前回、歯の価値は1680万円+消費税だというお話を書きましたが、このような視点で見ると、自分の子供や孫の歯を虫歯にしないという事はどうなるでしょう?誰も自分の子供が憎くて飴やチョコレートを与える訳ではありませんが、歯が溶けてしまうほど与え続けるということはかなり残酷な事をしている可能性があります。
おじいちゃんやおばあちゃん、あるいは両親が死んでしまった後もその子の人生は続きます。歯を修理するために、場合によっては自分の貯金を崩さなければならないかもしれません。
子供を虫歯から守ってあげる事は、その子に、極端な話、1680万円+消費税の貯金をしてあげているのと同じです。
歯を大切にせずに悪くしてしまって大変後悔されているお母さんにこのお話をしたところ、「お金で何とかなるならまだいいけど、お金では、もうどうしようもない事ですよね。」とおっしゃいました。その通り。インプラントは所詮インプラント。自分の歯とは比べ物になりません。人工臓器なのですから。
このお話から、虫歯になった事のない無垢の歯をプレゼントしてあげる事がどれだけ価値があるか分かって頂きたいのです。
今は虫歯を完全に予防する事は、真剣に取り組むなら難しい事ではありません。
それが新しい学問“予防歯科”なのです。