抜かなくて良かったね

前歯が根元からポッキリと折れてしまったお客様の歯をインプラントにせずに、根管治療と矯正と手術をして、抜かずに修復して5年が経過しました。
まだまだ油断はできませんが、一里塚は過ぎた感じで、これからもしっかりメインテナンスをして、まずは10年を目指したいと思います。

アクシデントでポキッと折れてしまった前歯。歯肉より下で折れてしまっているので修理ができそうにありません。どうしましょうか?抜いてブリッジかインプラントにするなら話は早いのですが、それでは英保歯科らしくないしね。
折れた部分を歯肉より上に出してくるために、スーパーボンドで折れた歯を仮に接着して、矯正装置(3万円)を取り付けました。

 

装置の位置で歯が上がって来ているのが分かりますね?そして、歯と共に歯肉と骨もついて上がってきています。矯正の期間は3か月程度です。
一緒に上がってきた組織(歯肉)を根の先の方に移動させて縫合(移植手術)をしました(1万円)。
最初の写真と比べてみて下さい。これならこの歯を残せそうです。
3Di根管治療(7万円)をしてグラスファイバーで土台を作りました。6か月程度は仮歯の状態で歯肉が治癒するのを待ちます。
ジルコニアセラミックのクラウン(10万円)をかぶせました。技工士の先生が上手なので隣の本物の歯と見分けがつかないでしょ?
あっという間に5年間が経過しました。年3回のメインテナンスに来て頂いていますので、現在の所、経過は良好ですね。

治療期間は1年弱、来院回数も20回以上になりました。費用も消費税別で21万円以上かかりました。でもインプラントの半額程度ですし、何より、かけがえのないご自身の歯を残す事ができました。お客様は本当に喜んで下さっています。
私も勇気を持って、頑張って頑張って、歯を残す治療をしましたよ。

5年経ってみて、慌ててインプラントにしなくて良かったなと、心から思っております。

Boys two men

モータウンサウンドと言っても若い人にはわからないかな?

妻とコンサートに行くなんて20年ぶりです。結婚して翌年に子供が生まれて以来、ずーっと子育てに追い回されてあっという間に20年が過ぎていた感じです。
久しぶりに大阪に出て上を見上げたら、東京みたいな都会になっていました。大阪に到着してから最初の30分だけは「都会の大阪」を羨ましく感じましたが、空気の味が全然違うので「やっぱり三田の方が良い」とすぐに思い直しました。

ストリングスがバックに入っていたので、「大人な」感じのコンサートとなりました。

27年も来日されているとの事。演出が少々演歌歌手のような雰囲気にもなっていましたが、いずれにしても、音楽はいいものですね。

伝道師になって下さい

英保歯科とコラボレーションしている歯科医院グループの一つがあらがき矯正歯科です。
荒垣先生が「英保先生からのご紹介の患者様は皆さん英保先生の信者さんですね。」と冗談を言ってくれました。
でも、他のドクターから見て、英保歯科のお客様とチーム英保歯科との信頼関係が「非常に強固で良好である」のであれば、それは本当に有難い事です。
英保歯科のファミリーのお客様にお願いがあります。私がいつもお話している「歯はかけがえのない大切なものである」「予防が最も大切で、最も簡単で最も安上がりである」といった事を、私の代わりに、なるべく多くの周囲の方(家族やお友達)に説いて頂けませんでしょうか?

私は診療室で虫歯の治療を行いながらも、このようにブログで思いを伝えたり、(皆さんも経験されたように)御来院頂いたお客様一人一人に予防歯科の重要性を説明しているのですが、いくら時間があっても足りません。私の人生の全ての時間を賭けても、全ての日本国民に「歯と予防歯科の大切さ」を伝えきる事ができません。

英保歯科の信者の皆様(と、あえて呼ばせて頂きます)に“予防歯科教”を布教する伝道師になって頂きたいのです。

小さなムーブメントでも、細胞分裂のように倍々に広がってゆく可能性はあります。日本国民すべてが健やかで幸せな人生を送れるように、どうかご協力をお願い致します。

ネットの口コミもオワコン?

もう終焉を迎えている事を「オワコン」って言うんですかね?若い人達の間では。

インプラント関連の歯科医院の紹介サイトを運営している会社からダイレクトメールが来ました。掲載無料で「インプラントが得意な歯医者さん」として紹介してくれるそうです。おーこわ。速攻でごみ箱に行きました。

どこかから広告料を取って運営するのか、後から特別プランの提示があるのか知れませんが、最近の社会は「お金の匂いのするところに人が集まる」風潮が半端ないように感じます。インターネットの広告業界も「カネになりそうな事なら何でもあり」といった感じですが、回り回って「インターネットからの口コミ情報そのものが信頼を失う」事になりかねません(もうなって来ていますが)。実際にアマゾンの商品評価もほとんどは信頼できないものになってきていますよね。

良い歯科医院=歯科医院と自分の価値観が合致する

ネットの口コミのやらせ(サクラレビュー)が全盛の今、良い歯科医院を見つけるためには「自分の体で動き(行ってみて)、自分の目で確かめて(評価して)自分自身で判断する(最終決断する)」しかないのではと思います。

かけがえの無い歯を守るためには、その程度の事はしないとね。

何が入っているのかな?

朝日新聞の記事ですので、最初から「社会が不寛容なのが悪い」という結論のようですが。

ぐずる子にスマホ、電車で非難 「どうすれば」親の叫び

この記事の親子とは直接関係の無い写真だそうですが、ここに掲載されている飛行機の中の若い母子の写真を見て気になった事があります。それは「二人の目の前にぶら下がっているコンビニの袋の中身」なんですね。

透けて見えている真っ赤なスクリューキャップのペットボトルは、きっとのコカコーラ・クラシック。砂糖がたっぷり入った普通のコーラですね。まさかこれを小さな子供に飲ませているとは思いませんが、健康志向の強い人なら成人でも避ける飲み物の一つです。

この袋の中、他に何が入っているか気になってしまいます。

以下は、この親子の事ではなく、一般論として聞いて下さい。

小さな子供がなぜ突然興奮して大声を上げるのか。それを抑えるためには、その原因を上回る精神刺激としてのスマホが有効なのでしょうが、むしろ根本的な「原因除去」「予防」ができないものなのでしょうか?

社会が不寛容と嘆く前に、医学や生理学や栄養学など様々な分野に深い知識を持って、冷静に目の前で起こっている事をよく観察したら、違う見解が見えるかもしれませんよ。

私がジャーナリストなら、全然違う切り口で記事が書けると思いますよ。英保歯科のファミリーの皆さんならそのタイトルの想像がつきますよね。

我が家の4人の子供は、要領悪く育てたので勉強は大した事ありませんが、小さい頃から公衆の場で「走り回ったり、大声を出したり」する子は一人もいませんでした。そのような育をしてくれている妻を心から尊敬しています。また、一人目の子供が生まれた時に妻の提案でテレビを捨てて以来、かれこれ20年近く我が家の中にはテレビもスマホもありませんが、子供達は昭和の子供の様に心身共に健康に育ってくれています。

人の価値観は十人十色。何を大切と思うかも個人(家庭)の自由です。だって、日本は自由が憲法で保障されている国なのですから。

私の家庭はちょっと変わっているのかも知れませんが、周りに流されずに頑張ろうと孤軍奮闘されている若いお母様の参考になれば幸いです。

クリスマスパーティー

週末の夜にクリスマスパーティーが開催されたので参加してきました。

食べきれないほどの御馳走を頂き、プロのマジックショーも楽しめて、リラックスした夕べとなりました。
日本のクリスマスは単に宴会をする口実になっていますが、西洋の文化を理解するため(すなわち英語圏の人々の言動の根底にあるものを知るため)には宗教行事としてのクリスマスを理解しておかなければなりません。私や多くの日本人のようにキリスト教徒ではない人間にとっても、もしも国際人を目指すなら「一般常識」として知っておくべきだと思います。

実際に聖書に目を通し、イエスキリストの誕生についての理解を深めると、クリスマスの意義が全く違ったものに見えてきます。

クリスマスパーティーという名の忘年会に行って酔っ払う前に、せめてこれ位は読んでおいても損はないと思うのですが。

クリスマス特集

歯科医院を偵察する最善の方法

三田市に住民票がある方は、三田市の健診のハガキが節目の年齢で送られてきます。
友人の噂やネットの口コミなどで、どこかの歯科医院が気になっている時には、この「市の健診ハガキ」を使って行ってみる事をお勧めします。

このハガキで治療を受ける事はできませんが、逆に歯を触られる事も絶対無い訳で、「どんな歯医者か偵察に行ってみたい」時にはうってつけの戦略だと思いませんか?
実際に行ってみて、歯科医院の雰囲気、清潔さ、接遇レベルなどを見れば「どんな治療をしているか」大体想像がつくはずです。
その日はそれで終わりにして、一旦帰宅して充分検討なさってから、その歯科医院にあなたの大切な歯を任せるか否かお決めになっても良いと思いますし、その程度の努力はするべきではないでしょうか?
だって、あなたの歯はあなたにとって「かけがえの無いもの」なのですから。

10年経ちました


平成20年に All on 4 という方法(神経を避けてインプラントを故意に斜めに傾けて埋入し、4本のインプラントで12本から14本の歯を支える方法)で、下顎の総入れ歯を固定式の歯に替えたお客様。10年経って精密検査を行いましたが、問題なく経過しています。私もお客様も一安心です。

彼女「もう10年にもなるんですね。私の主人は食事の最中にしょっちゅう入れ歯を外しては掃除して、また戻して入れてはと、見ていてもとっても不便そうです。私はインプラントにしてもらったお陰で本当に快適です。10年前に投資したお金は価値があったと、心から思います。」との事。

私「有難うございます。○○様は本当に丁寧にブラッシングをして下さっていますし、年に3回のメインテナンスも欠かさず10年間来て頂いていますので、経過が良好なんですよ。」

この写真は衛生士の先生のプロケアーを受ける前の、来院時のお口の中の状態です。清掃が難しい構造なのですが、インプラントのシリンダーが銀色にキラッと光っている事からも、お家で時間をかけて丁寧に磨いて下さっている事がわかりますね。

お金も時間もかけてインプラントにして良かった点も多いのですが、もしも予防歯科治療で自分の歯が残せていたら、もっと清掃も簡単で、何もかもがもっと快適だっただろうと思うと、少々悔しい感じもします。

やっぱり、予防が一番簡単なんですよ。

あっちもこっちも読んでね

今日は神戸市北区から(紹介無しの)全くの初診のお客様がお見えになりました。

英保歯科のホームページと院長日記(ブログ)をお読みになって、英保歯科が良さそう(面白そう)なので行ってみようと思われたとの事。勇気がありますね(笑)。

インタビューの中で、山口県でお生まれになり高校卒業まで過ごされ、京都の大学を出られて、現在は北区の自宅から大阪の会社に勤務されているという事をお話下さいました。
山口県にお住まいの頃の、家庭と近所のかかりつけ歯科医院の両方の、予防歯科の概念の欠如が現在のお口の中の問題を引き起こしている事がわかりました。

3歳のお子様がおられるとの事で、「ブログでも書いていますが、虫歯予防には5歳までが一番大切な時ですよ。」と話すと「そうなんですか?」とのお返事。
「自分に都合の良い所だけでなく、あっちこっちとブログを読んで下さいよ。」とお伝えして、二人で大笑い。

出会ってからたった40分でお互いに冗談が言えるような雰囲気になるのも、お客様が来院前にホームページを良く見て、英保歯科の事を良く理解してから来て下さっているお陰だと感じました。
そして、「今日はこの事をブログに書きましょう。」と私。

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初診時のインタビューについて:

どこで生まれてどこで過ごしてきたか?どの歯の治療をいつ頃どこのどの歯科医院でお受けになったか?現在かかりつけの歯科医院はどちらか?何を求めて英保歯科に御来院になったか?などについて詳細にお伺いします。

「問題点を明確にし、お客様のご希望を聞き出して、英保歯科が目の前のお客様のために何ができるのか?あるいは、できないのか?」をはっきりさせるためには、生まれてから現在までのヒストリーをお伺いする必要があるのですが、皆さん不思議なほど気さくにご自身の「(歯の)歴史」をお話しして下さいます。

インタビュー終了後、多くの場合は「今までこんなに聞いてもらった事はなかった。」との御感想を頂戴します。そして、検査とインタビューと説明だけで40分が過ぎ、「今日はこれだけで終わりますね。」と言っても誰も怒ったりされません。来院前に英保歯科のホームページで英保歯科のプリンシプルを良く理解して下さっているのでスムーズです。インターネット様様ですね。

最近頑張って毎日ブログを書いているのは、このように「英保歯科と新規のお客様のマッチング」がスムーズに行く事を願ってなんです。

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「痛くなったら保険証持って歯医者に行って治してもらう。」その考え方って本当に正しいのでしょうか?

英保歯科は今までの歯科医院へのかかり方の既成概念(日本人だけのガラパゴス的常識)を完全に捨てる事ができて、上のステージ(世界標準)に行いたい方のために存在しています。

英保歯科は、「お客様の歯と人生を守るために」歯科医院側も頑張りますが、お客様にも頑張って頂く所が多い歯科医院です。

これらを理解して頂くためにも、ホームページを熟読頂けると幸いです。

年齢なんて関係ないね。

若い人でも凄い人もいるし、年を取っても全然ダメな人もいますが・・・。

瞬き back number

幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ

若い人達がこんな素晴らしい詩を書けるなんて、今の若い人はバブル以降で色々と苦労したり、先行きが不透明な日本と世界と地球の未来に正面から向き合って、深く考えている人が少なからずいるんだなと感じました。

自分の若かった時の事を思い出すと、隠れてしまいたいくらい、恥ずかしいですね。

私はキリスト教徒ではないのですが、最近様々な縁があって、キリストの愛について学ぶ機会を多く持っています。博愛について勉強して勉強して勉強して、やっと今の年齢で今のような考えになれたのですが、今の若い人に負けている感じがして恥ずかしい限りです。

昨日も歯科関係の業者(ノーベルバイオケアの方)さんで30代の方と1時間以上お話していたのですが、お互い学ぶ所が多く、まさに「対等の友達」のような感じです。
私は、年下でも尊敬できる人は心から尊敬できて、彼等から素直に学ぼうとするし、年上でもダメな人からはキッチリと距離を置く事を是とする傾向があるようです。
これって、日本人としてはユニークな方だと思いませんか?