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イソジンとインプラント

大阪や神戸はいまだにコロナの非常事態宣言発令中で厳戒令が敷かれておりますが、毎日その方面にリアル出勤している友人から、今日、イソジンに関して質問のメールが届きました。

「毎日会社帰りにイソジンでうがいをしているのですが、インプラントが入っている知人は担当歯科医からイソジンの使用を禁止されているそうです。イソジンはインプラントに悪いのですか?」

皆さんはどう思われますか?イソジンの紹介はコチラ↓

イソジン公式サイト|ポビドンヨード

化学で勉強した周期表の第17族元素を覚えていらっしゃいますか?F,Cl,Br,I,Atになりますが、高校で理系だった人なら何歳になってもスッと出てくるかも知れませんね。私も悲しい位スッとでてきます。

これらにはフッ素、塩素、ヨードが含まれています。周期表の端っこにあるということは活性が高い族になります。実際に酸化力が高く、殺菌力も強いので消毒に使われるのですね。

まずフッ素。フッ素は現代社会の虫歯予防に、まあ、不可欠でしょう。禅寺のお坊さんのようなストイックな食生活ならフッ素を使わずとも、余裕で虫歯予防できると思いますが、コンビニに出入りしている我々現代人はフッ素無しでは難しいと思います。

次に塩素。塩素系除菌剤は、主婦の皆さんが好んで台所やお風呂で使われますよね?三田には重曹を好まれるナチュラリスト系の主婦も多いかな?

次にイソジンに使われているヨードですが、子供の頃校庭で怪我をした時に、ヨーチンというのを保健室で塗られた経験がありませんか?ヨーチンはヨードチンキの略でヨードが入っているのですね。今はホルム酸や赤チンやチクロやサッカリンと同様に全く使われなくなっていますね。何でや?理由は知りたく無いわ。

話が脱線しましたが、ハロゲンはその強い酸化力が利点でもあり欠点でもあります。時に金属を腐食させるので、前述の歯科医師はインプラントが入っている患者様にイソジンの使用を禁止しているのでしょう。

金属に対しては、むしろフッ素の方が腐食させる力が強いと思います。でも、それを心配してフッ素入り歯磨剤を使わないようにするのも本末転倒のように思います。金属の腐食を心配した結果、虫歯だらけになった、では意味が無いでしょう?

「イソジンは金属を腐食するので、念の為に禁止されているのでしょう。そもそも感染もしていない状況でイソンジンを日常的に使う必要があるほど免疫力が低下している人がどのくらいいるのでしょうか。 皆さん色々と足し算がお好きですね。水道水で何度かしっかりガラガラうがいする方が大切だと、個人的には感じます。」

と、返信しておきました。

どうせ日本人の口の中は金属だらけだけどね。今さら、どうしますかね?日本人。

ちなみに英保歯科ではイソジンも、ビタペックスという根管内に入れるヨード製剤もホルマリン・クレゾール(FC)という歯医者独特の臭いの元の薬も、置いてない(使っていない)ですね。活性の高いハロゲンを顎骨に隣接する根管内に入れるのは好きでは無いのです。クレゾールはドブに撒く薬で臭いが嫌いです。私はコーヒーの匂いがする歯科医院の方が好きです。

誤解が無いように書いておきますが、イソジンはポリビニルピロリドンが添加されて安全性が高められています。ビタペックスもFCも厚生労働省が安全性を認め、認可している薬です。ですから、心配はありません。

さあ、皆さんは、どのようにお考えになりますか?

保険のブリッジ外して、腰抜かした

右下の3番(犬歯)から7番まで、5本分の歯を3本で支えるブリッジを入れてもらっているのですが、中央の歯が痛いとの事でそのブリッジを外してみる事にしました。「外す」と簡単に言いますが、金属をひたすら削り取る、過酷でやりたくない仕事です。作業している私達、歯科医師の肺に金属が入りますからね。

白でマークしてある3本の歯を支えにして、オレンジの部分の義歯が維持されてきました。橋みたいになっているからブリッジと呼びます。
赤でマークしてある歯が痛いとの事。周囲からウミがでているのが分かりますか?
外してみると・・・。内部はエライ事になっています。臭いし・・・。右側に写っている歯(ウミが出ていた歯)は腐っちゃっているから、抜歯やむなしですね。左側に写っている歯はどうでしょう?
削っても、削っても綺麗にならない・・・。
何とか残す事はできそうです。でも、これから隔壁を作って、再根管治療をして、抜歯もして、歯が無い所にはインプラントを埋入して・・・。気が遠くなる作業が続きます。

私が言いたい事は「保険のブリッジは全然ダメで、セラミックのブリッジならずーっと大丈夫」という事では全くありません。誤解の無いようにお願いします。

日本人あるある。小学生の時に虫歯にして詰める。数年したらその歯をまた虫歯にして、20歳代の頃に歯の神経取ってかぶせる。更に10年したら、30歳代にはその歯の根っこが割れて、抜いて前後の歯を大量に削って保険でブリッジを入れる。更に15年ほどして40歳代後半か50歳代には支えに使っていた歯がダメになる。つまり、上の写真のような感じになって、何本も抜歯して、いよいよ入れ歯かインプラント。

日本では昭和の時代から「歯の治療」と称して延々こんな事を繰り返しやっているのですが、歯科医師も厚生労働省も国民も、それが「歯の治療」で、それが当たり前だと思っているのです。全員が、かなりの人生の時間と医療費を使ってね。本当にバカみたいだと思いませんか?

もしも、日本の歯科医師も厚生労働省も国民も、予防歯科が「当たり前」と考えていたなら、このような不毛な状況は全て消滅します。

戦後復興期の昭和は仕方がなかったとしても、バブルに浮かれていた平成の頃には気が付いて変わるべきだったね。
誰もが少しは努力したり、我慢したりする事によって、楽しく、美しく、有意義な人生を手に入れる事ができます。食生活を少々コントロールし、歯の手入れを「普通に」して、予防歯科に年3回通うだけの事なのですが。

このような危険な作業をやらされている時にいつも福島の原発の除染作業の事が頭に浮かんできます。

大都会から経済的な見返りが提示されても、踏ん張って原子力発電所を受け入れていなければ、今の福島の苦悩は起こっていないのです。リーダーか自分自身が賢明に判断して、頑張らないと。

明日は土曜日。衛生士の先生方は「予防歯科」という非常に意味のあるミッションで、私は「世間の後始末」という過酷なミッションで、共に忙しいはずです。

頑張ります。

ゴールドインレー vs レジン充填

今日来られた若い女性のお客様。「しっかり防湿して長持ちする治療をして欲しい。奥は大阪でゴールドのインレーにして貰ったのですが、そこでの防湿に不安があって。白いセメントがしてある方をしっかり防湿してゴールドインレーにして欲しいのです。」とのご要望でした。

「歯科関係の方ですか?」とお伺いしたら「いえいえ。ネットで色々と勉強して。」との事、高度な情報収集が可能な、便利な時代になったものです。

さて、以下は「しっかり防湿して治療を行う」という大前提があっての話です。念のため。

ところで、「長持ちする」とはどのような定義なのでしょう?一旦虫歯にしてしまい、人工物で修復した歯が一生それで行けるなんて事は不可能です。虫歯にしていない無垢の歯は可能性がありますが。

詰め物(人工物)が長持ちする方が良いなら金属が良いかも。レジンは欠けたりしやすいので劣るかな。

でも、これからの長い人生の間に、何回かその歯を再修復をする事になるはずですが、その都度歯を削るようになります。穴がだんだん大きくなって、人工物の部分がだんだん大きくなるのです。だったら、毎回、なるべく小さく削る治療を選択する方が良いかも知れませんね。

歯に対する接着強さも金属よりはレジンの方が強いのです。どちらも簡単に外れたりはしませんけどね。

左の歯は他院で治療途中。白いセメントがしてあります。リークして細菌感染してきているので、一旦セメントを剥がしてしまわないといけませんね。
ゴールドインレーだとこんな風に削ります。金属は欠けたりしないから丈夫、ではある。
レジンだと削る範囲がちょっとだけ小さくなって、接着力も強い。でも詰め物が欠けたりはしやすい。

ずっと予防に通院して下さっている、英保歯科のファミリーのお客様ならお互いの信頼関係が出来ているから、一旦はレジンで修復したいな。

虫歯の時だけお見えになる、一見さんなら金属にしてあげた方が、その方の価値観に合って喜ばれるかも。とりあえずは長持ちするから「ええ歯医者や。」って言ってもらえそう。それもアリだな。

歯科衛生士がステルス虫歯を発見!

20歳の女の子。先週、何年かぶりに定期健診とにお見えになりました。関心感心。
歯科衛生士の新谷先生がメインテナンス(クリーニング)中に「英保先生、ちょっとチェックに来て下さい。どうやら虫歯があるようです。」と私を呼びに来ました。
拝見すると左下の12歳臼歯にグレーっぽく見える箇所があります。
「新谷先生、流石だね、確かに虫歯のようだな。」と、私。「次回私のアポイントでお見えになって下さい。レントゲン検査をして確認し、必要なら治療しますね。」とお話しました。

このちょっとした変色から虫歯を発見できるのが、歯科衛生士のプロたる所以です。訓練を積んでいるからね。凄いでしょ。

後日、麻酔をして少し削ってみると、やはり内部で虫歯が進行していました。

少し削って開けてみたところ。内部は虫歯で変色し(オレンジ矢印)、歯肉に接するエナメル質は溶けて荒れて(黄色矢印)います。

斜めになっている親知らずを放置した時にはこうなる事が多いのですが、今回はそうではありません。珍しいケースだと思います。

彼女がもしも今回定期健診に来ていなかったら、この虫歯が気が付かないうちに進行して、「突然痛みが出てから歯医者に行ったら神経取られて銀歯にされた。」と友達に LINE しなければならない所でした。

やっぱり予防歯科の為に通院するってメリットが大きいですね。

なるべく歯を削らないように

私は歯を削るのが大嫌いな、一風変わった歯医者です。「バリバリ削ってセラミックで白い歯に」という治療はあまり好きではありません。健康な歯の部分まで削る事が嫌なのです。
例えば、こんな感じで治療しています。

20歳の女の子。矯正やホワイトニングまで受けているのに、予防歯科は受けていなかったようです。フロスの知識や習慣が無かったので歯と歯の間を虫歯にしてしまいました。もったいない!
でもすぐには削らずに、矯正治療に使う小さな小さな輪ゴムを歯と歯の間に入れました。大丈夫。痛くないから。
この輪ゴムが閉まる力で歯と歯の間を1ミリ程度広げます。大丈夫。痛くないから。
2日後に輪ゴムを外すと、思惑通り歯と歯の間が開いて、虫歯の部位に直接アクセスできるようになっています。
細心の注意を払って少しずつ削ります。かけがえの無い歯だから、少しずつ、少しずつ。
手前の歯、5番にも虫歯が見つかりました。カリオロジーに配慮しても、今回同時に治療しておいた方が良いと判断しました。
カリエスディテクターを使って、慎重に、少しずつ削ります。
虫歯菌に感染した部分の除去が完了しました。
光重合レジンで修復しました。
翌日には1ミリの隙間は自然に閉鎖していました。

かみ合わせの面からガリガリ大量に削って、場合によっては銀の詰め物になる治療方法と比較して如何ですか?彼女にはこれらの写真を見せて「先生もこれだけ一生懸命やったのだから、貴方もフロスを頑張ってやってね。」とお願いしておきました。もちろん素直に返事をしてくれましたよ。

ブローネマルク・インプラントは、やはり、美しい。

英保歯科では開業以来ずっとノーベルバイオケア社のインプラントを使っている事を先日このブログでお話しました。

故ブローネマルク博士。御自身が執刀する手術が終わった後、自ら患者様にコップを手渡して「良く頑張りましたね。どうぞゆすいで下さい」と労いの言葉をかけられる、そのような人格をお持ちの先生だったそうです(小宮山先生談)。歯科医師たるもの、こうありたいものです。

約20年前、故ブローネマルク博士の開発された素晴らしいインプラント治療の方法を小宮山彌太郎先生から教わってスタートしました。小宮山先生にCTのフィルムや模型を宅急便で送って直接ご指導頂いた事や、ノーベルファルマ社の歯科衛生士、吉積先生が三田の英保歯科までわざわざ来て下さって(堂々と)オペのサポートをして下さった事など、懐かしく思い出されます。

埋入後約20年経過したブローネマルクインプラント。無駄を極限まで削ぎ落した、この直径3.75mmのインプラントは今でもとても美しいと思います。
約20年経過してもビクともしていません。メインテナンスの賜物ですね。

当時はDTXガイドシステムはおろか、コーンビームCTすら無かった時代で、「上顎は医科でCTを撮影してもらった方がいいね」と言っていた位です。今はSmart Fusion, DTX Guide, Ti Ultra, Xeal, On1 等々が使えて、まさに隔世の感がある進歩です。

それらを全て歯科医師の「腕とセンス」でカバーしていたのですから、この写真を見たら「我ながら良く頑張ってきたな。」と思いますし、当時の経験は全て現在の手術に活かされているのです。あの頃があって今がある、ですね。

こちらの患者様も70歳になられましたが、インプラントを入れてからずっと4か月に1回は必ずメインテナンスに来て下さっています。最新のインプラントを使う事よりもっと大切な事、それはメインテナンスなのです。

歯を抜いたまま放置した結果・・・。

昔虫歯で神経を取ってしまった歯の根っこが割れてしまって「抜くしか無いですね」と歯科医師に言われ、歯を泣く泣く失う事があります。抜いた後はブリッジかインプラントか入れ歯の3択になるのですが、「抜いたまま放置」という4番目の選択肢は無いのでしょうか?

恐らく横になっていた下の親知らずをずーっと放置していたせいで、その手前の下顎の7番(オレンジ)が虫歯になって抜歯に至ったのでしょう。
下顎の7番(オレンジ)を抜きっぱなしにして放置した場合、このような事が起こり得ます。上顎の7番(黄色)が噛み合う相手の歯を探して伸びてきます。(緑と赤の線の位置を比較してみて下さい)
伸びて来た7番と下顎の6番(オレンジ)が干渉し合うようになって(赤矢印)、それが気持ち悪いので無意識に顎を変に動かして避けようとし始めます。だんだん肩や顎がこるようになったり、夜間に歯ぎしりをするようになったりという事が起こり得ます。
下顎の噛み合う相手の歯を抜いて放置した結果・・。上の歯がドンドン伸びて来て、エライ事になっちゃいました。(緑と赤の線の位置を比較してみて下さい)

このような事態を避けるためには、この場合現実的には下顎の7番を抜いたらすみやかにインプラントを入れておかなければなりません。

もし常日頃から予防歯科に通院していれば、横になった親知らずも早めに抜いて、インプラントの相談も早めに出来て、良い事ばかりですね。予防するってやっぱり大切ですね。

【閲覧注意】歯を分割・回転・再植した結果・・・。

約1年前、英保歯科に初めて相談に来て下さったお客様の左下7番。「他院で『この歯は抜いてインプラントにするしかいない』と言われたのですが、何とか残す事はできませんか?」というご希望でした。

この歯、確かに普通は抜歯だよな。素人の皆さんが見てもそう思いませんか?
この歯は根っこが2本あります。特に後ろの根はボロボロで、その周囲の骨には炎症が起きています。
虫歯で歯肉の下まで溶けてしまっているよ(黄色)。とりあえず歯を中央で半分にカットして歯根を分割して・・・。
後ろの根っこは抜いて捨てる。手前の根っこは一旦抜いて、ぐるっと前後を入れ替えて再植する。そうしたら、抜いた穴にピッタリ収まらずに 2㎜ 程度浮き上がるので、歯肉の中の虫歯の部分が上に出てくる。我ながらCOOL!?
後ろの根っこを抜いた穴にはテルプラグというコラーゲンを入れました。手前の回転・再植した根っこは出て来ないように糸でホールドする。
その後、 i Mix で根管内を完全に殺菌して、ファイバーコアを立てた。
とりあえずは「歯を残して欲しい」というご希望に応える事ができました。

手術から1年後、骨の炎症も完全に消えたので、これをインプラントに置換するか、当面このまま保存してみるかという前向きなディスカッションをして「御自身のご希望がどこにあるかを考えてみて下さい。」とお願いしました。医療は最終的には本人の意思が最も尊重されるのです。

歯を残して欲しいというご希望にお応えする努力をしたため、こちらのお客様とのお互いの信頼関係は良好なはずです。インプラントに関する私の説明やご提案に対して心から 100% 信頼して(←これ大事)耳を傾けて頂く事ができました。

最初から「抜いてインプラントしかない」の一点張りとは大きな違いがあると思います。
微力ながら、こうやってコツコツと日本の歯科医療の信頼を回復するための努力をしています。だって、私は歯医者になるために産まれてきた人間ですから。

最近の保険の白いかぶせ(大臼歯のCAD/CAM冠)ってどうなの?

先日から英保歯科のファミリーになられたお客様。他院で3カ月前にやってもらった保険のCAD/CAM冠が外れたとの事で「どうしたら良いでしょうか?」と相談を受けました。

多くの歯科医院が「ついに厚生労働省が認可!奥歯にも保険で白い歯が出来ます!」と謳っている訳ですが・・・。
CAD/CAM冠といっても所詮はプラスチックです。冠が壊れないように厚みを充分に取ろうとして、大量に歯を削ったようです(黄色)。その結果、歯の高さが短くなっちゃいました(赤)。
CAD/CAM冠のプラスチックの強度を出すために、ぐるりも大量に歯が削ってあります。一部は歯が無くなって土台が露出してしまっています(黄色)。この歯って長持ちするのかな?
土台の内部が腐敗して悪臭がしてくるので、全て削り取って「一から」やり直しする事にしました。被せは自由診療のジルコニアを使う事になります。しかしながら、既に大量に削ってあるので私が思い描くような理想的なリカバリーは、もはや、不可能です・・・。

頑張って自由診療で再修復を試みる事にしました。でも、もしも長持ちしなければ抜歯してインプラントにしなければなりません。
保険のCAD/CAM冠って、どうなんでしょうね?
長い目で見たら、かえって高くつく治療かも知れませんね。

ナイトガード(マウスピース)を作る前に

夜寝ている間、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている人が非常に多く、歯を磨り減らしたり、時には破壊したりしてしまう事があります。骨が変形する事もあるんですよ。怖いね。

下顎の骨隆起の一例。歯ぎしりや食いしばりの力によって骨が変形(隆起)しています。貴方にはありませんか?

ストレスが原因の一つと言われており、このような方は、以前は中間管理職のような男性に多いように感じていたのですが、最近はむしろ(アラフォーの)女性にそのような傾向持つ方が(非常に)増えてきている印象を持っています。

母親の胸に抱かれ愛情に包まれて寝ている赤ちゃん(おさなご)は皆、歯を食いしばったりする事は無くスヤスヤと休んでいるはずで、眉間に皺を寄せてギシギシと歯ぎしりを赤ちゃんなんていませんね。安心し切って、ストレスゼロなんでしょうね。

ストレス・・・。

スマホをベッドに持ち込んで、つい俗世間の話題を見てしまい、心をかき乱されていませんか?
布団に入ってからブルーライトを見たり、心理に悪影響を与える情報に触れたり、睡眠中ずっと、頭のすぐ横に電磁波を発する機械を置いていたりしていませんか?
5G になったらますます強力な電磁波となるそうですし、企業や政府が発する「安全神話」を鵜呑みにしないで自己防衛する努力が必要かも知れません。

歯ぎしりに対するナイトガード(マウスピース)を作る前に、「まずはスマホの電源を切って机に置いてから布団に入ってみたら?」とアドバイスして差し上げたいですね。例えば、せめて夜9時以降はSNSやLINEから距離を置くようにすればマウスピースを作る必要が無くなるかも知れませんよ。