和を保つ事は、是か否か

とある宴会の席で、私がある若い女性に話をしていた時の事。
①ここ30年、日本がいかに旧態然として変われないでいるか
②世界に発信するツールとして英語を学ぶ必要性
③自由でいられる環境に自分の身を置く事の大切さ
などについて熱く語っていました。

会話が一段落して、彼女が自分の席に戻った後に、私の近くに座っていたある男性が近付いて来て「英保さんは今の日本がダメ、アメリカが自由で良いと言っていたが、アメリカ人の、自由過ぎて何をやったら良いかわからないボンボンがISISなどに参加しているのを知らないのか?何やかんや言っても日本のほうがマシやと思うで。」と言って来られました。どうも私の話していた内容がお気に召さなかったようです(彼に話した訳では無いんですけどね)。

私は「私も総合的に見て、日本が、日本人が一番だと思っていますよ。私の言う自由とは、例えば、このような宴会でも自分の意思でお酒を飲まない自由とか、焼き肉屋でも自分の意思で肉類を口にしない自由とかであって、好き放題、乱れ放題にする事では無いんですよ。」と説明しましたが、ピンと来ないようでした。

「少なくとも、私は貴方の信条に対して何の非難もしていませんが。」
ともお答えしました。

この方って「和を保つ事を是とする」という典型的な日本人なんでしょうね。だから私の意見を小耳に挟んでイラッとされたんでしょうね。

私の子供達4人は、小学校に上がる前に所属していた「神戸友の会幼児生活団」で「貴方には自由があるのですよ。(他の子供達全員が玄関で靴を脱ぎ捨てて部屋に上がっても、貴方だけ)玄関できちっと靴を揃える自由が。」と教わったそうです。 幼稚園児にこれを教えるとは、凄いね、神戸友の会幼児生活団。