「院長日記」カテゴリーアーカイブ

戻れるものなら、戻りたいあの時代(とき)

時々、私のブログに「いいね!」を押して下さるHaLu さんというブロガーがおられます。多分、北海道在住の文系の女性だと思うのですが、そのブログのスピリチュアルな表現が「関西人(注:関西人はムダが嫌いで超合理的)の、しかも、理系の男」の私のブログと対照的でありながら、深い部分で共感できる事が多く、いつも興味深く拝読しています。

その Halu さんの最新のブログ手放して初めて気づく想いにフィルムカメラを一旦断捨離してしまったがその大切さに気が付いて、同じ製品の中古を再度購入したら前より状態が良い完動品が手に入ったという事が書いてありました。
心と宝物(これは絶対にモノでは無いな)の両方の点で「本当に良かったですね。御目出とう御座います!」とお伝えしたいです。

Halu さんが再度入手された CONTAX Aria
まあ、今度こそは一生もんだな。絶対に離さないであげて。
写真は鳥井工房ブログ より転載

その Halu さんの最新のブログ手放して初めて気づく想いにこのカメラとCarlZeiss Planar50mm/F1.4 で撮影された写真が載っていますので、是非是非ご覧になって下さい。

Zeiss のF1.4 の明るいレンズ、しかも50mm の固定焦点です。素晴らしい写真ですね。シャッター一押し一押しに魂がこもっているのが伝わって来て、胸がキュッとなって泣きそうになります。

「フィルムはリバーサルか?フジかコダックか?そもそも今でもそんなのが手に入るのか?現像してくれる写真屋さんが存在するのか?」なんて考えてしまいます。

スマホでテキトーにパシャパシャ撮っている自分がみっとも無い。

読者の皆さん、聞いてくれてます? 起きてますか? 何を言っているか解りますか? 解りませんよね・・・。

・・・。さて、今日の寒さも尋常ではありませんでした。

贅沢三昧、消費三昧で原子力発電にまで頼り、地球に異常な負荷をかけている現在の社会ですが、 Halu さんのように「やっぱりあの頃の方が良かった。あの頃にもう一度戻ってみたら、当時より今回の方が、その良さが更に良く解った!」なんて、出来たらいいんですけどね。

軽く、心の準備中

寒波の襲来で、今日は三田市にも暴風雪警報が発令されていました。確かに風が強くて家の中に居ても恐ろしいほどでした。

明日の三田の最低気温は氷点下6度の予想。恐ろしい。

日課にしている 6km の Walking に出かけようとしていると子供が「看板が飛んで来たら大怪我するから止めといた方が良いよ」と言ってくれたのですが、「毎日の軽い有酸素運動が体と心に及ぼす影響」について、現在自分の体を使っての人体実験中なので頑張って行って来ました。

寒い、寒い。ほとんど誰も出歩いたりしていないぞ。コロナと寒波の2重苦でトホホな状態だ。

帰宅後にホットコーヒーで暖をとっていると、買い物から帰って来た妻が「道路が凍結すると買い物に行けないから、今日は食品を多めに買って来ました。」と言うのを聞いて「マーケットに食品の在庫が豊富にあるだけまだ有難いな。食糧難が来てもおかしくない程に地球が異常な状態だ。」なんて思ってしまいました。

首都圏ではコロナの緊急事態宣言が出され、再び自粛が求められています。皆が一日も早く元の(贅沢三昧・消費三昧の)社会生活に戻りたいと思っているようですが、私見としては、地球上最も愚かな生物がやっている行動を根本的に悔い改めない限り、上手く行かないように思っています。

電気をこまめに消したり、室内でもしっかり着込んだりしてエネルギーの使用を極力抑えるようにしています。最近はほぼ毎日徒歩通勤ですので、S660(軽四)も月に2-3回しか使っていません。私は結構頑張っているつもりなのですが、皆さんはどうですか?

私の方が緊張しています

今日から新しい受付スタッフが本格的に参加してくれています。朝の挨拶の時に「まだ緊張しています。」と言うので「リラックスしてやって下さい。」とお願いしました。

むしろ私の方が「責任重大」だと思い、緊張して、気持ちを引き締めています。 

「鉄は熱いうちに打て」という言葉がありますが、新入社員の入社直後にしっかり教育し研修を受けさせて、一気に型にはめ込むべきだという考え方があります。愚かな考えですが、私も10年前はそのような指導の傾向があったのかも知れません。

もし本気でそうしたいのなら機械とAIだけの会社にすれば、社長さんの夢が叶いますね。社長の人間的成長も止まってしまいますが。 

スタッフは人間ですから、一人一人、個性があって多様性を持っています。社長は各個人の持つ「良さ」を如何に引き出すかに尽力すべきであって、箸の上げ下ろしまで口出しして型に嵌めようとするのは、完全に逆方向に全力疾走している事になります。

最近の私がどのようにしているかお教えしましょうか?
面接時に自分の哲学を伝える。
それを聞いて、理解が出来て、素直に(←これ大事!)共感して入社してくれたのだから、後は信じて黙って人間的な成長を見守る。これだけです。
医療機関で働くうちに多くの気付きを得て、いつの間にかお客様に心からの笑顔を見せてくれるようになったら大、大成功ですね。

ですから私は、つい余計な口出しをしないようにと「緊張して」いるのです。

弊社は大丈夫。御社は?

新年は例年通り1月4日の月曜日から診療を開始しようと思っていたのですが、コロナの影響か社会が動いていないようで、今年はニーズがありませんでした。そこで今年は今日の火曜日スタートで6時まで、翌日の水曜日は3時まで、その次の日はまた休みという非常にゆっくり、ゆったりとしたペースでの新年の始動となりました。

英保歯科は超零細企業の上に、院長が物欲を極限まで断捨離していますので、このようなゆっくりした新年の始まりでも焦る必要はありません。数人の従業員の給料さえ払う事ができれば良いので、心の乱れとは無縁です。
コロナ禍以前に、現在のような社会経済に順応可能なシステム(=ミニマリスト社長・ミニマリスト経営)に改革しておいて良かったと、つくづく実感しております。

播磨・宍粟・揖保川に新たな想いを抱く

宍粟市・山崎町は私の生まれ故郷ではある訳ですが、「こんな田舎に生まれてさえこなかったら、どんなに楽な人生だっただろう」という思いがあって、どうしても好きになれない場所でした。

ところが昨日、宍粟市が「日本酒発祥の地」であるという事を知って、宍粟とお酒の起源等について興味が湧いてきました。

それで、少し調べてみましたので解説してみますね。

まず、お酒には口嚼ノ酒(くちかみのさけ)とカビ(麹)の酒の2種類があるようです。

口嚼ノ酒は読んで字の如く、お米を口で良く噛んで、お米とツバを混ぜ、それを吐き出して適切な温度で発酵させてアルコールを作る方法です。
ツバの中には澱粉分解酵素であるアミラーゼやジアスターゼが豊富に含まれています。それを利用してお米を分解した後に空気中の野生酵母で発酵させる、非常に原始的でチャレンジングな醸造法なのです。
太古には少女の唾液が好んで使われたという記録があるようですが、歯科医師の視点から見ると、若年者は唾液量が多く(=分解酵素を効率良く使える)、歯周病菌に感染している可能性が低いので、安全で良質な酒ができる可能性が高まると思われ、理にかなっている部分があると感じました。

カビ(麹)の酒の起源は播磨風土記に登場するそうです。(宍粟はこの播磨地方に在るのですから、発祥の地という主張もある程度納得です。)こちらはカビの糖化作用を利用した醸造法で、現代の日本酒の作り方はこっちがベースですね。日本では伝統的に特定の酒蔵や麹屋さんが良質の麹(=良質な発酵菌の Strain )を維持してくれていますので、安全で美味しいお酒が供給されるのです。改めて、日本って凄い国だと感心させれれます。

麹の酒造りには良い米と良い水源が大切で、播磨五川(はりまごせん)を持つ播磨地方はその条件に合致していたようです。我が家はそこに先祖代々のルーツがあるのですから、父親が大阪の池田を引き払って宍粟に帰り開業した気持ちが少しだけ理解できました。

播磨五川(はりまごせん)という川の中でも宍粟を通る揖保川は揖保乃糸等でも有名です。この清流の源泉がある一宮町に実家が所有する山があるそうで、「いつかそこに探検に行って、水源の近くに秘密基地を作りたい」と、夢が膨らみます。
播磨国の地図。今は明石・加古川・姫路以外はパッとしない地方になり下がりましたが、歴史的には風水明媚な素晴らしい地域であった事がわかります。 (Map:by talk:弥)

コロナでモノ(物質)至上主義的な価値観が頓挫しています。地球環境も悪化しています。将来、海面上昇が起こると、今はすっかり寂れている山崎町や夢前町・福崎町などの中国縦貫道路沿いの地域の良さが再び見直されるかも知れません。もちろん三田市もね。

宍粟市-日本酒発祥の地!?

今日は故郷の山崎町に帰ってきました。中国道の山崎インターに近付いた時、「宍粟市」という看板が新しく設置されているのに気が付いたのですが、その看板の下に「日本酒発祥の地」と書いて書いてあるではありませんか!!

こんな事、聞いてないよ。(老松酒造のHPより)

その地で生まれた私でさえそんな事は初耳です。「何て大胆な事を言い出したんだろう。大風呂敷だったら恥ずかしいけど、ほんまにホンマかいな?」と、調べてみたところ、まんざら嘘でも無いようです。

実は、宍粟市の一宮町には司馬遼太郎の著書にも出てくる由緒正しい伊和神社があります。英保家の本家もこの一宮町にあるのですが、その一宮町にある庭田神社は、米から製造された酒(日本酒)に関するもっとも古い記述で、日本酒発祥の地といわれているそうなんです!(ジモティなのに知らなかった・・・。)

子供の頃、毎日山崎町にある老松酒造の横を歩いて山崎幼稚園に通園していたのですから、こんな事を知ったら急に老松酒造のお酒を飲んでみたくなりました。
ただ、この大晦日と元旦の2日間はワインを飲んでしまったので、当面はお酒を飲む事ができません。できれば1年間我慢して、今年の大晦日にはワインの代わりに老松の日本酒を飲んでみようかと密かに企んでおります。

「スエヒロ」とは、何とも良いネーミングだ。今年の大晦日に口にしたいな。(老松酒造のHPより)

故郷に帰ったお陰で、約1年後の楽しみが見つかりました。
よし、今年1年間、頑張って働くぞ!

実家の庭にて。私が子供だった時からある椿の木には、今年も変わらす美しい花が咲いていました。

年賀状、有難う御座いました

今年も数多くの年賀状を頂戴致しました。お客様からも頂戴して、恐縮しております。本当に有難う御座いました。

お客様からも頂戴しました。有難う御座いました。
今日も良いお天気で、清々しいお正月が続いています。

私はここ3年程年賀状を出すのを止めております。大学の教授や講師の先生方、歯科医師会の目上の先生方からも頂戴しているので申し訳ないとは思っているのですが、インターネットで常時連絡が取れる環境にありますし、個人的には人生で一番忙しい時期(仕事と子育て)にありますし、その他、個人情報保護等、諸々の考えから「年賀状を出すのはしばらく保留」とさせて頂いております。

その代わりと言っては何ですが、今年もこのブログを通じて頻繁に近況報告をさせて頂く所存です。どうか宜しくお願い申し上げます。

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

天気が良く、美しいご来光が拝めました。(右手に見えているのは、ゴルフ練習場のフェンスです)
元旦から、想像以上の数の方が散歩やジョギングに出られていました。さすがウッデイタウンだと感心しました。

皆様が歯の悩みと無縁であり、有意義で幸せに満ちた一年となるように、今年も予防歯科の普及に努めて参ります。

2020年を振り返って-受付スタッフに感謝

もうすぐ2020年が終わろうとしています。皆様、今年はどのような年でしたか?良い年になりましたか?

中国の武漢から発生したコロナウイルスが世界中に広がって、贅沢三昧、消費三昧に慣れてしまった社会構造をグジャグジャに引っ掻き回しましたね。人類に価値観のパラダイムシフトを強制的に起こさせるトリガーとして相当なインパクトがあるのですが、それでも変わりたくない人が 99.9% 以上ではないのでしょうか?

綺麗に雪化粧し、澄んだ空気が心地よい大晦日のウッディタウン

平成28年夏からドラスティックに変化を続けている英保歯科ですが、今年も随分と変化がありました。その中でも最大の変化は、受付スタッフが目覚ましく成長してくれて、1段も2段も飛び越える勢いで英保歯科を引っ張り上げてくれた事です。

成長というと、「歯科関係の難しい仕事をしっかり覚えて、バリバリとこなすようになってくれた」と思われるかも知れませんが、そうではありません。また、英保歯科を引っ張り上げてくれたと言うと「売り上げや来客数が増えた」と思われるかも知れませんが、それも違います。

今、英保歯科の受付の後ろにはこのバカラの「祈りを捧げる天使像」だけが置いてあります。
受付スタッフの仕事は「愛」。それに集約されるのです。

彼女達は、英保歯科(=特別な歯科医院)で医療従事者として経験を積んで人間的に成長していく中で、私の哲学や理念をちゃんと理解し、それを自らも実行し具現化しようと努力してくれているのです。
私のブログも毎日読んでくれているのですよ。

昨日急患で診させて頂いた男性は「英保歯科の受付は素晴らしいですね。ショートカットの方と眼鏡をかけた方は、私が受付で(次の予約のために)長々とスマホでスケジュールをチェックしていても、絶対に嫌な顔をせずに待ってくれます。本当に優しいですね。」と褒めて下さいました。

一昨日、英保歯科の受付のMさんは「遠方(京都)から来て下さるAさんが『Mさん、いつも親切にして下さって有難う御座います。』と、私の名前を覚えて下さって、お礼を言って下さいました。ジンと来て、嬉しくて涙が出そうになりました。」と教えてくれました。

2020年で最高に良かったと思える事は紛れもなく、「受付スタッフが英保歯科の顔として、私の医療哲学を見事に表現してくれている」という事です。

こんなブログでも年々読んで下さる方が増えて、有難い事だと感謝しております。

来年は「更なる高み」を目指します。そのためにもこのブログで「英保歯科とは何か」を解り易く表現し続けたいと思っています。今後共ご愛読の程、宜しくお願い申し上げます。

年末年始は近場で過ごします

今日から来明けの4日まで、年末年始の休みを頂戴します。

アメックス・センチュリオンカードのコンシェルジュに頼んだら、運よく大阪のリッツカールトンのスイートの予約ができました。そういう訳で、今年は家族揃って近場のホテルに5日間連泊して、のんびり過ごす予定です。早く Covid 19 が去ってくれたら、来年からは例年通りハワイのリッツで過ごしたいと思っています。


センチュリオンはおろか、プラチナカードさえ見た事もないぞ。
Y下さん、一回見せて。ハワイにリッツカールトンがあるかどうかも知らんし。(Image by FASHIONSNAP.COM)

なんて事を死ぬまでに言ってみたい、ことも別にありませんが、実際はずーっと家にいて(←近場過ぎ!)、溜りに溜まった事務作業(←溜める自分が悪いんですが)と、歯科専門雑誌への執筆(←依頼があったので)と、接着歯学会専門医更新の為のレポート作成(←頑張ってやらないと資格を失う)と、診療室や家の片付け(←最近忙しくて、断捨離が思ったように出来ていない)等をやりたいと、意気込みだけは持っています。
でも、子供の自転車に付き合わされて終わるんだろうな。

やっぱり三田で Stay Home でしょう。空気は旨いし、静かだし、トライアルは24時間開いているし。ああ、幸せ。

年が明けたら、山崎町で一人暮らししている母親を訪ねてあげたいと思っています。大阪に住んでいる兄と弟はコロナ禍の為に恐らく帰省できない模様です。まだまだコロナに振り回されますね。
個人的には、コロナという地球からの警告に耳を傾けて、贅沢三昧、消費三昧の社会生活を見直すべき時が来ているように思うのですが、皆さんはどうですか?

英保歯科では例年29日まで診療しているのですが、今年はコロナの影響か27日の日曜日あたりから長期の休診にされている歯科医院が多いようです。

この2日間はその影響をもろに受けました。

入り口に予約制と貼ってあるにも関わらず、突然見知らぬご夫婦が入って来られて「二人共歯が痛いから今から二人診てや。え、明日の3時からしか無理?そしたら他に行くから、もうええわ。」とか、全然知らない方々から「親知らずが痛いから今日抜いてくれ。え、無理?何で?」とか「詰め物が取れて歯が尖っていて痛いから今から診てくれ。え、予約で一杯?10分ぐらいの時間も取られへんのんか!?」いう電話があったりしてメチャクチャでした。受付が可哀想でしたし、私も診療のペースと心を乱されて困惑しました。

来年のこの時期をどうすべきか、少し考えよう。

まあ、そんな事で、このお休みの間は近場で過ごしています。英保歯科のファミリーの皆様は私へのホットラインが使えますので、子供さんの急な怪我や突然の歯痛などがあったら遠慮なく連絡して下さい。ただ、夜は9時頃には寝ちゃっていますので、どうかご容赦下さい。
また、ファミリー以外の方であっても三田市歯科医師会では救急当番医が連日対応しております。どうかご安心下さい。

明日は大晦日ですね。明日のブログでは今年の総括を書いてみたいと思っています。