「院長日記」カテゴリーアーカイブ

裕和のイチゴ事件

三田の近くの二郎は二郎イチゴで有名です。開業して間もない頃、三田旧市街の名士の方からこの二郎イチゴを頂戴して初めてその存在を知ったのですが、これまでの人生で見た事の無いような立派で奇麗なイチゴに感動した事を覚えています。もちろん物凄く美味でした。

でも、私が子供の頃のイチゴは酸味が強くて、どちらかと言えば嫌いな食べ物でした。ネット上の秘密の質問などで「嫌いな食べ物は?」というのがありますが、頭にパッと浮かぶいくつかの候補にイチゴが入ります。子供の頃の味の記憶って、やはり強烈ですね。

でも、今日食べたいちご大福は美味でした。こちら、姫路にあるわらび餅で有名なお店の一品だそうです。

私は(今でもそうなのですが、本当は)一人で出かけるよりむしろ好きな人と一緒に居たい、人恋しいタイプの人間です。幼少の頃は母親の傍にいたくて、保育園に行くのが嫌で嫌で毎朝園の入り口で「おうちに帰る。おうちがいい。」と泣いて大人を困らせていました。
ある日、保育園の先生が「英保君、今日のおやつはイチゴよ。頑張ったらイチゴが食べられるわよ。」と言って下さったのですが、それを聞いてよけいに号泣したというのは今でも「裕和のイチゴ事件」として実家で笑いのネタになっており、イチゴが食卓に上ると話に出てきます。

最近のフルーツは随分改良されて美味しくなっています。子供達のおやつにはチョコレートやアイスの代わりにイチゴやバナナやキウイフルーツなどを出してあげても、きっと喜んでくれるでしょう。イチゴにはキシリトールも含まれていますしね。

若いのに、偉いお母さんだなァ

お隣のこども園の送迎に英保歯科の駐車場を使ってもらっています。許可証をダッシュボードに提示してハザードを点灯して、5分以内に移動という条件でのご利用をお願いしています。時間帯などの制限も付けています。英保歯科のお客様が停められないようでは困りますからね。

特に土曜日などは(駐車場が一杯になるので)ルールを守ってくれない父兄がいると「勘弁して欲しいなァ・・・。」と思うのですが、まあ30歳代の若い親ですからそのうち人間的に成長してくれる事を期待して、黙って見守るようにしています。95%以上の父兄はちゃんとマナーを守って下さっていますしね。

英保歯科のお客様と見分けが付くように、こんな風にハザードを点灯して下さいとお願いしています。

英保歯科の駐車場を道路代わりに通過する車のせいで角のアスファルトが凹んでしまってこまるので、5年前にアスファルトを張り替えた時からコーンを2つ置いています。

以前はここを道路代わりに通過する車が多くて、情けないほど凹んでいたのです。それでコーンを設置しました。

先日、こども園の父兄の一人がバックで停車する時に車でこのコーンを踏みつぶしてしまったそうで、後日園から謝罪と代替品の寄付をして頂きました。数百円の物だからもういいよと言っていたのですが、律義に持って来て下さいました。本当にもう良かったのに。

しかも、2-3日後に、その踏みつぶしちゃった若いお母さんがわざわざお菓子を持って謝りに来て下さったのです。気にしなくても良いのにと思うと同時に、若いのに、ヨイショと頑張って、ちゃんとできる偉いお母さんだなと感心させられました。

すずかけ台のお菓子屋さんでしょ?あのお店、ずっと気になっていたので、本当に嬉しいです。有難う御座いました。後ろに写っているのはこども園さんです。

時々マナー違反の保護者がいるので、正直「何だかなァ・・・」と思う事もあるのですが、こういったお母様に出会えるとそんな感情も吹っ飛んでしまいます。

そして何より、毎朝私が駐車場の掃き掃除をしているときに多くの若いご父兄が「お早う御座います!いつも有難う御座います。」と元気よく挨拶をして下さるので、気持ちよく一日をスタートする事ができます。送迎に使って頂けるような駐車場の余裕があるので、このような良い思いを毎朝させて頂く事ができます。
あらゆる事に、感謝しかありません。

デジタル・デンタル・オペレーションの女性陣に脱帽

歯医者がいくら威張ってみても、衛生士の先生の予防歯科と、技工士の先生が歯を作ってくれる作業と、受付スタッフの愛に溢れる心と、関連業者さんのサポートと、お客様の御理解と御協力があるお陰で「歯医者として仕事をさせて頂いている」訳です。感謝しないとバチが当たってエライ目にあっても文句は言えません。

そんな訳で、きょうは技工士の先生のお話を。英保歯科の自由診療の技工は全て大阪にあるデジタル・デンタル・オペレーション(DDO)という技工所にお願いしています。

このDDOのHPを見て頂いたら、どんなに凄い所か解りますよ。

そのDDOに電話するといつも丁寧に対応して下さる女性がおられます。日頃から余りにも腰が低いので、古参の女性事務スタッフだと私が勝手に思い込んでいたその方、山下さんは、な、何と技工士の国家資格を持っている上に、DDOの専務取締役だったのです!!!

【プロフェッショナル~専門学校から】歯科技工士 山下茂子さん(54)(上)新たな道へ 36歳からの挑戦 (1/3ページ) – 産経WEST (sankei.com)

この記事をたまたま見つけて知ったのですが、その瞬間は腰が抜けそうになりました。

2019年7月、学会場で山下茂子先生と共に。この時は事務の山下さんだと思ってました。大変失礼致しました!

どうやら日本技工士会の副会長であり、技工士学校の教授もされているという噂さえあります。
グラスシーリングを打ち破って来た女性とは思えない謙虚さは、まさに大和撫子ですね。

更に、このDDOの技工はセンスの良さで他の技工所とは一線を画しているのですが、上記の記事の事で山下先生とお話していてその理由の一つが解りました。DDOで作業に携わって下さっている技工士の先生の、何と65%が女性だそうです。アンプの組み立てやプラモデルとった「マニュアル通りに正確に行う」作業は男の方が合っていると思いますが、小物やアクセサリー等の美的なセンスを要する物の作成はどうしても女性に軍配が上がります。DDOさん、そりゃ上手いはずだわ。脱帽です・・・。

当院も女性スタッフのお陰があって今の英保歯科があります。本当に有難い事です。

DDOの技工士の先生方、スタッフの皆さん、これからも宜しくお願いします!

My Favorite 神姫バスも使ってね

今日は所用で午前中宝塚に行っていました。帰りに使った12時5分発の神姫バスはガラガラで乗客は私一人でした。思い起こせば私の人生のかなりの時間はこの神姫バスの中で過ごしています。

故郷の山崎には塾なんて無かった(当時)ので、小学生の時に姫路の公会堂という場所で公開模試を受けたり、日曜学校(今でいう所の塾)に行く時に乗っていました。往復2時間以上です。白陵の寮から帰省する時も乗っていました。

当時よく「6時半発 林田経由姫路行き」というバスを使っており、冬は寒いし、真っ暗だし、「せめて林田(姫路の外れ)に家があったらどんなに楽だろう」と何度も思ったものです。

乗客は私一人だけでした。皆さん、地球温暖化の防止の為にも公共交通機関を使いましょう。昔の神姫バスと比べたら快適そのものですよ。
天気の悪い日は、お隣のこども園の送迎時に英保歯科の駐車場を使って頂いているのですが、ベンツ、レクサス、BMWがガンガン停まります。みんなまだ若いのにいい車に乗りすぎ。このおっちゃんでもまだ軽四で我慢してるのに、10年早いわ。でもいっぺん車内とか見せて欲しいな・・・。是非、お願いします。

実は甘いものと車が大好きな私なのですが、今は軽四のスポーツカーで、まあ、我慢しています。いつかはBMWとか乗ってみたいと夢見ています。いつかは。

自分はやっぱり田舎者でした

今日は木曜日で休診ですが大阪に行ってきました。今年はレントゲン装置を入れ替える予定があるので、あるレントゲンメーカーさんのショールームに出向いて詳しい説明を聞いてきたのです。Face to Face で話を聞くと思わぬ良い情報が入って来ます。やっぱり LINE やメール、ZOOM等ではコミニュケーションに限界がありますね。頑張って出向いて良かったです。

天気が良いのでテクテク歩く。私の友人の診療所がこの丸ビルにあります。凄いなァ。でもあんまり羨ましくは無い。
LAのダウンタウンみたいなアメリカ村を通って目的地へ。左に写っているのはウーバー地蔵さん。
こんな写真を撮っている時点で、もう完全にお上りさん。

お昼時になったのでミナミのベジタリアンレストランにでも入ろうかと思ったのですが、どうも気が進まない。兎に角大阪駅まで戻る事にしよう。

折角大阪に出たのだから心斎橋のお洒落なカフェでも行けばいいのに、結局はJR構内のソバ屋で「かけそば大」を食べて帰ってきました。だって、ここの方が落ち着くんですもの。
イヤー、もうすぐ三田に着くぞ。嬉しいな。早くウッデイタウンに帰りたい。

今日は自分がいかに田舎者か良~く解った一日でした。

1999, Not Prince, Just a Mill

コーヒー好きの私。診療所では東京・金町のコーヒーハウスさんから直送してもらった煎りたての豆を毎朝ミルで挽いています。朝一番のお客様は診療室に広がるコーヒーの香りに「ン?ここはカフェ?」と勘違いされるかも知れません。

ホームメイドの蒸しパンとフルーツと挽き立てのコーヒーで、ああ、幸せ。

自宅でも休日にこのコーヒーハウスさんの豆を挽いて淹れてやろうと思い、アマゾンで小型の中華製コーヒーミルを購入しました。定価が1999円と破格なのですが、偶然タイムセールで1699円になっていて、更に破格の値段でゲットできました。

全然問題無く、奇麗に挽けました。ウーン、いい香り。

最近の中華製は品質が良いので心配はしていなかったのですが、予想以上の質感と性能に大満足。これで木曜と日曜の朝の楽しみがまた一つ増えました。

ブローネマルク・インプラントは、やはり、美しい。

英保歯科では開業以来ずっとノーベルバイオケア社のインプラントを使っている事を先日このブログでお話しました。

故ブローネマルク博士。御自身が執刀する手術が終わった後、自ら患者様にコップを手渡して「良く頑張りましたね。どうぞゆすいで下さい」と労いの言葉をかけられる、そのような人格をお持ちの先生だったそうです(小宮山先生談)。歯科医師たるもの、こうありたいものです。

約20年前、故ブローネマルク博士の開発された素晴らしいインプラント治療の方法を小宮山彌太郎先生から教わってスタートしました。小宮山先生にCTのフィルムや模型を宅急便で送って直接ご指導頂いた事や、ノーベルファルマ社の歯科衛生士、吉積先生が三田の英保歯科までわざわざ来て下さって(堂々と)オペのサポートをして下さった事など、懐かしく思い出されます。

埋入後約20年経過したブローネマルクインプラント。無駄を極限まで削ぎ落した、この直径3.75mmのインプラントは今でもとても美しいと思います。
約20年経過してもビクともしていません。メインテナンスの賜物ですね。

当時はDTXガイドシステムはおろか、コーンビームCTすら無かった時代で、「上顎は医科でCTを撮影してもらった方がいいね」と言っていた位です。今はSmart Fusion, DTX Guide, Ti Ultra, Xeal, On1 等々が使えて、まさに隔世の感がある進歩です。

それらを全て歯科医師の「腕とセンス」でカバーしていたのですから、この写真を見たら「我ながら良く頑張ってきたな。」と思いますし、当時の経験は全て現在の手術に活かされているのです。あの頃があって今がある、ですね。

こちらの患者様も70歳になられましたが、インプラントを入れてからずっと4か月に1回は必ずメインテナンスに来て下さっています。最新のインプラントを使う事よりもっと大切な事、それはメインテナンスなのです。

歯を抜いたまま放置した結果・・・。

昔虫歯で神経を取ってしまった歯の根っこが割れてしまって「抜くしか無いですね」と歯科医師に言われ、歯を泣く泣く失う事があります。抜いた後はブリッジかインプラントか入れ歯の3択になるのですが、「抜いたまま放置」という4番目の選択肢は無いのでしょうか?

恐らく横になっていた下の親知らずをずーっと放置していたせいで、その手前の下顎の7番(オレンジ)が虫歯になって抜歯に至ったのでしょう。
下顎の7番(オレンジ)を抜きっぱなしにして放置した場合、このような事が起こり得ます。上顎の7番(黄色)が噛み合う相手の歯を探して伸びてきます。(緑と赤の線の位置を比較してみて下さい)
伸びて来た7番と下顎の6番(オレンジ)が干渉し合うようになって(赤矢印)、それが気持ち悪いので無意識に顎を変に動かして避けようとし始めます。だんだん肩や顎がこるようになったり、夜間に歯ぎしりをするようになったりという事が起こり得ます。
下顎の噛み合う相手の歯を抜いて放置した結果・・。上の歯がドンドン伸びて来て、エライ事になっちゃいました。(緑と赤の線の位置を比較してみて下さい)

このような事態を避けるためには、この場合現実的には下顎の7番を抜いたらすみやかにインプラントを入れておかなければなりません。

もし常日頃から予防歯科に通院していれば、横になった親知らずも早めに抜いて、インプラントの相談も早めに出来て、良い事ばかりですね。予防するってやっぱり大切ですね。

Cooked by 子供達

今日は日曜日。午前中は家族とのんびり過ごし、午後は Nordic Walking をしながら診療所に行って事務作業やオペの準備をして、夕方はフードコートでワイワイ食事をしたりと有意義な1日でした。

お昼ご飯は焼きそばとポトフでしたが、共に子供達が作ってくれました。美味しかった。更にはケーキ等のデザートまで作ってくれました。これだけ上手に料理ができるなら、いつ結婚しても大丈夫かな?

もうすぐお母さんの誕生日。上の子がスポンジから全て作ったそうです。頑張ったね。なお、ろうそくの本数は年齢とは一切関係がありません。
上の子がカステラを利用してチョチョイのチョイと作ってくれました。
こちらは下の子の力作です。盛り付け、細部にまでこだわっていますね。

我が家には4人の子供がいるのですが、ちなみに、これらは小6と小2の男子二人の作品です。上の女子二人はただ食べるだけ・・・。おーい!

まあ、男女平等・ジェンダーフリーの時代だから別にいいけど、ご理解のある伴侶に巡り会えると良いね。

模型を使ってインプラントの実験中

私は開業以来ずっとブローネマルクインプラントに始まって、ノーベルバイオケア社のインプラントを愛用しています。20年以上前、大学病院ではまだ「キワモノ」扱いされていたインプラントを英保歯科で使うようになった理由、それは近代インプラントの祖ブローネマルク博士と、ブローネマルクインプラントを日本で普及させた小宮山彌太郎先生の事を心から尊敬したからです。(今ではインプラントを否定する大学病院なんてあり得ないのですから、変われば変わるものです。)

近代インプラントの祖、故ブローネマルク博士

機械研磨(ツルツル)表面性状のブローネマルクインプラントから始まって、Ti Unite(骨にくっつき易いようにザラザラ)の表面性状、コニカルコネクション(接合精度が向上)、それから昨年発表された Ti Ultra & Xeal (生体親和性が半端じゃ無い)の表面性状とドンドン進化していっている訳ですが、それぞれの時代のどれをとっても「小宮山先生との出会いがあって、最初にノーベルバイオケア社とのご縁があって良かった」と思える素晴らしいインプラントの会社です。

英保歯科ではこの Ti Ultra & Xeal を即、導入しました。その優位性を実際に体験し、これを開発した優れた研究者達に脱帽、です。

ただ、赤色がイメージカラーのこの会社(JALみたいでしょ?)、数年前のある時期に(会社のヘッドの方針だったと思うのですが)歯科の専門知識に対する学習意欲の無い方ばかりが営業(まさに営業!営業!でした)に回ってこられていたので、青か緑の会社に変えようかと悩んだ時期がありました。「あの、全社員が堂々としていて、威厳さえ持っていたノーベルファルマ社がここまで落ちるかな・・・。」と心底落胆した事を覚えています。

でも今は安心です!非常に強い向上心を持ち、専門知識が豊富な天野様や関澤様がしっかりサポートして下さっていますので、手術の術式の工夫など、ドンドンと新しいアイデアが浮かんで来ます。

「モノとコトを厳選(断捨離)して、常に向上心・ポジティブの中に身を置くべき。不毛・ネガティブとは絶縁すべき。」という考えは間違ってないようです。

夜、布団の中で考えている時や、散歩している時に「ポン」と良いアイデアが浮かんできます。
それが実際に有効かどうか、模型を使って検証して行く作業はとても大切です。

今日は終業後、そのアイデアの有効性を確認するために模型を使って実験をしていました。一旦家に帰って食事をとり、診療室に戻って続きをやっていたら夜中の1時前になっていました。

隣のセブンでノンアルとナッツを買って帰ろうと入ったら、バイトの女の子が「後2分で閉店なんですけど、いいですよ~♪」と優しく言ってくれました。ああ幸せ。帰ってYou Tube でも見ながら一杯飲んで寝よ。

これらのように、最近は若い人との関係で良い事ばかりあって、本当に有難い事です。

明日は日曜日ですが、月曜日のオペの準備の為に出勤予定です。さあ、頑張ろう!