暑い夏の甲子園が終わりましたね。慶応の高校が107年ぶりに優勝したとの事で良かったですね。本当におめでとう御座います。 生まれ育ちが良く、都会の良い教育環境で真っすぐに育った、頭も性格もルックスも良い若者が、文字通り血のにじむような努力して勝ち得た優勝です。本当の実力だと思います。ただ、少なからぬ数の人がその「天から与えられたものの多さ」に嫉妬してか、OB・OGの(早慶戦さながらの)応援の在り方に対して批判をしているようです。
また、その批判に対して三田会の人々が「学歴コンプレックスの塊のような批判だ。悔しかったら今からでも慶応に行ったらどう?」なんて書き込みを返しています。
このあたりの事について、皆さんはどう思われますか? 私は 「平日のまっ昼間に、あんなに多くの人が仕事を休んで甲子園に応援に行けるような社会的地位や余裕があるなんて、流石、一流大学の慶応だな。歯医者なんて親兄弟が危篤と連絡があってもアポイントがあるから、急には休めない。」 「慶応などの有名大学出身だと、日本社会では相当に生きやすいのかな?知らんけど。個人商店の店主の一匹狼の私は一生実感する事がないけどな。」 なんてことを感じました。 今の日本社会が「出身大学が肩書として一生有効で、難関大学や有名大学を出たら勝ち組に入れて、楽に生きていける」ようなスケールの小さい状態なら、世界の競争から取り残されるのは当然だと思うのですが、どうやら今回の慶応の応援に対するヤフコメを読んでいると、日本人の価値観が見えてくる感じです。 慶応出身者を勝ち組に仕立て上げているのは、それ以外の人達の価値観や態度だと気が付いた方が良いと思います。それ以外の人達が心のどこかで根拠のない嫉妬や劣等感を抱いて「慶応なの?凄いね。」と思ったり、言ったりしてしまうから、そうなるのでしょう。そろそろそういう妙な事はやめて「今現在の、個人の実力で勝負する世の中」にした方が、将来の日本の為には良いと思います。
ちなみに、我々のような開業歯科医は何十年も前に卒業した高校や大学の名前なんて、現在の実力には一切関係がありません。プロ野球選手と同じ感じかな?
私がこのブログで「白陵出身」「国立岡山大学歯学部出身」などと(多少自慢げに)言っていますが、今現在の自分には「過去の学歴」なんて本当にどうでも良い事で、多くの日本人がそういった事を好むという事実に合わせて「故意に自慢げに」言っているだけなのです。 例えば学会や講演会などで出会った人から、「私はラサール出身」とか「私は阪大出身」とか「子供が慶応医学部に入った」とか(私が聞いてもいないのに)言ってこられる事あるのですが、(無意識に何かを期待して言っているのだから、その人を喜ばせてあげようと)「それは凄いですね!」と大げさに返事をするのですが、実際にはそんなに凄いとも、何とも思っていないのです。
日本の企業では、東大や慶応を出たら最後の一コマは無しにできるの? だって、「息子が東大医学部に入った」とか言われても、本当に羨ましいとも何とも思わないんだもの。(羨ましがっているふりはするけどね。) こんな価値観の私って、やっぱり相当に変ですかね?
前回、「8年ぶりに小さな看板を出してみました」という話をしました。見落としそうなサイズの小さな看板ですが、これを掲げるに当たって、自分の心の中では結構大きな決心が必要でした。
理由は2つあります。 サービス業の店が、看板をあげずにやっている時と看板をあげてやっている時とでは、その心構えが全然違います。看板をあげている状態=「お客様がのれんをくぐって入って来て下さった時には、万難を排して、失礼の無いようにお迎えする所存です。」と意思表示している事になるからです。 これは自分的には今までとは大きな違いだ。ちゃんとしなくっちゃ。
もう1つは、私が作って掲げたスローガンです。看板の最下段に with Gentle Hands and Heart と書きました。 友人のYさんは「見た人全員に意味がわかるかな?」と言っていましたが、小学校か中学校で習う平易な英単語で書かれたこのスローガンは、きっと誰にでも理解できるはずです。
ほとんど誰も気が付かないようなサイズの看板に、誰も読まないようなメッセージが書いてあるだけなのですが、私としては一大決心でした。 歯医者は一生懸命頑張って勉強して、自分なりに出来る限りの事を誠心誠意やっても、(マスコミやヤフコメや Google 口コミ等で)ケチョンケチョンに言われたり書かれるので、私の心は数年前にすっかり折れてしまっていて、もう精神的に限界になっていました。
でも、この数年間、英保歯科のお客様の笑顔や感謝の言葉によって、少しずつ私の心の傷が癒されてきました。そのような理解あるお客様の優しさに応える為に「もう一度だけ頑張ってみよう。できる範囲で踏ん張ってみよう。」と小さな決心をしたのです。
もしもこの看板が消えて無くなってしまった時には「英保先生、また心が折れちゃったな。」と思ってやって下さい。そうならないように頑張ってみますね。 「看板に偽りなし」で行かなくてはなりませんので、かなり緊張しますが、とにかく精一杯やってみます。
平成28年に思う所あって(種々の人的ストレスに耐えきれなかったのが主な理由ですが・・・。)徹底的な断捨離をスタートしました。お洒落で可愛いく雰囲気のあったゴージャスな植栽を全て切り落とし、「英保歯科(英保裕和)の価値観や理念を知った上で、それでも『英保歯科のファミリーになりたい』と思って下さる方だけに来てもらえば良い。」と腹をくくって、看板を全て取り払ってしまいました。
看板が無いので、パッと見、「新興宗教か!?」と思うような外観になってしまっている現在の英保歯科。院長が我がままでスミマセン。 それからアッという間に8年が経過しました。「お客様は激減するだろうな。」と覚悟しての事でしたが、むしろ増え続けているのですから、驚きと感謝の気持ちで一杯です。
「予防歯科に力を入れている歯科医院だから」「売り上げを伸ばす事なんて一切お構いなしに、私達の歯を大切にする事だけを考えてくれているのが伝わってくるから」「治療が丁寧だから」「英保歯科でやってもらった15年前のインプラントの調子が良いから。友人が他でやってもらったインプラントは・・・。」と、(看板が無い歯医者に)来て下さる理由を尋ねたら、このようなコメントを頂く事があります。嬉し過ぎるよね。
更に驚く事に、今でも来院して下さるお客様は増え続け、昨月は28年前に開業して以来最高のお客様数を記録しました。わがまま放題してきた私が一番ビックリしております。 スタッフに聞くと「ウッディの皆さんは『英保歯科は特別な歯医者さんなんでしょう?普段から予防で通院していないと診て貰えないと聞きました。』と言っておられるそうですよ。」と教えてくれました。 「ウーン、特別な歯科医院と言われたら、当たってるような、そうでも無いような・・・。」と、私。
英保歯科に興味を持って下さった方や通りがかりの方に「英保歯科らしさ」を伝えたいと思って、このような小さな看板を上げてみる事にしました。ロゴデザインはプロのデザイナーが、その配置やスローガンのメッセージは私自身が考えました。 ここ8年間はガラスに貼ったコピー用紙1枚が看板代わりでした。口コミのお客様か、よっぽど勇気ある人以外は入らないよね。 「ソフトな雰囲気の素敵な看板が出来ましたね。これが出ていれば、かなり入りやすくなると思いますよ。」と、スタッフ。
「『入りにくい歯医者』か。考えた事も無かったけど、看板が無いと、そう言われたら確かにそうだね。流石にそれは良くなかったよね。」と、私。
大谷選手が米国で大活躍されていて、同じ日本人として非常に誇りに思います。
「フィジカルの状態が良い事が結果に繋がると考えています。」「前回外食をしたのがいつか覚えていない。」といった風に、食事と体の管理に関して、あのストイックなダルビッシュでさえ舌を巻く徹底ぶりだそうです。世界中で唯一無二の才能と非凡な努力に、本当に頭が下がるわ。
本人のそういった『凄い』面に目が行きますが、こんな風に考えてみました。「ひょっとしたら日本のどこかの離島や、地方の田舎町、都内のど真ん中に同じようなポテンシャルを持った高校生が何人もいるかも知れない。」と。
その可能性は十分有り得ますよね。大谷選手も高校生の時は体重は70キロ程度の痩せっぽちの普通の青年だったそうですから。
では、何か凄かったのか?私は「彼の周囲の大人が凄かった」のだと思っています。
例えば大谷さんが小学生の時に都内に住んでいて、親が「運動よりも勉強、学歴。塾、塾、塾。」とやっていたり、周囲の大人が他の子供と同じ思考や行動を取る人間になるように日本的洗脳教育を行っていたら、彼のポテンシャルは開花せず「一も取らず二も取らずのフツーの日本人らしい大人」になっていた可能性が高いと思うのです。
私は周囲の大人、特に大谷選手の母親の視野の広さが凄かったのだと思います。
無意識に、我が子を既存の価値観にはめ込んで安定した生活が出来るそこそこの大人にしようとしていたら、その子は持って生まれたポテンシャルを一生発揮出来ないまま人生を過ごす事になるかも知れません。
皆さんはどう思われますか?
こんまりさんが断捨離をあきらめたと話題になっています が、私も平成28年から断捨離をやってきて、我慢し過ぎてついにプッツンとなっちゃいました。 私、本来は車が大好きなのですが、「高性能の車なんて無駄・無意味の代表格。車なんて白物家電と同じ。走れば充分。軽四で充分!」と自分に言い聞かせてきました。(それでもS660を所有している時点で邪念だらけなのですが。) 3週間ほど前の木曜日の朝にクアトロ乗りの友人からLINEが来ました。彼は西宮のAudiの顧客でもあります。 「英保さん、2日前の火曜日に西宮のAudiに良い車が入ったようですよ。球数の少ないSQ2です。カスタムしてあってカッコいいですよ。カーセンサーに出た途端に全国から問い合わせが殺到中だそうで、あっと言う間に売れそうな感じですが、興味ありませんか?もし興味があったら西宮のAudiに同行しますよ。笑笑。」
300馬力、400ニュートン。GOLF R と同じエンジンを積んだクアトロだ。しかもローダウン、19インチ、その他もろもろ。若い人にはどうでも良い事だろうけど、オッサンには一大事なの。 写真を見て「これは・・・。カッコ良過ぎるぞ!今日はたまたま木曜日で休診だし、せっかく言って頂いているのだからついて貰って実車を見させてもらおう。」
車を見てから友人と食事をしたのですが・・・。この瞬間にも西宮Audiに全国から問い合わせが続々と来ているそうです。一刻も早く決断しないと、誰かに先に買われちゃおうよ。どうしよう・・・。 Audi 西宮に到着して実車を見てからたった2時間後に担当の方に(無意識に)「買います!」と電話していました。自分でもよく覚えていないのですが。
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そして23日の大安の日に、ついに納車となりました。
Audi 西宮の女性スタッフがケーキと花束を用意してくれていました。有難う。 我慢できずに買っちゃいました。 皆様に申し訳ない気持ちなのですが、61年間頑張ってきたのだから贅沢を許してもらおう。 英保歯科のスタッフもとても喜んでくれました。 「先生が車を好きなのは良く知っていましたので、以前から『もっと良い車を買われたら良いのに』と思っていたんです。ですから私達の念願が叶った感じです。私達もとっても嬉しいです。」 「年齢的にも社会的にも乗られて大丈夫ですよ。先生にはむしろ安全な車に乗って貰いたかったので、安心です。」 「頑丈そうで良いですね!」 「カッコいいですね。色も良いし。」 なんて、言ってくれました。スタッフの優しさに、涙が出そうだよ。
当面はこんな感じ。N Box+とも別れ難し。忙しくて乗る暇が無いのにね。 木曜日は休診日で一日OFF。平日ですが自宅でコーヒーを飲みながらカーセンサーで中古車を物色したりニュースを読んだりしてまったり過ごしていました。
中古車を物色していた理由なのですが、妻が『軽四は危ないから普通車に変えて下さい。』と頻繁に言うようになってきたのです。学会に行くのに高速を使ったり、「早く家に帰りたいから、来年は飛行機じゃなくって車で松本に行くわ。」と言ったりしたから余計にそう思うのでしょう。軽四で高速道路を走ると事故をした時の危険性が高いですからね。
新車情報もサーチしてみると、レクサスがLBXという小型SUVを発表 したとの事。凄くカッコいい。400万円とは最近の車としては高いようなそうでもないような。新型アルファードはオプション付けると800万円だそうですからね。 で、三田在住の親友のYさんが紹介してくれて知り合った、西宮在住の実業家のNさんに Line で「このレクサスLBX、中身はヤリスクロスだけど、どう思う?」と尋ねてみました。『この車は良妻賢母過ぎて S660 乗りの英保先生は満足しないでしょう。壊れない、欠点が全く無い車はエンスーには耐え難いですよね。』なんて返信してくれました。 Nさんは平日で忙しいはずなのに、このようにいつでも私のチャットに「肯定的な」返信をしてくれます。実業家として成功して財を成しているNさんと知り合い、彼から学んだ事は山ほど、本当に山ほどありますが、「成功者は常に本能的、反射的に、目の前の人の良い点を見る。良い点を褒める。そして根っから性格が良い。」というのもその一つです。
そのNさんはずっと Audi Quattro を乗り継いでいます。自から認める車好きの私も実は欧州車がとっても気になります。(といいながら、30年以上も国産車にしか乗っておりませんが。笑)
「故障しない国産車も良いけれど、やっぱり欧州車に惹かれるよな。」なんて思いながらカーセンサーで Audi や BMW をボーッと眺めていると、Nさんから「英保さんも欧州車が好きでしょう?私がお世話になっている西宮の Audi に寄って、それからヴィーガンレストランでランチでもしませんか?」とお誘いのメッセージが届きました。
西宮の Audi にて。当たり前やけど、Audi ばっかりや。しかし、西宮は外車 and レクサス率が三田の20倍はあるな。 Audi で魅力的な車を何台か見学させて貰ってドキドキした後、苦楽園の QUIN というレストランを訪ねました。
QUIN。細部に至るまで、英保歯科の何倍もこだわりが強い。流石の私も完全に脱帽。 実は、ここの食材の一部は岡山大学の大学院時代に研究のイロハを教えて頂いた福井先生の山口県下松市の畑で採れたものなのです。
若き大学院生時代の私と福井先生。米国の学会場にて。この時は伊丹から米国に飛びました。 昨年の5月にその福井先生を訪ねて下松市まで行ってきました。軽四の N box+ で車中泊の旅でした。何十年振りの再会です。この時に「家庭菜園仲間のお嬢さんが神戸でレストランをしている」と聞いていたのです。 QUINのオーナーと共に。このオーナーが下松市出身で、彼女のお母さまと福井先生が家庭菜園グループの仲間なんです。信じられないほど不思議なご縁でしょ? 完全なヴィーガン料理のランチ。手の込みようが半端じゃない。こだわりが強いと経営を圧迫するから大変だ。私にはその苦労がわかるけどね。 完全なヴィーガンメニューなのにこんなに美味しいとは驚き。ちなみに店内は平日昼間なのに満員でした。 N さんは色々とためになる話を(説教では無く面白く)してくれました。 大学院時代に福井先生と出会ったのも、Nさんと知り合ったのも、QUINのオーナーに出会えたのも、縁があったからこそ。縁って本当に不思議なものですね。
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兵庫県三田市の歯科医院 予防歯科を主軸に顕微鏡やルーペによる精密治療・MI接着修復・MIインプラント治療を提供 ラバーダムやZOOなどの防湿装置使用率100% i Mix(改良型3Mix法)を開発