今朝、通勤のために歩いていると、シニアのファミリーメンバーのお客様から声をかけられました。 「今年の秋頃に40人くらいのシニアのグループで講演をしてもらえませんか?謝礼は些少になるのですが。」との事。 「喜んでやらせて頂きます。ボランティアで良いですよ。」とお答えしました。 彼は72歳ですが、毎朝ノルディックウォーキングをしておられて、男らしく浅黒く日焼けして、私よりはるかに引き締まった健康的な体をされています。 一方で、今日お見え頂いた80歳になったばかりの男性は、70歳代から今までに3度も脳梗塞などで倒れて救急搬送されたそうです。ずっとタバコを吸われていて、最近禁煙されたようです。禁煙は今も多分続いていると思いますが・・・。
お二人の何が違うのかを考えてみたのですが、「若い頃からずっと『体に毒となる物や事』を避けるように気をつけてきたかどうか?」という事の蓄積が今の年齢になって現象として現れてきているように感じるのです。
精製白砂糖という猛毒(と、あえて表現したい)。私も子供の頃に大量に与えられて中毒になっており、特にストレスがかかると沢山食べてしまうのですが、老化や老後の不具合に繋がるだろうから何とかしたいと苦しんでおります。いつまでも元気で歯医者の仕事がしたいので、ガンバリマス!
何か自分がストレスなしに夢中になれるものを見つける事ができればなと思っています。残念ながら私にとって「英会話」はまだまだ勉強のレベルであって、「ストレスなしに夢中になれるもの」ではないんですね。
You Tube で90年代後半の音楽 などを聴いていると夢中になっていますので、こんなDJの練習でもしてみようかな?(冗談)
今週の木曜日は素晴らしい日となりました。 友人の Andy と一緒に、三田にある関学・理学部の関教授の研究室に見学に行かせて頂く事ができたのです。万能細胞の研究をされていて、1つの細胞を分化させて鼓動する心臓を作ったり、卵子などを作ったりできるそうです。 トカゲやヤモリ(Gekko)などにホルモンの注射をして卵細胞を採取するとの事で、鳥取大学から分けてもらったという、遺伝的に純系の爬虫類も飼育されていました。 私が大学院で遺伝子工学を使って研究していたのは、今から30年以上も前です。ラジオアイソトープを使って被爆をしながら、何年もかけて割り出したDNAの塩基配列が、今はこの機械で1日で正確に解明できるとの事で、まさに「浦島太郎でも、もうちょっとは知ってるぜ!」状態でした。
人間の求学心は年を取っても衰えないようで、いつかはこの研究室で研究をしてみたいものだと(半分本気で)思いました。 国立大学しか知らない私にとって、(資金が潤沢にある私立大学の)このような恵まれた環境はとても新鮮で、羨ましくもあり、また、その一方で「国立大学、資金が無くても根性で頑張れ!」とエールを送りたい気持ちにもなりました。
関教授、研究室の皆様、学生の皆さん、今日は本当に有難う御座いました。いつか私が大学院に入学したら、ご指導の程、宜しくお願いします。
神戸市北区からお見え頂いているお客様。いつも私のブログを読んで下さっており、御来院頂いた時にブログに関する話題で盛り上がっております。
「先日のなんちゃって治療のトピックですが、職人がどこまでこだわってやるかはその人次第ですよね。」と、ご感想を頂戴しました。いつも丁寧にご愛読頂き、ご意見も頂いて、心より感謝しております。
今日のブログの内容は、こちらのお客様との会話の中で生まれたものです。
歯医者は歯の職人や大工に例えられる事が多いのですが、「自分の仕事にこだわる」というレベルではなく、もっと高次元、倫理的な次元で物事を考えているはずですし、そういう自覚がないなら、そのように考えるべきです。
職人や大工は「モノ」を相手に仕事をしますが、歯科医師は「生体(つまり人間)という非常に神聖な『お大切』」を相手に仕事をしている、という点で異次元の「責任レベル」となり、それを遂行するためには高い「倫理観」が必要なのです。
歯科医師にこのような「価値観」があれば「患者はどうせ早くて安い方がいいんだろう」と決めてかかって、選択肢の提示も無しに保険ベースの「なんちゃって治療」を行ってしまう前に、お口の中の状況をしっかりと説明して、「自由診療になってしまいますので、〇〇円ほどの予算と〇〇か月ほどの期間がかかりますが、是非このようなちゃんとした治療をさせて頂けませんか?」とご提案すべきだと思うのですが、どう思われますか?
人様の歯を削る時には、「あたかも自分の腕をナイフで切っているかの如く」に思える感覚(やはり倫理観でしょうね)が必要 です。岡山大学での私の講義の際にはこのフレーズを使って、学生達にしっかりと「本物の歯科医師とは何ぞや」を教育したいと思っています。
面白い傾向があります。
ウッデイタウン内のご近所のお客様は、「英保歯科のホームページを見た事が無い。」という方がちょくちょくおられます。近所で知っていたから来院したとか、知人から噂を聞いて来院したという方が多いのです。
一方で、遠方から来て頂いている方は英保歯科のホームページや院長のブログを良く読んで下さっている方がとっても多いのです。
先日、ご近所からのお客様に「ブログを読んでみて下さい。」とお願いした事があります。後日その方が来院されたときに「先生のブログを読もうとしたんですけど、膨大な量でどこを読んでいいのかわからなかった。どこを読めばいいんですか?」とおっしゃいました。
「どこでも好きな所を読んで、そして何かを感じて、自分で考えてみて下さい。あなたが自発的に考えたり気が付いたりするきっかけになって欲しいと思って書いております。どこを読んで下さい!といったものではないんですよ。」と私。
あなたが「英保先生のブログをもっと読みたい、面白い。」と思い始めたということは、歯の本当の価値に気が付き始めた証拠だと、思います。
小さな頃から、英保歯科に予防のために通院してくれている女の子。先日も親子で予防治療を受けて下さいました。
お帰りの際にお母様が鞄から i Pad を取り出して、「先生に見て欲しいものがあるんです。」との事。
「娘が英保歯科の事を思いながら書いた絵がコンクールで入選 して表彰されたんですよ!」と、嬉しいご報告です。
拝見した絵にはかなり正確に英保歯科の予防ルームの雰囲気が描かれていました。凄いですね!
体は小さな子供ですが、観察力や感受性は大人以上であるとハッとさせられました。私の一挙一動、一言一言が子供達に与えるインパクト、そして影響の大きさに身が引き締まる思いがして、「子供達一人一人の事を、油断することなく大切にしてあげなくては。」と、自分に言い聞かせました。
そうそう、英保先生は実物より、若くてハンサムに描いてくれていますね。 も~、良い子ですねぇ!
珍しく的を得た内容の記事が出ていました。偏りが少ない内容です。是非読んでみて、考えてみて下さい。
歯の神経抜く治療は半数が再発!?…感染防御が不十分のケース多く(読売新聞(ヨミドクター)) – Y!ニュース
この記事の中で出てくる「なんちゃって歯内療法」はうまい表現だと思います。もっと言えば、歯内療法だけでなく、歯に詰め物をする時も、クラウンを接着する時も、「防湿」をきちっと行う事がとても大切で、逆に言うと防湿をしていない治療はすべて「なんちゃって治療」と表現して良いのではないでしょうか?
記事の中では「時は金なり」という表現で、時間をかけた丁寧な治療を受けるには、歯科医師にそれなりの報酬を支払う必要がある事にも言及しています。
現在の保険治療は財政的にも、また、治療の質という点でも転換期にきていると思います。 i Phone が世の中に出てからたった10年です。歯科界にもこの10年間でたくさんの変化が起こりましたが、これから10年後には、歯科医療を取り巻く社会的、経済的状況は、もっと加速された、誰にも予言できないほどの大きな変化が起こると思いますよ。
紫外線が頭皮の毛根細胞に与えるダメージの恐怖にビビって、つい海から足が遠のいている「元サーファー」としては、変化というビッグウエーブが来ると思うとワクワクします。どんな風にしたらその大波を乗り越える事ができるか?真冬に海に入っていた時の根性を呼び戻して、心の準備をしておかなくちゃ。
皆さんの所にも同じ「医療制度の変化の波」が来るのですよ。でも大丈夫。予防さえちゃんとしていれば、国が決める歯科医療政策がどんなに変わろうが、あなたとは無縁の事なのです 。だって予防治療以外は、歯の治療を受ける事が一生ないのですから。
こんな不毛な記事が載っていて、この弁護士さん「正気かな」と本気で思いました。
弁護士が伝授「ヤブ歯科医」への仕返し法
これを読んで思った事。 ①「仕返し法」とは恐ろしいほど後ろ向きな発想で、根本解決を目指すような思いが全くない。虫歯という完全に予防できる病気を予防する事を考えた方がシンプルで前向きだと思うが、弁護士とはこういう悲しい職業なのかな? ②一般的に、歯の治療を受けた人がこのような考え方と振る舞いをするとなると、我々医療側も「他の歯科医院が行った治療に関しては自分には全く責任が無く、手を付けると現状がわからなくなるために、着手できない。」という、正論を言わざるを得なくなる。「治療後の歯の調子が悪いとは気の毒に。何とか再治療をしてあげたい。」と、心の中で思っても、問題を当事者同士で解決して頂くようにお願いして、お断りするしか無いという事です。
日本人はこのような「真正面からの話」をする人がほとんどいないので、私達も、自分に責任が無くても、気の毒と思う時には「真正面から正論を話して突き放す事無く」だまって再治療をお引き受けする事がほとんどです。
これからの日本人がどのような方向に進んでいくのか知りませんが、社会の考え方の変化を良く観察して、私自身の立ち振る舞いを調整したいと思っています。少なくとも自分が悪く無い事でイチャモンを付けられたくありませんからね。 もちろんこれからも調整の必要が無い事を祈るばかりですが。
この弁護士が勧めているように、わざわざ治療前後の写真を張り付けたプラカードを作って、歯科医院の前でデモする日本人はいないと思いますが、私から言わせると「そんな暇があったらフロスでもして予防した方が前向きじゃない?」といった感じですかね。
今日は勉強会に参加するために京都に来ています。
京都駅は海外からの観光客も多く、学生の街らしく若い人も沢山いて、普段三田に籠っている私にはちょっとした旅行気分です。
英保歯科のお客様の中には京都の大学で青春時代を過ごされた方も多いのではと思います。
岡山も良い所でしたが、大学時代にここにいたら、また違う人生だっただろうなと思いながら帰って来ました。
一般的に言って、歯科医師は普通の医師よりも2ランクほど下に見られているようです。
私も歯科医師になってから、「歯医者という差別的先入観で見られているなぁ・・・。」と感じる場面に多々遭遇してきました。
でも、医学部ではなく歯学部に進学して本当に良かったと思っています。なぜなら、いかに歯が大切であるかを知る事ができたために、自分だけでなく、家族の人生を守る事ができるからです。
お医者様であっても糖尿病や心臓疾患などにかかっている方がたくさんおられます。 もし私が医学部にいって医師になっていたら、私も今頃糖尿病で、子供達は、受験勉強はできるけど虫歯だらけなんて事になっている可能性があるのではなんて思います。
でも、歯科医師の家系に生まれた私にとって、歯科医師が社会からバカにされるのは快い事ではありません。
歯科医師が尊敬されるためには、目の前にある虫歯をほじくって埋めるだけしか能が無い「歯の修理屋、歯の大工」であってはダメで、「歯のトラブルが起こる原因を除去する事を考えたり、物事を時間軸でとらえたり、視点を広げて体の全体像で物事を把握する」能力が必要です。
私の治療の部屋は18℃とかなり低めに温度設定をしているので評判が悪いのですが、皆さんが想像できないほど頭を使い集中しているために、「ぬくぬく」の部屋なんかで仕事はできないのです。歯科医師は器用なだけではだめで、集中して頭が使える頭の良さも必要なのです。
今、歯学部人気が低下して偏差値の低い人が歯学部に行くようにっていますが、将来の日本の歯科医療の質を高く保つためにも、再び歯学部人気が出てくれる事を願っています。
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兵庫県三田市の歯科医院 予防歯科を主軸に顕微鏡やルーペによる精密治療・MI接着修復・MIインプラント治療を提供 ラバーダムやZOOなどの防湿装置使用率100% i Mix(改良型3Mix法)を開発