「最近よく聞く『口腔洗浄機』ってどうなん?ええの?」「そういえば、電動歯ブラシの方はどうなん?」といった疑問をお持ちの方も多いと思います。今日は英保先生流・口腔洗浄機の選び方をお話したいと思います。
まず、電動歯ブラシはモーターを使ってナイロンの歯ブラシを高速で振動または回転させて歯垢を落とす装置です。この瞬間だけを見れば、当然歯はピカピカになる訳ですが、今は人生90年の時代です。歯もしっかりといたわって90年間持たせなければなりません。
愛車の塗装面をモーターで回転するナイロンのブラシで「グイーン」と磨き続けたら、90年後には一体どうなっているでしょうか?多分塗装が剥がれて鉄板が見えてしまうでしょう。そうなっても車は買い替える事ができますが、歯はどんな状態になっても(売っていないので)その歯と一生付き合っていくしかないのです。
電動歯ブラシも使い方によっては良いとは思いますが、私個人は電動ブラシを使っておりません。昔ながらの手で動かすブラシ、しかも普通かやわらかめを使って優しく丁寧に磨くようにしています。なるべく歯を擦り減らさずに、死ぬまで、自分の歯を大切に使いたいと思うからです。
一方、口腔洗浄機はナイロンのブラシで歯垢を掻き取る訳ではないので、歯にも歯肉にも優しくとても安全だと思います。肝心の歯垢除去効果についてですが、正直に告白すると、私も英保歯科の衛生士も以前は「なめてかかっていた」のですが、英保歯科のお客様でお使いになっておられる方のお口を拝見すると『驚くほど』綺麗になっている事が多いので、「これは無視して通る訳にはいかないな。」と認識を新たにした次第です。
私の従兄に東京医科歯科大学の教授(医師)がいるのですが、彼が数日前にメールをくれました。彼は優秀な科学者ですので、時々科学的な視点から私にアドバイスをくれます。
彼:「マイクロバブルを利用したシャワーや洗濯機が市販されています。我が家でもシャワーで排水口を洗浄すると、バイオフィルムが比較的除去できるのではないかと実感しています。マイクロバブル生成装置をかませると普通の水流と違ってマイクロバブル水流は明らかに歯垢除去力が違うと思います。」というタイムリーなアドバイスでした。
口腔洗浄機にもこのマイクロバブルの技術を利用したものがパナソニックから先日新発売になりました。
価格.com – パナソニック ジェットウォッシャー ナノクレンズ ドルツ EW-NJ80-W [白] 価格比較 (kakaku.com)
3万円超えですが、上の教授からのアドバイスにもあるようにマイクロバブルの歯垢除去効果は非常に高いようなので、金銭的に充分余裕のある方はこれ↑を買われるのが良いとは思います。
私は(ある事を考えて、あえて)この製品↓を買ってみました。
Amazon・楽天で1位獲得の歯磨き粉ブランドから、口腔洗浄器「ジェットウォッシャー」が新登場! 企業リリース | 日刊工業新聞 電子版 (nikkan.co.jp)
パナソニックのようなブランド名が無い分は値段も6千円強とリーズナブルです。
価格.com – カラダノミライ自然通販 SHIROE ジェットウォッシャー 価格比較 (kakaku.com)
この製品、価格コムの口腔洗浄機ランキングで常に2位か3位を維持しているのですが、「皆がこれを買っているなら私もこれにしとこう」的な心理で選ばれて売れ続けているのだと思います。実際に私もそうでしたが、その他にも考えた挙句にこれ↑にしてみたのです。
これ↑を使ってみたら、(ナノバブルでは無いですが)かなり強力な洗浄力で、フロスで取っていた食べかすもしっかり洗い流してくれます。気持ちが良いので(何度も何度も水をタンクに入れては)ついついずーっとやってしまいますが、ナイロンブラシでこする訳ではないので歯を傷める事がありません。安心です。
ところで、電動ブラシって、パナソニックやブラウンの高級品を買っても数カ月でカビが生えてきて何ともいえない汚いものになってきます。洗面台に自分専用の電動ブラシが置いてあっても、そうなった頃には素手で触るのが気持ち悪いような状態に・・・。口腔洗浄機も同様にカビが生えてくると思われます。
しかも、口腔洗浄機で口を洗っている時は電動ブラシの時以上に「他人には見せられない」ような状況です。洗った水が口からダラダラと出て来て、それが洗浄機にかかっているというウヘーな状態は「不都合な真実」。洗面所のカギをかけるか、お風呂で密かにやらないとカッコ悪い。
そのようにしてお父さんが使った口腔洗浄機のノズルを交換して、娘や奥さんが使うはずがない事は火を見るより明らかです。
口腔洗浄機を父親が洗面所で使っている場合に、「お父さん!この汚いやつを洗面所に置いておかないで!さっさとどこかに持っていって!」と怒られる家庭が87.6%以上という統計が出ているという報告さえあります。(ウソ)。
また、USBで充電できるのは良いのですが、パワフルなモーターを駆動する電力を供給する充電池は何年も持たない可能性があります。ひょっとしたら電池寿命は1年半位かも知れません。
つまり、1年か1年半で①カビが生える②電池がへたる ので買い替え。しかも「一家に一台」ではなくて「一人に一台」となると、「高くて良い品」よりは「安くてそこそこ」をゲットする方が現実的ではないかと思うのです。
パナソニックの3万円越えにするか、シロエの6千円強の製品にするか?それとももっと違うのを選ぶか?あなたはどうですか?
とにかくリーズナブルな製品を1台買って、一度使ってみられてはと思います。
コチラ↓も良くまとまっていますので参考にしてくださいね。