歯科検診の義務化に賛成?反対?

厚生労働省が旗を振って、国民の歯科健診を義務化しようという案が出ている事はご存じだと思います。
ヤフコメなどでは「歯科医師会の利権を保つためだろう。」とか「歯医者が増えすぎたから、仕事を増やしてやるために自民党がやってるんだろう。」とか色々な事が書かれています。

皆さんは歯科健診の義務化に賛成ですか?反対ですか?

私は反対です。

「水を飲む気の無い牛を水辺に無理矢理連れていっても絶対飲まない」という例え話がありますが、多額の税金を投入して健診を受けてもらっても、「歯の価値に気が付かない人は、コントロールされた食生活習慣や適切な口腔衛生習慣を身に付ける事の大切さにも気が付かず、何年も予防歯科治療(歯のメインテナンス)を受ける事も無く、永遠に虫歯や歯周病にし続ける。」はずだからです。

国民全員の歯科健診をする位なら、車の免許更新の時の講習のように、歯科治療に使える保険証を本人に手渡す度に予防歯科の重要性や歯の大切さを知る為の教育プログラムを受講する事を義務付ける方がずっと良いと思います。

「歯の本当の価値を知り、自腹を切ってでも自発的に歯のメインテナンスを受けるのが『当たり前』と思う国民を一人でも増やす」事が、日本人が何歳迄でも健康で幸せに過ごし、肥大化している医療費を抑制し、ひいては皆さんが取られている税金の額も抑制できる「待ったなし」の道だと思うのです。

あなたが70歳になった時に、これらを食べる事の出来る歯がちゃんと存在していますか?
え?考えた事も無いですって?
そうですか・・・。是非ちょっと考えてみて下さい。歯が無くなってから後悔しても絶対に戻って来ませんからね。

でも、ヤフコメを見ていると、噴き出してしまうような先入観からのコメントや、相変わらず昭和な価値観の人が散見されます。「日本はまだまだお花畑な良い国だな。」と思う反面、「日本っていつまで持ちこたえる事が出来るのかな?」なんて思ったりもします。