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「不詳宮嶋」氏と私

私の父親が30歳代の頃、カメラが好きで白黒フイルムで写真を撮っては自宅の暗室で現像・焼き付けをして楽しんでいました。

幼少の頃にそれを見ていた影響で私も写真に興味があり、白陵中高の時には写真部に入っていました。写真部の1年上の先輩に宮嶋さんという人がいて、暗室で一緒に現像している時に「英保君、俺は日大芸術学部に行って写真で有名になるわ。もし俺が写真で有名にならんかったら笑って(バカにして)くれ。」と真顔で言っていたのをハッキリと覚えています。

世間知らずの私はそれを聞いて「進学校の白陵に来ているのに、第一志望が私立の日大?しかも芸術学部?なんで国公立を第一志望にしないのかな?」と不思議に思いました。写真家の世界では「日大芸術」は東大に匹敵する事は後から知りました。だから日大芸術が第一志望だったんですね。

この、暗室で一緒に現像していた写真部の先輩、宮嶋さんこそ、後にオウム真理教の麻原彰晃のスクープ写真をフライデーに掲載した功績で一躍有名になった「不肖宮嶋」こと宮嶋茂樹氏なのです。

軍隊式教育を売りにしていた白陵出身の宮嶋氏は自衛隊の写真を撮るのも好きで、自衛隊員であればカメラマン宮嶋茂樹の名前を知らない人はいないと思います。

人の縁って本当に不思議ですね。

珈琲館、ホッとしています。

新三田駅にもスタバができたりして、セルフサービスタイプのカフェが普通の感覚になっています。

所用で大阪に来ているのですが、全席禁煙なので、この珈琲館という所に入ってレジで注文しようとした所、席に注文を取りに行きますとの事でした。

女性がスマイルでオーダを取りに来てくれて、店内も静かでタバコのニオイも無く、炭焼コーヒーも美味しく、居心地の良い店でした。

ハイスピードな都会のど真ん中に居て、意外なほっこり感に包まれています。このような些細な事にでも幸せを感じるものですね。

謙虚に・誠実に迎えたい

異常な出生率低下がもたらす負の連鎖で、日の沈む国になりつつある日本。
様々な問題を全て先延ばしにして、国際競争力も経済力も周辺アジア諸国にドンドン抜かされているオメデタイ島国なのですが、それでもそんな日本に来て3Kの仕事で働いてやろうと思ってくれているフィリピン人の女性などがいるようです。有難い事です。

日本人が戦前に中国人や韓国人にどのような態度で接してきたか?・・・「日本人そんなに偉いかよ?」
昭和の時代、日本人男性がフィリピンに旅行で何を買い、日本に住むフィリピン人女性にどのような事をしてきたか?・・・「人道的にどうなん?」

日本の介護の現場では「逃げ道を必ず確認・確保しておく事」が常識であるほどセクハラが横行しているそうです。介護を受けている老人が介護士の女性の体を触ったり、時には患者の家族が性的犯罪を試みるそうです。

実際、現場で働いてくれている若い女の子に「どうなん?」と聞くと「全然ボケても無いのにボケたふりしてメチャクチャ触ってきますよ。『おじいちゃん、孫と間違えてるで!』って言うんです。」と教えてくれました。

日本人の女性介護士に対してもそうですが、家族と離れてフィリピン等から来てるであろう介護士に対してどのような接し方ができるかで「戦後の日本人」の程度が決まるようと思います。

もし日本人がいまだに、「白人にはヘコヘコ、ダンマリのくせに、東南アジア人には勘違いして偉そうに」しているのなら、もう終わりにしないと。

肌の白だろうが黄色だろうが黒だろうが、日本人だろうが外国籍の人だろうが、尊敬できる人には敬意を持って誠実に接して「国際化した日本」を見せたいものですね。

 

細川正義教授のお導きで遠藤周作に再会

関西学院大名誉教授・細川正義 先生は遠藤周作研究の大家です。先日細川正義先生のご講演を拝聴する機会に恵まれ、「深い河」の宗教的見地からの読み方の指導を受ける事ができました。

関学の学生さんはこんなに面白い講義を聴く事ができるんですね。羨ましい限りです。

遠藤作品については、高校の時に「沈黙」を読んで、あまりにも難解で、内容も子供には怖いと感じる所が多く「自分には難し過ぎる」と思ってそれ以降ずっと敬遠していました。

小学生の時、私は小太りで、運動音痴で、友達もほとんどいない、今でいうオタクだったのです。遊び仲間がいないので、毎日毎日、図書館に入りびたりで本ばかり読んでいました。江戸川乱歩が大好きで、大量の本を読んだ記憶があります。
中学校に入って勉強が忙しくなり、本を読む時間が無くなって読書の習慣が無くなってしまいましたが、今回 Kindle で「深い河」を購入して読み始めたら、気が付けば夜中の2時という感じで本の世界に入り込んでしまいました。まるで小学生の頃の自分を思い出した感じでした。やっぱり読書は良いですね。

遠藤周作が自分の棺桶に2冊だけ本を入れて欲しいと言ったそうです。それが「沈黙」と「深い河」です。

私は、高校生の時に比べ今はキリスト教についての知識が格段に付いていますので、「沈黙」も今読んだらまた違った感想を持てると思っています。

細川正義教授の講演会会場に六甲中高出身の医師の友人がいたのですが、遠藤周作やキリスト教について、私とは比べ物にならない程の教養の高さと理解の深さで自分が恥ずかしくなりました。宗教の授業で遠藤作品を読んでいたそうです。凄いね!

我が母校、白陵中高も偏差値では負けていないと思いますが宗教教育はありません。六甲の歴史と宗教に裏打ちされた深淵さがもたらす「目に見えないもの」を大切にする教育には一日の長があると感服しました。

Afternoon Tea with Scones


今日はホームメイドのスコーンをお客様から頂戴しました。英国の一流ホテルで講習を受けられた本格派の女性の手作りなので、家にはトワイニングではなくリプトンしかありませんでしたが、それでもストレートのブラキティを入れて即興の Afternoon Tea を楽しみました。

私の好みに合わせて甘さ控えめ、バナナという自然のフレーバーを生かした絶品を、英国の雰囲気に浸りながら頂戴しました。

本当に有難う御座いました!

私、英国には行った事がないのですが、今後は米国に行く回数を減らしつつ、欧州の文化に触れる機会を得たいと思っています。短い人生、多様な文化に触れて思いっきり楽しみたいですからね。

 

インプラント学会・支部大会

今日、皇室のパレードが行われていた時、私は大阪国際会議場で講演を拝聴していました。日本口腔インプラント学会の近畿北陸支部大会が開催されましたので参加していたのです。

健康長寿社会の実現に歯科の分野やインプラント治療が「具体的に」どのように関わって社会貢献すべきかについて考察するためです。

キーワードは認知症や高齢者の健康など。日本が避けて通れない事柄に真正面から向き合います。

こちらの松本先生は歯科医師でもあり医師でもある(両方の大学を卒業して両方の免許を持っている)という凄い方です。しかも上品で謙虚で温厚。見習いたいと思いました。




 

フロスもYou Tubeで習得しよう

皆さんご存知のように、You Tube は社会に革命をもたらしています。

フロスのチュートリアル動画も沢山上がっています。重要度を理解して、本気で興味を持ちさえすれば「検索」ですぐに学べる、良い時代ですね。

私も You tube の可能性に注目しています。それと同時にブログという古典的な発信ツールにも拘り続けたいと思っています。なぜって?ブログはメルマガではないし、SNS でもないのです。それがヒントかな。「断捨離」というキーワードを頭に置いて、「英保先生(英保歯科)がなぜブログで発信しているのか」をちょっと考えてみて下さいね。


24hジャンクフード×デジタル刺激=∞

私達が子供の頃(昭和40年代)は今よりはるかに体に悪い物を食べさせられていました。その当時、砂糖がまだ高価だったために代用甘味料であるチクロやサッカリンが駄菓子屋で売られているお菓子に普通に使われていました。「チクロ入り」とわざわざ明記したオレンジ色の三角ジュースが売られていた事を覚えています。それらが発癌物質である事がわかった途端にお店から消えたのですが、多くの子供達がそれを飲んでいたのです。
実際に、私の兄の友人で、三角ジュースを箱買いして押し入れに置いてあるという、当時の子供達からは憧れの家庭があったのですが、その家の子は小学生の時に肝臓の病気で死亡しました。企業が子供向けに販売しているチクロ入り三角ジュースが体に悪いとは「誰も考えない」のが普通でしょうから、親を責める事はできません。

現代の日本の子供達が食べているお菓子はずっと安全な食品です。でも、観察していると、体と心の成長に於いては、ひょっとしたら私達の時代より「気の毒な」結果となっているのかも知れません。

もしそうなら、なぜでしょうか?

昔の駄菓子屋は夕方5時には閉まっていて、広場や公園で遊んでいる子供達も5時のサイレンが鳴ったら家に帰るように周囲の大人から注意されていました。カラーテレビはありましたが、スマホもゲームもCG映画も無い時代です。

これだけは買わないで。ヤクルトも禁止。ジュースを冷蔵庫に買い置しない事。砂糖に被爆する頻度(回数)が激増します。歯を溶かす程の頻度の砂糖摂取は体と脳と心をも破壊します。

今はコンビニがあるので、24時間いつでもどこでもお菓子が手に入ります。それに加えてデジタル刺激の量が半端ではありません。

砂糖もデジタル刺激も体と心と脳に悪影響を与えます。それが24時間猛スピードで大量に押し寄せて来るのですから、相当気を付けて守ってあげないと子供が変になっても不思議ではないですね。

ここでも「断捨離」の考え方の応用が利くと思いますよ。

 

You は何か困ってる?

インバウンドのお陰で大阪駅は外国人だらけ。学生の時に岡山がこうだったら、異文化交流の機会にとドンドン話しかけていたと思うのですが。

昨日、今日と連続で大阪に来ています。切符を片手に電光掲示板を見たり、柱の停車駅一覧を見たりして困っている様子の外国人旅行者がいたので、自然な感じで近寄って「何かお手伝いが必要ですか?」と話しかけてみました。

昨日は「大阪に行くのにこのホームで良いか」で簡単でしたが、今日は「グリーンパスを持っているんだけど京都にどうやって行ったらいいかな?」で返事に困りました。

ちょっとした会話ですが、見知らぬ外国人に警戒心を持たせず、かつ、喜んで貰えるような会話のスキルを身につけるには、思い出したくも無い失敗を嫌というほど積み重ねるしかないと、最近悟りました。近頃は海外の学会に行っても「何とかなる」ようになってきましたよ。

現地の人とのちょっとした会話が思い出に残るのは万国共通です。まずはスマイルで話し掛けるようにする事からスタートです。皆さんも如何ですか?