歯科の3大病は「虫歯」「歯周病」「咬み合わせ病」です。 咬み合わせ病には「歯並びが悪い」だけでなく「寝ている間の無意識な歯ぎしり・食いしばり」があります。 寝ている時の歯ぎしり・食いしばりは、歯に体重の2〜3倍の荷重をかけると言われます。例えば、体重60kg の人なら180kg の荷重が歯にかかっていると考えてみて下さい。 長年、毎晩毎晩それが続くと、あの硬い歯でも耐えられません。少しずつクラックが入って、そしてある日突然、何の前ぶれも無く「バキッ!」と。
一番奥の歯(7番・12歳臼歯)が突然割れてしまって来院されました。寝ている間の歯ぎしりや食いしばりが原因である事を上手に説明しなければなりません。 このように、虫歯でも何でもない歯が突然割れてしまうのですから、患者さんは訳がわかりません。 ストレスの多いビジネスパーソン、それも昔で言う「中間管理職」的な方に多く見られるように思います。 治療としましては、夜寝る時にマウスピースを入れて頂いて、歯を守るようにします。これも「予防歯科」と呼んでよいのではないでしょうか。
この方はナイトガード(マウスピース)が身代わりとなって歯を守ってくれています。 ナイトガードが歯ぎしりでボロボロになっているのがわかりますか?
最近、low carbohydrate diet (低炭水化物ダイエット)の利点が注目されていますね。確かに40歳を超えたあたりから、この考え方を食事に取り入れるのは賢明な事です。 しかし、ある程度の炭水化物や糖質は体の活動性を維持するために必要な物です。糖質制限をして体の脂質を燃やすには代謝のエンジンをフル回転させなくてはなりません。これは即ち、老化を早める事になります。 全く炭水化物と糖質を摂取しないような極端な食生活を何年も送っていると、一気に老け込みますよ。 何事も極端な事を避けて「バランス」を保つ事が大切です。 私も「カーッ」となる性格で、何でも極端にやってしまい、疲れ果ててピタッと止めてしまう方なので偉そうに言えませんが・・・。ジョギングとかゴルフとか色々。 賢明な大人でありたいものです。 皆さんはいかがですか?
バトラー、サンスターなどはしっかりした予防歯科用品を作るメーカーです。ブランドイメージが高く、製品も良質で間違いないものが多いですね。欠点といえば、値段が「ブランド品」価格という点でしょうか。 先日ドラッグストアーに行ったら、そのバトラーからフッ化物(フッ素)の洗口液が新発売されているのを発見しました。 箱も綺麗で「新発売」のポップも目を引きます。どれどれ・・・。フムフム。 簡単に言うと、既に水に溶かしたミラノ―ルをカッコいい瓶に詰めて、綺麗な化粧箱に入れて、10倍以上の値段を付けているようです。(30倍以上かも・・・。) 時間と手間を買うという意味で「かしこい」選択になるかも知れませんが、私だったら、買いませんね。 フッ化物が歯を強化する効果はずっと昔に発見され、現在の所、その基本的な理論に頼っているという事実は現在も全く変わっていないのです。 企業が目新しい商品を売ってしばらく稼ぐという経済活動とフッ化物の効果とは基本的に関係の無い事ですね。
NHKの受診料支払いが完全義務化されて税金と同じようになる可能性があるそうです。受信料支払い率は和歌山県の80%台に比べて大阪は50%台と非常に低いそうで・・・。 ちなみに我が家は長女が生まれた時にテレビを粗大ごみに出して以来、家からテレビが無くなりました。ですから受信料税金化はちょっと(かなり)嫌だと思っていましたが・・・。 NHKの人気番組「ためしてガッテン」はお口と全身の健康の話題を良く取り上げてくれます。NHKさん有難うございます。 歯科医師会等が広報してもなかなか皆さんに思いが伝わらないのですが、テレビで取り上げてくれると、バナナや納豆や炭酸のように一気にブームとなってくれるので有難いですね。やはり今でもマスコミの意見は一般人には「神」のような影響力があるようですね。 今回は「良い」影響の内容ですから大賛成です。皆さん、是非興味を持って読んでみて下さい。 テレビが無い我が家ですが、NHKに敬意を払い、今月から一番高い「カラー・衛星放送」の受信料を払いたいと・・・。・・・。・・・。
今日は東京の卒後研修施設、デンタルヘルスアソシエーツで接着歯科治療の講義をするために日帰り上京してきました。今やっと新大阪に到着したところです。 若い先生方に接着歯科を成功させるための秘訣を伝授してきました。理論的な知識だけでも、臨床経験だけでも接着を成功させる事はできません。 接着を成功させる秘訣は私の得意とする講演内容です。参加者全員熱心に講義を聞いてくれましたので、東京日帰りの疲れも、吹っ飛びました。 来週もけやき台で頑張りますのでよろしくお願いします。
「教養がある」とはどんな事か知っていますか?歴史や哲学の事を良く知っている人?やっぱり東大の教養を修了した人が日本一「教養がある」人ですかね? 私の尊敬する養老 孟司先生は、「人の気持ちが分かる事を「教養」という。」とおっしゃっています。素敵な解説ですね。いくら東大を出ていても、人の気持ちがわからない人は「教養がない」のです。 歯が比較的丈夫で虫歯になった事が少ないお母さんは、子供が虫歯で痛くて痛くて苦しんでいても、ピンとこないようです。虫歯の痛みは想像を絶するものなのですよ。 お母様方だけでなく、お父さんも、おじいちゃんおばあちゃんも、是非子供の苦しみや、将来の苦労の気持ちが我が事のように感じられるような「教養のある」人であって頂きたいと願っています。
お見合いのようなタイトルですが、違いますよ。世界的に活躍している友人の歯科医師の紹介で、インプラント学会の招待演者である Dr. Wang (シンガポールで開業)とお話しする機会を得ました。二人ともノンアルコールビールですが、話が弾んで楽しい時間を共有しました。 学会で拝聴した彼のインプラント治療に対する理論は、非常に整理されており、明快で納得のいくものでした。 私は自分達が発明した治療器具、ZOOの紹介をさせてもらいました。 ZOOが世界中に広まって、一人でも多くの患者さんの歯を守り、救う事が私の究極の夢です。 普段の生活では英語を使う機会は皆無ですが、「いざ鎌倉」で毎日、いや、ほぼ毎日、いやいや、かなりサボる事もありますが、とにかく英語の勉強を続けています。そのお陰で、こういったチャンスを逃す事無くコミニュケーションを取る事ができます。英語は国際共通語として非常に便利ですね。
今年のインプラント学会は、我が母校、岡山大学歯学部がホストとなって開催されました。岡山での3日間の日程を終えて、三田に帰ってきました。とても有意義で、多くの最新の知識や技術を学ぶ事ができました。 朝から晩まで勉強でしたので少々疲れました。今日はご報告だけで・・・。
精製白砂糖の体と精神と歯に対する害を強調していますが、実は私も甘いお菓子やおまんじゅう、ケーキやアイスクリームなどが大好きなのです。 赤ん坊の頃から甘い物をたくさん与えられたのが原因だと思うのですが「砂糖大・大・大好き」という嗜好が脳みそに染み付いてしまって抜けられません。田代まさしさんが何度も過ちを犯すように、私も「つい」手を出してしまうのです。あ、おまんじゅうに、ですけどね。 受験では医学部も合格していたのですが、もしも歯学部ではなく医学部に進学していたら精製白砂糖がいかに歯に悪いか、歯がいかに大切かをここまでは気がつかずにいたと思います。そして「歯も体もボロボロ」になっていた可能性が高いと思います。 私も苦しみ、そして頑張っています。子供には同じ思いをさせたくないので、3歳までは特に狂気のように精製白砂糖を与えないようにしています。「子供がかわいいから」なのです。 皆さんも子供の事がかわいいでしょ?良く考えて、大切にしてあげて下さいね。きっと感謝される時がきますよ。
これはグリコの「Pos-Ca クリアミント」です。私の車に積むために、先ほど三田のマックスバリューで買ってきました。キシリトールガムが歯に良い事は広く知られてきましたが、なぜ歯に良いと言われるか、ちゃんと説明できる人は少ないはずです。 簡単に言うと、虫歯菌は砂糖やその他の糖を「エサ」にして、代謝物として体から「強酸」を放出するのです。甘い物を食って強酸をオシッコやウンチとして出してくるのですから、極悪なバイ菌ですね。その酸であの固い歯が溶けてしまうのですから、2度ビックリですね。 キシリトールは虫歯菌を弱らせる「疑似エサ」です。虫歯菌はキシリトールを砂糖と勘違いして食べてしまい、その結果、酸を出せないだけでなく、その「疑似エサ」を食べさせられた菌自体もお腹がすいてヘロヘロになって弱ってしまうのです。 グリコのPOs-Ca はそれに加えて「初期ムシ歯」を修復するカルシウムまで配合しています。日本の技術の底力をグリコが見せてくれましたね。「普段甘いお菓子ばかり作って、悪者と見られているので、何とか歯に良い食品を開発したいと思って頑張りました。」と、グリコの社員の方が言っておられましたよ。了解しました!日本歯科医師会も私も応援しています。
投稿ナビゲーション
兵庫県三田市の歯科医院 予防歯科を主軸に顕微鏡やルーペによる精密治療・MI接着修復・MIインプラント治療を提供 ラバーダムやZOOなどの防湿装置使用率100% i Mix(改良型3Mix法)を開発