終日、有意義に勉強中

今日は学会参加中。といってもWeb ですけどね。

客観的に見て、現在の日本口腔インプラント学会は国民の期待に応えるべく、真摯に活動しています。今までの旧態依然とした、一般的な他の学会組織とは全く違っています。
大学の研究者と開業の臨床医がお互いをリスペクトして、良い雰囲気が漂っています。

いいぞ、いいぞ、日本口腔インプラント学会!

英保先生が大きな組織をこれだけハッキリ称賛するのは珍しいでしょう?
今回の50周年記念大会はそれほど印象的な、良質なコンテンツが目白押しなのです。

河野大臣ではないですが、「日本人は馬鹿じゃない。日本も変われるぞ!」と思わせてくれる正のパワーを感じつつ、一日興奮気味で勉強しております。

明日も勉強が続きます・・・。

良き連休の初日

世間は今日から4連休ですね。私は明日から3連休ですが、インプラント学会がオンラインで行われるので、3日間カンヅメで勉強になりそうです。本来は横浜で開催される予定でしたが、コロナの影響で今年は Zoom 開催となりました。スライドはパソコンの画面で良く見えるし、移動の時間も体力も必要無いので良い事尽くめです。

土曜日の英保歯科は超多忙で、今日は診療終了後に院長室で横になって休んでいるうちに眠ってしまっていました。目が覚めて慌てて自宅に帰ってみると、娘が大阪で美しいケーキを買って来てくれていました。明日家族全員で頂くつもりです。

華のように美しいケーキでしょ?
末っ子が抱えて離さない。ダメダメ、皆で分けて食べるよ。今夜は虫歯になるから、明日食べようね。

学びと楽しみなイベントで、充実した良い連休になりそうです。

皆さんもリラックスして良い秋の休日をお楽しみ下さいね。

ブリッジの利点・欠点

歯を失った時には何らかの方法でそこに歯を入れるのが一般的です。方法としては、入れ歯、ブリッジ、そしてインプラントから選択するようになります。
入れ歯や銀歯のブリッジは保険が効くので安価です。それは利点ですね。

欠点について、当院で10年以上前に装着したブリッジの経過を例えにお話します。

6番という大臼歯を抜歯した後、そこに(義)歯を入れて欲しいとのご希望がありました。1本のインプラントを使うか、ブリッジにするか相談の結果、お客様はご自身の意思でブリッジを選択なさいました。

このブリッジは3本分の歯を前後の2本で支えるので、支えの歯の負担が1.5倍になります。

緑色の所の歯は抜いてしまってありません。前後の歯を支えにしてブリッジという義歯を入れて調子よく使って頂いていたのですが、ついに支えの歯の根が割れてしまいました(黄色で囲まれたところ)。


そして支えの歯は過去に神経を取ってしまっていたので、もろく割れやすくなっています。
その結果、装着したブリッジは10年以上良い感じで使えていたのですが、ついに歯根破折が起こって寿命が来てしまったのです。

黄色の点々で囲まれた部分が歯の根っこの外形。この歯は根っこが2本あります。赤い所は手前の方の根っこが割れてしまって、開いた口ばしのようになっている事を示しています。

この辺がブリッジという修復方法の、避け難い欠点なのです。後ろの支えの歯を抜いたら、ついに入れ歯か2本のインプラントで修復という事になります。悔しいけど、これが現実なのです。

やっぱり予防が一番ですね!

ヒデさん、遂にメジャーデビュー!

英保歯科のお客様であり、私の英語学習仲間であり、友人でもあるヒデさんが講演会で登壇されます! パチパチ(拍手)。

神戸新聞 NEXTより抜粋

神戸新聞の紙面や神戸新聞 NEXT にも記事が掲載されています。
発達障害の理解深める 総合福祉保健センターで講座 三田

ところで、最近、中高生の飛び込み自殺のニュースが多いですね。「死ぬ勇気があったら現状から逃げ出しちゃえ。その方が怖くないぞ。」とアドバイスしてあげたいです。

私も含め、「旧態然とした日本の忖度システム社会で、一生自分を押し殺して生きていくのは耐え難い。ありのままの自分を出して、スッキリした生き方を実践したい」と思って、ドロドロした組織のシステムに抵抗して生きている皆さんは、多かれ少なかれ「生きにくさ」を感じておられると思います。無視されたり、白い目で見られたり、ね。

私も色々あって非常にしんどいのですが、それでも世の中の2%程度の方が私の事を理解・共感し、笑顔で接して下さるので、それを心の支えにして自分の価値観に正直に生きるように努めています。そういう意味でも、英保歯科のお客様は私のファミリーであり宝物なのですよ。

私の従兄の息子さんが米国に長く住んで国際結婚しましたが、生き生き、伸び伸びと生活しています。母親が子供の特性を掴んで良い方向に導いてやる事は大切ですね。「塾に通って良い大学」が万能ではありません。

ヒデさん、今度の講演会、参加者の2%が興味を持って聞いてくれたら上出来だと思って頑張って下さい。人間関係は数より質なのです。

アナログ世代+高ITリテラシー=無敵、かも

約2年前から、ある女性が予防と治療のために武庫之荘から熱心に通院されています。今日も今後の方針相談のためにお見え下さいました。次回から数本の治療(保険治療のやり直し)を、自由診療でしっかりと行う事に決まりました。気合を入れて頑張ってやりますね。

実は、この方がお見えになった日の夜は、私の方が武庫之荘に行く事が多いのです。今までに3回位あったので、不思議な感じです。
今日も同様に、診療終了後に軽い食事を済ませて武庫之荘まで行ってきました。

往復は我が愛車 S660 を駆っての御機嫌なドライブ。
オートマ、カーナビ、オートエアコン、クルーズコントロール、そして YouTube Music が好みの曲を自動選択して Bluetooth 接続したカーステレオから流してくれるので快適そのものです。

ノーベルクリニシャンというオペ支援システムです。隠れガジェット好きの私も、当然、使ってます。

武庫之荘に行った目的は、コンピューター支援によるインプラント手術の症例検討会に参加するためです。デジタルテクノロジーの進歩は目覚ましいものがありますので、しっかりアップデートしないとね。

今回は私も2症例発表してきました。私の発表の中で、10年前にアナログ(マニュアル)で行った手術の写真をお見せすると、30歳代(デジタルネイティブ世代)の先生方は驚いておられました。ナビ無して手術しているのが新鮮に映ったようでした。

彼等ってナビが故障しても手術を続けられるのかしら?

私はカーナビの無いマニュアル車も上手に運転できます。手術も同様に、ナビに不具合が出てもマニュアルでオペを続行できる自信があります。両方共、ずーっとやって来たからね。

デジタルイミグラントと揶揄されるミドルエイジの皆さん、バリバリにIT リテラシーを高めれば鬼に金棒かも知れませんよ。

「麻酔医に褒めてもらいました。」

英保歯科ができて25年。開業当初に30歳代で英保歯科に来て下さった常連のお客様も、もう60歳前後になっておられます。
色々な持病や腫瘍などのために手術を受けてもおかしくない年齢になってきた訳で、実際に今日もそのようなお話をして頂きました。

Aさん「英保先生、実は私、先月まで大阪の病院に入院していたんですよ。そこで全身麻酔で手術を受けてきたんです。」

私「へ?Aさんが入院?手術?信じられませんね。」

Aさん「私も、もうすぐ60歳。そういった事が起こってもおかしくない年齢ですよ。それでね、全身麻酔を受ける時に、麻酔医の先生やその病院の歯科口腔外科の診察を受けるんです。歯がグラグラしていたり、歯周病があったりすると麻酔が危険だったり、術後肺炎を起こしたりするそうで、入院患者さんは皆、相当厳しくチェックされていましたよ。私は英保歯科さんでずっと予防に通っていましたから一発合格で凄く褒めてもらえました。嬉しかった。
でも、ある方は手術を延期して、その病院の歯科口腔外科で慌てて歯を抜いたり入れ歯を作ったりと、とても大変そうでしたよ。」

私「予防歯科で健康な歯を保っている事が、ミドルエイジになった時にそんな風に役に立つなんて考えた事もなかったです。でも、ホントそうですよね。良い事を教えて下さって有難う御座いました。(早速今日のブログで紹介しよう!)」

これでまた一つ、予防歯科で健康な歯を維持する事のアドバンテージを知りましたね。

やっぱり予防が一番!ですね。

8番(親知らず)は7番を破壊する事がある(閲覧注意)

親知らずが生えようとする力は強大で、時に手前の歯の歯根や側面を破壊してでも生えようとします。今日はその実例をお見せします。

レントゲンで、8番(親知らず)が7番の背面に食い込んで、破壊しているように見えます。
黄色が8番の一部。赤は7番が欠けたようになっている部分です。
仕方が無いので8番(親知らず)ではなく、7番を抜きました。
抜いた7番の背面にはポッカリと大きな穴が・・・。

10代後半には親知らずの存在を確認し、必要に応じて抜いておかないとこのような事になりかねません。

まあ、この場合はしばらく経つと、残した8番が抜いた7番の位置の付近まで降りて来てくれます。なかなか完璧な場所には来ませんけどね。

今日は久々に歯医者のブログらしい内容だったな。やれば出来るでしょ?私にも、歯の話が。

リノベ(4・完):リフォームの光と影

私が33歳の時に建てた英保歯科の造作の装飾や丁寧な仕上げを、25年後の今現在に見た時に、「同じ職人として、この見事な仕事をやってくれた大工さんを尊敬するなァ。今頃何歳になっておられて、どうされているのだろう?」などと思ったりします。

今回のリフォームでもそうですが、そういった造作にも容赦なくメスが入ります。苦楽を共にしてきたこの造作が、あっさりと壊されて、捨てられて行くのを見ると、非常に複雑な心境になります。確かに新しくはなるんですけどね。

「英保先生、今回、院長室を大掛かりに改装して良かったと思っていますか?」という質問に対しては、「プラスマイナスを差し引きして、ややマイナスです・・・。」が正直な答えです。

このような葛藤や後悔を「予防」する方法がないか考えてみました。

①なるべく大掛かりなリフォームはしない。大掛かりに触ると見違えるほど奇麗にはなるけど、自分や家族の人生の思い出が完全に消し去られてしまいます(今回の私の経験から)。キッチンやお風呂等の水回りを交換して、壁紙を変えて、照明をLED に替えれば十分で、その方が良いかも。

②今の時代、不動産は負動産。高品質でコンパクトな家なら将来の改装の費用もコンパクト。私が今診療所を建てるとしたら、きっとミニマリストサイズにするでしょう。「家(負動産)を持たなければリフォームの悩みも無い」という極論さえ思い浮かびます。

まあ、やっちゃった事は仕方ない。私は「ここから新しいダイアリーが始まる」と思って、前を向いて行く事にします。

皆さんは慎重にお願いしますよ。頑張ってね。

リノベ(3):耳を傾けてくれるかどうか?に尽きる

リノベの業者選びも歯科医院選びと同じだと思います。つまり、友人知人が絶賛する業者でも自分には合わないという事が起こり得ます。それは何故でしょうか?
ある人は「アパート程度の簡素な内装で良いのでとにかく安い方が良い」と思うでしょうし、ある人は「体に優しい材料を使って、丁寧に仕事をしてくれるなら少々高くなっても・・・。」と思うでしょう。お客様の方にその辺の価値観の違いがあるのに、多くの場合は「あそこは良い、あそこは悪い」という一言で表現されてしまうからなのです。

歯医者選びと同じだね。

費用がとても安いのに、高級な材料を使って、丁寧な仕事をしてくれる業者は無いのです。高級な材料を買い、職人に丁寧な仕事をしてもらうための知識と技術と時間を買えば、自ずと総額は上がります。逆も真なりです。

歯医者選びと同じだね。

よく「少なくとも3社から見積もりを取りましょう」と言いますが、見積もりは値段よりむしろ、業者さんの哲学や価値観や人間性を見積もるのです。

まずはHPや友人の口コミなどから、その業者さんの価値観や哲学を知る事から始めると良いと思います。HPをご覧になる手間を惜しんではいけません。HPの行間には業者さんの哲学が垣間見え、社長のブログの行間には彼・彼女の価値観が滲み出ているはずですから。

そして実際に会ってみて、彼・彼女らがあなたの声について真摯に耳を傾けてくれるかどうかを確かめるべきです。むしろこれが全てではないでしょうか?

これも歯医者選びと同じだね。面白いね。

リノベ(2):業者選びは歯医者選びとそっくり

今回の私の経験から皆さんにお伝えしておきたいキーポイントは、「今の時代、建築やリフォーム、塗装業者さんなどの選択には、歯科医院を選ぶ時の考え方がそっくりそのまま当てはまる」という事です。覚えておいて下さいね。

建築業も歯医者も、材料を使って形ある物を作って報酬を頂くという点では同じです。(ちなみに、米国では歯科医師の事を面白おかしく表現する時に Tooth carpenter (歯の大工)と呼んだりするそうです。)

そして、実際の作業が一旦進み出すと中断は難しく、また、原状復帰は絶対に不可能で、やり直しも現実的にはほぼ不可能という点も歯の治療と良く似ています。

歯医者にもブランディングした大手歯科医院があるように、リフォーム業者にも大手で広告をバンバン打っている所がありますね。
また、小さな歯科医院にも色々な所がありますが、これも工務店さんなどと同じですね。

歯医者選びと同様に、皆さんも家を買ったり建てたりリフォームしたりする時は「慎重になってなり過ぎる事は無い」と思います。
同じ高価な買い物でも車は丸ごと買い替える事ができますが、家は歯と同様に「ずっと付き合わざるを得ない事がほとんど」だからです。