フッ化物の取り方

むし歯予防にフッ化物を応用する方法はいくつかあります。
一つは歯科医院で歯科衛生士さんの治療を受けた直後、3-4か月毎に、定期的に高濃度のフッ化物を塗布してもらう方法が一つ。ツルツルピカピカになったばかりの歯の表面にプロユースのフッ化物を塗ってむらうのはいかにも効きそうですね。
もう一つは家庭でコツコツと毎日低濃度のフッ化物を塗布する方法。歯科医院で塗ってもらうフッ化物の10分の1から30分の1の濃度を毎日使用します。継続は力なりという言葉がありますが、この習慣は、少なくとも永久歯が生えてきた6歳からは開始するべきだと考えています。できれば永久歯は虫歯にしたくないからです。
レノビーゴ:スプレータイプ。ある大学の教授が開発した低濃度のフッ素。安全性が優先されており、4歳頃からでもあるいは乳歯が生えたばかりでも使いやすい万能選手です。
ミラノ―ル:自分でパウダーと水を専用容器で溶かして作ります。アクエリアスの粉タイプのような感じで作るだけで簡単です。人工甘味料が入っていないので、不自然な味が嫌いな子供にはピッタリです。オラブリスという名前のほぼ同じような商品もあります。
ホームジェル:しっかりと歯の表面にとどまるジェルタイプで、グレープやストロベリー、ミントなどのフレーバーが(一応そういう名前はついている)あります。ハイリスクのお子様には良いと思います。子供に使わせる前に、親が一度味見をしてあげてみて下さい。悪くはないけど・・・良くもないかな。
ハミガキ粉:歯磨き粉を買う時には裏を見て何が入っているかチェックしてみて下さい。(驚くほど色々入っていて使うのをやめようかななんて思うかもしえません。)ほぼすべての商品にフッ素とかフッ化物と書いてあると思います。フッ素の摂取を意識せず使いたい方はこれが超簡単ですね。効果はありますが、歯磨き粉と他フッ化物サプリメントとの違いは、何回もうがいをしてしまい、残留濃度が薄くなることが多い点です。
他にも機能をアップさせた新商品が沢山出てきています。後発は先発商品の欠点を改良してきますので良いと思いますが、例えば機能をアップさせるために牛乳の成分であるカゼインを配合したため、牛乳に対する強いアレルギーがある子供で問題が起こってしまったとの報告があります。昔から使われているものには歴史という安心感があります。