子供達の咬み合わせ異常の一つに出っ歯があります。上の歯が飛び出しているのも出っ歯ですが、下顎がしっかり成長せずに後退しているのも、咬み合わせとしては出っ歯のような感じになります。わかりますか?上が出ているのではなく、下が後ろにあるのです。
動物の子供なら獲物を噛んで捉える時に、下顎を前に突き出して上下の前歯を当てるようにして「食いちぎる」動作をしますが、この時下顎には前方に成長する動きが起こります。
加工食品を飲み込むようにして食べていると、下顎の充分な成長が期待できません。
硬い食べ物というより、「かぶりつく」ような動きをさせる食事を工夫してあげて下さい。よく例えるのはカレーで、レストランで出されるような「飲めるようなカレー」ではなく、ごろごろと大きなジャガイモが入ったような、「噛んで食べるカレー」にしてあげて下さい。
その包丁の動きををストップして、代わりに子供の歯でカットさせて下さい。
下顎の成長は歯並びの見た目や咬み合わせだけでなく、呼吸にも関係する「命にかかわる」程、大切な事なのです。この点については又の機会に。