「院長日記」カテゴリーアーカイブ

三田・熊野神社

熊野の湯があった場所の傍にひっそりとした神社があります。今年はここに初詣に行ってきました。

知る人ぞ知る、この三田の熊野神社は、全国に3000ある熊野神社の一つで和歌山の熊野神社の流れを汲む神社なんです。本当の話です。御利益がありそうでしょ?

和歌山の熊野神社は、かなり思い切った願い事も叶う大願成就のパワースポットとして知られていますので、三田の熊野神社も「そこそこ」の願い事は叶う可能性があります。

私は、家族の健康と、英保歯科の現在の良好な状態が長く続きますようにとお願いしてきました。

おみくじすら置いて無いのですが、正月だけでもおみくじを置けば、もっと魅力が増えるのではと思います。管理費の足しにもなると思いますし、関係者の皆さん、前向きにご検討をお願いします!

駐車スペースも4-5台分はありますので是非行ってみて下さい。(ちなみに夏場の参拝は蚊の餌食になりますのでお勧めできません。)

 

年賀状を頂戴しました。

近年(ここ2年ほど)、お客様と私の距離がドンドン近くなっている感じがするのですが、これも様々な断捨離をしたお陰で、良い変化が生じた結果なのだろうと思っています。

以前に比べて、(常連の)お客様からご丁寧な年賀状を頂く事が増えてきました。とても嬉しく、感謝し、有難い事だと思っております。

友人に出す年賀状でもある程度の長さの文章を書こうとすると結構な気力がいるものです。長文の有難い、心温まるメッセージを頂戴すると本当に嬉しく、予防歯科を広める努力をしてきて良かったな、歯科医師冥利に尽きるな、と感じます。
年賀状を下さった皆様、本当に有難うございました。

予防歯科が持つパワーは私が想像していた以上のものでした。
歯を守るだけでなく、その人の人生も守る事ができ、その上に「いつ虫歯になるかわからない」という不安から解放されるために精神衛生上も非常に良いようです。
英保歯科のファミリーのお客様(長年予防のために通院されている方)は皆さん御来院時もニコニコされていて明るくお話して下さる方が多いんですよ。だって歯が悪くならないし、歯医者に来ても注射されたり削られたりする心配がないんですから。
行くのが苦痛ではない歯科医院、それが予防歯科を核とした歯科医院なのです。

明けまして御目出とう御座います

新年明けましておめでとう御座います。

初日の出を拝んで、家族と日本と人類の安泰を祈念しました。

色々な摩擦が色々な所で起こっておりますが、人間の知恵で抗争を回避し、平和な世の中が続きますようにと願っております。

今年も精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します。

 

平成最後の大晦日

平成は私にとって意義深い年号となりました。多くの事に気が付き、学んだからです。

私は平成7年に33歳で英保歯科を開業しました。そしてあっという間に23年が過ぎて56歳になりました。33歳の人間が56歳になるんですね。たった23年で。

平成7年、当時33歳の若造でしたが、資金的な親の援助は一切受けず、一人で全額の借金を背負っての船出でした。理想に燃えて最高級の治療設備を揃えた事もあって、借金は巨額となりました。その借金返済のために生活費が不足し、アパートを借りる事すらできず診療所に寝泊まりし、新聞はおろかケーブルテレビの契約さえ諦めて、爪に火を灯す様に節約して「患者さんのために」と頑張ってきました。

妻はそんな「貧乏」な私と結婚してくれました。彼女が歯科医師の家庭に生まれ、彼女自身が歯科医師であったため、歯科医師の社会的使命や経済的な実情を理解できたのだと思います。それからも夫婦で「生活は質素に、診療は理想を求めて」で頑張ってきました。生まれてきてくれた子供達にも物質的な贅沢をさせる事はありませんでした。

「事業を大きくする事が成功者の証である」という世間の常識に流されて、常勤歯科医師3人という大所帯に持って行った事もあります。そういった価値観(大きい事はいい事だ)の人から見れば当時の私は「成功者」への道を歩んでいるように見えただろうと思います。今から思えば「愚か」でした。バカとしか言いようがありませんね。

平成28年に起きた、ある出来事がきっかけになって、「本当に必要」は何かを深く考え始めるようになりました。そして全てに「断捨離」を決行しました。ただでさえ「無駄な事」が嫌いな私が本当に徹底して「断捨離」を行ったのですから、一緒に働いてくれているスタッフはさぞかし戸惑ったと思います。激変を受け入れてくれた古株のスタッフには特に感謝しています。

究極まで断捨離を進めると「不必要」がいかに多いかが見えてきます。私の場合、気が付けば7割を捨てたり、やめたり、離れたりしていました。つまり結果的には7割が不必要だったという事です。現在も進行中です。

しっかり頭を使って(哲学的に熟慮しながら)断捨離をやっていくと、逆に、「本当に必要、本当に大切」が自然に見えてきました。そのほとんどは「お金では買えない、又は、お金だけでは手に入らない」という事にも気が付きました。

そうそう、数日前、ずっとお付き合いのある出入りの業者さんの一人が「私も趣味のベースギターをたくさん処分して、最高の物1台だけに買い替えました。ここ2年ほど、英保先生の表情がドンドン明るくなってくるのを見ていて、やっぱり自分も断捨離だと思って。」と言ってくれました。

明日から新しい年が始まります。
来年も「お大切」を目標に頑張りたいと思います。キリスト教で言う「愛」は Love というよりむしろ「お大切」だそうです。
これは俗人、凡人の私には簡単な事ではないですが、頑張ろうと思います。

そして「大人のお客様の老後と子供のお客様の人生を守る」ために、気力の続く限り、予防歯科の啓蒙と歯を守るための治療を頑張っていくつもりです。

今年1年間、有難う御座居ました。皆様の優しさに包まれ、お陰様で幸せな歯科医師人生です。心から感謝しております。

英保裕和

 

 

みんな来てくれて、ありがとう

今、お膝に末っ子の息子を乗せて、このブログを書いています。
「今日は何を書こうかな?」と悩んでいると、息子が「みんな来てくれてありがとうって書いたら?」と言ってくれました。

「それはいいね。」と私。

私にとって、「来てくれた“みんな”」というのは、妻であり、子供達であり、英保歯科のスタッフや関連の業者様、そして、ちょっと変わった歯科医院である英保歯科をご愛顧下さっているお客様の事です。
優しい“みんな”の愛情に包まれて、穏やかな1年間を過ごす事ができました。
本当にありがとうございました。

さて、今から大掃除の後半戦に取りかかります。家族全員で手分けすれば面白い程ドンドン進んで、外も中も綺麗になってゆきますよ。

英保歯科の方はスタッフが普段から驚くほど綺麗に掃除をしてくれていますので、年末の大掃除は必要がないんですよ。本当に有り難い事だと思います。感謝しています。

 

コラーゲン配合、みたいな。

キシリトールが歯に良い甘味料である事はご存知だと思います。日本歯科医師会推薦とか、特保のマークが付いているのは伊達じゃありません。虫歯予防の目的でガムを購入する時は、日本歯科医師会の推薦商品なら間違いありませんので、それを目安にして下さい。

でもキシリトールの含有量は商品によって、まちまちです。リカルデントはキシリトール配合と大きく書いてありますが4%しか入っていません。再石灰化という他の目的に使うガムだからです。

私は、グリコのポスカもバランスが取れていてとても良い商品だと思うのですが、売れ行きではロッテに完敗しているようです。

ガムを買う時には裏側を見て下さい。キシリッシュのブラックガムの黒いのはイカ墨だったのか・・・。そこじゃなくって、虫歯の原因になる砂糖やブドウ糖や果糖などの文字がないか、念のために確認するためです。
マルチトールはキシリトールのような虫歯菌をやっつける効果はないけど、少なくとも虫歯の原因にもなりません。コンパに来ているおとなしい男の子みたいな感じで、「盛り上げもしないが、害もない」存在ですね。

次にキシリトールが何%位入っているか見ましょう。
キシリトールのグラム数に炭水化物のグラム数の逆数分の100をかけて算出しましょう。
難しかったら子供にやってもらいましょう。冗談です。実はただ単に割り算するだけなんですよ。

34.2÷68.8=0.497

このキシリッシュは約50%のキシリトール配合なので、商品イメージよりずいぶん多くのキシリトールが入っているようです。

ただ、一容器あたりという白線の囲み枠からキシリトールだけが外側に書いてあるのが気になります。大人の事情かも知れませんが、ここは明治さんを信じてみましょう。

こんな商品もあるのですが・・・。

ラクトフェリン30㎎配合!何か知らんが良さそうだな。ちょっと待てよ、30㎎は0.03グラムで、測るのも難しいくらいの微量じゃないか・・・。

ガムを買う時は、ボトルの裏側を見て、キシリトールが何パーセント位入っているのか、スマホの電卓でササッと計算してみるのも面白いかも知れません。

仕事納め

今日は年内最後の営業日でした。

たくさんのお客様がお見えになりとても忙しかったのですが、今年一年を映す鏡のように、お客様とチーム英保歯科のスタッフの間に和やかな空気が流れて、穏やかに一日が終わりました。

休みの間には、来年の目標などをゆっくりと考えて、今後の歯科医師人生を更に充実し有意義なものにしたいと思っております。

女性が日本の未来を決める

子供向けの、とあるカルチャースクールで、子供が講習を受けている間に保護者(主に母親)が待機している部屋での出来事です。
朝9時から40分間程度の短い時間でしたが、8割のお母様方は普通に静かにして待っておられたのですが、2、3名のお母様とその子供たちが「非常に気の毒な」状況でした。

スマホを立てて、アニメのビデオと音声をずーっと流しっぱなしにしていて、そのお母様もずーっと喋っているので部屋の中が落ち着いた雰囲気ではなくなっていました。

まあ、それは残りの8割の人が我慢すれば済む事なのですが、連れの子供が非常に可哀そうでした。

40分間の間、断続的にお菓子を口の中に放りこまれていたのです。9時と言えば朝ごはんが終わったばかりなので、お腹が空いている時間ではありません。絶え間なく与えられるスマホの刺激とジャンクフードの刺激によって、だんだん興奮状態になってきて、最後は声を上げて非常にぐずっていました。

日本の将来は女性(母親・妻)が決めるといっても過言ではないと思います。教育と食育について、女性同士お互いに啓蒙しあって、賢明な日本女性になって頂きたいと、切に願います。

妻には勝てません。

我が家では小学校に上がるまでは、極力砂糖甘いものを与えないようにしています。特に3歳までは徹底していました。

一番下の子は、もうすぐ6歳になるので、今年のクリスマスから少しずつ緩めてきており、ケーキやアイスクリームを一個の4分の1程度は食べて良いようにしてきています。今まで自分だけ食べる事が許されなかったのでとても嬉しそうです。そしてほんの少量で充分満足しているようです。食育大成功といったところでしょうか。

私も一番上の子の時には本当に厳しくしていました。砂糖甘いお菓子やジャンクフードなどは絶対に禁止でした。彼女が神戸友の会幼児生活団に入団し、おやつにオレンジゼリーが出た日に「今日はミカン色の豆腐が出たので食べた。」と言ったのは今でも笑い話になっています。

告白すると、さすがの私も4番目の子(末っ子)には甘くなってきており、4歳の頃に、「チョコレートを食べたことが無いのも可哀そうだから、100%キシリトールチョコを食べさせてやろう。」と思って自宅に持って帰った事があります。

「これ食べてみるか?」と末っ子に見せた時、妻に「そんなことまでして甘い味を覚えさせなくて結構!!」と叱られてしまいました。そのときはさすがの私もションボリでした。

今から思えば、いかに彼女の子供に対する愛情が、4人共に平等に強かったか、という事を示す出来事だったと思います。

妻には頭が上がらないし、尊敬しています。母親の本物の愛情が子供にとっては何より大切ですね。

防止(予防)できたのでは、と思います。

2歳の子供の虫歯治療のために麻酔をして、その後その女の子が亡くなってしまうという痛ましい出来事がありました。

山口叶愛(のあ)福岡歯科医院を特定!虫歯8本の2歳女児の両親過失は? | Parallel Life

本人はもちろん、両親も、この歯科医師も全員が不幸になってしまいました。
裁判をしても、子供が帰ってくる訳ではありませんし、両親と歯科医師の深い深い心の傷は癒える事がないでしょう。

何が悪かったのでしょうか?
誰のせいなのでしょうか?
防止はできなかったのでしょうか?

今回は私のガイダンスは、あえて、控えておきます。
皆さんがご自身で考えてみて下さい。

私が何を言いたいかは、常連のお客様なら、大体想像がつくと思います。

時に、「日本人の常識は世界の非常識」なんですよ。