何回かブログに書いていますが、甘いものは小学校に上がるまで極力避けなければ、一生その嗜好が亡霊のように就いて回ります。二度と取れません。
それが難しくても少なくとも3歳までは絶対に甘いものを避けてあげて下さい。砂糖以外の甘いものもコントロールしてあげて下さい。
医学的に言うと、3歳までに神経系の70%の成長が完成してしまいます。脳みそに刷り込まれる基本事項は3歳までに7割が決まってしまうという事です。色々な事がちゃんとできる、自分で考えられる子にするには、3歳までの環境が決め手なのです。
小さな子供を日が沈んでから、ひどい場合には夜10時以降に、明るい、音楽が鳴っているコンビニなどに連れていくのがなぜ良くないかわかりますね。エンジェルタイムと呼ばれる時間には静かな環境に置いてあげて下さい。
「院長日記」カテゴリーアーカイブ
兵庫県は9位!
兵庫県は2つの事で47都道府県中9位だそうです。
さて、何でしょう?
多分、皆さんが思っている感じと違うと思いますよ。
子供の虫歯が多い方から全国で9位なんです!
砂糖の消費量も多い方から全国で9位なんですって!
神戸っ子に代表される兵庫県人って「オシャレで知的で清潔な都会人」だと勝手に思っていたのですが・・・。
ケーニッヒクローネ、ゴンチャロフ、エスコヤマ・・・。確かに神戸やその周辺の人は生まれた時から砂糖にどっぷり漬かって成長していきますからね。悲惨ですね。
三田っ子は虫歯がとても少ないけどね。三田の人はやっぱり健康志向が強いね。ウッデイタウンで仕事をしていると「兵庫県って良い方から5番以内くらい?」って思っていました。
日本中に目をやって、自分達(兵庫県人)がどの程度なのかに気がつかないといけないね。まさに、「井の中の蛙大海を知らず」ですね。
日本の中で、せめて真ん中より上にいたいよね。良い方から。
兵庫県、頑張れ!
運命的な新しい出会い
台風の警報の中、開催されるかどうか半信半疑でしたが、大阪国際会議場に行ってきました。
歯科医ではなく、内科医、糖尿病専門医の西田先生が歯周病と糖尿病や全身疾患との関係についてのご講演を下さるということで、何か月も前から楽しみにしていたのです。
家族は心配して「行かなくてもいいんじゃない?」と言うのですが、最悪車中泊で朝帰りでもと思って意を決して行ってみました。
申し込み150人の所、参加は40人程度という状況でしたが、西田先生は手術目前だったご自身の心臓のご病気などが歯周病治療を受けた事で完治したという御経験から気がついた「歯科と全身」の重要な関係について3時間以上「熱く」語って下さいました。
私にとって運命的とも言える重要な出会いとなりました。やっぱりアクションを起こすと、何かが起こりますね。
英保歯科は最近特に「予防歯科と全身の健康」にフォーカスして日常臨床に取り組んでいるのですが、いくつか質問させて頂き、日頃の疑問に明確な回答を頂く事ができました。そして「医師の中にもこのような視点を持つ人が沢山いるらしい」という事を知って、一筋の希望の光を見出した感じです。
帰りの阪神高速は車が一台も走っていないし、中国道は通行止めで、死にそうになりながら三田まで辿り着きました。無事帰ってこれて良かった。
今日学んだ知識をベースにして、私なりに市民病院や三田のお医者様とのコラボで何ができるか、よーく考えて、積極的に行動するつもりです。
全く新しい形の医科歯科連携で、三田の住民の皆さんの健康で幸せな人生に貢献できるのでは?と想像するとワクワクします。
それには衛生士の先生方やスタッフの協力が必須ですが、現在のチーム英保歯科なら充分なポテンシャルを持っています。
とても楽しみです!
ブラックガムはブラック企業よりブラック(閲覧注意)
4か月毎に予防治療にお見え頂いているお客様なのですが、なぜか奥歯に多くの虫歯ができてしまった方がおられます。不思議で仕方がないので、原因を探るためにインタビューをさせて頂きました。
その結果、虫歯が多発する原因が判明しました。車の運転中に、眠気覚ましのために「ブラック・ブラック ガム」を噛んで「加糖の缶コーヒー」を飲んでいるとの事。
「自殺行為ですよ!歯の!」と私。この方の奥歯の虫歯の原因は、奥歯で砂糖入りのガムを「ダラダラ」と長時間噛んで、それに加えて、砂糖入りの缶コーヒーを「ちびちび」と時間をかけて飲んでとどめを刺していた事だったのです。
写真のように、修理ができないような大きな虫歯になってしまっています。
もう抜くしか方法がありません。「なるべく歯を抜かない」と謳っている英保歯科のブログが、歯を抜く話ばかりで、申し訳ありません。
「お菓子のメーカーも缶コーヒーのメーカーも、単に商品が売れて儲かれば良いだけで、あなたの健康の事は微塵も考えてくれていませんよ。コマーシャルのイメージに騙されてしまわずに、賢い消費者になって自己防衛しないとダメですよ。」と説明しました。
ガムを噛みたかったらキシリトールガムを噛んで下さい。同じロッテでもこちらは「虫歯菌を減らす」力を持った、魔法のようなガムです。
缶コーヒーも必ず「無糖・ブラック」だけにする事。「微糖」もかなりの量の砂糖が入っています。
私は自販機にブラックが無いときは、コーヒーをあきらめてお茶にするようにしています。セブンカフェのコーヒーも安くて、無糖ですよ。
予防歯科講演会に参加しました。
木曜日の夕方から、済生会病院の母乳育児支援の会の開催で予防歯科や食育の講演会が開催されました。
私(英保院長)と、英保歯科の歯科衛生士の先生全員と、受付の有志で参加してきました。
非常にためになる内容で、早速今日から英保歯科のお客様の説明に応用させて頂いております。
済生会は地域医療に貢献するために真摯に取り組んでおられるなと、感心した次第です。
歯科が医科の一部だったら・・・。
要介護になる原因として認知症や脳卒中に匹敵するものは?
骨粗鬆症による骨折から寝たきりになってしまう事は良く知られています。
歯科医師は「歯が悪い、歯が無い」などの要素が(間接的かも知れませんが)要介護になる原因と思っています。
上記の記事の円グラフには歯科関係の要素が全く出ていない、つまり「0%」「歯と要介護は全く関連がない」という事になります。
医学部と歯学部が別々ではなくて、歯科が耳鼻科や皮膚科と同様に医科の一つであったら、違う見解になっていると思いますよ。
医師はもっと歯の重要性に気がついて、あるいは、重要性を認めて、欲しいと思います。
女性社員を見習いましょう
日本の医療費上昇がとどまるところを知りません。
この件に関する朝日新聞のニュースは、朝日新聞らしく「国民は 誰も悪くない」ような淡々とした書き方です。「赤字だから解散して、まだ潰れていない他のところに「とりあえず」所属するそうです。」ですって。
これって、私から見ると「思考回路が停止した恐ろしい事」だと思います。
医療費がなぜこんなにたくさんいるのでしょうか?
結構裕福な暮らしをしている日本在住の外国人が、制度を知っていながら健康保険に入っていなくて、大きな怪我をした後に市町村の窓口に行ったら、なぜか遡って国保に入れて、手術に保険が効くようになったと聞いた事があります。
海外に住んでいる裕福な日本人が「日本に帰国した時に、市町村の窓口に行ったら、その月は保険料を払わずに国保に入れるので、歯が悪くなったら月の初めに帰国して、一気に歯を治療してもらって、月末には退会してそのまま海外に帰ることを繰り返す。そしたらタダ同然で治療を受ける事ができる。」と言っていました。
これらは、メチャクチャな話ですね。(真面目な外国人もたくさんおられますし、ずるい日本人もたくさんいます)
保険料を負担している現役世代の国民は「老人が大した病気でもないのに医者に行くから、医療費がかかる」「医者が薬漬け、検査漬けにするから医療費がかかる」と思っています。
要約すると「若い自分達は悪くない。ずるい人と老人と悪徳医者が悪い。」ですね。マスコミも医者や歯医者が悪いと書き立てますから、洗脳されますね。
そして、厚生労働省は医療費削減のために、医療機関の報酬を安くする事を一生懸命考えます。
日本は経済優先の社会:製薬会社とそれを取り巻く子会社は、社員と家族のために薬を沢山売ってお金を稼がないといけません。膨大な数の人が関わっています。支払う給料も安くはなでしょう。
国民は皆、大病院志向:皆さんが大好きで好んで受診する大きな病院は、超高価な多数の器機・設備と膨大な数のスタッフの人件費のために、医者が何とかしてお金を稼がないといけません。中央から「黒字を出せ」と言われると、真面目な先生ほど、「自分が何とかしなくちゃ」と思うのは当たり前です。私も○○中央病院という所に勤務していた時にそのような経験があります。
さて、皆さんの「大きな病院が安心」という根拠はどこから?
こういった状況の中で「自分達は悪くないと思っている現役世代の国民」(つまり皆さん)は医療費抑制のために本気で頭を使って考えていますか?そして何か行動を起こしていますか?
先日英保歯科に所用で来て下さった大企業の健保組合(健康保険に関する仕事をする部署)の理事の方が「医療費は、薬にかかるお金が凄い。それから歯科も結構かかっている。」と言われた後に「私も先日一番奥の歯が悪くなって抜いたんです。やっぱりフロスはした方がいいですかね。」とおっしゃいました。私は思わず「本気で医療費を抑制したいと思うなら、フロスぐらいして下さいよ!」と強く言ってしまいました。
清潔志向のある女性社員達は、会社でも昼食後に洗面所で歯磨きやフロスをしています。会社帰りにはジムやヨガに通って自分の体重を管理します(全員ではないですが)。
こんな事はないと信じていますが、もし、昼食後に歯磨きをせず、フロスの習慣もないおっさんが集まって会議をして、「いかに医療費を抑制するか」を話し合って、帰りに新福島の居酒屋で農薬まみれの安い食材のつまみを食べ、安物の酒を飲んで、タバコの副流煙にまみれながら「高血圧と中性脂肪の薬をもらうんだが、やっぱり大きい病院が信頼できるね。」などと話しているようでは、日本の医療費の抑制などできるはずがありません。
昼食後に会社の男子トイレが歯磨きとフロスをする男性社員でいっぱいになるようでないといけません。それを恥ずかしいと思ってしまうような雰囲気や考え方自体が変わらないといけません。
どうやったら医療費が抑制できるか、誰が抑制するのか、見えてきましたか?
製薬会社も大病院も「お客様」がいなくなったら淘汰されて、不要な所は自然消滅してくれるのですよ。
そうすれば、生活習慣病ではなく、難病奇病にかかった気の毒な人だけに医療を集中することができますね。
原発で電気を作っている会社も同様で、皆が本気で節電すれば、自然に良い方向に向かうと思います。
最後まで読んで下さった方、長文にお付き合い下さり有難うございました。
神戸大橋を歩いて渡りました。
神戸友の会幼児生活団に通っている5歳の子供が「三宮駅からポートライナーに乗ってポートアイランドに行きたい!」と言い出して聞きません。
どうやら神戸のお友達から、鳩飛ばしの時にそのような事をしたとお話を聞いたようで、「三宮」「ポートライナー」「ポートアイランド」と、何ともおしゃれな言葉の響きに、三田に住んでいる自分もそのような事をしてみたいと思ったようです。
「三宮も三田も同じ3やから、三田駅から神鉄に乗ってウッデイタウン中央駅でどうや?駅の名前もカタカナで一緒やし。」と、私。
「そんなん全然違う!」と、5歳にしては頭の良い事。ごまかしが効かないようなので、家族全員で三宮駅の近くのコインパーキングに車を置いて、ポーアイへの小旅行に行くことになりました。
結果、一番喜んでいたのはお父さん。そう、私です。
コンビニでパンとおにぎりを買って、ポートライナーで北公園駅まで。
公園でお弁当を食べて水上警察の埠頭まで散歩をした後、
神戸大橋を歩いて渡ってポートターミナルまで行きましたよ。
排気ガスで空気はおいしくなかったけど、普段と全然違う風景を楽しむ事ができました。
ポーーアイに住んでいる人にとっては、センター街とかは「自転車で行く所」のようです。大学生だった頃、「神戸の海の見える所で歯科医院を開業したい。」と思っていた私には、ちょっと羨ましく思えました。
我慢、我慢。
土曜日の夜に、大阪の、あるインプラントセンターで開催されたセミナーに参加してきました。
三田に帰って来たのが夜中の1時。疲れましたがとても勉強になりました。
このような素晴らしい設備を目の当たりにすれば、「男として」あるいは「経営者として」羨ましく思うのが普通で、私も一瞬「凄いな~。羨ましいな~。自分の診療所もこんな風にしたいな~。」と思ってしまいました。まだまだ悟りが足らないですね。
10年前は英保歯科も歯科医師4人態勢の大規模歯科医院でした。その時の反省があって、今の英保歯科の「ミニマリスト」スタイルがあります。
自分の置かれた環境や役割をしっかり理解して、無理をしないようにして、地に足をつけてお客様に寄り添う医療をするようにと、自分に言い聞かせました。「お前は邪念を捨てろ!」と。
なぜ旅行に行ったらリラックスできるのか
妻がとても大変そうです。
4人の子供の世話に振り回されて苦労しています。どこかに旅行にでも行ったらリラックスできると思ってやるのですが、現実的には、なかなか難しいですね。
旅行に行ったら、自分の「モノ」はカバンに入っている物だけ。究極の断捨離をした状態になりますね。これがストレスを無くす事ができる理由の一つだと思います。ですから、なるべく「モノ」は持って行かない方がいいですね。
スマホやパソコンを家に置いて行けたら最高でしょうね。現実には難しいけどね。
私の視点から見ると、精神衛生のために、我が家の中の3/4の「モノ」は捨てたほうが良い、いや、捨てるべき「モノ」だと思うのですが。「これって何年使ってない?多分一生使わないよ。捨てたほうがスッキリすると思うよ。」って言いたいけど・・・。世のご主人の皆さん、そんなこと、怖くて奥さんに言えないですよね~。
英保歯科は、スタッフの理解と協力のおかげで、私の思うように断捨離がドンドン進んでますますシンプルになってきています。スタッフの一人が「一日一断捨離」という標語を作ってくれました。
今や英保歯科は「歯科界の無印良品」みたいな感じかな。これは英保歯科の治療の考え方にもしっかりと反映されていますよ。
最近の精神的にも肉体的にも元気な私の姿を見て、我が妻も、そして英保歯科のお客様も、「断捨離って良さそう。」と思ってくらたらいいな。