口腔洗浄機の有用性を目の当たりにしてすっかり惚れ込んでしまった私は、20人以上のお客様にしろえのジェットウオッシャーをお勧めして使って頂いております。
そのような状況の下で2カ月以上が経過し、「これはちょっと(悪い意味で)予想外の歯肉の変化だな。口腔洗浄機も万能では無いようだ。色々と注意して使って頂く必要があるな。」と感じる場面を体験しておりますので、注意喚起の意味も含めて(緊急に)アップしておきます。
昨年末と比べて随分トーンダウンしてしまって申し訳ないのですが、ここ2カ月間で色々と経験したので告知させて頂きたいのです。
1 | 強力な水流によって歯肉退縮を誘発する事がある | ノーマルモード以下で使う |
2 | 長時間使い過ぎると歯肉退縮を誘発する可能性がある | 歯と歯の間の食べかすをザっと洗い飛ばす程度の使用とする |
3 | 強力な水流はインプラント周囲の歯肉付着を破壊する可能性がある | インプラントの周囲は「弱」で洗う程度とする←非常に大切! |
4 | 「弱」では歯と歯の間の歯垢を洗い流せない事がある | 従来通り、あくまでも歯間ブラシやフロスの使用を基本とする |
5 | 「弱」では歯頚部の歯垢が残りやすくなる | 従来通り、歯ブラシで優しく丁寧に歯垢を落とす事を基本とする |
歯科医師や歯科衛生士などの「お口のケアのプロフェッショナル」以外の方が口腔洗浄機をお使いになる時には「過ぎたるは及ばざるが如し」「過信は禁物」である事を理解して頂きたいのです。
最近の口腔洗浄機の性能は非常に高いので、強力過ぎる水流が仇となるという事を理解して、上手に使って頂く必要があると感じております。
では、「口腔洗浄機は無用の長物か?」と聞かれたら、「そんなことはありません。凹状になっているブリッジの部分や、深いポケットの部分など、歯ブラシや歯間ブラシやフロスでは清掃が不可能だった部位を洗浄する事ができる道具なのですよ。今までの清掃方法に加えて、上手に、賢明に使って下さいね。」とお答えしたいと思います。
以下に「どのような場所に対して口腔洗浄機が有効か。また、どのような場所に対して注意して使うべきか?」といった一例をお示しします。
このような経験をすると、「弱い水流で除菌効果のある」パナソニックのナノクレンズ機に期待が出て来ます。様々な改良が為されたナノクレンズ機の新機種が発売されるのが楽しみになってきました。パナソニックさん、頑張って下さい。