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私も皆さんと同じです


先週の土曜日も超多忙でした。お昼ご飯も食べずに1日働き続けてヘトヘトになって家に帰り着きました。家族と外食に出かけたのですが、「1日頑張った自分へのご褒美に」と、これをやっちゃいました。
フードコートでこれを持って歩いている時には英保歯科のお客様に目撃されないかドキドキもんです。だって、食育の話をしている歯医者が、マクドとアイスじゃ、カッコ悪過ぎでしょ?

何度も書いておりますが、小学校に上がるまでは砂糖の味を覚えさせない方がその子の将来の幸せに繋がります

私も多くの読者の皆さん同様に、小さな頃から砂糖甘いお菓子などを大量に与えられた人間です。脳味噌に砂糖の味が刷り込まれてしまって中毒になっており、絶対に抜ける事ができません。
特に強いストレスがかかった日などには暴飲暴食をしてしまいます。そういった時にどうしても手が出てしまうのが「砂糖」なんです。歯医者ですので、砂糖に関しては普段は相当頑張ってセルフコントロールしているのですが、この土曜日のようにストレスと低血糖のダブルパンチの日には我慢ができなくなります。

その点、我が家の子供達は上手く育ってくれたので、私と違って「砂糖」に執着する事はありません。この調子だと、きっと一生健康で過ごしてくれると信じております。

我が子が羨ましいなあ。でもまあ、たまにはいいか。

季節のパワハラ


今日は節分ですね。巻き寿司の丸かじりが季節の風物詩(?)になっています。個人的には企業の商売に付き合うのが嫌なので、ハロウィンもバレンタインも、この恵方巻も興味が無いのですが、恐らく多くの家庭ではこの「季節のプチイベント」を楽しまれる事でしょう。

ところで、総入れ歯の人がこのイベントに笑顔で参加できるかどうか考えた事がありますか?
例えば、たまたま節分の日にミドルエイジ方々の集まりがあって、だれかが「今日のお弁当は巻きずしの丸かじりを用意しておきましたよ。皆で“ガブリ”を楽しみましょう!」と言ったとします。
何割かの方は健康な歯を見せて大笑いしながら「よっしゃ!やろうやろう!」と言うと思いますが、何割かの方は、表情を曇らせてうつむき加減になると思います。

困った顔になる人は、

①総入れ歯が入っていて、ガブッとやったら入れ歯が飛び出してバレてしまう。というか、そもそも総入れ歯では巻きずしをガブッとできない
②前歯に部分入れ歯が入っていて、ガブッとやったら入れ歯が前にズレてバレてしまう
③前歯が差し歯かブリッジになっていて、「今度壊れたら、もう修理ができないので抜いて入れ歯にしましょう」と歯科医師に宣告されていて、怖くて前歯が使えない
④歯周病が進行して上下の前歯がグラグラになっており、がぶっとやった拍子に公衆の面前で前歯が抜けてしまう恐れがある

ような人達です。

これらの人達は、予防歯科という概念に触れる機会が無いまま年月を過ごして、気の毒にこのような状況になってしまった人達です。もう(インプラントにする以外は)二度と恵方巻を丸かじりできるようになる術(すべ)はありません。

あなたやあなたの家族が、一生、絶対にこの「弱者」にならないと自信を持って言えますか?
そんな事、考えた事も無いのでは?

このブログの読者なら大丈夫。正しい予防歯科を実践さえすれば、一生恵方巻を丸かじりできますよ。

一つお願いがあります。相手の弱点を配慮せずに、無理難題を押し付けるのは、「パワハラ」ですよね。あなたが健康な歯を持っていて「丸かじり」できても、顔を曇らせている人の前でドヤ顔するのではなく、黙ってそっと包丁を持って来てあげる優しさを忘れないで下さい。歯を失ったつらさは想像以上のものなのです。
「相手の気持ちがわかる事。それが教養(養老孟司)。」なのですよ。

そろそろ変わりませんか?


有名な「ホリエモンの近大でのスピーチ」はご覧になった事がありますか?

日本の価値観はバブル直後の頃からほとんど変化が無いのが実情だと思います。変わったのは「転職に抵抗が無くなった」ことくらいで、日産やシャープのように抜本的な改革を明日へ明日へと先延ばしにして、それでも、いまだに日本が「一番スバラシイ」と思い込みたいのですが、はっきり言って無理があります。

歯に対しても、(英保歯科のファミリーのお客様は非常に特殊であって)一般的な日本人の多くは、相変わらず昭和の終わり頃の考え方を引きずっています。心のどこかで、「歯が悪くなっても、保険証持って歯医者に行ったら、まあ、何とかなるか。」と思っているんですね。

東南アジア諸国は物凄い勢いで追い上げて来ています。歯の衛生状態や美しさなども、皆さんが思っている以上に良好で、日本はいよいよ「逆転」されつつある感があります。

海外旅行に行った時に現地の人の歯が日本人と同じように銀歯だらけかどうか、気をつけて見てみれば、日本人の歯がいかに「特別スバラシイ」かがわかると思いますよ。

生産性、勤勉さ、問題解決能力、将来への客観的な見通し、そして歯に対する考え方など、東南アジアの人達に負けないように変わらないと、日本が世界で最低の国になってしまうのではないかと心配になります。

私は、あらゆる事に関して、本気で変わるつもりです。

そして日本人の歯への意識を何とか変えたいと願って、毎日ブログを書いています。

 

風邪?ひかないなあ。

インフルエンザが猛威を振るっていますね。

英保歯科のお隣の岡本小児科の岡本先生が「インフルエンザはJRに乗って大阪から三田にやってくる。」と言われた事があって、非常に印象深いので忘れる事ができません。

電車の中のつり革やポールに触れた手はインフルエンザウイルスで汚染されている可能性が高いので、帰宅後は直ちに洗い流さないといけません。家の玄関のドアノブに触れる前に手を洗いたい位ですね。

もちろん、人混みへの外出時はマスクをしたり、度々うがいをしたりするのも大切です。帰宅時だけでなく食事後の歯磨きの時にガラガラうがいもついでにやりましょう。

私は滅多に風邪をひきません。3年に1回位かかる事がありますが、大体はかからないと自信を持っています。歯科医師になってから風邪をひきにくくなったと思います。

1日3回歯磨きをして、口腔内を常に清潔に保つ習慣がついている事と、風邪をひきにくい事とが無関係であるとは思えません。

もし、内科医がお読みになったら「また歯医者が寝言を言って。」と思われるかもしれません。確かにエビデンスがありませんので。

皆さんはどう思われますか?

追記;今日、この話を英保歯科のお客様にしたところ、「殿ビルの山本先生はインフルエンザの患者様に『歯をちゃんと磨いているか?歯をちゃんと磨かないとインフルになるぞ。』と言われていますよ。」と教えて下さいました。山本先生、流石ですね!

ペーロンの街から

今日はペーロンで有名な相生市からお客様がお見えになりました。前歯のブリッジを接着技法で修理できないかとの相談でした。

相生駅は岡山大学時代に実家の山崎から一番近い(といっても車で1時間かかりますが)駅だったのでちょくちょく利用していたので親近感があります。かつては造船で栄えた街ですね。

前歯だけでなく全体の事について1時間半ご相談に乗って差し上げました。せっかく遠方からお越しになるのだからとお時間を長めに押さえておいたのが役に立ちました。

ブログをご愛読下さっているとの事で、「三田だけでなく、日本のどこかの誰かの役に立っているのかも。」と思うと夜中にコツコツとブログを書いている事が報われた気がしました。

いつかはゼロに

残念な事に、今月はインプラントのオペが多いです。多いといっても3回だけですが。お三人共6番に1本だけ埋入という小さな手術です。手術の時間は長くありませんのでお客様の苦痛は少ないと思います。

ただ、手術までの下準備(術前計画)にはかなりの時間を費やしています(術前検査、診断用ワックスアップ、ステントの作成、CTの撮影、等々。ラボに籠ったり、パソコンの前に座り込んだりして色々な事をやります)。

術前に計画された位置にインプラントが埋入できました。(これは近年新しく開発されたインプラントなので、より一層の機能美が感じられます。マニアックな話でスミマセン。)

約15年前の英保歯科はドクターが3人もいる「大手歯科医院」でした。若い代診の先生に虫歯治療の患者さんをお任せして、自分はインプラントの手術を月に8回程度行っていました。

しかも一人の患者さんに複数のインプラントを埋入するような大きな手術が多かったのです。

その頃に学会発表などを積極的に行い、インプラント学会の専門医を取得しました。全く噛めない患者さんが何でも嚙めるようになるので、「インプラントは最高の治療方法だ」と感じていました。

私は、皆さんがが思っておられるほどの「ストイックな完璧主義者」ではなく普通の人間なのですが、常に上を向いて「もっともっともっと良くありたい」と思い続ける傾向は強いと思います。インプラントの大きな仕事しながらも、インプラントよりもっと優れた治療方法、究極の治療方法がないかを考え続けていました。「もっと簡単で、もっと素晴らしい結果が出る治療方法がないものか?」と。
ありましたよ。その治療方法は「予防歯科治療」だったのです

現在の英保歯科でのインプラントの位置付けは「残りの歯、周囲の歯を守る」ための戦略になっています。インプラントを使えば前後の歯を削らずに済みますし、周囲の歯の負担を減らす事ができます。英保歯科では予防歯科のためにインプラントを使うのです。

開業してから20年以上も経っているのに、「年間1000本の手術実績!」などと自院のインプラントの本数を自慢している歯科医院はダメな歯科医院です。だって、歯を残す努力や、お客様の歯を予防する努力が足らないから、そんなにたくさんのインプラントを使うようになるんでしょ?

英保歯科では年々インプラントの手術数が減っています。いつかは「年間0本の手術実績!」と自慢できるようになりたいですね。

象印賞!(←知らないよね)

英保歯科の事を良く解って下さっているミドルエイジのお客様に、成人矯正治療や、複数の自由診療の治療をお勧めした時に「先生、それでお願いします。歯は大事ですから。」とのお返事を頂く事が良くあります。

もちろんそれで良いのですが、大事なのは「たった1回しかない人生」なのです。その人生をいかに意味があるもの、価値があるものにするかが大切なのだと思います。

私は、人生がどのような「質」になるかはその人が持っている①教養と②健康で決まるのではないかと思います。

①の教養について:
東京大学名誉教授・養老孟司先生は彼の著書「バカの壁」の中で「教養とは人の気持ちがわかる事」であると書いておられます。本当にその通りだと思います。人は高い教養を身につける=人の気持ちが良くわかるようになるために、勉強したり、様々な(つらい)経験を(我慢)したりするのだと思います。

②の健康について:
体と心に良い物を適量食べ、質の高い睡眠をとり、賢明な量と負荷の運動し、前向きな気持ちで質の高い会話を喋り、平穏な心で愛する人達と共に笑い過ごす
事が大切だと思いますが、皆さんはどう思われますか?そのために健康な歯が揃っている必要があるのです。
食べるだけでなく、運動したり、笑ったり、喋ったり、歌ったりするにも歯が必要なんですよ。

善く(よく)生きるために歯は必須ですから」と答えて下さったら100点差し上げますよ。

即、購入しました!

この本、先ほどAmazonで購入しましたので、来週には英保歯科の本棚に置いておきますね。

英保歯科のお客様の中には岡山大学学部出身の方が2人おられます。岡山大学学部出身の私には非常に親近感が湧きます。
このお二人に共通する点は「非常に謙虚」であるという事です。医師を始めとする医療関係者(看護師 薬剤師なども含めて)の中には、あからさまに歯科を見下してくる人も少なくなく、「医科と歯科の関係について、色々な話をしたくても話が始まらない」ような人がおられるのですが、概して、偏差値の高い国立大学医学部出身の先生ほど謙虚であるというのは面白い事実だと思って彼らを観察しています。(知人のクリスチャンの京大医学部出身の先生も驚くほど謙虚で、とても尊敬しています。)
岡大仲間の整形外科の先生が一言「医者を長年をやっていると歯が全てじゃという事がわかってくる。」とおっしゃいました。この先生も年に3回は英保歯科で予防歯科治療をお受けになって、常に良い状態を維持されています。

以下にアマゾンへのリンクと、出版社からのコメントのコピーを貼っておきますね。このコメントには「歯の予防をすれば1,000万円以上得します!」とありますが、①お金だけでなく、通院と治療に要する②時間と、歯を削られる③苦痛とストレスからの解放も得られる事を強調したいですね。

Amazonでの購入はこちら→認知症専門医が教える! 脳の老化を止めたければ 歯を守りなさい!

出版社より:

認知症クリニックに通う患者の25%は総入れ歯!
口の中に残っている歯の数と認知症発症率には、相関関係があります。
東北大大学院の研究グループが、70歳以上の高齢者を対象に行った調査によると、「脳が健康な人」の歯は平均14・9本でしたが、「認知症疑いあり」と診断された人はたったの9・4 本でした。つまり、残っている歯が少ない人ほど、認知症になりやすいことが明らかになったのです。
昔から言われている「歯がない人はボケやすい」は、科学的に見ても正しかったのです。歯が残っているメリットは、歯で噛むことで脳に血液を送り込むことが出来、脳を活性化できることです。またアルツハイマー病の原因とされる、脳のゴミ「アミロイドβ蛋白」を血流で押し流すことが出来るのです。

歯周病は脳を老化させる大きな要因。ターニングポイントは35歳!
歳をとると、口の中の環境が変わって、歯周病菌が増えやすくなります。この歯周病は日本人の大人のほとんどが患っている、いわば国民病。その発症率は35歳前後からぐんぐん上がっていき、40代になるころには、なんと8割もの人が歯周病を発症します。実は、若い人の口の中にも歯周病菌はたくさんいるのです。
35歳前後から発症率が増えていくのは、このころから加齢により免疫力が低下するせいだとする説があります。若いころは歯茎に軽い炎症が起こっても治っていたのに、免疫力が落ちたせいで修復のスピードが追いつかず、歯周病が進行するというわけです。歯周病は風邪などと違って自然治癒しません。放っておくと「もう歯を抜くしかありませんね」と宣告されます。つまり、大切な歯を失うことになります。
さらに、歯周病菌が出す毒素により、血液中に炎症物質「サイトカイン」が流れ込みます。「サイトカイン」が脳に流れ込むと、認知症を発症するリスクが高まります。35歳からは、歯のケアをこれまでと変えなければいけません。具体的な手入れ方法を本書でお伝えします。

歯のケアを変えれば、生涯医療費が1千万円以上安くなる!
日本歯科医師協会が、全国の40歳以上、約1万9000人を対象に行った調査では、残っている歯の数が20本以上ある人は、0~4本の人よりも、年間の医療費が平均で17万5900円も低いという結果が出ました。この金額を1日あたりに換算すると、17万5600円÷365日=約482円。つまり、歯を20本以上キープする歯のケアを続けるだけで、毎日約500円もの医療費を得することになるのです。
なぜこうなるのかというと、これは歯を失う最大の原因は歯周病であり、その歯周病が認知症だけでなく、糖尿病、脳梗塞、肺炎などの全身疾患を引き起こすからです。
もしあなたが100歳まで生きるとして、そのとき歯が0~4本しか残っていないとしましょう。先ほどのデータをもとに、歯周病患者が増えはじめる40歳以上から100歳までの60年間分の医科医療費の差額を計算すると、年間平均医療費17万5900円×60年=1千55万4000円となります。つまり、残りの歯が20本以上ある人に比べて、1千万円以上も多く生涯医療費を支払わなければいけないことになるのです。もしこの1千万円を支払わずに済めば、老後のお金の不安はずいぶん減るのではないでしょうか。

茶色くなっていたら虫歯?

6歳の男の子のお母様「奥歯(乳歯)が茶色くなってしまったので、ひどくショックです。真ん中の子で油断したせいか、朝食後の歯ブラシをちゃんとしてあげていないのが原因だと思います。朝日幼稚園に通っています。」と涙ぐんでおられました。素晴らしいお母様ですね。この子は幸せです。
私「朝日幼稚園なら在園時の食生活はキッチリされているはずです。この歯は咬み合わせの面の溝が茶色くはなっていますが、予防歯科治療をきっちりお受けになっておられますし、今お伺いしたご家庭での食生活習慣では、虫歯になる事は非常に考えにくいので、経過観察をすれば心配ないと思いますよ。」と説明しました。
安心してもらえたようです。大丈夫ですよ。

我が家の話をしましょう。

私の長男の左下の乳歯の1本が生まれつき変で、まるで虫歯になっているように歯の一部が欠けた感じで生えて来ました。
そこに食べ物の色素が沈着するので、だんだん茶色くなってきて、パッと見た目が「虫歯?」という風になってきました。

彼はその後、神戸友の会幼児生活団という、幼稚園に相当する教育機関に通うようになりました。そこでは年に1回歯科健診がありました。予防歯科に熱心な女性の歯科医師がキッチリと健診して下さいました。
毎年毎年、その歯について「乳歯の虫歯が1本あります。早めに治療してもらって下さい。」との指摘を受けていました。歯が欠けて茶色くなっているのですから、「虫歯」という診断になるのでしょう。

子供の虫歯の原因は食生活習慣、食育にあります。歯磨きがメインではないんです。
妻とは「我が家では5歳まで砂糖甘い物を極限まで控えているので、欠けている歯であっても、絶対に虫歯になったりしないはず。このままフッ素などを応用して様子を見よう。」と、相談して決めました。

そして、この乳歯が無事抜けてしまうまで、何事も無く使う事ができました。削っていた方が問題が起こっていた可能性は多々あります。

英保歯科では「茶色いから。黒いから虫歯」ではなく、食生活習慣や、過去の経歴などを加味した時間軸で物事を考えるようにしています。