コロナ禍の真っただ中ですが、今回ほど人の優しさが身にしみて、今回ほど「歯医者になったのは間違いじゃ無かった」と思えた事はありませんでした。
医療従事者やその家族がまるでバイキンのように言われたり偏見の目で見られたりするニュースを見聞していましたので、医療機関である英保歯科の運営や今後に関して決断と舵取りが迫られています。
英保歯科という船の船長である私は何があっても、船が沈没する最後の最後まで下船する事はありません。その一方でお客様はもちろんスタッフにも「不安を感じた時には下船する」自由があります。
スタッフに希望を確認したところ、ほぼ全てのスタッフが「船長と一緒に船に残る」と快く意思表明してくれました。また、複数のお客様から「ずっと前から英保先生のところは『奇麗に掃除してあるな。清潔だな。』と思っていたので全く心配していません。頑張って下さい!」というお言葉を頂戴しました。本当に勇気づけられました。
きっと歯科衛生士の先生の予防治療をキャンセルせずに来て頂いているお客様全員が、口に出さなくても同様に思って下さっているはずです。
マスコミでもテレビでもネットでもあまり良く言われる事がない「歯医者」という職業ですが、この有事の時に地域の皆さんの温かさに触れて、このウッデイタウンという地で歯科医師としての人生を送らせて頂いている事に深く感謝した次第です。
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何のこれしき
この時期、サービス業を営む者なら、お客様の安全、スタッフの安全、企業の存続、経営の維持などの様々な要素に思いを巡らしながら逆境に耐えておられる事と思います。私も全く同じです。
そのような中、あるお客様が「コロナ以前から英保先生の所はとっても清潔にしてあるので、この度も全く心配していません。歯医者さんの患者さんが減って大変とニュースで言っていたのですが、私はむしろ行かせて頂いて英保歯科の応援がしたいですね。」と言って下さいました。嬉しくて涙が出そうになりました。
有り難いなァ。世の中捨てたもんじゃ無いなァ。と思いました。
スタッフも私の揺れる気持を理解して冷静に受け止めてくれています。悔しいけど、こんな時には女性の方が肝っ玉が座っていて、あちらに軍配が上がりますね。
リスクを完全に避けていては発展を手にできません。大企業の運転から比べたら英保歯科のそれは自転車に乗る程度の気楽さのはずです。サーフィンの時の大きな波が来たと思って、それに立ち向かうつもりで楽しもうと思っています。
お家でバースデーパーティー
「蜜です!」を避けるために家に籠り続けています。せめて買い物くらいには気軽に行けるようになって欲しいものです。
長男の誕生日会も家の中で、家族だけでお祝いします。不要不急の外出ができないので、プレゼントも手作りのメッセージカードや「クーポン券」を用意しました。
コロナ禍の真っただ中ですが、家族で過ごす時間が増えて、家族の絆は更に強く、相互理解は更に深くなってきた気がします。霧が消えるようにコロナが去ってくれる日を心待ちにしながらも、妻や子供達のお陰で明るい気分になれた出来事でした。
履歴書?不要でしょ。
一人の歯科衛生士の先生が英保歯科での仕事に興味を持って下さり、見学に来て下さいました。なかなか骨のある女性のようにお見受けしました。英保歯科では精神的にも倫理的にも一人立ちし常に自己研鑽を怠らない方をスタッフとして歓迎しています。彼女はマッチするのではないでしょうか。英保歯科での空間と時間を共有して共に成長できればと楽しみにしています。
歯科衛生士免許の原本と、住所とマイナンバー確認のためにlDとを持参頂くようにお願いしました。
「履歴書も要りますね?」と言う質問には「不要でしょ?過去の事など関係ないし。」
履歴書を書いてもらってそれを読むと、お互いの貴重な時間が取られる上に、先入観を持ってしまったり、ステレオタイプ的な見方をしてしまったり、例えば、他のスタッフに「彼女帰国子女らしいよ。凄いね!」などと口走って個人情報をうっかりリークしてしまうリスクすらあります。
会社で「あの人〇〇大学出身だって。凄いね。」なんてOL(←ここではあえてOLという死語を使いました)相手にダラダラ喋っていると時間と人生を無駄に使ってしまいますし、何も生産しません。米国では年齢や性別すら質問禁止だそうですが、米国の生産性が日本より高いのも頷けます。
ハンコ同様、明治時代の遺物は整理して本当に必要なものだけにしていかないと、家族と過ごす貴重な時間を仕事(をしているように見える行動)に喰われてしまいますよ。それって残念な事でしょう?
Clean up your home
家族全員が家に居て、子供達がパワーを持て余して大変ではないでしょうか?我が家の子供達も「はやく学校に行きたい」と言っています。
家族で落ち着いて普段できなかった話をしたり、今後の仕事や人生に対する戦略について家族でしっかりと相談する良い機会と捉えようと思っています。
それから、まだ実行はできていないのですが、もう少し暖かくなったら自宅の大掃除を家族でしようと思っています。
子供達には「『片付ける=捨てる』だよ。何年も使っていないモノはもちろん、執着があるものでも写真を撮ったら捨てるようにしなさい。」と指導しています。何年も開けていない段ボールなどは、中身を見ずにそのまま捨てた方が幸せを呼ぶと思います。中身を見たら「また使うかも知れないから置いておこう。」となりかねません。
家にいる時間が長いこの機会にあなたも家の中の徹底的な断捨離を検討されてはいかがでしょうか?私の経験から「百益あって一害無し」である事を保証します。
なんくるないさ
コロナが社会のシステムに大改革をもたらす予感がします。あと数カ月でコロナが去ったとしても、来年、再来年とまた新しいウイルスが同様の状況を引き起こす可能性がゼロでは無い訳ですから、常に臨戦態勢とは言わないまでも過去の価値観を捨てて新しい社会を構築すべき時期が来たのかも知れません。
50歳近くになってから、全く違う職業に転職せざるを得ない人も出てくるかと思いますが、真面目にやりさえすれば何とかなりますよ。
コンビニより多いと揶揄される歯科医院の経営は苦労とピンチの連続です。助けてくれる上司や会社がある訳でも無く、私も努力して頑張っています。皆さんにもできますよ。
最近は自殺の事を自死と呼ぶそうですが、自死をした人は、死んだ後も、毎日毎日その場所で同じ事を永遠に繰り返さなくてはならないと聞いた事があります。ビルの屋上から飛び降りて死んだ人は、翌日も、その翌日も永遠に、同じ場所から飛び降りる恐怖と痛みを受け続けるようになるそうです。恐ろしい話でしょ?そんなんだったら割に合わないよね。
沖縄の方言で「まくとぅそーけーなんくるないさ」というのがありますが、「人事を尽くして天命を待つ」の意味だそうです。
くよくよしても何も生まれない。「さあ、次行ってよう。」
「テレビを盲信」は禁物
英保歯科のスタッフの表情が日に日に硬くなってきています。コロナが社会に与える影響を心配しているのでしょう。
「冷静にデータを見たら、人口密度の高い大都市では問題が大きいが、三田ではそこまで過剰に怖がらなくても良いのでは?」と聞くと「テレビをつける度に『エライ事になっている』って放送してるので怖くなってしまって・・・。」
私は20年前、一人目の子供が産まれた時に(妻の提言で)テレビを粗大ゴミに出して以来テレビを見ていません。ホテルなどでたまにテレビをつけると、四六時中バックグラウンドに流れている効果音や音楽が不自然で気分が悪くなってきます。「人間同士が普通に会話している時に、こんな感情に影響するような音や音楽がタイムリーに流れてこないよ。」
また、テレビ番組の中で、したり顔で解説している専門家の言っている事もかなり眉唾ものです。
単発で出ていらっしゃる先生方は別として、テレビにしゅっちゅう出演している「専門家」というのもかなり怪しい可能性があります。大体、本当に優秀な研究者なら、あんなフェイクな環境に自分を置き続けると冷静で穏やかに思考する脳の回路に悪影響が出る事に気が付くので、テレビやマスコミからはさっさと縁を切って再び研究に没頭できる環境に戻って行くはずです。少なくとも私ならそうすると思います。
日経新聞などきちっとしたソースから出ている統計やグラフなどを自分の頭を使ってしっかり読んで、現状の真実を冷静に判断しないとマスゴミが無責任に発信しているエビデンスの無い「思いつきの話」に騙されちゃいますよ。何でも盲信は禁物です。
Nobel Biocare Global Symposium Virtual Edition
Nobel Biocare は私が開業以来一貫して使用しているインプラントメーカーです。世界トップレベルのインプラントで、他のメーカーの製品を使う気にはなりません。
コロナの影響で今年米国で開催予定だったNobel Biocare Global Symposium が来年に延期になりました。でも、そのお陰で(!)わざわざ米国まで行かなくても Virtual Edition に参加する事ができるようになりました。
時差があるので今夜11時からの視聴になりますが、早めに寝て11時に起きて、夜中にしっかりと勉強したいと思います。
毎日少しづつ勉強している英語のヒヤリング能力のテストにもなりますし、最新の知見を手に入れる事ができますし、とにかく楽しみです!!
アメリカはご存知のように「有事には個人個人の団結力や協力のパワーが凄い」ので、今回、本来なら数万円する参加費を企業が負担して、何と無料にしてくれています。「みんなコロナで頑張っているんだからね。」という無言の熱いメッセージが伝わってきます。
富める人や余裕のある人は弱者に手を差し伸べる。個人や企業がそういった事をドンドン自発的に行う。こういった所が、私がアメリカが好きである理由の一つなのです。
日本は何でも「国や政府や団体が動くべきで、個人や企業は勝手な事をしないように、邪魔をしないように、迷惑がかからないように、動かずじっとしておく。」でしょう?
日本社会も、じめじめした所が減って、カリフォルニアの空のようにスカーンと抜けた世の中にならないかなァ?
まあ、そうなったら日本じゃなくなるか。
新規のお客様が増えています
コロナの影響でテレワークが増えたお陰で、普段は忙しくて予防歯科治療や歯の治療を受けられなかった方からのご予約が激増しています。
通勤にかかる往復3時間が毎日空く上に、歯医者に行くために1時間程度家から出かけても仕事にはあまり影響が無いようです。
ホワイトカラーの方は今後もテレワークを主体になさったら良いのではと思うのですが、ある方は「ハンコを押すためにどうしても(電車に乗って市中の)会社に行く必要がある。」そうです。
冗談かとも思うのですが、今の日本ではリアルな世界のようです。日本の生産性は米国の6割だそうですが、ちょっとした改善ですぐに8割位にできそうですね。
もともとショボいから大丈夫!
コロナは長期戦の様相を示しています。様々な業種で売り上げが落ちているようですが、当分続きそうですね。
英保歯科でもお客様の数が3割程度減っているかなと感じております。断捨離が好きな私は、英保歯科に於いても「絶対的に必要不可欠なスタッフだけ存在」という、贅肉ゼロで高い生産性を目指した超シンプル運営を(といっても、たった数年前からですが)実践していますので、3割の減少で資金繰りに困って会社が潰れるという心配は無いと思っています。
日本は米国のようなレイオフが出来ない国なので、大人数で運営されている大企業は3割の減少でも影響が大きいのではないでしょうか?日本の大企業には過去最大の内部保留があるそうなので当分は平気でしょうが、その間に責任者(経営陣)は今後の生き残りの方向性を決断する必要がありますね。
ひょっとしたら、私達のようにサバイバルを乗り越えて生き残っている中小企業にヒントがあるかも?ですよ。