「院長日記」カテゴリーアーカイブ

ありがとう、三田市民病院

肝臓に血管腫らしきものを持っているので、経過観察の為に年に一度三田市民病院を受診して検査を受けています。
「市民病院に行ってくる」と母親に LINE したところ、「どこが病気なのか?大丈夫か?」と心配してくれたので「病院は病気になってから行く所ではないんですよ。笑。」と返信しておきました。

ここに三田市民病院があるのもいつまでなんだろう?

血圧・血液検査・尿検査・エコー検査等をしてもらって、コレステロール以外はほぼ合格でした。血管腫のサイズも変化が無い様で、一安心です。

消化器内科の担当の先生が優しい女性の医師に変わりました。質問に対しても嫌な顔一つせずお答え下さり、「生活習慣を正して来年の健診までにコレステロールの値を下げて褒めてもらうようにしよう!」と思わせて下さいました。有難う御座いました。
患者を頑張らせるポジティブな言動や振る舞いを見習いたいと思います。

コレステロールと悪玉コレステロールが少々高い。他は全く問題ない様子です。
一階の売店そばにある自販機。自分も大学病院時代に経験があるけど、医師は超多忙な時間の合間をぬって、こんなカップラーメンみたいな食事を「飲んで」頑張って働いてくれているんです。感謝しないとバチが当たるよね。

そうだよな・・・。

日本社会で自分の価値観を信じて生きようとすると、大変な目に会います。諦めてゾンビになる方がずっと簡単。でも、シュルツさんは勇気を与えてくれます。

そして、

大事な事ですね。

相手を大切に思う気持ちのみがその人の人生を違ったものに出来る。
派手な海外旅行より家族との散歩。
自分が今日やった事や自分自身の存在を誇りに思って。

午前中・姫路、午後・淡路島。

24日は天気の良い日曜日でした。この日は丸1日、姫路市の「アクリエ姫路」というコンベンションセンターで開催されるデンタルショーに行ってしっかり情報収集する予定でした。デンタルショーとは歯科医療に使う機械や器具をメーカーが展示するイベントで、歯科医師にとっては最新の機器の本物を見たり、手に取ったり、説明を聞いたりする事ができる貴重な機会なのです。
じっくり時間をかけて見て回るつもりだったのですが、玄関を出る時に末っ子が泣きそうな顔をしながら「帰ってきたら一緒に淡路島に行こうね。待ってるから、ゆっくり行って来て。」と言って来ました。

という訳で、急遽予定を変更し、交通安全週間の期間中なのに愛車の S660 に頑張ってもらって姫路まで急ぐ。

スポーツモードのスイッチをオンにして走る。スポーツモードにするとメーター周りが赤く光るというギミックが嬉しい。
S660 の走行距離が丁度 660 km になったのでパチリ。
これがアクリエ姫路。「姫路城をモチーフにしているのでは?」と思うのは私だけ?

デンタルショーの会場には1時間程度だけ居るつもりでしたが、つい長居して2時間もいちゃいました。でも価値のある情報をたくさんゲットできたので、有意義な午前中となりました。頑張って行って良かった。

帰りの高速でも覆面パトカーとオービスに気を付けながら安全運転で帰宅。「お待たせ!さあ、淡路島に行こう!」

明石海峡大橋を渡ったら、ハイウェイ・オアシスで休憩
子供達の昼食はこれ。相当に美味しいそうです。
吹上浜にてまったり。
少年に戻る
地元のスーパーでは、地元の天然鯛が298円!これも淡路島ならでは。
夜間のライトアップですが、定時(:00)の5分間だけはレインボーカラーにライトアップされます。
偶然、淡路市夏祭りの花火が盛大に打ち上げられていました。ラッキーです。
計算され尽くした、デジタルライクな花火に時代の変化を感じました。

補綴(ほてつ)歯科学会参加中@Web

補綴(ほてつ)歯科とは、「失ってしまった歯の構造を補う」という分野です。被せやブリッジやインプラントや入れ歯を入れると言えば解りやすいかも知れません。英保歯科が注力している予防歯科とはまさに対極にある学問です。

「何で予防歯科の英保先生が補綴の勉強をするの?」って思いませんか?

日本の保険の歯科医療は、この「補綴」を庶民にも安価で提供する事を主目的に昭和の前半に出来た社会福祉制度です。その昭和前半の価値観や考え方が何十年もの間に日本国民に「すっかり染み付いて」しまったので、「痛くなってきたから、歯が抜けたから歯医者に行こう、どこに行けば良いかな?友達に聞いてみよう。」なんて会話が2022年の日本でも普通に成り立つ訳です。未だに、保険証を何年も使わなかったら表彰されたりする、訳のわからん価値観の国です。

で、その日本で歯医者になってしまうと、そのような昭和の価値観の負の遺産の事後処理に人生を捧げる事になります。前医が入れた保険の銀歯を外し、その惨状を写真に撮って説明し、自費の根管治療と歯周外科手術とセラミッククラウンを入れる作業を、来る日も来る日もひたすらやっています。自分には何の責任も無いのに事後処理ばかりやらされる人生です。皆さんなら耐えられますか?
「こんな事なら歯医者なんかにならずに、都会で会社勤めでもして、嫁さんの他に彼女でも作って、楽しい人生を送るんだった。」と後悔しても、もう遅い。

ウソです。本音を言うと私、歯医者になって本当に良かった、歯医者は素晴らしい仕事だと思っているんですよ。だって「自分にしかできない事が沢山あって、回りの多くの人から本当に必要とされる人生」が、元気で働いている限りは、ずーっと送れるんですから。

で、そんな訳で、英保先生も休み返上で最新の補綴について学んでいる訳です。

昨日も午後を休診にして夕方まで勉強しました。今日は9時から夕方までパソコンの前に座ってしっかり勉強しますね。皆さんにさせて頂く補綴治療が Up-to-date されたものになるようにベストを尽くします!

Webとのハイブリッド開催のお陰で、良く見える画面で集中して勉強する事ができます。
我が母校、岡山大学の窪木教授が大会長です。パチパチ。

学会から得た情報で時代を先読みすると、口腔内デジタルスキャナーと3Dプリンターを導入する事は避けられないと確信しました。導入は価格と機能のバランスが取れたタイミングとなりますけれども、今からアンテナを張っておきます。導入には600万円以上は覚悟しないといけません。

昨年600万円かけてレントゲン装置を新調したところなので、今は買えません。医院経営も大変でしょ?。運営資金だけでなく設備投資にもお金がいるので贅沢な暮らしは出来ません。

毎晩カーセンサーでベンツやBMWの中古車を検索しては溜息とともに閉じる事を繰り返しておりますが、いつかは軽四を卒業してもう少し安全な車に乗りたいと夢見ています。今は我慢、我慢。

では、勉強を続けます!

宗教の弊害

安部元首相が凶弾に倒れるという痛ましい事件が起きました。犯人の動機が統一教会に対する恨みから来ているという事を聞いて、皆さんはどう思われますか?

恐らく多くの方は「よくわからない。」「新興宗教は怖い。」といった感想しか出てこないのではないでしょうか?

敗戦後GHQによってほとんどの日本人は学校で宗教教育をうけてはいけないシステムが構築され、それが見事に機能しているので、宗教について真剣に考えた事が無い(考える術を教えてもらっていない)のですから、「よくわからない」のも至極当然の事なのでしょう。余談ですが、これって、日本人が歯の価値がどんなものかを考えた事が無いのと良く似ていると思います。

私の兄が大阪歯科大学に入学した時、遠縁の親戚にあたる講師の歯科医師から、天道という台湾系の新興宗教のミサに来るように言われて出席し、それから父母もその天道のミサに出席して、18歳(まだ判断力も拒否能力も無い年齢です)の私も連れて行かれた事があります。統一教会と違ってお布施の類は一切不要だったのが不幸中の幸いだったのですが、「肉や魚を食べるのが罪である」と教えられて、多感な年齢だった兄と私はそれに従いベジタリアンになった時期があります。ミサに行ったのは数回、2-3年で、その後はその新興宗教との関係がフェードアウトして事なきを得ました。早めに縁が切れて本当に良かったと思います。

岡山で一人住んでいた私は家族もベジタリアンで頑張っていると勝手に信じて「少なくとも肉だけは食べない」という暮らしを貫いていました。(蓋を開ければ小野田さんみないなもんだったんですけどね。)
兄の食生活はその後普通に戻ったのですが、真面目な私はペスカタリアンを辞められず、気が付けば40年近くが経ってしまいました。
最近肉を食べる決心をしてチャレンジしたのですが、もはや心が肉類を受け付けない(まるで人間の肉を食べているように感じると言うと解りますかね?)という不幸な状態で、家族や周囲の人、特に妻には多大な迷惑をかけ続けています。

実家にこの新興宗教が持ち込まれずに、私が肉を食べる普通の人間だったら、友人関係や就職や出世や結婚などの選択肢がもっともっと広かったはずで、私の人生は今とかなり違っていた可能性があるのでは?と思ったりします。(多分、三田で歯医者をやっていない可能性が高いと思う)

この自分の経験からだけでも「宗教の弊害」というのは、確かにあるな、と思います。

でも、私の知人達で、親がエホバや創価学会などの新興宗教に傾倒し、その結果として想像を絶する苦労をした人達(元、子供)の話を聞き、彼・彼女達が今でも持っている(不可逆的な)心と精神のダメージを知ると、私のそれは「屁みたいなもん」だと悟りました。
彼・彼女達の話を聞けば聞く程、心の傷が深い。ある意味、宗教は「非常に罪作りな存在」だと思いました。

ですから、私の目から見ると、安部さんの犯人は見方を変えると「100%、完全な被害者」でもあるとも思えます。

私の子供達が縁あってミッションスクールにお世話になっていますので、その親としてキリスト教についても相当に勉強してきました。神を信じようと努力をして、もう15年近くになるでしょうか?欧米の人達と付き合ったり、欧米の文化のバックグラウンドを知るという点で非常に良い経験になりました。

でも、つまるところ私はDNAから日本人で、現在の私は神道に近い世界に共感を覚えています。空や風や雨や空気や海や川や滝や山や森などに神を感じるという、そんな感じですかね。

世間を見ていると、伴侶が交通事故で突然亡くなったりするような乗り越え難いつらい事があったり、結婚や進路といった正解が見いだせないような分岐点での判断を求められたりした時に宗教や新興宗教に助けを求めてしまう傾向があるように思います。救われた後に関係が終わるか、健全な関係が続けばいいのですが、安部さんの犯人の母親のように1億円以上もお布施で巻き上げあげられる程に洗脳されてしまうと、「宗教との出会い」はかえって「不幸の始まり」です。

今の世の中を反映していますね。

私は宗教ではなく自然(澄んだ風や闇夜の静けさなど)と自分自身の精神に解を求めようと思っています。困難を乗り越えたり人生の岐路の判断をしたりする時は「澄んだ空気を深呼吸して、自分自身の精神力で」。そんな強さを身につけたいと思います。

先の見えない嫌な時代で、何かに頼りたい気持ちも解りますが、皆さんも宗教にはくれぐれも気を付けて、我が子や家族を不幸にしないようにしてあげて下さい。

プチ経験者からのお願いと忠告でした。

長文失礼しました。

医科の健診も、歯科の健診と同様に、大切だな。

今日、従兄の医師とチャットしていて、このような忠告を受けました。

「お酒再開した様ですが(肉類を食べるより)そっちの方が毒です。体にも脳にも🧠。

それと胃・大腸の検査だけは怠らないようにして下さい。つまり大腸がんなどで死ぬのは恥ずかしい時代です。」

ですって。

文字通り、親身になって言ってくれている忠告だから真面目に聞く事にします。

特別な時以外は控えるようにしますね。まだまだ元気で働きたいからね。

お酒はなるべく止めよう。以前のように。

内視鏡検査は年内にでも受けてみますね。

受診したら、ブログで報告しますね。

歯科検診の義務化に賛成?反対?

厚生労働省が旗を振って、国民の歯科健診を義務化しようという案が出ている事はご存じだと思います。
ヤフコメなどでは「歯科医師会の利権を保つためだろう。」とか「歯医者が増えすぎたから、仕事を増やしてやるために自民党がやってるんだろう。」とか色々な事が書かれています。

皆さんは歯科健診の義務化に賛成ですか?反対ですか?

私は反対です。

「水を飲む気の無い牛を水辺に無理矢理連れていっても絶対飲まない」という例え話がありますが、多額の税金を投入して健診を受けてもらっても、「歯の価値に気が付かない人は、コントロールされた食生活習慣や適切な口腔衛生習慣を身に付ける事の大切さにも気が付かず、何年も予防歯科治療(歯のメインテナンス)を受ける事も無く、永遠に虫歯や歯周病にし続ける。」はずだからです。

国民全員の歯科健診をする位なら、車の免許更新の時の講習のように、歯科治療に使える保険証を本人に手渡す度に予防歯科の重要性や歯の大切さを知る為の教育プログラムを受講する事を義務付ける方がずっと良いと思います。

「歯の本当の価値を知り、自腹を切ってでも自発的に歯のメインテナンスを受けるのが『当たり前』と思う国民を一人でも増やす」事が、日本人が何歳迄でも健康で幸せに過ごし、肥大化している医療費を抑制し、ひいては皆さんが取られている税金の額も抑制できる「待ったなし」の道だと思うのです。

あなたが70歳になった時に、これらを食べる事の出来る歯がちゃんと存在していますか?
え?考えた事も無いですって?
そうですか・・・。是非ちょっと考えてみて下さい。歯が無くなってから後悔しても絶対に戻って来ませんからね。

でも、ヤフコメを見ていると、噴き出してしまうような先入観からのコメントや、相変わらず昭和な価値観の人が散見されます。「日本はまだまだお花畑な良い国だな。」と思う反面、「日本っていつまで持ちこたえる事が出来るのかな?」なんて思ったりもします。

60歳の誕生日に想う

今日、お陰様で無事60回目の誕生日を迎える事が出来ました。

90年代のスーパーモデル、クラウディア・シファーも51歳になったそうですが、心の芯がブレない美しさに圧倒されます。

今日、そんな彼女の言葉を皆様に、そして誰より自分自身に贈りたいと思います。

顔のシワ、シミ、白髪、細い目、誤解を招く無表面やボソボソした話し方、等々。自分では凄く嫌だったリ悩みの種だったりする事が、実は「自分らしさ」を創ってくれている。素晴らしい考え方ですね。

周囲の人の嫌いな部分も、このように肯定的に見る事が出来たら、人生が明るく楽しくなりそうです。頑張ってみようかな。

まだまだ歯科医師として頑張って参りますので、引き続きご指導の程宜しくお願い致します。

マリオット都ホテルで兄弟会

水曜日の診療が終わってからJRに乗って大阪に向かいました。天王寺という所にある阿倍野ハルカスを目指します。

私の誕生日と還暦を祝う為に兄弟が集まってくれる事になったのです。

クレジットカードの特典で年に1回マリオット系列のホテルに無料で泊まれるのですが、今回は友人のNさんのオススメでマリオット都ホテルというところに泊まる事にしました。

年に1回位は質の高いサービスを経験するのも、サービス業に携わる者として大切な事だと思っています。

アベノハルカスの中にホテルがあるとは知らず、20分位ウロウロ探してしまいました。
フロントが19階にあるというだけでもビビる三田民の私。
部屋はアップグレードされており、クラブフロアの53階。再びビビる三田民の私。
部屋からの眺め。凄い世界があるもんだ。
兄弟会の会場はコチラ。弟の勧めで来た超人気店です。30分待ちでした。
居心地良し。財布にも優しい。さあー、何を食べようかな?
マグロのブツ切り
カマ、だったかな?
会がスタートした時。
1時間後・・・。
部屋からの夜景。
朝食のビュッフェレストランにて。
チェックアウトを16時迄延長してくれているので、もう少しのんびりしてから三田に帰ります。
クラブラウンジでコーヒーを飲みます。
快適な空間でリラックス中。

生まれて初めてホテルが「泊まるだけの場所」では無い事を知る事が出来ました。此処を勧めてくれたNさんに感謝しつつ、贅沢な時間を満喫しています。

帰宅後、誕生日プレゼントを開けてみました。車中泊やキャンプで使い倒しますね。

神戸森林植物園へGO!

6月の間に是非、神戸森林植物園に行ってみて下さい。多種多様な紫陽花が咲いており、日曜日はボランティアのガイドさんが多数来て下さって解説して下さっているので、横から聞いているだけで紫陽花の知識が増して、益々楽しめますよ。
今日の日曜日、家族に「森林植物園に行く?」と誘われて、内心は「自転車に乗りたいんだけどなァ・・・。あんまり興味ないなァ・・・。」みたいな感じでしぶしぶ同行したのですが、結果的に一番喜んでいたのは私だったようです。
元来、紫陽花は日本で生まれたのですが「花の色はうつりにけりないたづらに」のように、色が変わるような花は良くないと思われていたそうで、昔は全く人気のない樹木だったそうです。

そんな紫陽花ですが、西洋に伝わってあちらで品種改良されて非常に人気が出て、逆輸入のような形で日本でもポピュラーになったそうです。

西洋の紫陽花は赤色で普通の花のように一輪上に咲くような種類が人気、日本では青色で我々が慣れ親しんだ咲き方をする紫陽花が人気だそうです。面白いですね。

ここでは白い紫陽花が数え切れない程咲いています。圧巻です。
カフェで休憩します。
これが「王道牛乳ソフトクリーム」です。味の説明は不要ですね。
西洋人が好む紫陽花の典型
日本人が好む紫陽花の典型
シーボルトが記載した紫陽花の一種が130年後に六甲山で見つかったのですね。兵庫県人なら「シチダンカ」という名前は知っておくべきでしょう。私は今日まで知りませんでした。
これがそのシチダンカ。清楚で美しい。

ガイドさんが「ハート形に見える紫陽花を見つけたら幸福になれる」と言っているのを聞いてしまいました。それからはまるで4ツ葉のクローバーを探すように、形ばかり気になってしまうようになりました。

皆さんも近いうちに森林植物園に行って、ハート型に見える紫陽花を探してみて下さいね。