東京はもう春でした。

東京にある、歯科医師の卒後研修機関DHAの20周年祝賀パーティーに参加するために日帰り上京してきました。多くの著名な先生と素晴らしい時間を過ごし、私自身が長年の貢献に対して表彰して頂けるというサプライズもあり、楽しく嬉しいパーティーでした。


市ヶ谷という所にあるホテルでの開催でしたが靖国神社に続く道の桜が満開で、お花見客でいっぱいでした。皆さん満面の笑顔で食事やお酒を楽しんでおられて、とても楽しそうでした。やっぱり日本人は桜が好きですね。
ピンクのウサギの仮装をしてる方や、必ずピンクの衣類を一点まとった女性のグループなど、関西のソウルフルな感じとは違ったおしゃれな雰囲気で「さすが東京!」という感じでしたよ。

日帰りはさすがに疲れましたが、新大阪からこうのとりに乗るというプチ贅沢をさせてもらいましたので、明日から始まる新年度初日には元気に出勤したいと思っています。


新幹線の車窓からは富士山の壮大な姿を拝む事ができました。新しい元号に向かって、希望に満ちた新しい年度となりますようにとお祈りしてきました。

明日は4月1日。スタッフからのユーモアに満ちたウソに期待しつつ、前向きな年度の初日を前向きな気持ちで迎えたいと思っております。

OBAMA

今日はあいにくの雨の中、宝塚の小浜(オバマと読むのかな?)から、30歳代前半の女性のお客様がお見え下さいました。
2年前に近所の歯科医院で奥歯にドッグベストセメントとジルコニアのクラウンを被せたそうで、その部位の経過についてのご相談でした。

「宝塚在住ですが英保歯科のファミリーメンバーになられる覚悟ですか?」とお伺いしたところ、「私は三田生まれで、近いうちにまた三田、ゆりのき台に帰って来る予定です。」との事です。それなら大丈夫ですね。

複雑な内容のご相談と想像して80分間のお時間をお取りしていましたので、ゆっくりとお話をお伺いする事ができました。歯と関係の無い話でも盛り上がりましたよ。

現在は大阪の小学校の先生をなさっているとの事。私が宍粟市(しそう市と読みます)の山崎小学校の時の1,2年生の担任だった岸野先生(女性)のご指導お陰で今の自分があるのですとお話すると、「小学校の教員として、勇気が出ます。」とお答え下さいました。「英保先生はもっと怖い先生かと想像したいました。」とも。

初対面と思えないほどに話が弾んだのですが、良くお伺いすると私のブログをほぼ毎日読んで下さっているとの事。英保歯科や私の考えを良く理解して頂いた上での、勇気を持った(笑)来院だったのですから、話がスムーズに進むはずですね。

ブログだけ読んでいると、怖い先生かと思いますよね。

英保歯科にようこそ(勇気を持って)お越し下さいました。一生懸命、診させて頂きますね。

まだ途中ですが・・・。


久々にインパクトのある本に出会えました。去年の夏にダイエットに成功して自慢しまくっていたのに、冬の間にリバウンドしたのが理由ではなく、健康医学についての見識を更に深めたいためにこの本を購入しました。そうなんです。

素人にはなかなか難解な内容ではありますが、皆さんも興味があれば、是非購入して読んでみて下さい。

予防歯科の考え方と共通する所が多く、非常に興味深い内容です。歯も「黒くなっているから、テキトーに削ってテキトーに詰めたけど、7年後にはかえって・・・。」なんて事にならないように、熟慮に熟慮を重ねた上で行動を取らないといけませんよね。

この本を良く理解できたら、またブログでわかりやすく解説しますね。乞うご期待!

日本人は素晴らしい?

You Tube などで、「日本人がいかに素晴らしいか」を外国人に話してもらったり、自画自賛したりするような動画をよく見かけるようになりました。
増加の理由の一つは、日本がアジア諸国に比べて劣勢になり、どんどん見劣りするようになってきたのだが、その凋落ぶりの事実を認めたくない深層心理から「日本は(まだ)精神面ではこんなに素晴らしいんだ!」と思い込みたいからではないか、と思う事があります。

日本人って本当に思いやりがあって優しいのでしょうか?(日本人の)皆さん、「正直言うと、日本人って、時に非常に冷たく、残酷な面があるなぁ。」と思いませんか?私はそう思うのです。

私の若い友人(女性)が朝のラッシュ時に大阪駅を歩いていた時の事。バッチリ決めた、カリカリに痩せた若い女性が駅構内のコンビニの前で泡をふいて、失禁して倒れていたのを見かけた事があるそうです。友人は「無理なダイエットのしすぎで気を失ったのだろう」と思ったそうですが、友人も含め、誰一人声を掛ける事も無くその人を放置して足早に歩いていたそうです。
ー関わっていたら会社に遅れるから。ー ですかね。

私も昔、このような経験があります。12月の寒い夜、三宮のワシントンホテルの前の植え込みに酔いつぶれた若い男性が(恐らく友人の悪ふざけで)ズボンと下着をずらされた状態で放置されていました。何百人という男女がその下腹部にチラッと目をやって通りすぎたと思うと気の毒でなりませんでした。私も声を掛けて起こしてあげるような事はできなかったのですが、彼のジャケットを被せて隠してあげた事は覚えています。そもそも凍死でもしたらどうするつもりだったんでしょう?
ー酔っ払いだから知らんわ。ー ですかね。

時に、日本人って残酷に「見て見ぬふりをする」と思いませんか?
誤解を恐れず書けば、多くの学校で仏教やキリスト教などの宗教(から生まれる慈悲の心)について語る事が完全にタブー視されている点に問題があると・・・いや、止めておきましょう。砂糖の害について解説して理解してもらうのと同じくらい困難でしょうから。


これは先日、ひどい痛みが我慢できずに英保歯科にやって来た、中学3年生の女の子の口の中です。ほぼ全ての永久歯が、白く溶けかけているのがわかりますか?彼女はまだ中学3年生ですよ!

彼女に「何であなたの回りの大人は誰一人あなたを本気で助けようとしてくれないの?学校の先生や今まで通っていた歯医者の先生も見て見ぬふりかい?」と聞いたら大粒の涙をポロポロと流していました。(今回のブログでは、あえて家庭の事には触れません。)

受験勉強と陸上部を頑張っている子ですが、周囲の大人にインシュリンの知識が少しでもあれば、子供の体をこれだけ砂糖漬けにしておいて、頑張れといっても不可能な事は明白です。
(これだけ虫歯だらけになる砂糖摂取者に、根性で頑張れというのはもはやパワハラでしょう。この理由についてはまたの機会にお話ししますね。)

私は彼女に強く説得しました。「このままだと死んでしまうで!絶対に今この瞬間から、ダラダラ食べているラムネとキャンデーとジュースを止める事!」その他にも山ほどの話をして、100%キシリトールのガムのボトルとシャカシャカの歯ブラシをプレゼントしてあげました。

少しは思いが伝わったのか、それ以来、毎週まじめに通院してきています。
虫歯の修復も少しずつ進んできました。私に叱られてからはダラダラお菓子、エンドレスお菓子は止めていると言うので、「体のだるさが減って元気が出て来たと思わんか?」と聞くと「うん」と言って頷いていました。「ずっと止めときや。そしたら、目の輝きが変わって、どんどん引き締まった顔つきになってくるからな。頭も良く働くようになって成績も上がるで。あなたが来てくれる度に目の輝きと顔つきが変わってくるのを楽しみにしとくわ。」と言っておきました。来週も会えるのが楽しみです。とにかく頑張って何とかしてやらなければ。少しでも助けてやらなければ。

「歯をちゃんとしたいから、高校はクラブに入らずに歯医者に通うつもり」だそうです。それを聞いて泣きそうになりました。

皆さん、周囲の弱者(子供)の歯が(乳歯でも永久歯でも)ボロボロになっているのを見て、知らんふり、見ぬふりしていませんか?
ー他の家の子の事だから言えないし、私には関係ない。ー ですかね。

その残酷さって、(宗教教育を受けていない)最近の日本人の特徴かも知れませんよ。

最高の誉め言葉

英保歯科のファミリーメンバーの女性が次のように言って下さいました。
「イチロー選手の引退会見を見ていて、ハッと思った事なのですが、英保先生と似ている!と感じたんです。話し方や雰囲気や考え方が英保先生そっくりだと思いました。英保先生と同じだと。」
何と光栄な事でしょう。

イチローのストイックな生き方に、自然と惹かれてしまい、彼に憧れてしまう自分としては、これ以上の誉め言葉はありません。有難うございます。

年齢も一回り違い、体型も悲しいくらい違うのに同じ様だと思って頂けるなんて。これからもそのお言葉に負けないように、自分を律して前進して行きますね。

春がすぐそこに

診療室の窓から、素晴らしい青空が見えました。この雲は冬の雲じゃないよね。長かった冬がやっと終わろうとしています。皆さんの心にも、暮らしにも、春が訪れますよ。

語り尽くした感が。

ブログを毎日更新してきましたが、大体お伝えしたい事を語り切った感があります。

皆さんには私の毒舌に長い間お付き合い頂いて本当に感謝しています。

そろそろ、「毎日更新」に拘らず、語りたい事がある時にしっかりとお話させて頂くように変更しようかと考えております。

毎日のように読んで下さっていた皆さん(大体、お顔が浮かんできます!)、長い間ご愛読頂き、本当に有難う御座いました。

ついにブログまでも「断捨離」の対象になってしまいましたが、禅の考えを基に「無駄のない内容」で無理せず継続してゆきますので、時々は覗いてやって下さい。

今後とも宜しくお願いします。

徒歩通勤の訳

先日、いつものように徒歩で通勤していると、スタッフが「先生、いつも歩きなんですよね。健康に良いですね。」と挨拶してくれました。
「そうやね。でも、本当の一番の理由はガソリンを焚きたくないんだよね。子供達に少しでも奇麗な環境を残してやりたいのでね。」と、私。
「立派ですね。」と褒めてくれましたが、ほとんど意味が無いようにも思える行動なので、立派なのかどうか・・・。

たった一人のちっぽけな行動ですが、100人、1000人になったなら、少しは違うかも。
皆さんはどう思われますか?

 

リビングではスマホ禁止に

春分の日に家族全員が揃ってリビングでくつろいでいる時に、イチローがリタイヤするというニュースが届きました。

イチローの生き方に憧れていた私は、試合の様子や記者会見が気になって仕方ありませんでした。でも我が家にはテレビが無いので、リビングで寝っ転がって、いつも以上にずーっとスマホでイチロー試合経過ををチェックしていました。

妻はいまだにガラケーなのですが、子供の緊急連絡などがメールやラインで来るのが常識になってきたので、やむを得ず先日simフリースマホを買って練習し始めたところです。iPad をずっと使っていたので、Android スマホにもすぐ慣れて、彼女も私同様にスマホを使って Yahoo などを見ていました。

その時、中学生の娘がポツリと「普通の家みたい・・・。」と言ったそうです。情けない事に私はイチローの記事に集中していて、娘がそう言った事すら気が付きませんでした。後から妻が教えてくれたんです。

我が家では大学生になるまでスマホも携帯も持たせない方針です。その理由は家族で充分に話し合っていますので、子供は良く理解していますし、「スマホを持っている友人を見ていると、可哀そうだと思う。」とまで言っています。
そんな彼女の目から見て、家族で過ごせる休日の貴重な時間に、子供のスマホを禁止している両親がスマホに熱中しているのが気に入らなかったのでしょう。

妻に「リビングではスマホを使うのを禁止にしよう。子供に軽蔑されるようでは情けないから。家族で過ごせる貴重な時間を大切にしよう。」と提案しました。彼女は「そうですね。」と一言。

時々ドカンと食べたくなる甘いお菓子も、スマホでつまらない記事をダラダラ読むのも、なるべく子供の目に触れない所で楽しむようにしたいと思います。卑怯かも知れないけど、それが「自分の意思は弱いけど、子供に対する愛情はある親」ができる、精一杯の誠実さの示し方だと思うのです。言い訳してゴメンナサイ。