小学校健診で感じたこと

小学校の歯科健診に行くと、虫歯ゼロの子供が激増している事と同時に、10本近く虫歯があって、継続して治療に行っていない子供が各学年に2-3人いる事に気が付きます。
私は、そのような可哀想な子供には、まず「おうちの方にお願いしたら歯医者に連れて行ってくれる?」と尋ねます。
それから「おうちの方にお願いしたらフッ素入りの歯磨き粉を買ってくれる?」と尋ねます。
それから「今まで大変な目に会ってきたね。虫歯予防の正しい知識を身に付けて実践したら、これから生えてくる永久歯は全部ピカピカの虫歯ゼロの歯にする事ができるんだよ。」と言ってあげるようにしています。

担任の先生に「この子は可哀想ですね。」と言うとほぼ100%「歯磨きができていないんですか?」とお答えになります。そして子供には「はよ歯医者に行ってなおしてもらって来いよ。」とアドバイスなさいますね。

私「・・・・・。」何から説明しましょうか。短い時間では無理ですね。

学校の先生と保護者が予防歯科の勉強を本気でしてくれる事を、神に祈りがら学校を後にしました。子供を守る事ができるのは大人です。大人にはその義務があると思いますが、いかがでしょうか?

食は台湾にあり!

もう少しの間、楽しかった台湾の話題にお付き合い下さい。
台湾は夜市が有名ですが、ガイドブックには巨大な観光夜市から、地元の人が集う小さな夜市まで紹介されていますよ。
私は小さな夜市で現地の人々の生活を体験するのが好きですね。
治安も良いので油断しない限りは大きなトラブルに巻き込まれる事はないでしょう。
IMG_2870

IMG_2868

IMG_2794

台湾の先生にZOOの使い方を説明しました。

IMG_2845デンタルショーで私達が発明した防湿装置ZOOを展示し、台湾の先生方に使い方を説明させて頂きました。たくさんの先生方が興味を持って下さいました。私達の夢はZOOが世界に広がって、世界中の患者さんが防湿された環境で治療を受ける状況になる事です。そうすれば治療成績が向上し患者さんに福音がもたらされるからです。

Taipei Dental Show 2015

台湾の首都、台北でのデンタルショーを初めて経験しました。規模、先進性等、どれをとっても日本と変わりませんし、何より日本と違って、若くて元気な人が多い。日本人の歯科医も負けないように頑張らないといけないと思いました。IMG_2857

台湾に行ってまいります。

IMG_2774台湾で開催されるデンタルショー(歯科関係の展示会や講演会)に参加するために関空に来ています。
日曜日は防湿装置ZOOについての説明をさせて頂く予定です。
中国語はできませんが、英語で何とかZOOの良さを台湾の歯科医師の先生方に伝える事ができたら良いなと思っています。
頑張ってきますね。また報告します。

ジェット水流で歯磨きは大丈夫?

先日JRに乘った時に、ジェット水流で歯と歯の間の掃除をする器具の広告が流れていました。 古くはウォーターピックという、同様の器具がありましたが、最近のテクノロジーの進歩でより効果的な新製品が続々と発売されています。 「主人がジェット水流で歯の掃除をする器械を買ってきたので使ってみたのですが、一番弱にしていても歯ぐきが痛いほどなんです。歯ブラシのし過ぎも良くないと聞きますが、この機械はかえって歯に悪いという事はないでしょうか?」 さすがパナソニック、クライアントの心をがっちりキャッチしたようですよ! 歯ブラシをし過ぎると歯の表面が削れてしまう事は、悲しいかな、あり得る事だと思います。ナイロンでできたたわしでゴシゴシと流しを磨いて、磨いて、磨いて、磨いて、とやったらどうなりますかね? その点このジェット水流タイプなら、歯の表面を削るという心配は皆無でしょう。かなり良さそうですから、試してみても良いのではと思います。 私は、個人的にはシャワーできれいにする方法をお勧めします。機械を買わなくて良いですし、旅行先でもどこでも出来ますからね。 でも、あのコマーシャルを見ていると、思わず電気屋さんに走りたくなりますね。私もそう感じました。

朝日と言えば宮島茂樹(私の先輩)

朝日新聞デジタルに乳歯がひどい虫歯になって放置している母子家庭の記事が載っています。難病でお金がいるので歯科にかかる費用が無かったという理由で、朝日新聞らしい切り口の記事を書いていますね。
私のHPの読者の皆さんはどう思われますか?
お金が無いと歯がボロボロの虫歯だらけになるのでしょうか?
私は貧困と虫歯の発生は本来は因果関係がないと思います。
例えば、母親が小学生や中学生の時に正しい予防歯科の知識を教育され、身に付けていたとしたらどうでしょう?
先生「虫歯予防は?」生徒「ハミガキ!」は昭和40年代からずーっと変わっていない、合言葉のようなものですね。
そろそろ、変えないと、ね。

岡山大学予防歯科では、普通です。

今日来て下さった素敵な女性の患者さんに、歯科医師の私から直接歯磨き指導をさせて頂きました。
先生が歯を削ったりせずに、歯ブラシを持ってせっせと患者さんの歯を磨いている姿は奇妙かもしれませんね。
でも、岡山大学の大学病院研修時代に予防歯科に配属された時、歯ブラシだけで歯周病をなおす事に取り組んでいましたので自分にとっては「普通」の事なんですよ。
実際に指導させて頂くと細かい技術的な点がよく伝わったようで、次回お口の中を拝見するのが楽しみです。
きっと歯周病が改善し、歯肉からの出血も減ってきれいなピンク色の歯肉になっている事でしょう。

フッ素で真っ黒けの前歯?

今日、3歳の子供さんの前歯の治療をしました。1年位前に前歯の虫歯の所にサホライドという、虫歯の進行止めを塗って精神的な成長を待っていたのですが、3歳になって、いよいよ頑張って歯を削ったり詰めたりできそうだったので治療の器械やステップを説明してトライしたところ大成功!頑張って治療を受けてくれましたのでサホライドで真っ黒になっていた歯が白い自然な感じによみがえりました。
ちなみに、サホライドと虫歯予防のフッ化物は別物です。サホライドは塗った所が真っ黒になりますが、フッ化物は全く変色しませんのでご安心を。
幼稚園児でも自分の前歯が黒くなっていると、口にはしなくても気に病んで消極的になったり、口を大きく開けて笑わなくなったりする事があるようです。虫歯になる年齢が低いと治療ができずに、止むをえずサホライドを塗る訳ですが、できればまともな治療ができるような年齢、4歳か5歳までは虫歯にしないでやって下さいね。

連休は家族と過ごしました

子供の頃から頃からずーっと勉強ばかりに時間をかけてきましたので、最近はメリハリをつけて、本当に良い学会や講習会などを厳選して参加し、家族と過ごす時間を可能な限り多くとるように心がけています。
連休はずっと家にいて、妻や子供達と時間を共有しました。
私にとって何にも代えられない大切な瞬間の集合体です。お陰で心が落ち着いて、明日からの仕事に全力投球できそうです。
週末は台湾に行って、一流の先生方にお会いする予定です。またレポートしますので楽しみにしておいて下さい。