茨の道を、共に歩む。

今日、あるミドルエイジの男性と彼の今後の治療方針について色々と話し合いながら、いくつかの選択肢のご提案をさせて頂きました。じっくり時間をかけて相談した結果、インプラントや矯正治療、根管治療、ジルコニアクラウンなどを使って総合的に治療をして行く事になりそうです。

彼は最近大手企業からリタイヤされて、日々の生活の中で御自身の趣味(物理学と数学の難問を解くのが趣味だそうです。凄すぎませんか?)などを楽しんでおられます。やっと御自身の健康に目をむける時間と心の余裕ができたようです。それにしても長い間の会社勤め、本当にご苦労様でした。

彼はお帰りになる時に「今まで歯を大切にせずに不摂生してきた後始末を英保先生にやって頂く事になりそうで申し訳なく思います。」と言って下さいました。

私は「そのように考えて頂けると本当に有難いです。諦めた方が早いような歯でも、なるべく抜かないように、精一杯頑張ってみますね。」とお答えしました。

このような、相互を理解しリスペクトできる人間関係があってこそ、良好な治療結果へと繋がる長い茨の道のりを共に歩む事ができるのだろうと思います。