変わらなくっちゃ。すぐに。

スタッフが心穏やかに仕事をできない店は良いサービスを提供できないのです。ですから、まず「現場のスタッフにつらい事がないように」知恵を絞り、自ら行動するのが店長の役目です。

一例ですが、英保歯科では、始業前の駐車場の掃き掃除と花壇の草引きは、真夏も真冬も365日私自身が行い、スタッフはエアコンが効いた室内の掃除をしてもらっています。これは「院長は今日も、自分よりもスタッフの事を大切に想います。」という暗黙のメッセージの発信なのです。

偉そうに言っていますが、私がこのような発想をするようになったのはわずか数年前のことです。それまでは「旧態然とした個人商店の店主」だったと告白します。

それでも、数年前に変わり出しただけでもまだマシかも知れません。今後もしっかりアンテナを張って大胆に、自分が信じる方向に変わり続ける覚悟です。

ここ30年間の日米の経済を示すグラフです。(黒線が米国、赤線が日本)赤線(日本)だけに注目し、タイトルを「企業風土の変化」や「国民の歯に対する意識」等に置き換えても同様のチャートとなることでしょう。(写真は阿部敦氏のFBより転用)

日本ではここ30年間、大企業だけではなく、国民・政治・マスコミ・学校・そして医療も「変われない」ままでいます。

私は零細企業の経営者(ホワイトカラー)であると同時に現場の人間(ブルーカラー)でもあります。正直に申し上げると、自分が診療室で手を動かして治療をしている(=何かを作っている)時は仕事をしていると感じますが、仕事のメールを書いたり、このブログを書いたり、学会に参加するために出張したりしている時は「何も生産していない(=ほぼ、仕事をしていない=サボっている)」という感覚を持ちます。

ある大企業は「米国式・中国式に学べ」と、有名大学出身の若手幹部候補生をシリコンバレー等に派遣したりしているようですが、私にはちょっとピントがずれているように感じます。むしろ現場でネジの一つでも締めてみる方が Eye opener になるのかも知れません。

大企業でも、社長を先頭に幹部が毎朝自発的に玄関や駐車場の掃き掃除や草引きをするようになったら空気が変わるかな、なんて(半分本気で)思います。