ただ幸福になりたいと望むだけなら簡単だ。しかし他人よりも幸せになりたいというのならば、それは困難だ。我々は、他人はみんな実際以上に幸福だと思っているからだ。
If we only wanted to be happy, it would be easy; but we want to be happier than other people, and that is almost always difficult, since we think them happier than they are.
モンテスキュー(フランスの哲学者 / 1689~1755)
「健康・哲学・生活」カテゴリーアーカイブ
こんな続きがあったって、知ってた?
Boys, be ambitious! は札幌のクラーク博士の有名な言葉。それに以下のような続きがあったとはつゆ知らず。
Boys, be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.
青年よ、大志を抱け!それは金銭に対してでも、自己の利益に対してでもなく、また世の人間が名声と呼ぶあのむなしいものに対してでもない。人間が人間として備えていなければならぬ、あらゆることをなし遂げるため、青年よ大志を抱け!
ウィリアム・スミス・クラーク(米国の教育家、札幌農学校の初代教頭 / 1826~1886)
昨日の朝日。荘厳な光のビームに心洗われました。
大志は利己的な欲に対して抱くものでは無いのですよ。と、自分自身にも言い聞かせる。
「自分は不幸だ」と思っている人へ
人間は
自分が幸福であるということを知らないから
不幸なのである
ドストエフスキー
今朝の朝日。何と美しいことか。日本が平和で、現在の自分に大きな心身の不調が無いので、このご来光が拝めるのですね。
昨日の夜明け。これもまたダイナミックで美しい。しばし足を止めて見とれてしまいました。
朝起きて呑気に散歩できる状況にいる人間は幸せか不幸か?
誰の目から見ても幸せですよね。要は「捉え方」なんだろうな。
Nordic Walking 継続中(まだ、たった2週間だけど)
「ホルモンのリリースをデフォルトに戻すのが健康維持の秘訣」という仮説を立てて、それを証明する目的で、朝夕それぞれ4キロ(各1時間)の散歩をスタートして2週間が経ちました。
今朝5時のウッデイタウンからの風景。早起きは三文の得とはこの事か。幻想的な朝日の風景にしばし見とれる。
180度振り返れば沈みゆく満月が。巨人の星を思い出した。若い人には「???」でしょ?
早朝の静寂の中、結構な数の人とすれ違います。流石ウッディタウンです。自然を愛する人が多いね。
私の体調の方ですが、誰がどう考えても、悪くなるはずがありません。夜中に目が覚める事が激減し、便通は快調で、なぜか一日のうちに行くトイレの回数まで減りました。
まだたった2週間しか継続できていませんが、とにかく気分と体調が良いので今しばらくは頑張って、実験を続けてみたいと思います。
また先で続きが報告できるように継続したいと思っております。頑張ります。
生体ホルモンのリリース量とリリースのタイミングをデフォルトに戻すには?
人間の体調や思考はホルモンによって調節されています。例えばインシュリンのリリースに異常があれば糖尿病になります。闘病のために副腎皮質ホルモンを服用されている方は、どうしてもぽっちゃり体型になってしまいます。
言い換えれば、このホルモンのリリースのチューニングをしてやれば体調は自然と良くなるという事です。
ホルモンの命令の下流にあるもの、例えば「強い意志」によって色々な事を頑張ってみても、それはホルモンの命令に抗おうとしているのですから、相当に無理があります。例えば、眠いのに無理やり起きておこうとしている状況です。「強い意志」による食事制限によるダイエットのほとんどがリバウンドしてしまうという事実も同様でしょう。
夜明け時のウッディタウン。この静寂に包まれた雰囲気が好き。空気が最高に旨い。
このホルモンのリリースのチューニングを頭の片隅に置きつつ・・・。
最近は朝食前と夕食後にそれぞれ4キロのノルディック・ウォーキングをしています。なるべく継続したいものです。
ノルディック・ウォーキングは一見、杖のようなの補助器具を使った軽い歩行運動に見えますが、ポールの使い方によっては上半身もしっかり鍛錬できる全身運動に化けます。
できればウインドサーフィンを再開したいと思っているので、まずは体力を付けないとね。
ウッディタウンでは早朝でも驚くほど沢山の方が歩いたり走ったりされています。時には見知らぬ私にも「おはようございます!」と元気に挨拶をして頂けたりして、周囲の自然環境からも住民の皆さんからもパワーを戴く事ができます。有難い事です。
朝日に当たると体内時計の時刻合わせができるそうです。サーカディアンリズムを安定させることはホルモンのリリースに大切だ。
朝日の中をテクテクと無心になって歩く。この気分の良さときたら・・・。
生体ホルモンのリリースを理想的な状態に持ってゆく方法の一つは「軽く汗ばむ程度のノルディック・ウォーキング」なのかも知れません。
ヨガもとても良いとおもいますが、現在の私にはヨガはまだハードルが高い。
しばらくこの習慣(軽く汗ばむ程度のノルディック・ウォーキング)を継続してみて、体調がどう変わるか、検証してみたいと思っています。
良い結果が出たら又このブログで報告しますね。
X (Twitter)なるものに投稿してみた
歯を大切にして頂きたいという想いから、私のブログに色々な事を書いているのですが、英保歯科のHPを見てくれる方だけに対する発信なので、なかなか世の中の考え方が変わってくれません。予防歯科が一番楽で得なのに。歯を守れば人生も守れるのに。
そこで、Facebook 世代なのですが頑張って、Xというヤツのアカウントを作って投稿してみました。Xでは英保裕和ではなくてDr.Wish YTLL という名前にしています。良かったらチェックしてみて下さい。フォロアーが増えたら更新を頑張れるかも知れませんので。
こんなエグイ写真をアップロードしても、誰も相手にしてくれませんよね。
これが現実ですからね。
Medical Tribune の記事から引用します。厚生労働省は7月26日、2023年簡易生命表を発表した。それによると、前年に比べ男性の平均寿命は0.04年延長し81.09年に、女性は0.05年延長し87.14年になった。国際比較で日本の平均寿命を見ると、男性は世界第5位、女性は第1位だった。「平均寿命1位、男性は滋賀、女性は長野」
介護施設で働いておられる英保歯科のお客様が「職場で要介護の人を見ていると『高齢になっても、歯と足腰と前向きな気持ちさえあれば、後は何とかなる。逆に、その一つでも欠けたら、いくら頑張っても、何ともならん。』という事を実感しています。」と教えて下さいました。
日本人の平均寿命が延びて、歯も長く使わざるを得なくなっています。皆さんも歯を「いたわって大切に」使って下さい。
「暗黙のアドバイス」をキャッチできる感性を磨こう
20歳の女性が三田市の歯科健診を受けに久々に英保歯科に来てくれました。
小学校の頃から英保歯科で予防歯科治療を継続して受けてくれていた方で、中学校の頃は運動部を頑張っていた素直で頑張り屋さんの女性です。
問診のところに「タバコを一日数本吸う」と書いてあったのでビックリしました。何か相当の理由があるのだろうと思って、最初はそれに触れずにお口の状況を説明したり、アドバイスをしたりして反応を見てみました。
子供の頃と全く変わらず、素直で礼儀正しい態度だったので、勇気を持って聞いてみました。
「何でタバコを吸い始めたりしたの?止めるのはお酒より難しいらしいよ。今の時点でもしも苦しまずに止める事ができるなら、すぐにでも止めた方がいいよ。タバコを吸って良い事なんか何一つないよ。」
「友人に勧められて吸い始めたのですが、止めます!止めれるので。」
と、返事してくれたので、ホッと胸を撫でおろしました。勇気を持って話を振ってみて良かった。
回りの人から色々な影響を受ける年頃だと思います。特に日本人は和を保つ為に自分の思想と異なる行動でも付和雷同してやってしまう事が多い。自分も油断したらそうなりそうになります。
ここからは自分の話をします。
私は自分の足を引っ張ったり、ダメな方向に持って行こうとする人達とはキッパリと縁を切るようにしています。私は考え方に外人っぽいところがあるので、それが可能です。
足を引っ張る人は、ただ傍にいるだけなのに「そんなに一生懸命やらなくても・・・。」「人生楽しまなきゃ。」「たまにはいいじゃないか。」と頼んでもいないのに余計なアドバイスを繰り返し繰り返ししてくるので、縁を切るのが得策です。見たり聞いたりするだけで疲れるし。
逆に、自分を上に引き上げてくれるような人達は、ほとんど何も言って来ないけれども、彼・彼女らの生き方や行動を見せることで「暗黙のアドバイス」をくれます。その「暗黙のアドバイス」をキャッチできるか否かは、こちらの感性の鋭さや頭の良さ次第です。
色々と気をつけて、上を目指したいと思います。
62歳の誕生日に想う~What should I do on my next stage?
お陰様で、本日6月30日に無事62回目の誕生日を迎える事ができました。
ひとえに、英保裕和という歯科医師の哲学を広い心で受け止めて信じて着いて来て下さっている、地域住人の皆様、英保歯科のファンの皆様、英保歯科の衛生士の先生方、スタッフ、家族、その他の英保裕和を支えて下さっている関係各位のお陰だと心から感謝しております。
本当に有難う御座います。
今、誕生日の早朝に目が覚めて、色々な事を想いながらこのブログを書いています。
そして、「私の人生のNext Stage には何ができるか?Next Stage は何をするべきか?」と自問し、以下の3つの答えを得ました。
①英保歯科のお客様だけではなく、全ての日本人に予防歯科の重要性を伝える
33歳で英保歯科を開業して約30年が過ぎました。この30年の間、来院される一人一人のお客様に対して予防歯科の重要性を口頭で説明し続けてきました。その甲斐あって、英保歯科のロイヤルカスタマーである2000人の歯と人生を守る事ができています。でも、30年もかけているのに、たった2000人の日本人しか救えていないのです。
折しも、東京では都知事選挙がヒートアップしています。私はSNSで有名になった石丸伸二氏(※)の演説やインタビューばかりを You Tube 見ています。そして「頭が良いし、素晴らしい人格者だな。見習いたいな。」と感心しております。彼は常に「日本国全体を良い方向に持って行くにはどうしたら良いか?」いう非常に広い視野で物事を考えています。凄いね。
(※)広島県の安芸高田という田舎から京大に行き、経済アナリストとしてNYに駐在していたという華々しい経歴を持つ石丸伸二氏ですが、彼のお父さんは中卒で、家庭の年間収入が4~500万円の中でやりくりして、3人の子供をしっかり育てられたそうで、その子供の一人が伸二氏なのです。ご両親にはただただ頭が下がりますね。
その石丸伸二氏(40歳)の生きざまと、学費に困らないような比較的裕福な家庭でぬくぬくと育った自分(62歳)の生きざまを見比べると、自分のダメさ加減と、人間としてのスケールの小ささを痛感して本当に恥ずかしくなってきます。
でも、両者の歳の差はたった22歳です。40歳の彼に出来ている事なら、頑張れば私にも出来るかもしれません。英保歯科という閉鎖空間に留まらず、You Tube を使って更に広く(日本国中に)予防歯科の啓蒙活動をしたいと考えています。
②更に自分の価値観を信じて、更に自分らしく、もっと我がままに生きる
先日、起業家の N さんと敏腕ビジネスパーソンの Y さんと夕食を共にした時の事です。話の中で(サラリーマン経験もある) N さんが「英保さん、サラリーマンの給料は『我慢した代』なんです。給料の100%が『どれだけ我慢したか、我慢した事に対しての報酬』なんですよ。だから英保さんには絶対にサラリーマンは無理です。」と教えてくれました。笑。
確かに自分でもサラリーマンは無理だと思いますが、私はこう見えても自分らしさを相当に抑え込んで生きているつもりなのです。歯科医師として患者様の歯をちゃんと治療する責務がありますし、経営者としては小さな診療所を潰さずに運営していく責任がありますから。
しかしながら、世間の価値観や物事に対する見方は大きく変わってきています。日本は少なくとも表面的には「多様性」を受け入れようとしているように見えます。私のような「(自分では普通と思っているが)普通じゃない人間」にとっては本当に有難い時代になってきました。少し前の日本とは大違いです。
この機会に、もう一度「自分(=自分の行うべき歯科医療)とは何か?」を深く考えて、自分の価値観(=恐らく99.999%の普通の歯医者とは違う価値観)を絶対的に信じて、もっと自分らしく生きたい(=英保歯科の更なるミッションを遂行する)と思っています。
それは結果的には世の中や患者様の為になると確信しております。絶対に。
③講演活動や執筆活動を再開し、日本の歯科医療を変える
断捨離は「自分だけが楽になる為の手段」です。断捨離し自分が楽になっても社会は全く良くなりません。10年前に遂行した徹底的な断捨離のお陰で、ここ10年ほどすっかり楽をさせて頂き、しっかり充電させて頂きましたので、62歳になった今日を節目に、種々の社会的活動を再開する事にします。英保歯科で行っている予防や治療の詳細を歯科医療界に向けて余すところなく紹介し、1人でも多くの日本人の歯を救い、なるべくたくさんの日本人の人生を楽で幸せなものにするために頑張るつもりです。
できる限り頑張ってみますので、どうか暖かい目で見守ってやって下さい。今後共応援の程、宜しくお願いします。
我がウッデイタウンが「7歳の子が自発的に糸ようじをする地域」になった喜び
今日7歳の男の子が「学校健診で『虫歯かも?』と指摘されました。」と、私の診察を希望して受診してくれました。
気にしている箇所はエナメル質減形成という状態でしたが虫歯ではありません。彼は年に3回、予防歯科の為に英保歯科の歯科衛生士の先生のメインテナンスを受けてくれているので、そう簡単には虫歯になりません(というか、させません!)。
その彼の上の前歯は、私が自分の目を疑うほどに綺麗に歯ブラシができていてピカピカの状態でした。
お母さんに「○○君、歯磨き凄く頑張ってくれているね。ピカピカやん。7歳の男の子ならば上の前歯は溶けた食パンみたいな黄色い歯垢がべっとり付着しているのが普通やで。」と言うと「前回メインテナンスを受けた時に衛生士の先生が『上の前歯に歯垢が残りやすいから磨いてね。』と指導して下さったので、それ以来、特に気をつけて磨いているようです。それと、今日もこちらに来る前に(自発的に)自分で洗面所で糸ようじもしていました。」と教えてくれました。
「素晴らしい!」と私。彼は幼少期から英保歯科で年に3回のメインテンスを継続して受けてくれています。つまり、幼少期から当院で正しい予防歯科の知識とスキルを学び続けているのです。
7歳の子が自分の歯を自分でしっかりブラッシングして、時々は自発的に糸ようじをしてくれる。それが普通になってきているこの地域。
ウッデイタウンの地域歯科医療を担う一人として、令和7年、今から30年前から予防歯科に主軸を置いて頑張ってきた甲斐があるものだと感無量です。
諦める事にしました
英保歯科は個人商店で法人や株式会社ではありませんので、私はステークホルダーに還元するために利益(売り上げ)を上げる事を考える必要がありません。これはかなり自由な人生で、しがらみや束縛が無く、精神的に健全な状況だと思います。
こんなことを書くと「個人商店はいいよな。株主の事なんか考えずに、何でも自分の好きなようにできるんだから。」なんて声が聞こえてきそうですね。
個人商店は資金調達も含めて店主が100%経営責任を負います。ですから、店主は波乱万丈で非常にダイナミックな人生を送る事ができるのは事実でしょう。私はこの「激しい波乗りをやっているような人生」を選択して良かったなと思っていますが、万人に合うかどうかは人それぞれだと思います。無難で安定した人生を好まれる方も少なからずおられるとは思いますし。
英保歯科は全ての無駄を完全に排除していますので、何もかもがミニマルです。規模がミニマルなので、何も無理する必要が無いから無理しないので、当然売り上げもミニマルです。
ドカンと行っていないのは、社会的にはカッコよくは無いですが、食うには困っていないからそれで良いと思っています。
その一方で、今の世の中で出会うほとんどの人は
「どこに住んでいるか?(芦屋なら、凄い!)」
「どの大学を出ているか(東大や慶応なら、凄い!)」
「どのような仕事か?(一流企業なら、凄い!)」
「収入や家の大きさや車は?(年収1000万円超えで、大きな家に住んで、高級車に乗っていると、凄い!)」
「子供の学校は?(灘や甲陽なら、凄い!)」
といった事を基準にして、目の前にいる人が自分より凄いか凄くないか(=上か下か)を判断しているように感じます。
私もそのような「凄い」人と出会うと一瞬「凄い・・・。かな。」と思うのですが、続けて「でも、まあ、そうとも限らないか。重要なのは『どのような哲学で生きているか』だからな」と思うのです。
ペスカタリアンでありミニマリストである私の価値観は多くの普通の人の価値観とはかなり違っているように感じます。ここ10年位、上で述べたような(普通の)価値観を理解してみようと努力してみたのですが、どうしても自分には難しい。
それで、最近次のような結論に至りました。
「諦めよう。もし自分の価値観や哲学が正しければ、英保歯科は潰れないはずだし、絶対に潰れない自信がある。」