花は咲く

「花は咲く」は、豊岡から英保歯科まで遠路通院して下さっている素敵な女性のお客様が色紙で私に下さった言葉です。

今日は私が園医をさせて頂いている若草幼稚舎に春の歯科健診に行って来ました。
全園児のうち、数名の子には軽度の虫歯が見つかりましたが、他は虫歯が全く無いか、治療済の状態で、非常に良好でした。10年以上前から、こちらの園医をさせて頂いていますので、保育士の先生方に事ある度に「予防歯科」という考え方の存在やその実践方法をお話し続けてきました。
当然の事ですが、最初は「???」といった反応でした。
園長先生ですら「虫歯が無いのに歯医者に行くんですか?定期検診に?」「ちゃんと歯磨きしているのに何で虫歯になるんですかね?」といったレスポンスでした。
そりゃそうですよね。普通の日本人ですもんね。

でも、そういった啓蒙を長年やっていると流石に効果が出てきます。徐々に保育士の先生方に予防歯科の考え方が浸透し、それが保護者の方々にも伝播して、この園では「虫歯にしてから修理するのが当たり前では無く、予防するのが当たり前」という考え方が普通になってきました。

こういった事って荷車と同じで、止まっている状態が一番重くて、一旦動き始めれば後は軽くなります。

若草幼稚舎と若草ナースリーでは、「もう後は保育士の先生方にお任せしておいて良いかな?」と感じました。私が手を放してもこれからはドンドン良い方向に向かってくれるでしょう。

三田で予防歯科の普及を夢見て、最初は「ちょっと変わった先生」と思われても頑張って発信してきた甲斐がありました。

本当に「花は咲く」もんですね。