2019年を振り返って

今日は2019年の最終日です。

令和元年は皆様にとって良い年になりましたか?

英保歯科にとって、そして私にとって、2019年は過去最高の年になってくれました。
その理由は、英保歯科のスタッフが「全くストレスなく、心穏やかに仕事ができています。」と言ってくれるからです。

スタッフが心穏やかで居られる事は、お客様に良いサービスを提供するための基礎だからです。

えっと、長きに渡り私の事を信じ続け、愛し続け、許し続けてきて下さった古株のスタッフと旧知のお客様には、その有難さが益々身に染みております。照れくさいですが、素晴らしい1年を締めくくるにあたり一言お礼を言わせて下さい。

来年も素晴らしいスタッフ全員の助けを借りながら、英保歯科の良き理解者であるお客様の皆様に、質の高いサービスを提供できるように頑張りますね。

皆様、どうか良いお年をお迎え下さい。

「前歯のやり直し」の一例

「鼻の下あたりの歯肉が腫れて痛いし、歯の色が不自然で笑えない」と、60歳代の女性。
レントゲン写真で、根の先の骨が溶けてしまっている事が判明。骨が溶けている部分の大きさがわかりますか?他の歯にも問題が多いので4本全て再治療する事になりました。
4本共、セメントで固めてあるセラミックの被せと金属の土台を削り取り、中に入れてあった(カチカチになっている)薬を取り除きました。何日にも分けて。何時間もかけて。想像を絶する緻密で大変な作業なんですよ。
顕微鏡とiMix を使って根管治療をやり直し、ファイバーコアの上にジルコニアクラウンを被せました。腫れていた鼻の下の所もすっかり良くなっています。「歯を見せて笑えるようになりました。」と喜んでもらっています。私もとっても嬉しい!
溶けてしまっていた骨も順調に治癒しています。「4本共抜いてインプラント」にしなくて良かったね。

都会のインプラントセンターに行くと「4本共インプラントにしましょう。奇麗になりますよ。1本60万円で4本で240万円です。」といった提案があるかも知れません。
英保歯科では「インプラントは所詮人工臓器。自分の歯に優るものはない。お客様の人生に於いて、インプラントになる時を一日でも先にしたい。」と考えます。
今回の治療では、3Di 根管治療とジルコニアセラミックで1本につき17万円、合計で68万円かかりましたが、ほぼインプラント1本分の値段で歯を抜かずに済んだと考えると安いかも知れませんよ。

まあ、前の先生にやってもらったセラミックも、安くはなかったと思うけどね。歯の治療に於いても「目に見えないもの」(=根管治療やコアなどの基礎工事的な部分)が大切である事が解りますか?

それと、もしも予防をして虫歯にしていなかったら「治療費は0円」だった事も強調しておきます。彼女が若い頃には予防歯科は無かったけどね。今は予防は簡単だからね。

幸せはあったかい子犬..

昨日の最終営業日もいつものように、無事1日が過ぎました。有難い事です。お客様とスタッフと家族に感謝しながら片付けを済ませました。

「幸せはあったかい子犬」というタイトルの4コマ。
「♪幸せ~と~は~♪」という歌もあったなァ。深いなあ。

自宅に着いて玄関を開けると、ケーキの匂いがしています。女性陣が末っ子の誕生日ケーキを焼いているようです。今日はどんなケーキかな?

長女の指揮で♪ハッピーバースデー♪の合唱。
ろうそくを吹き消すのをもう一回やりたくて、再び火を着けるというおまけ付き。
スヌーピーのクッキーは1枚だけだから、主役さん、どうぞ召し上がれ。

末っ子がサーティワンのスヌーピーのアイスクリームケーキを見た時に「あれが欲しい」と言っていたからでしょうか?今日のケーキにはスヌーピーのクッキーがドーンと載っていましたよ。ハートのクッキーもカワイイね。

うーん、お皿が地味で映えないねェ。
でも、上手に焼けていましたよ。御馳走様でした。

市販のケーキと違って「かなり甘さ控えめ」で素材の味を楽しめました。それより何より「目に見えないもの」がたっぷり注がれていて、お店では買えない最高のお味でした。お母さん、娘たち、いつもありがとう。

あぁ、価値観は多様だ。

今年最後の診療日も無事終了し、自宅に帰ってホッと一息ついているところです。コンビニ側の看板を無くして、小学校側のサインも目立たないようにして1年が経ちました。それでもこの1年間、本当に沢山の方に御来院頂きました事に感謝しています。

私見ですが、インターネットの時代になって情報が個人から個人へと発信されるようになった事と、戦後の日本に於いて宗教教育が禁止され、宗教観が無い国民が大半を占めるようになった事で、「正しいか、正しくないか」の判断基準が個人の見解のみに依存するために、価値観が非常に多様化していると思います。

私はキリスト教徒ではありませんが、「目に見えないものを大切にする」というキリスト教の考え方が好きです。米国の中流以上の人の多くが「見返り(=目に見えるもの=お金・名誉・名声・自己満足感)を期待する事なく、弱者を救うために自分のお金や時間や労力を使うことを惜しまない」のもキリスト教が文化のバックボーンにあるからだと思います。

それに比べて、現在多くの日本人は事実上無宗教になったので、「自分の考え方や価値観が神」になってしまうのも無理のない事だと思います。「そこにいる人の数だけ神がある」といった感じでしょうか?

「アポイント無しで閉店間際に行っても診てくれる歯医者は良い歯医者。あそこはコンビニ並みに便利だ。」
「何でも保険の範囲内でサッサとやってくれる、安くて早いのは良い歯医者。歯に金掛けるなんて変人がする事。」
「虫歯ができても何も言わずにニコニコ治療してくれるのは良い歯医者。予防の話なんか興味ないし、うっとしいので聞きたくもない。」


この地域にも、このようなニーズに応えようとしている歯科医院が沢山あります。

その一方で、英保歯科は全く逆の方向へ全速力で向かっています。

価値観は多様ですね。

ほぼ、Final Cut Pro X

Filmora 9 というソフトをご存知でしょうか?

動画編集の定番、Final Cut Pro X を Mac で使い慣れていると Windows マシンで動画編集する時にもFinal Cut Pro X を使いたいと思うのですが無理なんですね。

で、調べてみると「Windows で動くFinal Cut Pro X のようなソフト」というのがありまして、それがこの Filmora 9 なんです。

お試し版を無料ダウンロードして使ってみたのですが、確かに「ほぼ、Final Cut Pro X 」と呼んで良い操作感でした。

動画編集用のフリーソフトを一から習得するのも大変なので、こちらのFilmora 9 を購入しました。私は岡山大学の臨床講師なので、一般価格より1000円程安く買えてラッキーでした。

これで診療所の重たい Mac Book Pro 15 inch をリュックで背負って持ち帰らなくて済みます。今日は1TB スティックSSD だけ持ち帰って、自宅の Windows  マシンで動画編集してみますね。 

銀行が消えていた(堂島)・・・。

メガバンクがこのビルのワンフロアをドーンと使っていたのに。
この光景を見て最初に思った事は「家賃の支払いが無くなって、楽になっただろうな。」でした。

今日は木曜日。所用で大阪に出ていたのですが、堂島の辺りを歩いていると、メガバンクの巨大な店舗(ここは富裕層にターゲットを絞った特殊な店舗だったと思う)が、こつ然と姿を消していました。

確かに銀行に行く事はほとんど無くなりましたよね。インターネットバンクへの入金はコンビニで出来るし、振り込みは全て自宅のパソコンから行いますからね。
両替の時には店舗に行きますが機械で済んじゃうし、窓口でお世話になるのは税金の振り込みの時くらいですかね。

金融のみならずどのような業界でも、世の中の変化を注意深く観察して変化し続けないと「旧態然として」なんて言われちゃいます。

それは我々の業界も同様で、そういった事を考え抜いた私なりの解答が「現在の英保歯科の在り方」なのです。
今の英保歯科は少なくとも「旧態然」とした歯医者ではないのですが、むしろ、少々ぶっ飛び過ぎている所が無きにしも非ずかも知れません。ね?

賑やかで楽しいクリスマス

今日はクリスマスですが、水曜日で仕事は5時まで。しかも明日は休みなので気分上々です。
自宅に帰るとキッチンから女性陣の賑やかな笑い声と泡立て器の回る「ウイーン」という音が聞こえてきます。揚げ物の匂いもしてくるので、きっと3人で御馳走を作ってくれているのでしょう。
私はというと、小1の息子とお風呂に入ってから、彼の抜けかけの前歯をグラグラと揺らしたりしておちょくって遊んでいました。
私にはお造りを、妻や子供はフライドチキンを用意して、家族全員、6名揃ってのささやかな夕食会を楽しみました。

 

熊のカカオクッキーは少々焼き過ぎで、褐色のクマになっちゃったそうです。

食後にはケーキを御馳走になりました。毎回違うデザインを工夫してくれるので楽しみです。

ミサに行く元気が無くて。

今日はクリスマスイブなので、家族でカトリック教会のミサに行く予定にしていました。通常より1時間早く診療を終わらせてもらって6時に帰宅したのですが、昼間の福祉センターでの1歳半健診の人数がとても多かったので疲れてしまって、暗くなってから西宮まで移動して厳格なミサに参加する元気がありませんでした。

少々罪の意識を感じながら、家族揃って夕食を頂き、お風呂に入って一息ついているところです。

もう数日で今年の診療も一区切り。最後までしっかり、キッチリ頑張らないと。

明日も難しい治療のアポイントで一杯なので、今日は早めに布団に入って休む事にします。

 

最初に話すのはどの子の事?

英保歯科のお客様の中で、このブログを読んで下さっている方は私の「人となり」が見えて安心して下さるのでしょうか、個人的な話をして下さって盛り上がる事がよくあります。

今日はある方(Aさん)が「子供が軽度の自閉症なんですが、妻と同じようにとても心の優しい子で、私自身がずいぶん救われているんです。」と教えて下さいました。

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友人の歯科医師などと「ところで、お子さん達は皆さんもう随分大きくなられたでしょう?」などと、お互いの子供の話題になった時には、ほぼ全ての人が “勉強が良くできる子の事(だけ)を話す” んですね。
たいがいは「そうそう。あいつ親不孝で歯医者にはならないと言うんだよ。しかも東京の大学に行っちゃった上に、歯学部と同じ6年間だから仕送りが長くて大変なんだよ。まあ、国立だから学費については助かっているけどね。(=東大医学部か東京医科歯科大学の医学部に行っているので凄いだろ?)」といった感じです。
あれれ、もう一人の方のお子さんの話はしないのかな?

こういった子供の学校や学歴の自慢話を聞いた時にはいつも「こんな風にだけはなりたくないな。」と思うのです。

絶対そうなれる自信はありませんが、私は「勉強のできない、できの悪い子の話から最初にしてやりたい」と思うのです。例えば、自分の子供の一人が東大に行き、もう一人が犯罪を犯して少年院に入っているとしたら、「世間様に申し訳ないんだが、うちの子、本当に優しい子なんだけど、ちょっと善悪の判断を誤って悪い事しちゃって、今少年院に行っているんだ。」と言うようにしたいし、そうありたいと思うのです。東大の子の話を自らする事は無しに。

1つ目の理由は「自慢はあまり美しいものではないので、しない。」という美意識。この美意識は私の妻の姿(生き様)を見て気が付いた事で、私にとっては後天的なものであり、現在学習中、習得中です。これはなかなか大切な事だと思っています。

2つ目の理由は「どんな子でも自分の子供の一人。できの悪い子を親が愛してやらなくて、良い所を見てやらなくて、誰がする?」という事なんです。どちらかと言うと、むしろこっちかな。

勉強(=偏差値や大学の名前など“目に見えるもの”)ができても他人の気持ち(=“目に見えないもの”)がわからない人間は「失格」です。勉強ができなくても、人生でちょっとぐらい失敗があっても、他人に対する優しさ(=“目に見えないもの”を大切にできる心)がある人は「合格!」です。よね?

ちなみに、最初にお話しした方(Aさん)のお子様の勉強の成績なんですが、詳細は避けますが、聞けばドン引きする位の「超絶トップクラス」だそうですよ。

1TB スティックSSD に満足!

今日は日曜日。日曜大工ならぬ簡単な日曜工作をしています。

臨床写真(Windows) や顕微鏡での動画 (Mac) など、仕事でのデータを自宅の個人のパソコンで取り扱うのにどうするのが良いか考えていたのですが、クラウドではなくもっと原始的な方法が一番効率が良いという結論に達しました。データを外付けHDDに直接記録してそれごと持ち帰るのです。そうすれば診療所に泥棒が入ってもデータは私の手元にしかないので情報の漏洩リスクがありません。(企業では不可能で、英保歯科のような「個人商店」だからできるやり方だとは思いますが。)

で、既成の外付けハードディスクを購入したらデカいし高いので、評判の良い Crucial SDDNVMe M.2 SSD 専用ケースを買って簡単に持ち運びできる「スティックSSD」を作ってみようと思いました。

NVMe M.2 規格のメモリーカードをケースのスロットに差して説明書に従ってねじ止めしたら、後はパソコンに認識させて初期化するだけです。Mac でも使えるように exFAT で初期化しておきました。

リーズナブルな値段で、小さくて、あまり誰も持っていない「1TB スティックSSD」が手に入って満足です。

診療室の私のパソコンに繋いであったら「ああ、あれね。」と思って下さいね。