「私は口腔洗浄器を使うべきか?」の疑問に答える-20のチェック項目を提案

英保先生が考えた「口腔洗浄器を使うべきか?否か?」を判断する20のチェック項目を挙げてみます。以下の項目のうち、当てはまるものが多ければ多い人ほど口腔洗浄器を日常生活に取り入れるメリットが高いと考えます。

①週に4日以上パンを食べる。パスタなどの粉物が好き粉砕小麦粉由来のプラークは糊のように歯頚部に残りやすい
②下の前歯に歯石がたまりやすい口腔洗浄器で強力に洗浄していれば固着を減らす事ができる
③毎日2回以上おやつやジュースを口にするカリエスリスクが高い食生活をしている
④デンタルフロスを週に1回以上しない・できない歯と歯の間から発生する虫歯の予防ができない
⑤歯ブラシを真面目にしない(中高生の男子など)口腔洗浄器ならゲーム感覚でやってくれる可能性がある
⑥ワイヤー矯正をしている素人の子供が歯ブラシでワイヤーの下を掃除するのは困難
⑦爪楊枝代わりに歯間ブラシを前歯にも使ってしまう歯間ブラシを無理矢理通すので、歯肉が下がってしまってますます食べかすが入るという悪循環
⑧4㎜以上の歯周ポケットがある歯を持っている歯周ポケット内をしっかり洗浄するイメージで使う
⑨抜かずに放置している親知らずを持っている親知らずと直前の歯(7番)の間をしっかり洗浄するイメージで使う
⑩咬み合わせの面の溝が深い歯ブラシではコントロールできない
⑪食事の後、歯と歯の間に食べ物が残る(中高年)食後すぐに洗浄器で洗い流す(歯間ブラシやフロスと違って歯肉を下げてしまうリスクが少ない)
⑫ブリッジが入っているブリッジの下を洗浄する
⑬インプラントが入っているインプラントの衛生管理には洗浄器がベスト!(インプラント周囲の歯肉の付着は弱いので)
⑭連結された冠やインプラントが入っている連結部の下を洗浄する
⑮入れ歯が入っている入れ歯の金具がかかる歯をしっかり洗浄する(入れ歯の金具が被覆している部分は虫歯になりやすい)
⑯欠損している歯がある欠損の前後の歯の欠損側は歯ブラシで清掃しにくい
⑰舌苔がたまりやすい舌クリーナー用チップが付属している洗浄器がある
⑱風邪やインフルエンザにかかりやすい口腔内を常に清潔に保つ事はガラガラうがい以上に予防効果がある
⑲80歳以上である高齢になると唾液量が極端に減って根面う蝕が多発する(これは本当に悲惨)
⑳コーヒーや紅茶を良く飲む口腔洗浄器を使えばステインが残りにくくなる

口腔洗浄器を手に入れたら、毎食後と寝る前、そして暇な時にも「ガガガガ」とやってみて下さい。歯ブラシの前に何分か洗浄する。歯ブラシや歯間ブラシの補助として使うイメージでは無く、口腔洗浄器をメインの清掃器具として使うつもりで長時間使って下さい。私は毎食後と寝る前に SHIROE のタンクに2回、3回とぬるま湯を入れ直して、歯の間を狙って、外側と内側から何度も洗浄しています。

そして、最後には必ず歯ブラシにフッ素入りの歯磨剤を付けて仕上げをして下さい。フッ素入りの歯磨剤を使う事は虫歯予防に必須です。

フロスは週に1回は必ず使って下さい。口腔洗浄器が正しく使えていれば、フロスに歯垢はほとんど付いてきません。その確認をして下さい。週に1回程度、ブリッジや連結部の下に歯間ブラシを通して確認するのも良いでしょう。