

このようにして、考えに考え抜いて買ったモノに対する愛着はひとしおです。これって幸せな事だと思いませんか?

今、断捨離のメリットを感じながら横になって、このお気に入りのカーテンを眺め、Bluetooth 接続でお気に入りの音楽を聴いています。ああ、幸せ。