日々医療に従事している者として、興味深い記事がありました。
アメリカで最も“意味のある”職業ベスト20
この記事の中で「あなたの人生の目標が“世界をより良くすること”なら、教育、もしくは医療の道に進むべきだろう。」と書いてあります。もちろん歯科医師という仕事もランクインしています。
私がお客様の歯の治療をしている時「自分の医学的な知識と器用な手先を使って、自分の能力を発揮することで、壊れてしまった歯を修理してまた食事を楽しんで頂く事ができるんだ。何て幸せな仕事だろう。」と思うことがしばしばです。
チーム英保歯科の他のメンバー(受付と衛生士)もきっと「充実した日々」を送ってくれていると確信します。
医療従事者のストレスを極限まで減少させ、能力を最大限に発揮する事ができるような環境を作り上げる事が院長の大切な仕事であり、その方法の一つとして「断捨離」があると、最近、確信しています。
それから、これらの「意味のある職業」職業に共通している事は Somethimg が「最も大切」と悟っている事です。皆さんには「最も大切」が何かわかりますか?カトリックで言うところの「お大切」というものなんですが・・・。人それぞれによって違うし、あるいは同じ人でも、結婚、出産、子育て、昇進などの、人生を重ねてくると変化するものですね。
この悟りを得る近道も「断捨離」だと、最近思っています。
イオン系のマーケットの「地場野菜」売り場で見つけた売れ残りのキュウリです。

むしろ私は喜んで買いました。キュウリは曲がるもの。まっすぐにするために薬に漬けているそうですね。
多くの消費者が曲がったキュウリを喜んで買うようになれば状況も変わってくるでしょうね。
ちょっとした努力が社会を変えるかもしれません。電気の節約をみんな少しだけ努力すれば原発の1基位は減らせるかも知れませんよ。
ステージ4の歯垢がついたままになっていると、そこに唾液(つば)の中のカルシム成分が沈着して歯石となります。

下の前歯内側や上の奥歯の外側などは、かなりきっちりプラークコントロールができていても歯石が付いてしまう人がいます。これは例外として、一般的には日常セルフケアー不良(清掃不良)とプロケアーを定期的に受けていないという「習慣」の終着駅が歯石=ステージ5ということになります。
ここで強調しておきたいのは、私達「予防歯科医」や「予防歯科衛生士」は常に歯垢のステージ3以下を維持することを目標として勝負しているということです。
「歯石が付いてきたからそろそろ歯医者に行かなあかんな。」というのは30年前の考え方です。歯周病が結構恐ろしい病気であることは、最近マスコミでも言ってくれていますね。
米国歯科医師会は、すでに20年前に「Floss or Die?(フロスをしますか?それともフロスをせずに死にたいですか?)」というキャッチコピーで大々的に予防歯科の啓蒙を行っていました。
頑張れニッポン!
今日はステージ4について説明しますね。
ステージ4は皆さんが歯医者で「歯垢」とか「磨き残し」とか「プラーク」とか「汚れ」などと説明を受ける状態です。
小学校の時に歯垢染色液という赤い液で歯の「汚れ」を染め出してブラッシングの練習をした事がありませんか?あの赤く染まっているのが「ステージ4の歯垢」なのです。

ステージ3の歯垢に砂糖や食物中の糖質が触れると、悪玉菌(虫歯菌)が「ぬるぬるネバネバの糊のような物」を作って自分達のシェルターを作ります。このネバネバの糊のような物(バイオフィルム)に守られた悪玉菌には抗菌薬や殺菌薬も到達できないので、その中で悪玉菌はやりたい放題。酸や毒素を出して歯や骨を破壊してしまいます。

このバイオフィルムは「台所の流しの三角コーナーの、例のヌルヌル」と同じです。あれが歯の表面にびっしり付いているなんて、考えられます??
ステージ4の歯垢は「かき落とす」しか手立てがありません。そうです、歯ブラシや歯間ブラシやデンタルフロスなどで「ゴシゴシ落とす」しかないのです。
今日はステージ3について説明します。
ステージ2でたくさんたまってきた「善玉菌」を歯ブラシなどで除去せずにいると、善玉菌の上に悪玉菌がくっついてきます。細菌同士は善玉でも悪玉でもくっつきやすいのです。
この悪玉菌は虫歯菌や歯周病菌のことです。でもステージ3なら歯ブラシ等で比較的簡単に落とす事ができます。
まだネバネバにはなっていないからです。
今日は歯垢のステージ2の説明をします。
ステージ1の歯の表面には唾液中の蛋白質が付着しているのですが、有機質同士はくっつきやすい傾向があるので、この蛋白質目がけて細菌がくっついてきます。最初は「虫歯や歯周病の原因にならない」善玉菌がくっつきます。この状態がステージ2です。

善玉菌ですから何の害も与えませんし、もしあなたが「歯ブラシやフロスや歯間ブラシを全ての歯の表面に完璧に当てる」事ができたら、この善玉菌は簡単に外れて、歯垢のステージ1に戻す事ができます。ステージ1とステージ2の間をくるくる回る事ができたら、それは「健全なサイクル」と呼べるでしょう。
ただし、残念ながらこの「完璧なセルフケアー」は誰にもできません。
歯科医師である私も年に3-4回衛生士の先生の予防治療を受けている理由はそこにあるのです。
歯垢にはステージ1から5まであるのですが、それについて何日かに分けてお話します。
皆さんが通常「歯垢」とか「磨き残し」と表現されている状態は歯垢のステージ4に相当しています。
また、「歯石」と表現されている状態=歯垢のステージ5です。
「歯石が歯垢のステージ5?」ちょっとややこしいですね。
ステージ1はつるつつピカピカの歯の表面をつばの中の蛋白質がさっとコーティングしただけの非常に健全な状態です。

お客様が歯科衛生士の先生の予防治療を受けられた直後は、お客様の歯の表面はこのステージ1になっています。
予防治療の時、歯科衛生士は超音波の装置、モーターで回転するブラシ、様々な特殊な器具やフロスなどを駆使して、ステージ5や4、そして3や2の歯垢を「確実に」除去してゆき、「完全にリセット」してくれます。ですから、たった年に3回予防治療を受けるだけで「非常に虫歯や歯周病になりにくくなる」という信じがたい事が起こるのです。これをPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング=プロが行う機械を使った歯の清掃)と呼びます。
「半信半疑だったけど、英保先生が言うから年に3回来てみたら、本当に虫歯や歯周病になりにくくなくなった」と、この予防歯科の効果を確信されて、継続して来院されているお客様が現在の英保歯科のメインゲストです。現在1か月平均300人の方が「予防のためだけ」に来院されています。
英保歯科の3人の優秀な歯科衛生士の先生方が必死になってそのお客様の歯を「守って」くれています。
歯科衛生士の先生方には頭が下がります。歯医者よりよっぽど上だよね。
我が家もそうですが、どこの家庭でも無駄な出費は控えて「必要な時」に備えていると思います。節約してたまったお金はどんな時に使いますか?私には優先順位が明確に決まっています。
1子供の健康のため
2子供の教育のため
3家族の余暇など、家族の幸せのため
3それでも余ったら、自分達夫婦のため
私の価値観では、年収と同じような、あるいは年収を超えるような高級車を買っておいて、子供の矯正に対する出費に渋い顔をするようでは親として失格だと考えています。
子供の幸せのためには、まず健康。次に教育。歯の健康はその人の人生を左右します。
昨日は台風のさなか、私のガラケーが周りの人のスマホより30秒位遅れて警報を鳴らすので、少し恥ずかしい思いをしながらショッピングモールの本屋さんで立ち読みをしていました。
こんなタイトルの本があるのでビックリして手に取って目を通してみました。
歯は磨かないでください 歯周病を治すと、全身が健康になる (廣済堂健康人新書)
ウーン。歯を磨くのではなく、歯垢を取れだって。タイトルで注目を集めたいのは解らんでも無いが、なんか小学生レベルのクイズのような落ちで、少々期待外れでした。もっと革新的な考えを訴えたいのかと思ったのに、残念。
英保歯科はオーガニックな雰囲気があると、しばしば言って頂けるのですが、私自身18歳からペスカタリアン(卵と魚は食べるベジタリアン)ですし、自然が好きで人工的な事はあまり好きではありません。だって、わざわざ都会ではなく三田に住んでいるんですもの。わかるでしょ?
英保歯科のお客様の中に数名、完全無農薬の野菜を栽培していらっしゃる方がおられるのですが、口をそろえて、「市場で無農薬野菜を手に入れる事は基本的に無理」と言われます。
でも、せめて子供だけでも無農薬の野菜を食べさせてやりたいと思うのが親心ですよね。

こんな野菜なら、少しはマシかな?栽培後には農薬をかけるのかな?良くわからないけど。
皮肉な事に、文明が発達すればするほど、安全が手に入りにくくなりますね。原子力発電も地震国日本には、怖いね。
兵庫県三田市の歯科医院 予防歯科を主軸に顕微鏡やルーペによる精密治療・MI接着修復・MIインプラント治療を提供 ラバーダムやZOOなどの防湿装置使用率100% i Mix(改良型3Mix法)を開発