台湾にて自分のミッションを悟る

今日は土曜日。4日間の台湾出張から帰国した翌日ですが、多くのお客様にお見え頂き、しっかりフルパワーで仕事をさせて頂いております。有難い事です。

台湾では防湿装置ZOOの有用性について講演させて頂きました。今回は通訳を付けて頂いたので、日本語で行いました。
台湾の受講生の皆さんは全員、非常に熱心に耳を傾けて下さいました。
講演を受講して下さった皆さんと共に。背後に中国語の看板が無ければ、日本でのワンショットかと思いますね。

講演の中で「ZOOという防湿装置は接着の質に影響を与えます。5年程度の短期間ではZOOを使っても使わなくても、その違いは目に見えません。患者さんにも解りません。でも、10年後、15年後という『患者さんも歯科医師の方も、その歯に、治療を受けたことも、治療をしたことも忘れてしまった頃』に、詰め物がしっかり残ってビクともしていないか、詰め物がポロッと取れて中がひどい虫歯になってしまっているかの違いが現れるのです。それに価値を感じるか否かは術者それぞれですが、私が今回一番伝えたい事はこれなのです。」と話しました。それから、私が実践している「断捨離」についてもお話しました。

講演前夜の夕食会。心から歓迎して下さっている事が伝わってきました。この中のお二人は台中から車で駆け付けて下さったのです。

台湾に敬虔な仏教徒が多く、「素食(Vegan:完全菜食主義者)」の為のレストランも市中に沢山ある事はご存知だと思いますが、この夕食会に参加されている方の過半数も、そのような敬虔な仏教徒です。幼少期から完全なベジタリアンでお酒ももちろん飲まれません。肉、魚、酒を一切口にしないのです。本当に真面目な生き方を実践されていて頭が下がります。

若いジェイソンとアイリーンは素敵なご夫婦。このお二人も敬虔な仏教徒で Vegan です。日頃の考え方や生活態度、食生活習慣が顔に出ています。私は自分が恥ずかしいと感じました。

ジェイソンとアイリーンのお二人は講演後に「英保先生の哲学や考え方に感銘を受けました」と言ってくれました。

このような真面目な紳士淑女に出会えて、久々に「友あり遠方より来る。また楽しからずや。」の言葉が頭に浮かびました。
台湾にZOOを普及させる事は、台湾の人々の歯を救うだけでは無くて、私の生き方や考え方に共感して下さる台湾の人々と「共にある」事ができるという、願っても叶わないほどの貴重な出来事の頻度が増える事にも繋がります。

そんな事を考えながら、今日久々に英保歯科のHPのトップページを書き換えました。

私の24時間365日、私の残りの人生を、私の知識や技術や哲学を本当に必要としてくれている人の為に使う、小さな決心をしたからです。