「億り人」と「大工さん」

私は車が好きなので、車関係の事をよく調べたりするのですが、最近の日本では、普通車は平均13年以上使われているそうです。
昔から「車は10年10万キロ」と言われていますので、それから比べると思った以上に長く使われているのですね。

かたや、1回目(3年)の車検が来る前にドンドン乗り換える人もかなりの数おられるそうです。それも驚きですね。裕福な方が思った以上に多いという事です。

我が愛車 Audi SQ2 も初回車検前に下取りに出された上玉を中古で譲り受けたものです。憧れの車、しかもかっこよくカスタムした車を半額で手に入れる事が出来ました。調子は良いし、前オーナー様に感謝です。

裕福と言えば「億り人」なんて言葉があるそうです。株を上手にやったりして、普通の主婦ながら、何億円もの資産を持っている人もいるとか。

そのように、株で「億り人」になる人は、随分時間をかけてパソコンの画面を眺めているのでしょうから、それはそれで大変な努力と作業ですね。

我々歯医者は、そのような手段による金儲けに頭や時間を割いていると、本業の方がおろそかになるので、パソコンでトレーディングなんてことをやっている暇も気力も無いのです。(少なくとも私はそうです。)


社会の仕組みを物凄く上手に利用してお金を稼ぐ人は大金持ちになれる可能性があると思います。

1人ででコツコツと患者さんの歯を修理しているような、私のような個人開業の歯科医師は、いくら頑張っても「そこそこ」までにしかなれないですね。努力すれば「そこそこ」にはなれるので、充分に有り難いのですが。

で、面白いと思うのは、この両者が社会においてやっている事は全く違うのですが、世の中の人は、「結局、手元にお金をいくら残しているか(金持ちかどうか)」で人の優劣を判定する傾向があるという点なんです。

人は「家が大きい」「しょっちゅう海外旅行に行っている」「いつも最新の高級車に乗っている」と「凄い」と評価する。

私は、「億り人」と聞いてもそんなに凄いとは思えず、むしろ、例えば腕の良い大工さんや技工士さんなどの職人の方や、科学研究者などの方がはるかに「凄い」と思ってしまうのですが、やっぱり私って変わっているのでしょうか?

この考え方が大好きです。