お歳暮の季節に想う事

お中元やお歳暮の習慣が消滅しようとしています。

私が子供の頃、歯科医師である父親が、患者さんや出入りの業者さん等から本当に沢山のお中元やお歳暮を頂戴するのを見て「歯科医師ってすごく感謝される仕事なんだな。」と感じていた事を思い出します。

時代は変わって今は令和ですから、私はと言えば、そういった習慣を大切にされる数名のお客様や、いくつかの関連企業や施設から季節の挨拶の品を頂戴しています。「歯医者さんだから甘い物はどうかなと思いまして、甘くないものにしてみました。」と気を遣って下さる方もおられますし、定番のスイーツを贈って下さる方もおられます。

我が家では普段、子供達にお菓子を買い与える習慣がありません。ですから、お中元やお歳暮の季節になると子供達は「ひょっとしたら、お父さんが何かお菓子の類を持って帰ってくるかも知れない」と楽しみにしているようです。
この季節に、私が何か紙袋を持ってリビングに入った時には子供達が「何?お菓子?」というリアクションをするので、面白いし、楽しいですね。「新しく買った医学書。」と答えた時のガックリした顔を皆さんにお見せしたいものです。

先日けやき台小学校4年生に授業をした時に「お菓子とか甘い物を食べない方がいいですか?」と生徒さんから質問があったのですが、「食べてもいいよ。でも頂いたり口にした時に『嬉しいな』と感じる程度の回数や量にしないと、歯だけでなく体も(頭や心も、とは言いませんでしたが)壊れちゃうよ。」と答えました。

甘い物の摂り方についてですが、クリスマスケーキやお誕生日のケーキなどを食べる時に「この特別な瞬間を自然に心から『嬉しいな』と思える」ようなメリハリのある食生活習慣にする事が、歯だけでなく体や、色々な事に感謝するという気持ちを育むためにも良いのではと思います。

この季節だけでなく、日頃から、手作りのお菓子や自家製の無農薬野菜、各地の銘菓などを頂戴して心より感謝しております。
最近は若い頃よりも頂戴する頻度が増えてきて「私も少しは父親の域に近付いて来たかな?」なんてうぬぼれたりしています。

皆様、色々と気に留めて頂いて本当に有難う御座います。心から感謝しています。