「院長日記」カテゴリーアーカイブ

休日のイベント

多くの友人が海外で過ごしている今年のゴールデンウイークですが、私は息子達とあかしあ台公園や平谷川に自転車で出かけるような超地味な過ごし方です。実は結構楽しいんですけどね。

そんな事で、我が家の休みの日のお話しを。

砂糖入りの既成の市販のジュースが想像以上に歯と体に良くない事は過去に何度も申し上げております。我が家ではカゴメの野菜生活などの野菜ジュースを含め、パックやペットボトルに入った既成のジュースを買うことはありません。

その代わりといっては何ですが、休日の朝食後や夕食後などの家族全員が揃う時に開催される「プチイベント」があるのです。

我が家のクリスマスプレゼントにサンタさんが持って来てくれたのはゲームでもラジコンでもありませんでした。小学校5年生の兄にはフライパン。小1の弟にはブレンダーでした。

このゴールデンウイークのように、食後に家族が揃ってリラックスして歓談していると、誰からともなく「ジュース作る?」という声が上がります。

小1の子は「待ってました!」とばかりに飛んで行って、マイブレンダーを引っ張り出してきて、バナナとイチゴと牛乳(当然ながら砂糖は入れません)などの天然素材をブレンドしてジュースを作ってくれます。

蓋が上手く出来ていなくて飛び散ったり、材料の入れ方がマズくて上手く回らなかったり、兄もやってみたくて手を出したりと、大笑いしながら、結構楽しく盛り上ります。

既成の砂糖入りのパックのジュースを冷蔵庫から出してきて、開けて注ぐだけとは違って、子供の歯にも体にも優しく、心にも良い効果があるように感じます。

休日限定のイベントですが「家族が揃っている平和な休みに感謝して楽しむ」非日常感は捨てたもんじゃないですよ。

 

たぶん間違っています。たぶん。

このような記事が急上昇だそうです。

日米歯科技術は”メジャーと高校野球”の差(プレジデントオンライン) – Yahoo!ニュース

この記事の内容の一部は間違っているのでは、と想像しています。(エビデンスがなさそうだし、真面目に読むと心が乱れる可能性があるのでまともに読んでいません。悪しからず。)

米日国民の歯を大切にする意識は“メジャーと高校野球”の差(アボシカオンライン) – Yaboo!ニュース

だったら読むと思います。

歯科治療の技術の差とは治療設備や機器などのハードの面で全てが決まるものではなく、それを運用する人(ソフト)の優劣も大きく影響します。むしろ後者の方が大切であるのは、一般の産業と全く同じです。

私はほぼ毎年、米国と日本の顕微鏡歯科学会に参加して、両方の歯科医師の治療例を見ています。そしていつも思う事は「日本人はきっと世界一器用な民族だな」という事です。

器用さで言うなら日本人歯科医師の方がメジャーですね。イチローを見ても、他の競技や芸術を見てもわかりますよね。(保険治療の存在が日本人歯科医師の能力発揮のチャンスを完全に削いでしまっていますが。)

昔の新聞記者(マスコミ)のイメージは、「ブルジョアや社会の悪を糾弾する」ために、タバコと中華のてんやもんと寝不足の不規則な生活を送りながら、自身の健康と歯を犠牲にしてでも記事を書くのが使命という感じでしたが、きっと今時の記者さんはライフスタイルも健全で、予防歯科も実践されて健康な歯をお持ちになっていると思います。

プレジデントという所は妙に日本歯科界糾弾の記事が多いのですが、上層部に歯医者で辛い思いをした人でもいるのかな?
昔のブン屋じゃあるまいし、今時のマスコミ界に歯で苦労する人なんていないか。

Next Stage

昨年の12月から毎朝30分の朝活英会話を続けています。

中学1年生の時に「ポパイ」という雑誌に出会って、アメリカ西海岸のカルチャーに強烈な憧れを感じるようになりました。すぐにでもカリフォルニアに飛んで行きたかったのですが、親の期待に応えるべく日本で歯科医師になって働いております。
しかし、できれば死ぬまでに「自由の国アメリカで暮らす」という、若かった頃の希望を叶えたいと思って今も「いざ鎌倉」のために英会話の勉強を続けています。

朝6時からの1時間の予習と7時からの30分のオンライン授業、夜の1‐2時間の復習を毎日行っていますが、悲しいくらい上達しません。止めた方が早いし楽になると思う事がしょっちゅうですが、「もう一日だけ、もう一日だけ」と自分に言い聞かせて、頑張ってみています。

それでも、継続は力なりで、実際に使ってみると、少しは上手くなっっているようです。今回の学会でもある程度のコミニュケーションは取れました。回りの先生から「英保先生は英語が喋れるからいいですね。」と言われたのですが「英語が喋れるんじゃなくて、ただ英語を喋りたいだけなんです。」とお答えしました。

令和を引っ張る世代の皆さんが予防歯科をしっかり実践してくれて、私の三田での歯科医師としての役目が終わったらすぐに米国に移住して「防湿装置ZOO」を世界に広める活動をしたいのです。

いつか夢が叶うといいな。

令和最初の日に想う事

まるで新年を迎えたような気分ですが、皆さんはどうですか?

3年前から断捨離を遂行している結果、私のストレスや医院運営上の問題を引き起こす原因因子が激減し続けています。
その結果、現在の英保歯科は何もかもが非常に落ち着いた空気に包まれており、とても安定しております。そのような状態で、新しい元号を穏やかに迎える事ができて本当に良かったなと思っています。

平成は私達の時代だったのですが、令和は次の世代の人の時代です。令和の日本のドライヴは彼・彼女ら(次の世代)にお任せすべきだと思っています。

予防歯科の大切さは、ここ数年間にわたりブログで発信してきました。今後も続けますが、私の発信をどう捉えて、家庭や暮らしの中でどう実践するかは、若い人達自身の知恵と能力に委ねるべきですし、彼・彼女らの仕事です。

つまり、令和の私は、少し沈黙(言葉の断捨離)の方向に向かおうとしている訳です。

若い、次の世代の人達の価値観で令和の日本の健康を創造していってもらいたいと思います。もちろんきっと良い方向に向かうと信じております。日本人はバカじゃないですから。宜しくお願いします。

平成最後の日に想う事

いよいよですね。

大学を昭和62年に卒業した私は、社会人としての人生のほぼ全てを平成で送ってきました。平成の最初から終わりまでの間に、想像すらできなかった程の大きな変化が、世の中と、それから私の価値観の中にありました。

激動の時代でしたが、幸せな事に、今が人生最高の状況であると言えます。(経済的な視点からではありませんので、念のため。)

このように、平成の終わりを非常に心穏やかに迎えられるのは、

私の事(価値観)を理解してくれている素晴らしい7人の英保歯科のスタッフ

私の事(価値観)を理解して下さる素晴らしいファミリーのお客様

私の事(価値観)を理解してくれる素晴らしい妻と家族、そして友人

のお陰です。心から感謝しています。

それから、関係団体各位(けやき台小学校、若草幼稚舎、けやき台幼稚園、三田市歯科医師会や岡山大学歯学部)の皆様のご理解があって、「日本人の常識からは逸脱した」我がままができていると思っております。本当に感謝しております。

できれば、もう15年か20年は頑張って、歯科医師として世の中の役に立ちたいと思っております。

皆さん、令和になっても、(「英保先生は何でも理想主義で困ってしまう。」と言わずに)私にお付き合い頂ければ幸いです。

これからも、「日本人を歯の悩みから解放する」という理想に向かって微力ながら頑張りますので、よろしくお願いします。

錦秀菜館・刀削麺


学会場の近くの中華料理屋で食べた800円程度のランチ。その名も「刀削麺」。
これは美味しかった。厨房では木の板に乗った麺の素材の塊(こねたパンの素材のような感じ)を鋭利な包丁で「削いで」いるのが見えていました。一種のパフォーマンスのようでした。「おー、ああやって作ってくれた料理なんだ」と思うと、ますます楽しく美味しく頂けましたよ。

清潔なお店で、厨房の人もフロアの女性も、そしていくらかのお客様も中国人で、聞こえてくる会話は中国語。台湾に旅行に行った時と同じで、一瞬外国にいる錯覚に陥りました。

神保町に行く機会があれば「安くて旨くてエキゾチックな」錦秀菜館で刀削麺にチャレンジしてみて下さいね。

歯科界の未来は明るい


1,600人を越える会員数を誇る顕微鏡歯科学会の特徴の一つは、非常に勉強熱心な若い先生の会員が多いという事です。

私が若かった頃とは違って、今時の若い先生は当然のように英語を聞いて理解し、自信を持って喋っていますし、情報収集と理解と習得のスピードが(インターネットを駆使するので)爆速です。

明るく前向きで真面目な若い歯科医師に出会って、心から安心できました。彼・彼女らを見ていると、少々心配していた日本の歯科の将来像は取り越し苦労だった事に気がつきました。

彼・彼女らは日本の保険制度に縛られて中途半端な治療を提供する歯科医師を目指してはいないようです。顕微鏡を駆使して世界標準の歯科医療を自由診療で提供し、正当な報酬を堂々と受け取る一流の歯科医師になる覚悟があるようです。

これなら日本の歯科医療の将来も大丈夫!皆さんがしっかり予防して、それでも万が一歯を悪くしてしまった時には、日本国内でもこういった一流の先生から一流の治療を受ける事が普通になる時代が来そうですよ。

 

 

 

 

幼少期の記憶

私が幼稚園の時の事ですが、今でも昨日の事のように鮮明に(カラーで)覚えている事があります。
小太りで女の子とままごとばかりしているような(今で言うオタク?)おとなしい子だったので、男子の友達が全然いなくて、よく一人で近所の丘に探検に出かけたりしていました。
故郷の小高い丘にある、フェンスに囲まれた貯水場はいつも雑草が短く刈り込んであってスッキリした景観でした。
ある日、いつものようにそこに探検にでかけると、キチッと刈り込んである土地の一角にたった一株だけ数センチの植物があって、それには「見た事も無いほど美しい」花が咲いている事に気が付きました。
子供ながら、「何て美しい色と形の物がこの世の中にあるんだろう。」と息を呑むほどの感動を覚えて、その花の色と姿に30分以上見とれていたように思います。その花を見ながら、ずーっとそこにいたのを覚えていますので。
それから後にその花が野生のすみれである事を知りました。

今朝、診療所の庭で同じように孤高のすみれを発見しました。
それを見た時に、あの時の感動はもう感じられないほどに、現在の感性は鈍ってしまっているのですが、それでも子供の時の思い出を瞬時に思い出しました。

連休中に診療所に出て来て、このすみれをポットに移して持って帰ろうと思っています。このままにしておくと雑草として草刈り機で切り落とされてしまいますので。

子供の頃に(スマホやゲームばかりではなく)自分の足で歩く速度で自然を観察する機会って、意外に価値があるのかも知れません。

風化させないように

三田からJR宝塚線で大阪に向かう時に必ず通る尼崎駅。
事故の直後は通る度に手を合わせていたのですが、やがて心の中で手を合わせるだけになり、そして、だんだんと思いが薄くなってしまっていました。
今日、学校健診で三田市内の学校に行ってきたのですが、そこでは特別な日を意識することなく普通に時間が過ぎていました。

ところが、三田消防署の前を通った時に、半旗が掲揚されている事に強く心を打たれました。消防士や救急救命士の皆さんの人命を救うという職務に対する高い意識から、自然とこのような思いと行動が出てくるのだと感じました。

そうですよね。私達は兵庫県の、三田市の住人なのですから、誰よりもあの事故の事を風化させてはいけない立場なんですよね。

私にも子供がありますので、とりわけ、あの事故でお子さんを失くされた親御さんの悲しみには思いを馳せます。

もう二度とあのような不幸な事故が起きませんように。

半旗を目にする機会がこれ以上増えないように、祈っております。