雨の京都にて

今日は勉強会に参加するために京都に来ています。

京都駅は海外からの観光客も多く、学生の街らしく若い人も沢山いて、普段三田に籠っている私にはちょっとした旅行気分です。

英保歯科のお客様の中には京都の大学で青春時代を過ごされた方も多いのではと思います。

岡山も良い所でしたが、大学時代にここにいたら、また違う人生だっただろうなと思いながら帰って来ました。

歯の大工

一般的に言って、歯科医師は普通の医師よりも2ランクほど下に見られているようです。

私も歯科医師になってから、「歯医者という差別的先入観で見られているなぁ・・・。」と感じる場面に多々遭遇してきました。

でも、医学部ではなく歯学部に進学して本当に良かったと思っています。なぜなら、いかに歯が大切であるかを知る事ができたために、自分だけでなく、家族の人生を守る事ができるからです。

お医者様であっても糖尿病や心臓疾患などにかかっている方がたくさんおられます。
もし私が医学部にいって医師になっていたら、私も今頃糖尿病で、子供達は、受験勉強はできるけど虫歯だらけなんて事になっている可能性があるのではなんて思います。

でも、歯科医師の家系に生まれた私にとって、歯科医師が社会からバカにされるのは快い事ではありません。

歯科医師が尊敬されるためには、目の前にある虫歯をほじくって埋めるだけしか能が無い「歯の修理屋、歯の大工」であってはダメで、「歯のトラブルが起こる原因を除去する事を考えたり、物事を時間軸でとらえたり、視点を広げて体の全体像で物事を把握する」能力が必要です。

私の治療の部屋は18℃とかなり低めに温度設定をしているので評判が悪いのですが、皆さんが想像できないほど頭を使い集中しているために、「ぬくぬく」の部屋なんかで仕事はできないのです。歯科医師は器用なだけではだめで、集中して頭が使える頭の良さも必要なのです。

今、歯学部人気が低下して偏差値の低い人が歯学部に行くようにっていますが、将来の日本の歯科医療の質を高く保つためにも、再び歯学部人気が出てくれる事を願っています。

あなたに向けて

今日、久しぶりに御来院下さった39歳の女性のお客さま。
レントゲンや口腔内写真などの一連の検査をして、大きな問題は無い事を説明すると同時に、歯を宝物のように大切にしなければならないことを強調してお伝えしました。
「歯の大切さを伝えたいと思ってブログを書いていますので、良かったら読んでみて下さい。」とお願いしたところ、
「実は、ちょくちょく読んでいるんですよ。」と嬉しいお返事。
「嬉しいなあ。お友達にも読むように勧めて下さいね。英保歯科に来院して頂かなくても良いので、是非読んでもらって下さい。」と私。
「わかりました。」と彼女。
英保歯科のお客様や英保歯科のスタッフの中で、私のブログをこまめに読んで下さっている方が何人かおられます。ブログを書くときはその人達の顔を思いうかべながら、「この話、あの人は読んでくれるかな?面白いと思ってくれるかな?」とせっせと書いております。
今日からは「この話、あの方も読んでくれるかな?」と思える新しいお顔が加わりました。これからも頑張って書いてゆきますね。

有難い事に、読者は徐々に増えております。これからもご愛読、拡散お願いします。

今この瞬間から禁煙を!

単身赴任中という事もあって、3年ぶりにお見え頂けた50歳代の男性。喫煙者です。
お口の中を拝見したとたん、口腔外科のある大きな病院での診断を受けて頂く事と、この瞬間からの禁煙を強くお勧めしました。

左の頬の内側に角化病変と、その一部には潰瘍に移行しそうな様相が認められます。大きな病院での病理診断などが必要ですが、これが悪性のもの(口腔ガン)でないことを祈るばかりです。


右側と比較すれば素人の方でも違いがわかると思います。右側は現在のところ異常が無いのですが、喫煙を続ける限り、ハイリスクのままということになります。
また、喫煙と飲酒を同時に行うと、ますますリスクが高くなります。

堀ちえみさんの一件で、皆さんが興味を持つようになった口腔ガンですが、悲惨なのは、顔は服の外に出ている場所ですので、手術の後の見た目や喋った感じが変化してしまう事なのです。社会生活が困難になって閉じこもりがちになったりします。

英保歯科の衛生士の先生方は、常に粘膜や舌をチェックして、少しでも異常があればドクターに報告してくれます。
年3回の定期健診は「口腔ガンの早期発見」にも非常に有効なのです。

歯の健康集会2

この「歯の健康集会」というタイトルはけやき台小学校が命名して下さったものです。


ご存知のように日本国民が80歳で20本の歯を持つことを目標にしたスローガンです。ほぼ達成されています。
8本減って20本だとこんな感じ。噛めそうですか?
ちょっとヤバい感じですね。
前歯なら小さいから8本抜けても大丈夫かな? 奥歯で嚙める代わりに笑えない・・・。8020では無理がある。2028で、95歳になったら4本位は減っても大丈夫かな?

こんな感じで授業を進めました。来年は保護者の方にもオープンにしようかという前向きな意見も出ています。

なっちゃんでも似たようなもの

エナジードリンクを1日6本飲んだら、大変な事になったという記事がありした。下にリンクを貼っておきますので、是非読んでみて下さいね。

1日に6本“モンスターエナジー”を飲み続けた結果… → 歯科医「これまで診た中で最も酷い」

これを読むと「エナジードリンクは歯に悪いな」とか「6本も飲んだらダメだな」とかいった感想をお持ちになると思います。

記事をよく読んでみましょう。授業中に飲んでいたとあります。

一番の問題は「砂糖と炭酸の入った飲料を一日中チビチビと飲んでいた」事にあります。


砂糖と炭酸を1日12時間程度も継続的に歯に作用させると、歯が溶ける事は理科系の人間でなくても想像に難くないと思います。

1日に6本はさすがに多いですが、1日に5本飲むとして、朝昼晩の食後に(食直後のデザートとして)それぞれ1本を「超一気飲み」してその直後にひつこいくらいブクブクうがいをして、それから30分経ってからしっかりと歯磨きとフロスををしていたら、そして残りの2本も、決められたおやつの時間におやつとして「超一気飲み」して、直後にひつこいくらいブクブクうがいをしていたら大丈夫だったと思います。
もちろん定期的な予防歯科治療や、フロスやフッ素といったホームケアなどの基本は押さえて頂く必要がありますが。


ショ糖は砂糖の主成分
砂糖は無添加でも、果汁由来のショ糖がこれだけ含まれていたら、砂糖が入っているのも同然。「カゴメは悪い事してませんよ」みたいな、この注意書きは完全に詐欺じゃないですか?

砂糖入り飲料をダラダラ飲むと上の前歯が溶けてきます。乳歯の上の前歯が虫歯になってきている子は、たいがいヤクルトかなっちゃんです。

歯の健康集会1

けやき台小学校の4年生を対象に授業を行ってきた話をしましたが、その内容を紹介してみたいと思います。子供が45分間飽きないように工夫してクイズ形式になっています。
皆さんも是非、子供になったつもりで考えてみて下さい。

食べる時だけでなく、他にも使いますよね。歌ったり、笑ったり、喋ったり、スポーツで頑張る時にも。


28本ありますよ。


どうですか?答えは数個以上はありますよ。


これを良く噛んで食べる所をイメージして考えてみてね。


嚙む度に頭の横にある側頭筋がポンプのように働いて、血液を脳に送り込みます。


歯科医師ではなく普通の医師の著書です!


何回でしょう?


この高級寿司(3貫で200円!このダブルリング付きの皿を子供が平気でたくさん取ると、イラッとする、あれです。)を何口で食べますか?ひと口に何回噛みますか?考えてみて。
3貫ですから、普通は3口で、それぞれ15 回以下でゴックンと飲み込むような感じでしょうか?
ここは頑張って、1貫を2口に分けて、6口で食べて欲しいですね。なおかつ、ひと口を30回から50回嚙んで欲しいのですが、なかなか実践は難しいですね。


どうやったらそのような事が習慣にできるか、子供達に尋ねてみました。

子供は素直にドンドン思った事を喋ってくれるので、授業をしていて本当に楽しいですね。

明日も続きを紹介してみようと思っています。

思いよ届け!

今日は休診日ですが、朝活英会話が終わってからけやき台小学校に出かけました。4年生に歯の大切さに関する授業をしてきたのです。

子供相手の話ですが、いっさい手抜きすることなく、夜中に起床してスライドの見直しとリハーサルをして万全の体制で行ってきました。お陰で学校側にも喜んで頂けたようです。良かった、良かった。

年に1回、4年生相手に授業をさせて頂くのですが、私はこの授業を岡山大学歯学部での講義と同様に、非常に大切にしており、毎年一期一会の思いで全力で取り組んでいるのです。


子供達の人生は長く、将来がある身です。歯の大切さをしっかり理解して、自分から積極的に、そして継続的に予防歯科に取り組んで欲しいと願っています。

熱心に聞いてくれた子供達、そして先生方、本当に有難う御座いました。

人を動かす力

オンラインでのフィリピン英会話の種類は随分増えてきました。
それぞれ特徴があって、誰にどこが合うかは様々だと思います。1,2 回は無料体験をやってくれるので試してみてはいかがでしょう?
ネイティブの英会話学校の1回分の授業料で1か月のトレーニングが受けられる「お得感」もメリットです。

「発音がネイティブと違う」とか「講師の質が・・・」とかいったネガティブな意見も聞きますが、皆さんはどう思われますか?一つ忘れてはならない事は、彼・彼女達にとっても英語は「外国語」だという事です。

私はフィリピン人講師達のバックグラウンドを知ると「目が覚める」思いがしました。

講師の多くは20歳そこそこの若者です。彼らの故郷の村は想像以上に貧困で、実家にシャワーすらない家庭も多いそうです。村で勉強が良くできる子が現れると村全体で金銭的なバックアップしてその子に高等教育を受けさせて、その代わりにその子は大学を卒業したら、お金を稼いで村にフィードバックするそうです。

貧困な家庭の子供が苦学して外国語である英語を勉強し、人に教える事ができる程までマスターしているのです。遊びたい盛りの若者達が、故郷の村を離れて一人暮らしをして働いて、故郷に恩返しのために送金しているのです。
私の朝活の先生は早朝からのレッスンに対応するために毎日夜8時までには寝て朝は4時に起床しているそうです。偉いでしょ?

そんな彼らが毎日毎日一生懸命教えてくれるのですから、裕福な国に生まれてぬくぬく育った年長者(私)がサボる訳にはいきませんよね。恥ずかしいですからね。

人を動かす事ができる最も強い力は、やはりカネやモノではなく、ヒトなんだと痛感しております。
私自身が歯科医師として生きていく上でも、彼らから学ぶ事が多いなと感じました。

朝活

フィリピンオンライン英会話を始めてもうすぐ3か月が経ちます。

「3の法則」でお話したように、何でも3か月継続したら変化が表れてくるそうで、私の英語力にも良い変化が出て来たように感じています。

英語力だけでなく、生活習慣にも変化が起きました。

朝の7時か7時半から30分の講義を受けるようにしていますので、休みの日も含めて必ず6時に起床して予習するという生活が身についてきたのです。

10時に寝て3時に起きて2時間ブログや歯科の勉強。(そのまま朝まで寝てしまう事の方が多いですが。)
5時から6時まで仮眠して再び起床して英語の朝活。

私も普通の人間ですので、毎日の朝活を続けるのは大変なのですが、それをさせてくれるものがあるのです。

それは「人」です。フィリピン人の先生が私に前向きな力を与えてくれているのです。

明日、もう少し詳しくお話しますね。