学校健診で虫歯と言われ、来院してくれた子供さんです。とても良い子で、お家の方も感じの良い方です。ただ、気がつくチャンスが無かっただけなのです。歯の大切さと予防歯科の重要性に。
歯科医や学校がもっと予防歯科の普及に頑張らないといけないなと深く反省させられる瞬間です。ごめんなさい。ごめんなさい。
一般的には「何本か虫歯があるので、歯医者に行ってなおしてもらおう」といった感覚なのでしょう。悲しいかな日本ではそれがフツーです。
問題はこの子の家庭に予防歯科の概念と知識が欠如している事なのです。何回も言っているように歯医者に行っても歯は元通りにはなりませんし、修繕が追いつかない程の速度で虫歯ができています。
この子は、これから一生の間に少なくとも100回は歯ぐきに注射をされて、少なくとも300回は通院し、歯を削られたり、神経を抜かれたり、銀歯を入れられたり、そしていつかは歯を抜かれたりするようになります。歯科医師の私にはこの悲しい将来が見えてしまいます。
一日も早く、一人でも多くの方が予防歯科の重要性に気がついて欲しいと思います。そのために私達歯科医療従事者も頑張ります!